第131回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「ライダーマン(単品版)」

2015年6月6日 更新

 

 「仮面ライダーV3」に続き、数年越しの出し遅れレビューとなります。
 このページでは、先にレビューした「ライダーマンマシン」セット同梱版ではなく、単独販売版をメインに取扱い、そこにセット版の付加要素を付け加えて行きたいと思います。

 それにしても、本当によく出たもんだなぁ、ライダーマン。
 箱から出す度に、そう思わされます……

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■ S.H.フィギュアーツ ライダーマン(単品版)

 

 2013年3月16日発売。
 2013年3月の配送ラインナップは、以下の通り。

  • 3/22(配送開始日)「H-01(タイガー&バニー)」「仮面ライダーウィザード ウォータースタイル(仮面ライダーウィザード)」「仮面ライダーフォーゼ エフェクトセットTAMASHII NATION SPECIAL」「グランダイン(仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ)」「スカイダイン(仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ)」「仮面ライダー電王 超クライマックスフォーム(仮面ライダー電王)」「仮面ライダーリュウガ(仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL)」「シャチーク(非公認戦隊アキバレンジャー)」(すべて魂ウェブ限定)

 全高は約14.2センチ。
 全4種8個の手首付き。
 マフラー二本付属。
 ロープアーム付属。
 パワーアーム付属。
 ドリルアーム付属。
 カマアーム用先端パーツ付属。
 スィングアーム用先端パーツ付属。
 ロープアーム用紐長短各一本付属。
 専用台座はなし。
 初版時価格は3,990円(税5%時)。

 

 ライダーマン。
 結城丈二が変身する仮面ライダー4号で、「仮面ライダーV3」43話から登場。
 本編途中から加入する、所謂平成ライダーシリーズの2号ライダー的ポジションの始祖とも云える。
 結城は元デストロンの科学者であり、幼少期に大首領によって保護されたことから厚い恩義を感じており、世界平和のため(と吹き込まれて)デストロンのために尽力し続けてきた。
 その人望や能力の高さから将来の幹部候補と見込まれていたが、デストロン大幹部の一人・ヨロイ元帥に嫉妬され、裏切り者という無実の罪を着せられた上、硫酸で右腕を溶かされてしまった。
 部下によって右手に開発中だったアタッチメントを移植され復活した結城は、ヨロイ元帥への復讐を決意し、ライダーマンとなって闘いを挑む。
 デストロンを追って現れたV3と知り合い、一時的に協力体勢を取ってヨロイ元帥とその手下達と闘うが、V3の共闘の申し出は受け入れず、あくまで一人で闘い続けることを宣言する。
 彼は、ヨロイ元帥への復讐が目的であり、決してデストロンそのものと敵対する意図ではなかったのだ。

 

 しかしその後、度重なるヨロイ元帥との闘いの流れの中で、V3と共にデストロン撲滅のために闘う必要性を理解し、ようやく共闘を受け入れる。
 とはいえ、デストロン大首領への恩義は拭い切れず、一度V3との対峙の際に逃がしたりもしている。
 その後、デストロンが東京壊滅を狙って発射したプルトンロケットの軌道を逸らすため、内部に乗り込んでロケットを自爆させる。
 その英雄的行為に感銘したV3から、「仮面ライダー4号」の名を贈られる。

 

 この一件でライダーマンは死んだものと思われていたが、「仮面ライダーX劇場版 五人ライダー対キングダーク」にて復活。
 初登場時には「俺は、仮面ライダー4号!」と名乗った。
 その後も、「仮面ライダーストロンガー」「(新)仮面ライダー」「仮面ライダースーパー1(劇場版のみ)」への客演を経て、仮面ライダーZXが主役の「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」に登場する。
 その後も、「仮面ライダーBLACK RX」や平成ライダー劇場版各種にも出演しているが、ライダーマン/結城丈二を演じた山口豪久氏が1986年4月6日に鬼籍に入られたため、「10号誕生〜」より後の作品では別人がライダーマンを演じている。

 

 さて、ライダーマンです。
 言うまでもなく、これまでライダーマンは商品展開上ではあまり有望視されているとは言い難い存在で、V3本放送中も含め、関連商品の数が本当に少ない状態でした。
 劇中の活躍度合いやファンの思い入れをあえて度外視して見ると、確かにキャラクター商品の題材としてはイマイチで、またライダーマンマシンも見た目は普通のバイクなんで、商材としてのアピール度は大変低いと言わざるを得ません。
 その為、ライダーマン関連の商品は、どちらかというとコアなマニア層を狙った商品シリーズに組み込まれることが殆どで、今回のS.H.フィギュアーツも、そのうちの一つと云えるでしょう。

 

 そんな商品展開に恵まれない境遇のキャラだったため、フィギュアーツ化を望む声は多かったものの、かつて「装着変身」でもスルーされた経緯があったことから、「どうせ無理だろうけど」的なニュアンスが大小含まれていた事は否めないかと思われます。
 そのため、魂ネイションなどのイベントで昭和ライダーの試作が展示されていても、実商品化まで至るか大変疑わしい状況だったわけです。

 

 ところが2012年10月23日、雑誌の早売り情報でライダーマンのフィギュアーツ発売が報じられました。
 しかも一般発売とのことで、筆者含むファンの多くは大変驚いたようです。
 それどころか、一般販売というのが信じられず「限定の間違い」だと断ずる人もいたくらいです。
 同時にXライダー等の情報も出ていたため、コレクター事業部が昭和ライダーの展開に本気だという熱意も伝わり、後の商品展開にも期待が持てるようになりました。
 ただ、この時点ではまだ「でも、ライダーマンマシンはさすがに出ないよなあ」という意見は当然多く……
 それなのに、今ではこの状況ですから、本当に嬉し恐ろしい商品展開になったもんです。

 

 それでは、恒例の前後比較です。
 とりあえず、アタッチメントは付けない状態で。
 山口氏のスマートな体型イメージが上手く再現されていると思います。

 

 頭部アップ。
 バンダイといえば、実写系の造形は鬼門というイメージが強かった当時ですが、この「山口氏の顔の再現性」は素晴らしく、ファンが驚きました。
 てっきり、もっとあっさりした似ても似つかないものでお茶を濁されるとばかり思っていたものですから(個人的には…ですが)、これにはビビりました。
 当然ながら、鼻筋下しか造形されていませんが、充分過ぎるくらいです。
 またマスクの方も、アクターの目線の位置に対するゴーグルの配置や、モールドのない複眼再現なども抜かりありません(クリアパーツにされているのは、お約束的なものとして)。

 

 斜めから。
 マスク全体の造形が非常にシャープで、文句のつけようがありません。
 造形担当者のこだわりが、ひしひしと伝わってくるような気がします。

 これで、別表情の頭部パーツが最初からあれば良かったのになあ……

 

 マフラーは、垂れ下がっている通常状態と、たなびいている状態の二種類が付属します。
 通常版はXライダーのように、前の方に垂れています。

 

 たなびきマフラー。
 ものすごく派手にたなびいているのはいいんですが、前後に広がっているので、ポージングの際にはちょっと工夫がいるかもしれません。

 

 胸部は、アマゾンやV3同様、ラングパーツが可動します。
 ライダーマンの場合は、可動範囲の拡張にそこそこ役立っている印象があります。

 

 ライダーマンは、昭和ライダーシリーズには珍しく、上腕回転ロールが仕込まれています。
 これのおかげで、腕の自由度がかなり高まっています。
 しかし、スーパー1とこれだけ何故という気がしてなりません。

 

 ライダーマンの前腕は、スーパー1同様差し替えが可能となっています。
 右前腕を取り外し、アタッチメントに交換することで、見慣れたスタイルに変わります。
 相変わらず軸に返しが付いているので、取り外しは若干困難ですが、スーパー1ほどではありません。

 

 アタッチメント・ロープアームを装備。
 ライダーマンといえば、瓢箪型のコレというイメージです。
 形状も色も、いかにもな感じで実に良い質感。

 

 伸ばしたロープアームを再現するために、白い「紐」が同梱されています。
 長短二種類あって、こちらは短い方。
 紐についた癖が、なかなか取れません。

 

 こちらは、長い方の紐。
 紐は長短一緒に、小袋に詰められてブリスターの裏側にテープで貼られているので、開封後は管理がちょっと面倒?

 

 先端部を交換することで、カマアームにもなります。

 

 さらに先端を交換して、紐と合わせてスィングアーム。
 殺る気マンマンの、凶暴極まりない造形。

 

 ちなみにこの紐ですが、ライダーマンに握らせることは出来ません。  パッケージ裏では、所謂武器持ち手でロープをしっかり握っている写真が使われているのですが、実物の武器持ち手は親指が他の四本指と繋がっている造型の上、指間の口径よりも紐の末端部パーツの方が太いので、紐を通せないわけです。
 ドライヤー等で柔らかくすれば、一応可能かもわかりませんが、手首パーツは銀色塗装なんでねぇ……
 そんな事情のため、このようにみっともない持たせ方でもしないと、先端部を吊るして飾れません。
 ここは、もう少しなんとかして欲しかったものです。
 別に、指間の口径はもっと大きくても支障なかった筈なんだから。

 

 パワーアーム。
 アタッチメントを丸ごと交換して再現します。
 先端のカッター部分は回転可能。

 

 ドリルアーム。
 こちらも、アタッチメント全体を交換。
 残念ながら、手動回転ギミックなどはありません。

 

 前腕取り外しは右腕だけではなく、左腕も可能です。
 ですから、左にアタッチメントを取り付けることで「五人ライダー対キングダーク」版も再現出来ます。

 

 当然、こういうことも可能なわけです。

 

 ライダーマンのベルト。
 一発で富士山を吹き飛ばせる破壊力の小型ミサイルを搭載しているという、恐るべき設定が某児童誌に書かれていたことは有名ですが。
 劇中では、特にこれといったギミックは描かれていませんでした。

 

 側面のアタッチメントカートリッジ収納ケースも、しっかり再現されています。

 

 「ヤーッ!」
 ライダーマンといえば、宙返りなしの大ジャンプ。
 中の人がアクション出来なかったから、仕方なかったのですが。

 

 明らかに乱戦に向かない装備な気もするけど。
 それにしても、(前にも書いたけど)昨今の映画のおかげで、色んなライダーを絡めて飾っても違和感覚えなくなったなぁ。

 

 ライダーマンといえば、客演時に見せる早とちり。
 とても理性的で知的なキャラの行いとは思えない、そこが素敵なのですが。
 まずは、ストロンガーを襲ってみます。

 

 今度は、ZXを襲ってみます。
 襲った後に芽生える友情だから、これでいいのです。

 

 せっかくなんで、最近の若い連中をしばいてみたり。
 昔のノリで、平成ライダーも出会い頭にひとまず襲って欲しかったなぁ。
※本商品だけでは再現?! できません。

 

 V3と共に。
 個人的に、ライダーマンとV3は仲良さそうにしているより、ちょっと反目し合ってる方が雰囲気的に好きだったりします。

 

 以上、ライダーマンでした。

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【買ってみて一言】

 以下は、ライダーマン単品版についてのまとめです。
 個人的には、昭和ライダー中でも1、2を争う完成度だと思います。
 頭部全体についてはもうほぼ完璧で、これ以上望むものといえば別表情くらいという満足度、ボディ全体も程よいバランスで、可動範囲も申し分なし。
 加えて、アタッチメントもしっかり付いてくる上に、ポーズがバシバシ決まるという。
 そこに加えて、長い間待ち続けたライダーマンの可動フィギュア! という思いが加わって、心の底から感激しました。
 本当に良く出来たフィギュアーツです。

 

 ライダーマン好きなら、是非手に取って欲しい逸品なんですが、今回のようなバイクとのセットとかでもない限り、再販の機会はほぼないだろうと思える所が残念といえば残念です。
 でもまぁ、店頭でも結構長い間残ってたりしましたから、これもしょうがないのかなという気もします。

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