第93回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダースーパー1」

2012年12月10日 更新

 以前レビューした「スカイライダー」以降、昭和ライダーのリリースも順調に進み、「仮面ライダーV3」「仮面ライダーストロンガー」が発売されました。
 それに続いたのが、スカイ以来の衝撃“スーパー1”!
 これまでは商品化ハブられ候補の一人であった「金の心を持つ男」が、ついにフィギュアーツになりました。
 本来なら、V3とストロンガーのレビューをアップしてから扱うべきなんですが、直撃世代だったこともあってか、先に出さずにはいられませんでした。
 というわけで、5つの奇跡の腕を持つライダー・スーパー1のレビューです。

■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダースーパー1

 

 2012年11月10日発売。
 同時販売物は、同シリーズ中にはなし。
 2012年11月のラインナップは、以下の通り。

  • 11/23 「仮面ライダーナイトサバイヴ(仮面ライダー龍騎)」「イタッシャーロボ(非公認戦隊アキバレンジャー)」
  • 11/26(配送開始日)「イエローバスター&ウサダレタス(特命戦隊ゴーバスターズ)」「パワーダイザー(仮面ライダーフォーゼ)」「レオ・ゾディアーツ(フォーゼ)」「セル完全体(ドラゴンボール)」(すべて魂ウェブ限定)

 全高は約14センチ(ツノ含まず)。
 合計6種12個のスーパーハンド用手首付き。
 エレキハンド左右付属。
 エレキハンド用手首1種2個付属。
 レーダーハンド左右付属。
 レーダーハンド用手首1種2個付属。
 冷凍ハンド付属。
 高熱ハンド付属。
 冷熱ハンド用手首1種2個付属。
 パワーハンド左右付属。
 パワーハンド用手首2種2個付属。
 マフラー2種付属。
 フリンジパーツ2種4個付属。
 稲妻電光剣付属。
 台座などのオプションはなし。
 価格は税込3,990円。

 

 仮面ライダースーパー1。
 国際宇宙開発局の秘密分署・改造人間プロジェクトチームの一員だった若き科学者・沖一也が変身した姿。
 デザインモチーフは、スズメバチ。

 21世紀、地球人口は100億人を越えると予想され、そこから発生するだろう食糧難などあらゆる問題を回避するため、国際宇宙開発局は惑星S1に前線基地を建設する計画を立てたが、そのためには様々な障害に耐えられる改造人間が不可欠であると判断された。
 亡き両親の、科学者としての意志を継ぐ覚悟を決めた一也は、自ら改造人間第1号「S1」に志願した。
 S1は、研究所内のコンピューターからの指令を受けて変身するが、研究を奪取しようと企むドグマの計略のため、コンピューターが破壊され、一也は自力での変身が不可能となってしまう。
 一也に改造手術を施したプロジェクト責任者ヘンリー博士は、一也に宇宙探索用マシン「Vジェット」を与え脱出を促し、自らはドグマの刺客怪人ファイヤーコングの手にかかり死亡する。
 無意識に変身を成功させ、逃走に成功した一也は、ヘンリー博士から命じられた“自力変身を成功させるために必要な呼吸を見つける”ために、赤心少林拳に入門。
 彼の事情を知る最高師範・玄海老師は、一也の知人・谷源次郎からの手紙を受け取ったことで、まだ入門半年の一也に“地獄稽古(百人組手)”を行わせることを決意。
 これを受け、99人まで撃破に成功した一也だったが、100人目の玄海老師に敗北。
 だが、師の攻撃を受け落下する最中に“変身の呼吸”に覚醒し、自力変身を可能ならしめた。
 その後、ファイヤーコングとの再戦を叶え、旋風スーパーキックで勝利した一也(S1)は、現場に居合わせた谷から「仮面ライダースーパー1」の名前を授かった。

 

 スーパー1は、「仮面ライダーX」で目指したメカニックライダーという概念を更に昇華させ、5種類の腕を換装して闘うという設定(ファイブハンド)が付加されたが、いずれも無根拠に設定されたものではなく、便宜上宇宙開発ツールとしての機能が付加されている。
 いわばスーパー1は、惑星開発用ツールを戦闘に流用しているわけで、最終回でも体に内蔵された「圧縮された酸素ボンベ」で窮地を乗り越えている。
 だが、それだけでは装備頼りに留まってしまうとの懸念もあってか、赤心少林拳という拳法の要素をも付け加えられた(実際に、一也を演じた高杉俊介氏やスーツアクターの中屋敷鉄也氏、擬闘の岡田勝氏は、撮影開始前に北派少林拳を習っている。加えてメインライターの江連卓氏自身も同拳法の修行経験者)。
 スーパー1の普段の腕は「スーパーハンド」と呼ばれ、宇宙怪物に襲われた時などの応戦用で、これだけで破壊力300トンものスーパーパンチを放てる(劇中の説明より)。
 その他の腕については後述。

 専用マシンは、「Vマシーン(変形してVジェットになる)」と「ブルーバージョン」の二台。
 前者はヘンリー博士らが開発した惑星開発用マシンで、強力なジェット噴射を持つ(※劇中台詞より)。
 ハーレーダビッドソンFLH Classic80が元車で、マイナーチェンジの範疇ではあるものの実際に変形機構を備えた車両が劇中で使われていた。
 後者のブルーバージョンは、設定上はVマシーンと同じく惑星開発用マシンとされているが、第一話の研究所脱出場面では登場せず、第二話のラストシーン、エンディングナレーションの最中に唐突に出現するという“事実上出自不明”なマシンである。
 前期はスズキ・モトクロッサーRM25080、後期はSP370を元車とするオフロードマシン。
 バイクアクションでは、こちらの方が多用された。
 また、バイク以外では専用の修理用設備(秘密基地)を持っており、チェックマシーンによるメンテナンスを常時受けることが出来る。
 これほどメカニックやバックアップ設備に恵まれた例は昭和ライダーでは他になく、平成ライダーをも範疇に加えても、並び立つレベルの環境を持つ者は意外に少ない。

 

 さて、待望のスーパー1です。
 昭和ライダー第二期2作目とも云える作品で、これまでも色々商品化されはしたものの、装着変身のような商品シリーズではハブられることが多かったようです。
 かつては「フィギュアーツで出ることなどありえない」と云われてたものですが、まさかの商品化が叶いました。
 仮に発売されるにしても、ファイブハンドが本当に付属するのかとか、手首はどういう構成になるのかとか、色んなことが不安視されたものですが、問題は解決したようです。

 

 ではまず、前後比較。
 スカイライダーほどではないものの、素立ちだとイマイチ雰囲気が合わない気がしますが、動かすといきなり化けます。
 触れるべき部分は非常に多いのですが、それは今後一つひとつ触れて行きます。
 とりあえずここでは、ストレートなボディラインをご確認ください。

 

 頭部アップ。
 耐久性確保の事情なんでしょうけど、ツノが太すぎで、これがかなり残念な点。
 また、まっすぐ伸びていてイマイチ劇中のイメージにそぐわない印象です。
 今回ばかりは、軟質パーツにして欲しいという意見に全面同意です。
 更に、昭和ライダー系にしては妙に顔が似てません。
 一部では良く似ていると言われていますが、実際は複眼の形状が全く別物になってます。

 

 斜め横から。
 スーパー1の複眼はツリ目ではあるんですが、基本は丸目で目頭と目尻が鋭角になっています。
 具体的には、眉間付近の部分がもっと明確なカーブラインを描いていて、もっとはっきり丸くなってます。
 まぁそれでも、複眼内側に覗き穴が設けられていたり(端までじゃなくて途中で止まってる!)と、妙なこだわりを感じさせます。
 どうあれ、実物とは違うまでもこれはこれでかっこいい出来ではないかと、個人的に思います。

 

 マフラーは、垂れ下がったものと、風になびいたものの2種類が付属します。
 どちらもかなり長いので、相当迫力あります。
 基部のボールジョイントがちょっと固いので、基部が千切れないよう出来ればシリコンスプレーでも吹きたいところです。

 

 変身ベルト・サイクロード
 残念ながら、開閉ギミックはありません。
 ホント見たまんまです。
 まぁ、変身後は開かないのでこのままで問題ないんですが。

 

 サイクロード側面・ファイブハンドスイッチ部分。
 丁寧に塗装されています。
 特にギミックはありませんが(元々ないけど)。
 点灯なんてするわけもなく。

 

 今回の腕部は、(昭和ライダーアーツにしては)変わった構成が施されています。
 まず、上腕ロールがようやく追加されました。
 これで、「仮面ライダー新1号」や「同・新2号」の時に悩んだ腕ポージングのストレスから解き放たれました。
 加えて、手首の可動範囲が拡張されていて、外側に大きく倒せるようになりました。
 これは、スーパー1独特の構えを行うためには必須のもので、それを考慮して組み込まれたものではないかと思います。

 

 スーパーハンド最大の特徴として、フリンジ(ヒラヒラ)があります。
 確か設定上は、放熱フィンの役割があったような?
 商品化前は、これをどう処理するかと疑問でしたが、結局は複数のPVC製パーツを差し替える形に落ち着きました。

 

 フリンジパーツ一覧。
 紐がほぼ真下に垂れているものと、角度がついてなびいているものの2種類があります。
 これらは特に左右上下の区別がないようで、どれをどの腕に、どんな向きにつけても良いようです。
 たった2種類とはいえ、これだけでもかなり表情付けが可能になります。
 ただ、接続がやや緩めなため、ポロリ頻度が高いのが難点です。

 

 足首について。
 今回、足首の可動はおかしな癖がついてまして、そのまま普通に可動させると画像のように外側に大きく傾きます。
 「フィギュアーツ仮面ライダーオーズ・タトバコンボ」と同じ状態で、接地性は非常に低下します。
 本来であれば。

 

 かと思うと、内側にも普通に可動するので、ちゃんと接地出来たりします。
 何か妙な構造ですが、実はこれ、スーパー1の足首関節が若干前後にスライドする構造になっているために起こる違いだったりします。
 足首を奥に押し込んだ状態だと外側に向きやすく、手前に引いた状態だと普通に内側に向けられます。
 ちなみに、右と左とで曲がり具合が大きく違い、何かのためにわざと組み込まれたギミックというよりは、偶発的に発生したものっぽく感じられます。

 

 ではそろそろ、本商品最大のセールスポイントに触れていきましょう。

「チェーンジ!」

 

「エレキハンド!」

 

 青の腕・エレキハンド!
 宇宙活動中の緊急時に電力供給用バッテリーとして利用するユニットで、3億ボルトの電流を発生させることが出来るため、兵器にも転用可能。

 

 前腕を交換し、エレキハンドを装着。
 フリンジがなくなるので、印象が様変わりします。

 ちなみに、腕の付け替えは非常に困難で、本商品最大のダメポイントとなってしまっていますが、それについては後ほど詳しく触れて行きます。

 

 エレキハンドをアップで。
 手の甲の模様、五色のライトが非常に鮮明に塗装及びプリントされています。

 

 別角度。
 さてファイブハンドの手首構成ですが、やはりというか最低限の数に絞ってきました。
 基本は各1種類(パワーハンドのみ例外)で、エレキハンドはこの平手のみ付属です。
 確かに、劇中でエレキ光線を出す際はこの手の形だったんで問題はないんですが、腰横に引いた手まで平手なんで、ちょっとなんか違う感じになってしまいます。

 

 「仮面ライダーストロンガー」付属の電撃エフェクトを使用。

 本来なら、魂ネイション2012会場限定商品「仮面ライダーフォーゼ エフェクトセットTAMASHII NATION SPECIAL」の物を使うべきなんでしょうが、もう都民じゃないので春まで待ちです。

 

 元々武器としての使用がメインで、使う時のポージングもさほどバリエーションがないせいか、これといったスタイルを作り出すのがやや困難な気もするエレキハンド。
 でも、やはり付属してくれるのは嬉しいことです。
 手頃なサイズと価格の可動フィギュアで、ファイブハンド換装が可能な商品は確か過去なかった筈なので、本商品の存在意義は大きいことに変わりありません。

 

「チェーンジ、冷熱ハンド!!」

 緑の腕・冷熱ハンドです。
 左が冷凍ガス噴射、右が超高熱火炎放射。
 こちらも使用頻度が結構高い印象でした。
 しかも、これだけは何があってもバチンガルに渡したくないという、スーパー1最大のお気に入りセットだったり。

 

 冷熱ハンドアップ。
 各部の細かい塗装がきっちり処理されていて、これはかなり嬉しくなります。

 

 別角度。
 付属する手首は1種類で、握り拳のみ。
 まぁこれも特に問題はないですが。
 実際は特殊な飛び道具としてしか使ってないし。
 でも所謂グワシ手がないから、「仮面ライダーSPIRITS」のスペースシャトル強制冷却シーンみたいなポーズが取れないのは、やはり寂しいですね。

 

 ファイブハンドの魅力は、黒と銀という最高のカラーリングバランスをあえて崩してしまうところにあると思います。
 特に冷熱ハンドは、炎と氷といえば誰もが連想する色合いをわざと外し、全然イメージに合わない緑を掛け合わせたという違和感が、逆に面白みを増していると感じます。

 

「チェーンジ、パワーハンド!!」

 赤き拳・パワーハンド。
 50トンの落下物を受け止め、投げ返すパワーを発揮する豪腕ユニット。
 その場合大事なのは腕だけじゃなくて腰や足もだろ、という突っ込みはなしで。
 体色に赤色が混じっただけで、急にパワフルなイメージが生まれるのが妙です。

 

 パワーハンドのアップ。
 とりあえず握り拳で。
 こちらも細かい塗装が施されてます。
 大して多くの色は使ってないんですが、雰囲気は良く出ています。

 

 別角度。
 パワーハンドのみ、開き手首が別途付属します。
 これのおかげで、非常に大きく表情付けが可能になりました。
 やはり最低でも二種類は欲しいものですね手首は。

 

 平手のおかげで、地に手を付く動作や物を持ち上げるようなポーズも可能。
 下半身の可動範囲がいつも同様に広いので、大胆なポージングか出来るのも嬉しいものです。

 

 仮面ライダー最強の攻撃スペックを素の状態で弾き出す上に、更にその上を行くパワーを発揮するオプションを持つスーパー1。
 おおよそパワー系とは無関係な、スマートなイメージのスタイリングにも拘らず、そういった相反する性質も併せ持っているという違和感が、実にたまりません。
 ちなみに、スーパーハンド300トンの攻撃力は所謂雑誌媒体等のみに記されたスペックではなく、きっちり劇中で触れられた設定なんですが、同じような測定をした場合、パワーハンドの攻撃力はどこまで達するのでしょう?
 本放送当時から気になって仕方ありません。

 

 平手があるということは、スーパーハンド以外で唯一、チェンジハンドのポーズが取れるということです。
 むしろ、こっちの方が本家に近いポーズだったりしますが。

「チェーンジ、レーダーハンド!」

 

 金の腕・レーダーハンド。
 小型衛星ミサイル・レーダーアイを発射して、半径10キロの情報を手に入れることが可能。
 唯一の非戦闘用ユニットですが、21話ではこのミサイルで逆転のチャンスを掴んだことはあまりにも有名です。

 

 レーダーハンドのアップ。
 付属する手首は、平手一組だけです。
 レトロな丸いモニタ部分がミスマッチですが、それがいい。

 

 既に画像を出していて今更ですが、レーダーアイ(ミサイル)は取り外し可能。
 射出直後のシーンも再現出来ます。
 ただし、先の通り腕の交換がかなりきつめなので、破損防止の意味からも一旦ミサイルを外してから前腕を取り外した方が良さそうです。

 

 小型衛星ミサイル「レーダーアイ」。
 写真には写ってませんが、裏側の突起で腕に固定されます。
 意外に丈夫な作りで、(元々小さいこともあってか)単独で扱う限りあまり破損の心配はなさそうですが、予備などはないので充分気をつけて扱いたいものです。

 

 レーダー反応確認。
 第一話から早速活用していましたが、敵の方向察知はともかくこのモニタで距離までわかるというのは凄いと思いました。
 モニタ確認の姿勢は、ちょっとだけ肩の角度調整に気を遣います。

 

 以上、ファイブハンド紹介でした。
 それぞれ手首が少ないという難点もありますが、やっぱり別売りにされずすべてセットになったというのは、嬉しいことです。

 さて、このファイブハンドですが、せっかくの売りなのに非常に大きな問題を抱えています。
 以降は、その問題点について触れて行きます。
 (といっても既に触れてる話なんですけど)

 

 ファイブハンド内訳。
 パワーハンドとスーパーハンドは代表的な手首ですが。
 (念の為もう一度)左からエレキ、冷熱、パワー、スーパー、レーダーハンド。

 

 接続方式は、上腕側に凸ジョイントがあり、前腕側の凹ジョイントに差し込む形式です。
 とはいうものの決して特殊な構造ではなく、従来の肘関節が前腕上部(画像の銀色部分)パーツを貫通してるだけです。
 そして、この肘関節から伸びているジョイント部には段差が設けられていて、これが“返し”の役割を持っています。
 そして、前腕のジョイント部分はこれまでのフィギュアーツ同様、肘関節部の“返し”を受け止める構造になっていますが、これが「腕を交換しにくい」問題を生み出しているようです。

 

 この“返し”の引っ掛かりが大きく、しかも装着後はがっしりハマりすぎるため、取り外しが困難になり、様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
 また、はめ込みが甘いと画像のように軸がずれた状態でハマってしまい、接続角度がズレて大きな隙間が生じてしまうことも(まぁ簡単に修正できますけど)。

 ファイブハンドの交換は物凄い力と丁寧さがないと、まともに交換出来ないほど硬いので、下手な扱いするとツノなどを破損してしまいかねない危険が生じます。
 これは経験上シリコンスプレーでは効果が足りない(滑りを良くしても引っかかりの摩擦が大きすぎる)ので、別途改善策が必要かもしれません。
 筆者は悩みに悩み、前腕側の穴の内側にピンバイスをグリグリし、段差をなくすことで交換を容易にしました。

 

 スーパー1のもう一つの問題は、身長。
 何故か知りませんが、他の昭和ライダーと比べるとちょっと身長が足りてません。
 中身はみんな同じ人なのに、この身長差。
 まぁ個性があって良いとも思いはするんですが、身長差に無頓着なフィギュアーツでやられると、やっぱりもにょもにょしてしまいます。
 さて、時期を逃したV3とストロンガー、どのタイミングでレビューするべきか……

 

 今回のボーナスアイテム「稲妻電光剣」。
 これは、元々は悪魔元帥が持っていた武器です。
 最終回で、マジョリンガ(魔女参謀)からスーパー1が真剣白羽取りで奪い取り、最終決戦で使用しました。
 まさかこんなものまで付けるなんて!
 こんなもの付けるくらいなら、ファイブハンドの手首をもっと増やすべきだったんでは?

 

 ジンドグマ大首領・悪魔元帥転じるサタンスネークに止めを刺したのも、この剣でした。
 ABS製で非常に長めで、なかなかしっかり作られています。

 

 鍔の形状がいかにもやっつけですが(※元デザインの意)、これはこれでプレイバリューが広がるので、充分ありだと思います。
 これを持つために、スーパーハンドの武器持ち手が付属しているのも好ポイントです。
 フリンジパーツを上手く組み合わせて、斬撃を決めるスーパー1なんてのを捏造? するのもまた楽しです。

 

 付属手首ですが、肝心の「梅花(※変身ポーズの締めの構え)」を再現するためのものが付属していません。
 かろうじて、それっぽい手首はありますが、これを代用するしかありません。
 ただ、手首や腕全体の可動範囲の制限のせいで、ここまでしか構えは再現出来ません。
 この後の、腕を伸ばして手首を反転させる動作は、残念ながら無理でした。
 初期エンディングでもやっていたポーズなんで、完全再現はしたかったところですね。

 

「行くぞ! トゥッ!!」

 ジャンプのため? の指揃え平手首も付属します。

 

 中屋敷氏が「極めた」と自ら宣言したライダーアクション、スーパー1独特のジャンプ中アクションも、しっかり再現出来てしまうのが素晴らしいです。

 

「スーパーライダー! 閃光キーック!!」

 この手の構えがたまらないのです!

 

 もっかい。

 

「スーパー!」

 

「ライダー!」

 

「月面、キーック!!」

 しかしスーパー1、キック技多すぎ。
 殆ど変化ないのに。
 かっこいいからいいけど。

 

 火を噴く赤心少林拳!

 やっぱりスーパー1といえばこの構えです。

 

 以上、仮面ライダースーパー1でした。

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【買ってみて一言】

 マスクの造型や可動範囲、身長や付属品の内訳など、細かな問題がありはするものの、全体的な出来は非常に良く、大変気配りが行き届いてる商品だと感じます。
 また、何よりフィギュアーツで手軽に扱える物として発売された事が大きいでしょう。
 今後、こういったフォーマットのフィギュアでスーパー1がどれだけ出るものか、疑わしいという背景もありますが。
 とりあえず、まずは現物を直接見て、細かな差異が気にならない(許容出来そう)と感じられたのなら、手を出す価値がある商品だと言いたいですね。

 ただ、ファイブハンド換装が難儀なのは、いかんともし難い問題です。
 これは、「仮面ライダーフォーゼ」のモジュール換装でも問題視されたもので、途中いくらか改善も行われたものですが、何故か今回それが全く反映されず、逆にきつさが増す結果となってしまいました。
 構造自体が着装を強めるものなので、こればかりはさすがにフォローのしようがありません。
 ファイブハンド換装は、固過ぎるために作業中にツノなどを破損してしまう可能性がありますので、出来れば頭やマフラーなどの突起物を取り外した方が賢明かもしれません。

 

 さて、この後の昭和ライダー展開は、2013年1月に「仮面ライダー1号(桜島Ver.)」が、3月には待望の「ライダーマン」が確定しています。
 バリエーションを別にすれば、残すライダーは「仮面ライダーX」と「仮面ライダーZX」のみ。
 果たして彼らもフィギュアーツ化する日が来るのでしょうか?

 個人的には、顎幅の広くマスクが黒い「旧2号」を出して欲しいところなんですが。

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