第148回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダースーパー1&Vマシーンセット」
2017年5月28日 更新
- | Vマシーン(Vジェット) |
- 仮面ライダースーパー1 |
2015年12月、フィギュアーツ「カブトロー」が発売されたことで、昭和ライダーの専用バイク商品化は、一旦のゴールを見ました。
ですが、所謂昭和第二期とも云うべき「スカイライダー」「スーパー1」のバイクはいまだ商品化されておらず、特に変型機構を持つ「Vマシーン」の商品化は難しい(或いは非常に高額になる)のではないか、といった憶測が、ファンの間で囁かれていました。
ですが、約一年と四ヶ月の間を空け、昭和ライダーバイクの商品化は継続されました。
しかも、第二期ライダーの第一弾として、いきなりVマシーンを持って来る凄さ!
「スーパー1は、ブルーバージョンの発売でお茶を濁されるんじゃないかなぁ?」といった不安は払拭されましたが、続いて「スカイターボ」「ヘルダイバー」の商品化も決まった昨今、今度は逆にそっちの方が不安の種に……?
まあそれはともかく、昭和ライダーマシン唯一の大型バイクベースの「Vマシーン」および「Vジェット」を、今回レビューしてみたいと思います。
そして今回の商品化にあたって、新規造型されたスーパー1の頭部の出来は……?
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダースーパー1&Vマシーンセット
2016年10月21日〜12月20日まで、プレミアムバンダイ魂WEB商店にて予約受付。
2017年4月25日配送開始(26日頃到着)。
2017年4月のラインナップは、以下の通り。
- 4/7「アイアンマン マーク3 〜MARVEL AGE OF HEROES EXHIBITION 開催記念カラー〜」(MARVEL AGE OF HEROES EXHIBITIONイベント会場内公式ショップにて販売)
- 4/21 「春麗(STREET FIGHTERシリーズ)」「リュウ(STREET FIGHTERシリーズ)」「ボディくん DX SET(Pale orange Color Ver.)」「ボディちゃん DX SET(Pale orange Color Ver.)」
- 4/22 「仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマー レベル2」
- 4/25 「(真骨彫製法) 仮面ライダークウガ アメイジングマイティ【2017年4月発送分】」「Vマシーン(単品版)」「ハードボイルダー〜新Ver.〜(仮面ライダーW)」「大空あかり(冬制服ver.)DXセット(アイカツ!)」「バルタン星人 分身体セット(ウルトラマン)」「ホール・オブ・アーマー(IRONMAN)」「スーパーセーラーマーキュリー(美少女戦士セーラームーンSuperS)」(すべて魂ウェブ限定)
- 4/28 「デス・トルーパー スペシャリスト(STAR WARS)」(「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー MovieNEXプレミアムBOX」同梱)
- 4/28 「TP(タイムパトローラー) XENOVERSE Edition(ドラゴンボール ゼノバース)」「トランクス XENOVERSE Edition(ドラゴンボール ゼノバース)」
- 4/29 「チューバッカ A NEW HOPE(STAR WARS)」「仮面ライダーブレイブ クエストゲーマー レベル2(仮面ライダーエグゼイド)」「仮面ライダースナイプ シューティングゲーマー レベル2(仮面ライダーエグゼイド)」「メトロン星人(ウルトラセブン)」
仮面ライダースーパー1とVマシーンのセット。
Vマシーンは、全長約19.9センチ(前輪から後部バンパーまで)、最大全幅約8.4センチ(フロントカウル左右。Vマシーン時)。
サブランプ左右付属。
後部アンテナ1本付属。
後部パトライト1本付属。
サイドカウル左右各1点付属。
フットレバー1点付属。
スタンドパーツ1点付属。
魂STAGE固定用パーツ付属。
スーパー1は、全高は約14センチ(ツノ含まず)。
合計6種12個のスーパーハンド用手首付き。
エレキハンド左右付属。
エレキハンド用手首1種2個付属。
レーダーハンド左右付属。
レーダーハンド用手首1種2個付属。
冷凍ハンド付属。
高熱ハンド付属。
冷熱ハンド用手首1種2個付属。
パワーハンド左右付属。
パワーハンド用手首2種2個付属。
マフラー2種付属。
フリンジパーツ2種4個付属。
稲妻電光剣付属。
価格は税込11,664円。
Vマシーン。
「仮面ライダースーパー1」に登場するバイクの一台で、劇中では第1話途中から登場。
惑星開発用改造人間として造られたスーパー1をサポートする目的のため、バイク型ではあるが、宇宙で活動可能な惑星開発用マシンである。
パワーサーチャー、自動航行コンピューター、レーダーなどを搭載し、主に索敵や移動に用いられる。
反面、大型のため戦闘に用いたり、小回りの利く動きが苦手という特徴もあり、これをカバーする形で、もう一台のマシン「ブルーバージョン」が存在する。
変型することで、高速走行形態「Vジェット」になるが、これは撮影用車両が実際に(マイナー変型ではあるが)可変するという、当時としては驚きの機構を内蔵しており、毎回OPで披露していた。
実際には、変型機構有の車両とVジェット固定車両の二台が撮影に用いられ、これらはナンバープレートの数字で見分けられる。
第一話にて、無意識にスーパー1に変身してしまった沖一也が、ヘンリー博士の手によりアメリカ国際宇宙開発研究所から脱出する際に使用したのが、OPを除けば初の活躍となる。
ベース車両は、ハーレーダビッドソンFLH-80 Classic。
さて、まずはVマシーン/Vジェットです。
先の通り、フィギュアーツ・昭和ライダーバイク系で最難関と思われていたものが、実にあっさり商品化してしまいました。
商品仕様としては、Vジェットへの変型機構は当然として、第1話及びOPのみの露出だった「サイドカウル付き」も再現可能、加えて二種類のスタンドによる自立が可能と、なかなか面白いものになっています。
反面、非常に癖が強い部分があり、扱いには多少の慣れが必要だったり、また不具合報告のある箇所が複数存在したりします。
これらは、後に詳しく触れて行きたいと思います。
こちらのVマシーンは、サイドカウル付きVer.。
言うまでもなく、他の昭和ライダーバイクに比べるとかなり大型です。
Vジェットに変型すると、安定翼展開のため、最大全幅が更に広がります。
今回も、ダイキャストは未使用。
後述しますが、画像は二足タイプのスタンドを使用している状態です。
Vマシーン、フロントビュー&リアビュー。
後部バンパーから伸びているアンテナとパトライトは、差込式です。
その他、フロントのサブランプ部も取り外し可能。
ここの接続が異常に緩い個体が確認さえており、物によっては保持力ほぼゼロということもありますが、それはエラー品なので交換申請を早めにしましょう。
筆者はこれと他の問題が幾つか重なったので、交換申請しました(それが更新遅れた理由の一つなんですが)。
サイドビュー。
こちらは、サイドカウルを外した状態で。
すっかりド忘れしていたのですが、資料によりますと、本編中はほぼ全てこの形態だったそうです。
タンク部分のマークやライン、フロントフェンダーやリアサイドボックス周辺の文字等は、全てタンポ印刷。
というか、ボディ全体のそれら皆印刷なんですが。
サイドカウルが付いた状態のレフトサイドビュー。
このサイドカウルパーツ、本商品の要注意ポイントの一つです。
これは根元(前輪側)にある黒い小さなジョイントパーツを、本体のカウル裏側に接続する方式なのですが、突入角度が限定されています。
つまり、指定された角度(画像の通り)以外からはめ込もうとすると、無情にも押し出されてしまうという、困った構造になっています。
特に左側のカウルが非常にはめ辛く(コツが判れば一発でいけるのですが)、特にスーパー1を搭乗させた後はもっと難しくなるという特徴があります。
ここは非常にストレスが溜まる所で、筆者も初めて開封した時は、ここのせいで変型に30分以上かかってしまいました。
フロントカウル周辺及び、前輪部。
各ライトはクリアパーツですが、ウィンカー部のみ塗装。
風防の文字が、実に綺麗にプリントされています。
フロントフェンダーには、本編放送当時から突っ込まれていた「KAZUYA OKI」のネーミングも当然バッチリです。
コンソールボックス周辺。
残念ながら、ここは造型はされているものの塗装は一切オミットされています。
まあ、ここはかなり細かい色分けになるので、致し方ないとは思うのですが、やはり残念。
タンク部にあるスピードメーターは、プリント。
尚、ハンドル部のサイドミラーは、根元で回転可能なので、微妙に向きを調整させられます。
エンジン部周辺アップ。
相変わらずの単色塗りですが、質感は充分。
左側のフットレバー(黒い二本の棒が伸びているパーツ)は、取り外し式。
これは、サイドカウルを装着する際は、干渉を避けるため取り外さなければなりません。
そのため、カウル除去後、いちいちはめ直すのが少々面倒という。
また、いかにも根元で回転しそうに見えますが、非可動です。
右側のフットペダルも、当然(?)非可動。
先の通り、今回はバイクスタンドが(外付けとは別に)二種類存在します。
まずは、実車でも使用されていたサイドスタンド。
本体下部からクルリと回して、支えます。
これを使うと、バイク本体がかなり左側に傾きます。
素材は他と同じプラ製なので、長時間使い続けたら、疲労でパーツ折れそうで怖い?!
こちらは、二足タイプのスタンド。
後輪手前辺りから引き起こして使用します。
やや固めで、初回は引き出すのにちょっと苦労するかも。
今回の外付けスタンドパーツは、後輪手前に接続する土台型。
シャーシに接続固定するので、一度はめれば持ち上げてもまず取れません。
非常に安定性が高く、恐らく本商品中で最も頼れるスタンドだと思われます。
尚、形状や接続部の都合で、他のバイクにはそのまま流用は出来ないようです。
今回も、魂STAGE接続用のパーツが付属します。
説明書には「ウイリー状態でのディスプレイ」と書かれているのですが、そもそも大型車両でウイリーというのは今ひとつピンと来ないような……
まあ、一応飛べる設定もあった筈なので、離陸直前ないしは滞空中ということで使用する価値はあるかと思われます。
試したところ、スーパー1を搭乗させた状態のまま、車体を完全に浮かせて飾ることは可能でした。
勿論、それがいつまで維持されるかまでは、未検証ですが……
同日配送の「ハードボイルダー(新しいバージョン)」との比較。
ボリュームの違いが、一目瞭然。
このハードボイルダーも、後日レビューアップ予定です。
どうでもいいけど、何故「マシン〜」名義じゃなくなったんでしょうかね?
前の奴と商品名被るからかな?
スーパー1を搭乗させた状態。
このスーパー1は、セット同梱の新造頭部Ver.ですが、詳細は後ほど。
搭乗姿勢。
ぶっちゃけ、今回は今までの昭和ライダーバイクからは考えられないくらい、乗せるのが面倒です。
シートが分厚く、かつ形状の都合でかなり前寄りに座らせられるため、尻を乗せてもイマイチしっくり来ず、なんとなく浮いたような感じになってしまいます。
また、ハンドルの幅が広くかつかなり下の方に付いているため、握らせるためには肩と肘の角度が限定されやすく、更にグリップも手首の穴より若干太いので、握らせ難くなっています(一応、材質の弾性に任せて無理矢理通せますが)。
更に更に、背筋や首の曲げ具合など微調整が必要な箇所も多く、本当に面倒くさいです。
せめて薄めの搭乗用シートを別パーツで付けるとか、もしくはもうちょっとだけシート位置を下げるとか、微妙なアレンジが欲しかったところです。
まあ、あまり弄り過ぎると雰囲気が様変わりしそうな部位でもあるので、あまり勝手なことは云えないのですが。
搭乗スタイル比較として、一番普通のバイクに近い「ライダーマンマシン(&ライダーマン)」と共に。
ハードボイルダー以上のボリューム差に唖然。
でも、並べた際の違和感はあまりないのが良いですね。
それでは、いよいよ「Vジェット」への変型プロセスについて。
まず、フロントカウルを左右に開きます。
諸事情により、この画像では旧版スーパー1を搭乗させています。
どうでもいいんですけど、OPで確認する限りでは、スーパー1が搭乗すると目が風防より上に来るんですよね。
ということは、バイクの方が対比的に少々大きい?
次に、テールランプとウィンカーランプ、ナンバープレート(全て一個のパーツ)を取り外します。
慣れると、ウィンカーの横を指で掴んでコキコキしながら外せるのですが、慣れないうちは後部のアンテナとパトライトをバンパーから外して、その後に取り外した方が精神衛生上宜しいかと思われます。
サイドボックスを持ち上げ、下部から赤い安定翼を引き出します。
先ほどテールランプ類を取り外したのは、これをやりやすくするためです。
実は、テールランプ類を外さなくても変型させることは可能なんですが、難易度が高いので、素直に一旦外すことをオススメします。
ガルウィング状に持ち上がるリアパーツも、劇中の雰囲気を上手く再現しつつ変型可能。
ただ上がるだけでなく、根元部分が若干スライドする機構なので、微調整が可能。
念のため、自動変型ではなく、全て手動です。
後部のジェットノズル展開も、当然再現。
ただし、この部分はかなり塗装がオミットされていて、ノズル内の黒をはじめ、プラチナゴールド部分も銀一色にされてしまっています。
これは非常に残念……せめてノズル内部は塗って欲しかった。
変型完了「Vジェット」。
ひとまず、サイドカウルVer.で。
マイナー変型なんだけど、改めて見ると結構印象が変わることに驚かされます。
Vジェット、フロントビュー&リアビュー。
安定翼の基部ボックスが少々斜めになっていますが、これは意図的です。
実際は、きっちり水平まで上がります。
でもやっぱり、少し斜めってる方がいいね。
サイドビュー。
ちなみに右サイドカウルですが、こちらは左とは違った問題を抱えています。
接続基部とサイドカウルの間には関節があり、カウルをやや開くことが可能なのですが、この関節保持力が異様に緩いのです。
接続ジョイントそのものは、左よりもスムーズにはまるのですが、これのせいでスーパー1を搭乗させた際に脚が干渉してしまい、しょっちゅう向きが変わってしまって結構イライラします。
当初個体差かと思い、他のエラー問題で交換申請をした際、念の為この件もお客様相談センターに問い合わせたのですが、どうやら仕様らしいとのことで、特に変化ない状態で戻ってきました(それでも一応交換はしてくれたようです。感謝)。
改めてフロントカウル。
内蔵されている青いランプ二点(画像では左側が隠れています)は、クリアパーツ。
カウルは、スライドさせる際にサブランプパーツに干渉してしまうこともあるので、予め外してから変型させるのもありかと思われます。
リア部アップ。
ガルウィング状パーツの丸い三連ランプと、テールランプ&ウィンカーランプはクリアパーツ。
パトライトには、本来コイル状に巻きついたケーブルが付いているのですが、さすがにそれはオミットされています。
ナンバープレートは真っ白。
Vジェット搭乗状態をサイドから。
以下、適当な角度からの撮影をいくつか。
書き忘れてましたが、今回も後輪サスペンションは健在です。
ただ、いつものよりも沈み込みが浅く、また個体によってはあまり浮き沈みしてないように感じられることも。
サスが縮んだ際、後輪前部に斜めにかかっているシャフトがきっちり伸縮するギミックが稼動していて、なかなか凝ってるなと感じさせます。
本商品のもう一つの目玉・スーパー1の新規造型頭部について。
画像は、左が単品版(以下、旧版と表記)で、右が本商品付属の新規頭部Ver.です。
この比較画像の時点で、面構えがかなり変化していることがわかります。
頭部比較。
旧版の、やや鋭すぎる目つきは、今回の修正でかなり穏やかなラインに変更されています。
これにより、(ツリ目ではあるものの)意外と優しげな目であるスーパー1の特徴に、かなり近づいたと思われます。
特に、目頭上のラインと、下の「〜」形のラインの変化が、顕著ですね。
その他、Oシグナルの塗装追加や、アンテナ形状の湾曲など、かなりの歩み寄りを感じます。
ぶっちゃけ、今回の新造でもオリジナルの形状には程遠く、似ているかと言われると疑問を差し挟む余地があります。
特にSアイの形状はまだまだシャープ過ぎて丸みに乏しく、特に目尻のたゆんとした垂れ下がりラインが皆無です。
また、Sアイの下の黒ライン(SSS)への侵食具合も大きすぎに思えます。
確かに、旧版と比べれば格段に良くはなっているのですが、オリジナルの優しげな顔つきが好きという方にとっては、まだ不満が残る出来かもしれません。
とはいえ、(旧版レビューでも書きましたが)これはこれで旧版とオリジナルの中間点というか、良い所取りをしたようにも感じられ、筆者は割と好きです。
角度によっては凄く似てるようにも思えるので、これはこれで充分ありのような気もする筆者です。
つか、この修正頭部もう一個欲しい……
さて、頭部以外は変更なしなのか……と思いきや、実は手が加えられていました。
まず一番の違いは、首パーツも新造されているということ。
旧版に比べ大型化&可動範囲拡張がなされていて、また色も艶消しになっていい感じになりました。
ただ、頭との繋ぎ目のジョイントの可動具合によっては、異常に首が長く見えてしまうという特徴もあります。
新規首パーツの恩恵はどのくらいかというと、顎の上げ具合に差が生じます。
画像は、やや角度がついてしまってますが、旧版と本商品付属版の顎上げ具合を比べた状態。
首の根元から上だけを動かしています。
首関節自体がかなり浮き上がっていることが、判って頂けるかと思います。
尚、この画像は可動範囲をわかりやすくするため、あえてマフラーを外しています。
実際には、マフラーの根元が干渉して、ここまで顎は上がりません。
また、腹部ジョイントにも若干の修正があるようです。
本商品付属のスーパー1は、旧版に比べて腹部の可動範囲が広くなっていて、より大きくのけぞらせる事が可能になりました。
画像は、首・顎・胸・股関節を可動させず、腰部だけを動かした状態。
本商品付属版の方が、腹部の断面が見えるくらいまで反っているのがわかると思います。
※邪魔にならないように、マフラーとフリンジはわざと除去してます。
本商品付属版スーパー1には、公式に認められたエラーが一点あります。
エレキハンドの塗装が間違っているというもので、右肘近くのボタン状の塗装が左右で同じものになってしまっています(黄色い丸内を参照。旧版の塗装が正解)。
これについては、バンダイよりメールが届き、6月頃に交換品が送られる(返送不要)とのことでした。
ROBOT魂でも、返品不要の交換品送付という例が過去ありましたが、フィギュアーツでのこういった対応は、恐らく「強化外骨格零・最終局面Ver.」の台座以来のことではないかと思われます。
ぶっちゃけ、相当細かくチェックしている人じゃないと、気付かなかった問題なんじゃないでしょうか(無論筆者も気付きませんでした)。
ファイブハンドの交換がやたらしづらかった旧版に対し、今回はやや取り外しやすくなった気がします。
それでも、スムーズな交換が可能とはお世辞にも言えない状況なので、交換時には引き続き注意が必要です。
以上、新規造型頭部Ver. のスーパー1でした。
ボックス正面。
大きさは、28×18×11センチ。
かなり大型です。
同日到着した「ハードボイルダー」のパッケージとの比較。
今回の箱は「仮面ライダーストロンガー&カブトローセット」とほぼ同じ幅と高さですが、こちらの方が2センチほど奥行があります。
左側面と右側面。
天面と底面は、左側面と同じ文字だけのデザインとなっていますので割愛。
パッケージ裏側。
ブリスターは二段式です。
写真は未開封時の撮影で、まずは一段目。
ブリスター二段目は、右に傾いたL字型です。
今回は、スーパー1単品版と違い、スーパーハンドの手首は独立したブリスターにはなっていません。
以上、仮面ライダースーパー1&Vマシーンセットでした。
【買ってみて一言】
非常に魅力溢れる商品で、加えて旧版(単品版)の不満をある程度払拭する非常にグレードの高い完成度ではあるのですが、とにかく詰めというか品質管理の甘さが目立ち、満足と言うには何歩も足りないという、とても惜しい商品でした。
フロントカウルの閉じ具合、後部安定翼の上がる位置、サイドカウルの接続及びジョイント部の不具合、サブランプの接続部など、筆者のみならず他所でも報告を目にする問題箇所が多数あり、これさえなければなぁ……という気がしてなりません。
結果、筆者の場合はこの殆どが交換によって改善されたので、今となっては(個人的に)問題は感じませんが、商品自体の問題が無と化したわけではないので。
とにかく、もし今後中古ないしは未開封品を何かのつてで購入される予定がある人は、これら問題点について覚悟をしておいた方がいいかもしれません。
……とまぁ、いきなり問題点ばかり指摘するのも難ですが、要はこれさえなければ優れた商品であるという評価は変わりません。
一部、再接続を要する箇所があるとはいえ、きっちり変型もこなしてくれますし、何よりとても良く出来たバランスで、大型車種がベースのライダーマシンという感じを遺憾なく発揮しています。
実は、このVマシーンは、ライダーアーツの中では比較的小柄なスーパー1の体格から逆算して設計したような感があるので、他のライダーを乗せると途端に違和感爆発になったりします。
撮影はしてないものの真骨彫ディケイドを乗せてみたのですが、まるで子供用の玩具に乗ってるようなバランスになってしまい、驚かされたものです。
ともあれ、Vマシーン/Vジェットに乗せる他のライダーなんて、せいぜいゼクロスくらいしか思いつきませんし、その辺は問題じゃないかな? なんて。
さて、この後の昭和ライダーバイクは、2017年5月現在、スカイターボとヘルダイバーが確定しています。
残るはブルーバージョンだけとなるわけですが……そっちは大丈夫か?
まあ、なんだかんだで出るとは思うのですが、「仮面ライダースーパー1&ブルーバージョンセット」とか出て、そちらにも今回のような修正頭部付いたりするんでしょうか?
……更に修正を加えてより劇中に近づいた新造頭部付属、とかにならなきゃいいなぁ。
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