第81回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツ」
2012年2月11日 更新
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- ファイヤーステイツ |
- ロケットステイツ |
なんだかここしばらく、フォーゼ関係ばかり続いて恐縮ですが、今回も大物行きます。
いきなり2つも関連商品を引っさげて発売という、シリーズ始まって以来の変則的リリースとしても話題になりました。
そんな、フィギュアーツ仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツを、今回全部まとめて取り扱います。
■S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツ
2012年1月28日発売。
同時販売物は、「仮面ライダーフォーゼ モジュールセット01」「同・スタンド&エフェクトセット」。
2012年1月の販売(配送)ラインナップは、以下の通り。
- 1/21 「ゴーカイシルバー(海賊戦隊ゴーカイジャー)」
- 1/26(配送開始日) 「仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ エフェクトパーツセット(二次受注)」「ゴーカイピンク」(すべて魂ウェブ限定)
全高は約14.3センチ。
合計3種6個の手首付き。
ロケットモジュール付属。
ドリルモジュール付属。
ドリルスイッチ(ON状態)付属。
台座などのオプションはなし。
価格は税込2,940円。
仮面ライダーフォーゼについては、「FMCS仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツ」のレビューで触れているので、そちらをご覧頂くとして。
FMCSは2011年9月10日発売でしたが、その頃にはもうファンの間でフィギュアーツ版についての期待が高まっていました。
今までのパターンだと、ファンの期待が高まってからかなりの間が開いて商品化情報が出るもんですが、今回は殆ど間がなく、「仮面ライダーオーズ」の時よりも格段に早く情報が出ました。
なんと、放送開始月には既に話があり、10月に入ったと同時にアーツ発売日情報が出たくらいです。
個人的には「えっ、もう情報解禁?」って印象でした。
当然、WEB予約は瞬時に終了、関連物も含めかなり長い間予約再開も行われませんでした。
ちなみに、9月頃は他にも、映画「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」の関連情報も多く出ていたので、フォーゼの話題に事欠かない時期でもありました。
ただその情報は、「仮面ライダー龍騎」等とはまた違った意味で信じがたい物でした。
何せ、たった一体のフィギュアーツの為に、関連別商品が2点も出るわけですから。
もっとも、商品情報が出る以前から「アーツフォーゼに基本モジュールが全て付属するとは思えない」という意見が多く、どういう変則的な販売になるかと様々な予想が繰り広げられていました。
モジュール補完セット発売までは読まれてたようですが、まさかエフェクトと魂ステージ他のセットなんて物まで、しかも同時に発売するとは誰も思わなかったようです。
その後、11月25日に開催された「魂ネイション2011」では、その時点までに登場したモジュールを装備したフォーゼや、ゾディアーツ(ホロスコープス)の参考展示品などがありました。
加えて、マシンマッシグラーやパワーダイザーなどもあり、その後の商品化を期待させられる内容でした。
2012年2月初旬現在、告知済みの商品は「エレキステイツ」「ファイヤーステイツ」「ロケットステイツ(WEB限定)」「マグネットステイツ」「マシンマッシグラー」そして「仮面ライダーなでしこ(WEB限定)」で、モジュールセットの追加などのアナウンスはありません。
こんな調子で、少しでも多くの商品を展開して貰いたいと期待せずにはいられません。
オーズの時みたいに、期待だけさせられてそれっきりなんて事にはならないで欲しいものです。
というわけで、早速? 商品仕様に触れてみたいと思います。
まずは、いつもの前後比較。
全身を走るラインは、グレーで墨入れされています。
若干色が濃いかな? とも思いますが、気になる程のものではありません。
当たり前ですが、FMCSでオミットされていた背面の配色もしっかり。
フィギュアーツにしては(最近の基準で見ても)頭が大きめなせいか、相対的に体格が貧弱に見えてしまう特徴があります。
……が、実際に手にしてみると、その辺はあまり気にならない印象です。
頭部アップ。
これが今回最大の難点で、全く似ていません。
目が小さすぎる上に離れすぎていて、おまけに形状も別物です。
ついでにいうと、上部の黒いラインも細すぎるし、耳のウィング状パーツも向きからして全然違う形です。
遠目に見ると気にならない向きもあるかと思いますが、一体何を見て造型したのかと問い質したくなるほどに、オリジナルからかけ離れた造型。
こればかりは、さすがに擁護のしようがありません。
ディケイド、W、オーズと、放送中に発売される現行ライダーの顔造型はことごとく駄目ですが、またもジンクスが続いてしまいました。
まあ、ディケイドは事実上の修正版が出ただけまだマシでしたけど。
斜め横。
この角度からなら、いくらか違和感は薄まりますが、やはり眉間の間が気になります。
フィギュアーツは、外注なら頭部造型はほぼ安心(一部例外有り)、反面社内開発は全然駄目というのが定説化しつつあるようですが、今回も該当してしまいました。
フォーゼは、今までのライダーと比較するとちょっと極端と思える程の寄り目が特徴になっているので、これを廃したら違和感が出るのは当然と云えます。
特にリアリティを追求していない筈のFMCSの方が、遙かに似ているというのは、かなり問題ありかと。
それに今回に至っては、複眼内部のモールド処理までFMCSより劣っています。
顔以外のところはかなり頑張っていて拘りも感じられる分、物凄く残念です。
いい加減、「修正頭部を早く出せ」とか言われずに済む現行ライダーのアーツが欲しいものです。
今回は、後頭部も。
写真で見ると、黒線の輪郭がガタガタですが、これはアップにしているからそう思えるだけで、実物はさほど違和感はないので、そこは安心です。
それより問題なのは、なぜかパーツの合わせ目が妙に目立っている点。
いつもならピッチリ閉じている合わせ目ですが、今回だけ微妙なズレがあるようで成形色の色が線状に浮き出ています。
これが、単なる個体差ならいいんですが……
ツノは、硬質パーツでシャープな造型。
これは良い部分です。
首の可動範囲ですが、上の写真は精一杯俯かせた状態。
写真で見るとあまり、アゴ引きは出来ない印象ではありますが、実際にはそこそこ引けます。
目測ですが、目線はだいたい30度くらい下がります。
ただしそれは正面向きという条件で、それ以外だと襟が干渉します。
こちらは、一杯にアゴを上げた状態。
若干ズレがありますが、一つ前の写真とほぼ同じ状態から動かしています。
首の根元と、頭の付け根部分で二重に可動するため、かなり大きく動きます。
ただ、初めて弄ると頭の付け根だけしか可動しないように思える事があるため、人によっては殆ど動かないと誤解している可能性もあります。
首の根元を可動させる際、少しだけ力をかける必要があります。
「コキャッ」と、まるで折れるように曲がります。
上体関節の可動範囲ですが、まずは前方傾斜。
写真だと結構曲がって見えますが、実際はさほど大きな効果は出ていません。
かといって、なくてもいいというわけではなく、ほどほどに効果的というレベルです。
ちなみに、これは腹部の関節のみでここまで曲がっています。
一見可動しそうな胸部と上腹部の境界は、実際には全くというほど動きません。
今度は、背中側に逸らしてみます。
無論、こちらも腹部関節のみ。
写真だとイマイチに思えますが、側線の曲がり方を見て頂ければ、意外に振り幅が大きいのがわかるかなと。
特段優れた可動ではありませんが、可もなく不可もなくといったところで、大きな不満は出ない感じです。
肩から腕にかけての関節は、だいたい見た通り。
個人的には予想外でしたが、肩ブロックの可動解釈は、FMCSと殆ど同じでした。
もっとも、基部自体が大きくスイングするため、やはり可動範囲は段違いですけど。
ちなみに、今回胴体内部の肩ブロック(白い丸型パーツ)がしょっちゅう上下反転してしまいます。
可動になんの支障もないので特に気にする必要はないのですが、一部凹んだ部位が正面に回り込んだりすると、ちょっとみっともないかなと。
肘の自由度が高いため、劇中でたまに見せる「無意味なセット直し」がかなりいい感じに再現出来ます。
キュッ。
肘は二重関節で、可動にストレスはなし。
だいたい120度くらい曲がります(それ以上はパーツが干渉)。
今回は、龍騎系と同じく前腕がローリングするため、写真のような動きも可能です。
これは、モジュール付け替えギミックの副産物的効果なんですが、ポージングの際に非常に高い効果を発揮します。
もう定番化してくれないかな、この構造。
フォーゼドライバー。
今回のベルトは、語るべき部分多すぎです。
最近のフィギュアーツの定番通り、ベルトは別パーツなので胴体を分離させれば取り外せます。
筆者の持っているものは、モニター部分に薄い傷があるためちょっとみっともなくなってますが、個体差なので気にしないでください。
過去最大級に大きいベルトで、全身を見るといささかバランスを損なっている感の強い部分ですが、ここには今回のメインの一つともいえるギミックが集まっている重要部分でもあります。
各アストロスイッチは、細かく丁寧に塗装されています。
変身用スイッチも、全てしっかり塗装済み。
アストロスイッチは、長さ約5ミリ、高さ約2.5ミリと相当なマイクロサイズなんですが、一目で個別認識可能です。
一般販売分でもここまでやれるというのは、凄いものです。
「仮面ライダーW」のガイアメモリも、これくらい頑張って欲しかったものです。
さてスタッフが日記で告知していた「拘りの部分」ですが、なんとフォーゼドライバーはスイッチ全て取り外しが可能になっています。
写真は、全てのパーツを外した状態。
アストロスイッチだけでなく、ソケット(土台)も外れる所がポイントです。
分離させたアストロスイッチ。
右から、ロケット・ランチャー・ドリル・レーダー。
高さ約8ミリ、幅約4ミリ、奥行約7.5ミリという、極小パーツです。
なんでこれが分離する構造なのかというと、フォーゼのモジュールチェンジに対応させるためです。
後述する様々なパーツと差し替えて、色々なシチュエーチョンを再現して遊べます。
ちなみに、接続ピンの形状はすべて異なるため、接続位置を入れ替えることは出来ません。
フォーゼが持っているのは、本商品で唯一付属する、アストロスイッチ差し換え用パーツ。
ドリルスイッチの、ONバージョンです。
良く見ると、フォーゼドライバーに刺さってるドリルスイッチ(黄色)のスイッチ部が違ってるのがわかると思います。
こんな風に、スイッチは基本的にそれぞれONとOFFのバージョンがあるわけです。
もっとアップで見ましょう。
写真上は、ドリルスイッチOFF状態。
下は、ドリルスイッチON状態。
ランチャースイッチのONバージョンは、「モジュールセット」の方に付属しています。
ロケットスイッチとレーダースイッチは、ONOFFの区別がありません。
スタッフの日記によると、ロケットは小さすぎてONOFFの見分けが付きづらいため、レーダーは回転式スイッチで見た目の変化がないので、共用にしたそうです。
まあ、妥当な考えだと思います。
一見素晴らしい仕様に思えるアストロスイッチ周りですが、残念ながら無視し難い難点も存在します。
接続具合がハンパに緩いので、気を付けて交換しないとポロリ→紛失のコンボに見舞われかねません。
触らずにずっと飾っておく分には問題ありませんが、頻繁に差し替えていると恐怖は続きます。
もう少し、接続ピンが長ければ良かったんですが。
スイッチ以外にも、レバーが可動するというギミックもしっかり再現しています。
PVC製のパーツを無理やりひん曲げているのではなく、ちゃんと根元に可動軸が仕込まれています。
フォーゼに握らせ、ガシャンとやるのも当然可能。
残念ながら手首のサイズがレバーと合っていませんが、さすがにそこに突っ込むのは野暮でしょう。
背面のブースター周辺も、色分けが施されています。
FMCSではなかった処置なので、やっぱり嬉しいものです。
足首ですが、大変残念な事にまたも非ダイキャストです。
今回は、特に踏ん張りが求められる仕様なので、ダイキャストにして欲しかったところですが。
材質はプラなんですが、構造は今までのダイキャストと同じものになっていて、横方向に大きく傾けられます。
正確には、龍騎系辺りの構造に良く似ています。
一部では、何故か「New電王と同じ構造」と言われていますが、それは間違いで実際は全くの別物です。
足首は、ここまで横開きにすることが可能。
こんなんでも自立するのは、さすが。
ここまでざっと触れてきましたが、顔をはじめとして各部に細かな問題点こそありますが、やはり優れた可動範囲や造型部分も多いため、実に遊び甲斐・飾り甲斐があります。
劇中シチュエーション再現。
3・2・1「変身!!」
まずはここから!
「宇宙……」
「キタ――――!!」
後ろは気にするな!
「仮面ライダーフォーゼ! タイマン張らせてもらうぜ!」
何年振りに聞いただろうか、タイマンなんて言葉。
――前にも同じ文を書いたようなデジャブが。
「FMCS仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツ」(右)との比較。
身長だけでなく、各部位の大きさもこんなに違っています。
頭が小さめな事もあって、FMCS版は体格がかなりマッシブに見えてしまいますね。
単独で見た場合、そんなに気にはならなかったものですが。
面白いことに、FMCS版は成形色まんまなので綺麗な白色で、対してアーツ版は若干黄ばんだ(くすんだ?)白という色合いになっています。
なので、適当に並べたら図らずも「リブラゾディアーツが変身したニセフォーゼ対決」再現が叶ってしまったり?
次に、モジュールチェンジの再現です。
まずは、ロケットモジュールから。
フィギュアーツ版フォーゼのモジュールチェンジは、食玩の「モジュールオンフォーゼ」同様、肘・膝下を交換する事で再現する仕様です。
まずは、右前腕を引き抜きます。
かなりきついのですが、破損しないよう気を付けて行います。
\ ロ ケット オン /
右腕に、大型のロケットを装着。
造型精密度が高まっているためか、えらく存在感があります。
モジュールとフォーゼの腕の接続部は、収納ではなく差し換えで割り切ったため、FMCSのような違和感はなくなっています。
また、先で触れた前腕ロール機構が活かせるため、モジュールの向き調整も自在です。
これは本当にありがたいものがあります。
ロケットモジュール単体で。
全体はフラットなオレンジで塗装され、墨入れ処理が施されています。
ただ正直、この墨入れがかなりしつこくて、存在感強調しすぎって感も拭えません。
物自体は、とっても良いだけに残念です。
真正面から。
○と×を掛け合わせたような。
下に向いてるのが、フォーゼの腕が接続される部分です。
側面。
長さは、約8.9センチ(ノズル部含む)。
下に見えている白い部分は、フォーゼの前腕の一部です。
前腕が中にめり込んだ状態で造型されているため、こうなっているわけです。
上面。
中央部分の凹んだ箇所の内部まで、しっかり細かく墨入れが施されています。
ここはそのままでもいいかも。
後部・ノズル周辺を中心に。
一見大雑把な造型・塗装に見えますが、実際にはかなり細かい所まで気を配って造型・塗られていて、正直とても驚かされるアイテムです。
これで、墨入れがもっと薄目のグレーとかだったら文句無しだったんですけど。
尚、この5点色ノズルは、ある理由から取り外しが出来るようになっていますが、それは「スタンド&エフェクトセット」の項で改めて。
FMCSベースステイツ付属版ロケットモジュール(右)との比較。
しょうがないとはいえ、何もかも別物になってます。
ひっくり返すともっと違ってきますが。
ロケットモジュールはABS製ですが、大きさに反して実際はそんなに重くないので、普通に立たせる分には傾いたり倒れそうになったりしません。
良い感じに自立させられます。
独特の飛行体勢も、問題なくクリア。
FMCSの時は、ロケットモジュールを回転させられなかったため無理な姿勢を強要されがちでしたが、その呪縛は消え失せました。
重さに負けて関節がへたるといったこともなく、いい感じに姿勢保持できます。
さて「差し換え」についてなのですが、先の通り今回は四肢全てを抜き差しで交換するわけです。
ですが、ご存じの通りフィギュアーツの各部関節は非常に固く嵌っていて、決して手軽に引き抜けるものではありません。
特に冬場などは、無理をすると破損を併発しかねないレベルです。
かといって、いちいち熱湯やドライヤーを用いるわけにもいきません。
何より恐ろしいのは、四肢を引き抜く・モジュールをはめ込む際にユーザーの手や腕の一部がツノやフォーゼドライバーに接触し、折れやパーツ脱落・紛失を発生させかねない事です。
事実、今回の撮影でもやばい事態が何度か発生しました。
四肢交換タイプは、フォーゼ以外にもワイルドタイガーや強化外骨格・零(最終局面Ver)などありますが、いずれもかなりハラハラさせられ、気軽に差し換えなんてとても出来ません。
この辺は、「仮面ライダー電王クライマックスフォーム」のリュウタロスパーツみたいに手軽に交換できるようなシステムを開発して欲しいところです。
後述する「スタンド&エフェクトセット」のエフェクトを付けて。
実はこれ、かなり角度限定です。
何故そうなのか詳細は後ほど。
次は、ドリルスイッチをONにして。
…って、差し替えるだけですが。
ドリルモジュール装着のために、左脛部分を取り外します。
やっぱり固いので、ご注意を。
一回やれば、多少は癖がつくようですが。
\ ドリル オン /
ドリルモジュール装着状態です。
台座? についてはまた後ほど。
FMCS程ではないですが、かなり大振りです。
こちらも、墨入れが施されています。
「お? お? お?」クルクルクルウル
ドリルを装着すると、当然ながら自立性は著しく低下してしまいますから、何かしらの支えが必須になります。
FMCS版ドリルモジュール(右)との比較。
もんのすごいボリュームの差です。
それぞれに魅力ありますけど、やはりアーツ版の方が忠実なイメージがありますね。
上からちょっとはみ出してる銀色部分は、フォーゼの膝周り部分です。
ロケットモジュールも併用して、必殺技「ライダーロケットドリルキック」。
上体が傾けられるようになったため、より自然な体勢に出来ます。
短時間なら、モジュールの重みに関節が負けることもなさそうです。
筆者のは(つまりこの被写体は)この姿勢のまま二日間放置しましたが大丈夫でした。
あえて正面から。
この角度で見ると、あとほんのちょっとだけアゴが引ければ理想? とも思えたり。
まあ充分だとも思うんですが。
反対側から。
当然ですが、今回もドリル部分は回転します。
あまりスムーズには回りませんが。
以上、仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツでした。
顔及び頭部の造型・解釈、関節部位の着脱について大きな不満点はあるものの、総合的な出来は決して悪いとはいえず、非常に評価に迷う商品です。
顔については、「フィギュアーツ版はこういう顔なんだ」と割り切って慣れてしまうのもありだと思いますし、実際慣れたという声もよく目にします。
ただ、これまでのコレクター事業部の体制(余計な所にこだわって必要な部分がおざなり)に不満を抱く人にとっては「またかよ!」と言いたくなる状況なわけで、やはりどうしても納得いかないという旨もあるでしょう。
まして今回は、試作の時点では特に問題なかった頭部の黒いラインが、製品版では何故か細くされているという謎改悪も行われています。
こんな調子が続くのであれば、もういっそ頭部だけでも外注にしてしまったらどうか? と真剣に考えてしまいます。
筆者個人としては、いまだに慣れませんし慣れる気がしないので、Wの時同様諦めてかかる事にしました。
ですので、顔の出来については今後殆ど触れないと思います。
悪い部分ばかりに目がいきがちですが、それでも個性や売りは非常に多く、大変遊び甲斐のあるアイテムであるという事は、間違いありません。
面倒ではあるものの、モジュール換装は恐らくフィギュアーツとしてはベストの処理でしょうし、現状の機構でこれ以上を望むのは難しいかと。
まあそれでも、破損が怖いので新機構を取り込んで欲しかった気はしますが。
今回は、武器持ち手が付属しないというのも特徴の一つかもしれません。
ベースステイツに手持ち武器はないので、なくても支障はないのですが、バイクに乗せられないという、非常に残念な結果を生んでしまいました。
丁度このレビューを書いている最中(2/8付)で、フィギュアーツの「マグネットステイツ」と「マシンマッシグラー」一般発売が公式に告知され、ハンドル用手首付属の報もありましたが、写真で見た限りでは平手に近い形状で、マッシグラーのハンドルをしっかり握って姿勢維持が出来るかどうか、大変微妙なものでした(杞憂に終わればいいんですが)。
出来れば、普通の握り手を今後発売される他ステイツで補完して欲しいものですが、エレキもファイヤーも右手の色が違うのが難点です。
「マグネットステイツ」には各形状のNSマグフォンが付属しますが、これを握れる「ベースステイツの右握り手」は付かない様子です。
相変わらず……ですね。
そして、レビューはまだまだ続くのであります!
続いては、「モジュールセット01」です。
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