第76回 ■ バンダイ FMCSフォーゼモジュールチェンジシリーズ「仮面ライダーフォーゼ」ファイヤーステイツ・ロケットステイツ

2012年1月14日 更新
2012年1月31日 追加更新

■ FMCS03 仮面ライダーフォーゼ・ファイヤーステイツ

 

 2011年11月26日発売。
 「DXパワーダイザー&マシンマッシグラー」が同時発売。

 全高は約15.5センチ(頭頂部先端まで)
 ヒーハックガン1点付属。
 ビートモジュール1点付属。
 ガトリングモジュール1点付属。
 シールドモジュール1点付属。
 価格は税込2,940円。

 

 仮面ライダーフォーゼ・ファイヤーステイツ。
 他とは異なる(除・エレキスイッチ)性質を持つ、ファイヤースイッチの力で変身する、第三の形態。
 第9話、アルター・ゾディアーツの能力で放火されたアメフト部の部室から大文字達を救い出すため、弦太朗(フォーゼ)が初めてファイヤースイッチを使用した結果誕生した新たなステイツ。
 専用装備・ヒーハックガンを用いる。
 ヒーハックガンのモードを切り替えることで、消火と炎熱両方の能力を使い分ける事が出来る他、敵による炎の攻撃を吸収してしまう事も可能。

 

 \ ファイヤー オン /
 遅くなりましたが、ようやくファイヤーステイツ追加です。

 やはりというか、基本的な仕様はベース&エレキステイツと殆ど変化ありません。

 

 前後比較。
 フレイデルタチャージャーの色や形状のおかげで、かなり派手な外観にまとまっています。
 また、両肩のシルバー部分が大きいため、他とは違う印象を与えています。
 いつもの通り、左前腕と両膝下は、ベースステイツ他と同じ物です。

 

 頭部アップ。
 今回はクリアグリーンの目です。
 顔面はメタリックレッドで一面塗装されています。
 その下のモールドは、さすがに再現されていません。

 

 斜め横から。
 耳状パーツ部にある、バーニア風の部位は塗装されていません。
 無論、抜きもなく一体成形になっています。
 まぁ、こんな細かい所まで完璧に再現されてたら、絶対に対象年齢3歳以上に留まれないでしょうけど。

 

 エレキステイツ同様、肩部分のパーツは軟質素材ではあるのですが、今回はパーツの張力のせいで腕がこの程度までしか上げられません(左腕参照)。
 手で押さえながら上げれば、ほぼ真上まで行けるのですが、手を放すとこの位置に落ち着いてしまいます。
 横方向へは、何の問題もなく(右腕参照)。

 

 右前腕は、エレキステイツ同様全く別な形状に変化しています。
 ガスコンロの五徳みたいなモールドが、なんだか可愛らしい気がします。
 五徳の縁? はしっかり銀色で塗装されています。

 

 右前腕は、やはりというかスリット部分が存在しないため、ロケットモジュールなどの装備を接続させる事が出来ません。
 これはエレキステイツ同様、手に持つタイプのモジュールが右手に出現するためで、設定準拠です。
 それにしても四角いなあ。

 

 胸部とベルト部分アップ。
 フレイデルタチャージャーの金色は塗装。
 実際はかなりオレンジがかった色合いで、かなり塗装が簡略化されてます。
 フォーゼドライバーは、右端がちゃんとファイヤースイッチになっています。
 一見レバーとスイッチピンが一体化しているようにも見えますが、実際はちゃんと離れています。

 

 メイン装備・ヒーハックガン。
 クリアパーツなどは一切なく、見たまんまの色合いです。
 全長約4.2センチ程度の大きさですが、割とボリューム感があっていい感じです。
 OCCシリーズの仮面ライダーバース付属の、バースバスターみたいなことにならず、本当に良かったです。

 

 本体中央部から切り離し、引き延ばす事が可能。
 これにより、約6.5センチまで延長されます。
 本体前部には固定用ジョイントが設置されているので、きちんとロックがかけられ、勝手に伸びたりすることはありません。

 

 パイプ部分は一応軟質パーツなんですが、ポリっぽい硬さのある素材のため、自由にひん曲げる事は難しいです。

 

 物凄く残念な点として、右腰横にヒーハックガンをマウントする事が出来ません。
 そのため、消火モードのリミットブレイクが再現出来なくなっています。
 ここは正直、かなりきつい難点といえるでしょう。
 でもまあ歩み寄って考えると、固定出来たとしてもパイプはもっと長くかつ柔らかくしなきゃ厳しくなるだろうし、やむを得なかった可能性も…?

 

  ヒーハックガンのグリップ部分は、可動手首の形状に割とマッチした型で、保持力はかなり良好です。
  少なくとも、WFCのルナトリガー付属のトリガーマグナムみたいな事にはなりません。
  本体後部のグリップにトリガーはないのですが、持たせると自然と写真のような指の位置になります。

 

 本体前部のグリップは、ちゃんとトリガーに指をかけた状態で保持可能です。
 それどころか、こうやって持たせると保持力がアップするので、言うことなしです。

 

 パイプ部を軸に、本体前部・後部はそれぞれ回転可能。
 そのため、意外にポージング制限は発生しません。
 全くないわけではないのですが。

 

 「汚物は消毒だぁ〜!」
 登場前、フォーゼに銃は似合わないような気がしてたんですが、実際にファイヤーステイツの活躍を観たら、むしろなきゃダメだろうと思い直す事になりました。
 やっぱり、ライダーは動いてみないと評価は下せませんよね。

 

 \ ビート オン /
 次は、ビートモジュール。
 謎のスピーカー音響攻撃装備。
 宇宙対応型ライダーなのに、何故音を武器に……? と戸惑いすら覚える素敵なアイテムです。
 まぁ、そういう「何でやねん」的な装備があるのも、フォーゼの魅力の一つなんですけど。

 

 特にギミックなどはない、単独パーツ構成のモジュールです。
 白成型色に、赤の塗装(ベタ塗り)。

 

装着スタイルは、ドリルモジュールのように足を差し込むタイプ。
チェーンソーやランチャーのような、前面部に引っ掛ける型ではありません。

 

 裏側。
 つま先を伸ばして足を貫通させて固定します。
 こうして見ると、本当に「スピーカーに足ぶっ刺しただけ」にしか思えませんね……

 

 \ ガトリング オン /
 ガトリングモジュール。
 左足用の物騒極まりない装備ですが、初出時はなんとこれを(水泳部員を襲っていたとはいえ)人間相手にぶっ放し、物議をかもしました。
 勿論、人間には無害です。
 素晴らしき赤城山ミサイル理論。

 

 今回最大の装備で、ギミックも組み込まれています。
 といっても、銃身が手動で回転させられるだけですけど。

 

 装着方法は、脛下ジョイントに引っ掛けるタイプです。
 一見バランスが悪そうですが、勝手に外れたり、自立の障害になったりはしません。
 もっとも、自立はポージングにもよるわけですが。
 なお、銃身の角度変更などは出来ません。

 

 塗装は、白成型色に青(水色か)に銀の部分ペイント。
 さすがに精密さには欠けますが、悪くない迫力です。
 何より大振りなのが良いのです。

 

 ヒーハックガン、ランチャーモジュールと組み合わせて、リミットブレイク。
 とんでもない火力発揮です。
 弦太朗絶対殺す気だ!!

 

 \ シールド オン /
 シールドモジュール。
 水でも炎でも何でも防ぐぜ! な、スペースシャトル型の洒落た楯。
 これがファイヤーステイツに付属している所に、ニヤリとさせられます。
 表面の耐熱タイル状のモールドも、しっかり再現。
 反面、キャノピー状部位の青い塗装はオミットされています。

 

 ところでこのシールドモジュール、ちょっと困った点があります。
 これの装着方式は、レーダーモジュールのようなスライド差し込み式で、前腕に固定されるわけですが、逆に言うとこの位置でしか装備出来ないため、劇中のように表面を前方にかざすような構え方が出来ないのです。

 

 要は、前腕ロール軸があれば良かったんですが、そんな凝った機構はありませんから、どうしても装着角度が限られます。
 それでもなんとか前方に構えられないものかと。手に持たせられないか等と模索しましたが、すべて徒労に終わりました。
 何かからグリップを流用して、裏側のスリット部分に差し込んで固定出来るように手を加えたりしないと、駄目かもしれませんね。

 

 ファイヤーステイツ付属の各モジュールは、当然他のステイツにも装着可能です。
 ベースステイツにビートモジュール。
 こっちの方がしっくり来ますね。

 

 ガトリングモジュールを、ベースステイツに装着。

 

 ベースステイツに、シールドモジュール。
 OPのピースサインが妙に可愛いので、可能な限り再現してみたり。
 フラッシュモジュールも欲しいなぁ。

 

 ファイヤーステイツに、カメラモジュール。
 本当なら、これを使う時はヒーハックガンは腰に吊るすんでしょうけど。

 

 ファイヤーステイツに、チェーンソーモジュール。
 赤と青の組み合わせがいい感じですが、それが右側に偏るのも面白いかも。

 

 ファイヤーステイツにホッピングモジュール。
 ヒーハックガンとの相性悪そうだし、使う事なさそうな組み合わせだなぁ……

 

 ファイヤーステイツにドリルモジュール。
 ライダー炎熱ドリルキック、とかやるかなぁ?

 

 ファイヤーステイツにレーダーモジュール。
 これは普通にやってましたか。

 

 以上、ファイヤーステイツでした。
 特に可もなく不可もない、スタンダードな出来で、FMCSの造りが気に入るユーザーなら、問題なくお勧め可能ですが、唯一腰へのマウントが不可能という点が引っ掛かります。
 ここを許容出来るかどうかが決め手なのかもしれませんが、そもそもファイヤーステイツを視野に入れている人の殆どは、全ステイツコンプ目的か、基本の三大ステイツは揃えようと考えているでしょうから、実際は余り問題ではないのかもしれません。
 仮に、S.H.フィギュアーツでそれをやられてしまっていたら、大問題でしょうけど。

 今回は、劇中で実際に使用したモジュールが多く同梱されていた事もあって、エレキステイツほど「モジュールセット」感は少なかったと思います。
 とはいえ……

 

 まだまだ立体化していないモジュールは多々あるわけで。
 これらが今後どう扱われるのかは、本当に気になる所です。

 2012年1月現在判明しているFMCSのラインナップを確認する限りでは、既に劇中に登場したモジュールで未立体化のものが補完される様子はありません。
 FMCSでは立体化されず、フィギュアーツでは立体化されるモジュールはいくつかありますが、このままだとどちらにも大きな不満が発生しそうです。
 チェーンアレイやウィンチ、スパイク、ハンマーなんかはあれば楽しそうだし、ネタ的な意味でウォーターなんかは是非に欲しい所です。
 食玩の「モジュールオンフォーゼ」シリーズのように、FMCS用モジュールセットの発売も是非検討してもらいたいものです。

 

 ついでなので、食玩の「モジュールオンフォーゼ」についてもご紹介。
 こちらは一体368円(税込)で、シール貼付の完成品フィギュアです。
 第一弾は、三大ステイツとモジュールセットの、計4種。
 各ステイツには、1〜2個のモジュールが付属しますが、モジュールセットがないと締まらないという小憎らしい構成になっています。
 この大きさと価格で、FMCSとほぼ同じ関節可動範囲を誇り(腰が回らないなど劣っている部分は当然あり)、しかもFMCSでは現状付属していないモジュールまで含まれています。
 画像は、ベースステイツとシザースモジュール。
 シザースモジュールは、後述するエレキステイツに付属しています。
 (ベースステイツには、レーダーモジュールしか付属しません)

 

 エレキステイツ。
 これも黄色の成型色なので、FMCS版との親和性は絶妙です。
 実際はちょっとチープ感漂ってますが。
 残念ながら、ビリーザロッドは本体には付属せず、どうしてもモジュールセットもゲットしなくてはなりません。

 

 ファイヤーステイツ。
 付属するのはビートモジュールのみで、ヒーハックガンはモジュールセットから得るしかありません。
 こちらは、エレキステイツと違ってなかなかの高級感(食玩にしては)。
 なぜか、額が金色になってますが。

 

 モジュールセットには、ロケット、ランチャー、ドリル、ガトリング、カメラ、ビリーザロッド、ヒーハックガン、専用スタンドが含まれています。
 ちなみに、装着方法は前腕や膝下を取り外して交換か、挟み込む形式になっています。
 そのため、ロケットやドリルモジュール装着時のスタイルは、FMCS以上です。
 また、(腰が回らないものの)上体に可動軸があるため若干の屈伸も可能です。
 さらに、第一話でのオリオンゾディアーツ撃退後のポージングをFMCSより忠実にこなせるという性質もあって、部分的にはFMCSをも上回っています。
 廉価版FMCS等とあなどるなかれで、加えてマシンマッシグラーやパワーダイザーをも別シリーズでフォローしているという「いたれり尽くせり」の商品です。
 仮面ライダーメテオ関連も発売が決定していますので、是非手にとっていただきたい逸品であります。

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■ FMCS EX 仮面ライダーフォーゼ・ロケットステイツ

 

 2011年12月10日発売。

 全高は約15.5センチ(頭頂部先端まで)
 ロケットモジュール2点付属。
 価格は税込2,625円。

 

 仮面ライダーフォーゼ・ロケットステイツ。
 「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」に登場した、フォーゼ4番目のステイツ。  
 天ノ川学園高校学園祭の最中、突然、美咲撫子という少女が空から落ちてきた。
 何とか無事受け止めた如月弦太朗は、彼女に一目惚れ。
 しかし、撫子は何故かホロスコープスの放ったダスタードに狙われた。
 彼女を救うためフォーゼに変身する弦太朗だったが、なんと撫子もフォーゼドライバーのような物を取り出し、「仮面ライダーなでしこ」に変身する。
 フォーゼと似た様な能力を持つなでしこに疑問を抱く歌星賢吾は、彼女は人間ではなく、昴星高校の生徒「美咲撫子」の姿をコピーした“宇宙生命種SOLU”である事を看破する。
 SOLUには知性や感情はなく、ただ身近な者を模倣しているだけで、なでしこもフォーゼの不完全コピー体に過ぎなかった。
 仮面ライダー部は、SOLUを財団Xに返却しようと連絡を取るが、その正体を知りつつも撫子への想いを変えない弦太朗によって阻まれる。
 やがて弦太朗の思いに感化され、SOLU返却を後悔し始める仮面ライダー部だったが、財団Xの回収部隊は強行強奪を開始、紆余曲折の末にSOLU奪還に成功する。

 後に、財団Xの幹部レム・カンナギとオーズをはじめとする仮面ライダー達の闘いが始まるが、その際、弦太朗との出会いで感情を得たSOLUが、フォーゼに新たなアストロスイッチを遺す。
 「ロケットスイッチスーパーワン」を得たフォーゼは、その力でロケットステイツとなり、オーズ・スーパータトバコンボと共闘。
 レム・カンナギが、サメ・クジラ・オオカミウオのコアメダル及びSOLUを転化させたアストロスイッチを使用して変身した“超銀河王”と対決する。

 左右の腕にロケットモジュールを装備し、マシンマッシグラーなしで大気圏離脱が可能。
 必殺技は、きりもみ突進攻撃「ライダーきりもみクラッシャー」と、ドリルモジュールを併用した「ライダーダブルロケットドリルキック」。

 

 さてロケットステイツです。
 発表当初は、両手ロケットにして一体どうすんだって評価でしたが、劇中は驚異的な突進力を活かしたなかなか面白い活躍をしてみせました。
 また、強化の過程もドラマチックでいいものでした。

 FMCSは、これまで約一ヶ月毎に発売されていましたが、本商品はファイヤーステイツの約二週間後に発売されました。
 そして、あっという間に店頭から姿を消してしまいました。
 場所にもよるかもですが、筆者が個人的に探した範囲では、発売後二週間後には全く見かけなくなっていました。
 出荷数が極端に少なかったのか、それとも筆者が想像するより遙かに需要があったのか、正確な所は解りませんが、とにかくすぐに入手困難になったのは事実のようで、一部では2011年内にプレミアを付けている所もありました。

 

 ロケットステイツは、他のシリーズと違って本当にロケットモジュールしか付属しないため、価格は前3商品より若干安くなっています。

 

 恒例の前後比較。
 ご覧の通り、ベースステイツの色替えバージョンなので、特徴も同商品に準拠しています。
 オレンジ色の体色は成形色で、各部ポイント以外は殆ど塗装はありません。

 

 頭部アップ。
 今回は青い眼になっていて、クール感があります。
 もうちょっと別な形にしてもよかったんじゃ? と思うほど、形状はベースステイツまんま。

 

 フォーゼドライバーは、ロケットスイッチ部に増設パーツが加わり、スーパーワンを再現しています。
 その他の形状は、従来通り。
 飛び出た部位だけオレンジに塗装されているので、ちょっと変な感じです。

 

 当然ですが、両腕のロケットモジュールは取り外し可能。
 今回のステイツチェンジも、エレキやファイヤーステイツ同様右腕が変化しています。
 といっても、ベースステイツの色替えなので、結局大差ないんですけど。

 

 ロケットモジュールを取り外した状態。
 形状はシンプルですが、色のためにハデさが極まっています。
 左前腕・両膝下は、今までのシリーズと共通色・共通構造です。

 

 ベースステイツとの比較。
 ドライバーと色以外、本当に差がありません。
 もうちょっと差別化を図っても良かったんじゃないかってくらいです。

 

 本商品に同梱されているロケットモジュールですが、ベースステイツ付属の物と若干違いがあります。
 まずは、ベースステイツの物。
 この角度で構えると、どうしてもビス穴が目立ってしまいます。

 

 ところが、ロケットステイツの物はビス穴が塞がれています。
 これは、左右で同型のモジュールを使っている都合、正面にビス穴が向いてしまうとみっともないと判断された結果の対処だろうと思われます。
 FMCSフォーゼは、腕の可動範囲の関係で、従来通りのロケットモジュールを左に着けると、どうしてもビス穴が目立ってしまいますからね。

 

 形状だけでなく、色も異なっています。
 写真左は、ベースステイツ付属のロケットモジュール、右がロケットステイツのものです。
 実は、ロケットステイツの方は塗装でなく成形色だったりします。

 

 左がベースステイツ、右がロケットステイツ付属のロケットモジュール。
 ご覧の通り、本商品付属版は内部が白くなっていません。
 ロケットステイツのモジュールを、ベースステイツにも流用したいところです。

 

 ロケットモジュール装着状態で、ベースステイツと比較。
 こうしてみると、なんかこう、言葉では言い表せない何かを感じます。

 

 劇中では、スイッチ操作の際は左のロケットモジュールを一旦解除して(半透明にして滞空させる)行います。
 操作後に腕を戻すと、再び実体化して再装着されるという方式。
 映画を見る前は、いちいち仮面ライダー部の誰かが操作するのかな、なんて思ってましたが、もしあの展開で操作担当者まで同行していたら、間違いなく犠牲者が出ていたでしょうね。

 

 構造はベースステイツと同じなので、他のモジュールを無改造で装着可能です。
 もっとも、そうじゃないと困るんですけど。

 

 ベースステイツからドリルモジュールを借りて「ライダーダブルロケットドリルキック」。
 正確な体勢忘れてしまいましたが。
 出来ればドリルモジュールも付けて欲しかったところですが、当初は劇中で使う予定なかったのかな?

 

 とまあ、今回は書くべき事があまり多くないのですが、どうしても触れておきたい件があります。
 ロケットステイツは、その性質上どうしても、ロケットモジュールを頭方向に構えたくなるものですが、実はやりすぎると大変な事になりがちです。

 

 このように、肩の一部が削られて、剥げてしまうんですね。
 しかも、ただ塗装皮膜が剥げるだけじゃなくて、ぐりっと抉り取られてしまいます。
 これは、特定の角度に肩を回すと、肩パーツが胴体の一部に接触してしまう構造のため。
 しかも、それがロケットステイツならではのポージングの際に発生してしまうわけです。
 これは当然ベースステイツでも発生する問題で、肩の隙間に充分なスペースが確保されていないか、腕をあらゆる方向に回転させた際に接触部分が発生しないか、しっかりチェックされていなかったという事でしょう。
 ほんの数回のポージングで発生してしまう症状な上、トップコートなどでは対処しきれないものなので、取り扱いには充分注意したい所です。

 

 ではどうすればいいかというと、写真の様な構え方をすれば、接触を回避できます。
 肩を真横に傾くように腕を広げ、上腕ロールだけで前腕を上に向けるのです。
 肩ブロックを横に広げたままの状態で前方に回すと削れてしまうので、そうならないように回転させればいいのです。
 なんだか鉄腕アトムみたいなポーズですが、そこは我慢です。

 

 なんか変なところに神経を遣ってしまいそうですが、これは覚えておいて損はないところです。
 胴体側を少し削って接触部を取り除けば破損を防げそうですが、簡単ではありませんし、やっかいな問題であることに変わりはありません。
 個人的には、入手困難なロケットステイツでこの問題に気付いたのが非常に悔しいところです。

 

 FMCSフォーゼ勢揃い。
 2012年1月現在、この他に「FMCS04 仮面ライダーメテオ&マシンメテオスター」が発売されています。
 そちらの購入は、現在検討中といったところです。

 

 以上、仮面ライダーフォーゼ・ロケットステイツでした。
 殆どベースステイツと大差ない内容の上、非常に好き嫌いが分かれやすい配色ということもあり、本当に欲しい人だけが購入すべきといった印象の商品です。
 個人的には、両腕ロケットという馬鹿馬鹿しいというか潔さとも取れるセンスが気に入って、購入したクチですが、とにかく商品数が少ないのか購入が面倒で弱りました。
 今回は、肩の破損など注意点もあるため、対象年齢が低めであるにも関わらず取り扱いに注意しなければならないという条件もあるので、あまり強くオススメはし難いアイテムな気がします。

 ロケットステイツは、FMCS以外にもS.H.フィギュアーツブランドで発売が決定していますが、そちらは既に受注締め切り済みで、4月の配送を待つ状態となっています。

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【買ってみて一言】

 以上、仮面ライダーフォーゼ四大ステイツ紹介でした。

 ここしばらく、フィギュアーツの仕様にならされまくっていた事もあり、当初はスルー予定だった本商品ですが、モジュールチェンジが気になってなんとなく手にしてみた次第です。
 そうしたら、予想を上回る完成度とプレイバリューに驚いたというパターンでした。
 複眼のクリア化に始まり、要所要所に塗装を施すことで成形色剥き出しの安っぽさを抑えた造りはかなり好感触で、個人的にはこれまでの低年齢層向け可動フィギュアの中では突出した出来だと実感しています。
 確かに、エレキステイツのように劇中イメージと大きく異なる部分もありますし、モジュール全体に漂うチープ感は払拭し切れませんが、何より一つの商品で最低限必要なものが全て揃うというのは嬉しいことで、今後発売予定のフィギュアーツ版とは明確な棲み分けが出来ているのではないでしょうか。
 フィギュアーツ発売まで我慢出来ない&購入出来そうに思えないという人には、代用という意味で充分オススメ出来る商品ですが、それだけに止めるのはもったいない気もします。

 オーズのコンボチェンジのような、圧倒的な個性がないという弱点もありはしますが、とにかく手軽に多彩に遊べるようにと工夫を凝らした構造は好感が持て、塗装オミットなどの欠点がさほど気にかからないというのも特徴ではないでしょうか。
 手にする人によって様々な雑感が生まれる商品であることは間違いありませんが、今後こちらのシリーズも様々なステイツ・モジュールが展開していく事が決定していますので、注目していきたいところではあります。

 

 今後の展開が、益々楽しみになっていくシリーズです。

 

 そして、次に控えるのは……

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