第79回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーナイト&ダークウィングセット」
2012年1月22日 更新
大変遅くなってしまいました、龍騎ライダー第2弾「仮面ライダーナイト」ようやくレビューです。
「仮面ライダー龍騎&ドラグレッダーセット」に続き、ミラーモンスターとのセットで販売。
そして、現時点では最後の超お得価格豪華仕様となりました。
というわけで、今回は仮面ライダーナイトとダークウィングに触れてみたいと思います。
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーナイト&ダークウィングセット
2011年11月23日発売。
同時販売物は、同シリーズ中にはなし。
2011年11の販売(配送)ラインナップは、以下の通り。
- 11/19 「ゴーカイグリーン(海賊戦隊ゴーカイジャー)」「仮面ライダー新2号」
- 11/25(配送開始日) 「劉鳳&絶影(スクライド)」「仮面ライダーオーズ ブラカワニコンボ」「メズール(仮面ライダーオーズ)」(すべて魂ウェブ限定)
ナイト・全高は約14.3センチ(ツノ含まず)
合計6種11個の手首付き。
ダークバイザーとホルスター各1点付属。
ダークウイング・全高は約13センチ(耳含まず)。
全幅最大約29.5センチ(翼を平行にした状態)
ウイングランサー付属。
ウイングランサーのグリップ(短)付属。
ウイングウォール(マント形態)付属。
ダークウイング接続用ジョイントパーツ1点付属。
ファイナルベント再現用エフェクトパーツ計4点付属(組立式)。
専用台座付属(アーム・バー短2本・関節2点・台座1点の組合せ)。
アドベントカード6点付属。
価格は税込3,990円。
仮面ライダーナイト。
「仮面ライダー龍騎」の副主人公・秋山蓮が、蝙蝠の紋章のカードデッキで変身した姿であり、神崎士郎が最初に選んだ仮面ライダー。
恋人・小川恵里がダークウィングに襲われ意識不明状態に陥ったため、ダークウィングから彼女を守るためにやむなく契約を行う。
以降、蓮は恵里を再び目覚めさせるという願いを叶えるため、ライダーバトルに参加する。
翼召剣ダークバイザー(剣型装備)にアドベントカードをベントイン(挿入)することで、ウィングランサー(槍)やウィングウォール等を使いこなす。
また武器以外にも、ダークウィングに超音波攻撃を行わせるソニックブレイカーや、分身攻撃等も使いこなす。
最強必殺技(ファイナルベント)は「飛翔斬」で、全身をダークウィングの翼で覆い、巨大な錐状になって敵を追撃・貫通破壊する恐るべきもの。
仮面ライダー龍騎が初めて出会ったライダーで、同時に、ミラーワールドで繰り広げられるライダーバトルの過酷さを教えた存在。
本来であれば、龍騎as城戸真司とは殺るか殺られるかの関係になる筈だったが、なぜか同じ屋根の下(バイト先の「花鶏」というカフェ)で暮らす羽目となり、奇妙な友情? 関係が生まれる。
結果、蓮は非情に徹することが出来なくなり、ライダーバトルを止めたいと願う真司とは、また違った迷いを抱くことになる。
TV版では最後まで勝ち残り願いを叶えることに成功はしたが、自身も命を落としてしまった。
TVSP版では若干設定が異なり、仮面ライダーライアに変身する手塚海之と親友となっている。
二人は小川恵里を目覚めさせるという共通の願いを抱いていたが、どちらも仮面ライダーベルデのファイナルベントが致命傷となり、敗退してしまう(ただしナイトは相討ち)。
後に、蓮の意思を引き継いだ真司が(仮面ライダーオーディンに破壊された龍騎デッキの代わりに)ナイトのデッキを使用、もう一人の仮面ライダーナイトに変身した。
●仮面ライダーナイト
さて、仮面ライダーナイトです。
本商品は、発売前にちょっと変わった経緯がありましたので、レビューの前に軽く触れてみたいと思います。
当初、本商品は2011年10月22日(土曜日)発売予定でした。
ところが、その二日前(20日木曜日)になっていきなり、発売延期となってしまいました。
ご存知の方も多いと思いますが、発売日二日前というのは商品が入荷し始める日で、店舗によっては早売りを始めてしまう場合もある時期です。
つまり、本来ならお店に商品がもう届いてる筈なのですが、そんな頃になって延期というのは、普通なら考えられないことです。
その後、公式でも発売延期のアナウンスが発表され、それによると「不具合が見つかったため」とされています。
具体的にどんな不具合があったのかまでは、さすがに公表されていません。
そして延期後の発売日付近で、またまた奇妙な出来事が起こりました。
通信販売サイト「ハピネット・オンライン」が、5日も早い11月18日(金曜日)に、予約者に向けて商品発送メールを送信。
当時は何かの間違いだろうと思われていたのですが、翌19日(土曜日)に本当に商品が届いてしまいました。
これにより、ハピネット・オンラインで予約した人は、4日も早く商品を手に入れることが出来たという、予想外のサプライズに見舞われました。
2012年1月現在、そして本商品以前に、フィギュアーツ関連商品でここまで極端なフライング発売は、恐らくなかった筈です。
ユーザーサイドにとっては何の問題もない、むしろ嬉しいハプニングですが、一体どのような事情があったのかは、もはや知る由もありません。
勿論、それ以外の所では従来通りの発売でした。
とまぁ、とても変わった発売状況だった本商品ですが、まずは前後比較。
本体は殆ど龍騎同様の構造で、スーツ部は腹部のみ大きく変わっています。
装着変身時は思いっきり無視されていた部分なので、さりげに嬉しいものです。
基本的な可動範囲や癖については、龍騎とほぼ同様なので説明は省きます。
頭部アップ。
驚いたことに、今回はゴーグル内部の目がきっちり再現されています。
このサイズの可動フィギュアで、ここまで再現されてのは初めてです。
構造上やむをえなかったのか、劇中の目とは大きさも形も、もっと細かく言うと位置も異なっていますが(実際はもっと小さく、奥まっている)、ここは再現してくれた姿勢に感謝したい所です。
斜めから。
ナイトの目は、本編でもあまりはっきり映りませんでしたから、印象に残ってない人も多いかもしれません。
でも、本商品は見る角度によって非常に良い効果を出しています。
ちらっと覗く鋭い眼って、やっぱりかっこいいものです。
ダークバイザーのホルスターは、左腰のジベットスレッド下から生えている形になっています。
ジベットスレッドと一体式になっていて、そのまま左腰に接続します。
勿論、ホルスターのつかない普通のジベットスレッドも付属しています。
これで、サバイブ対策も万全?
Vバックルは、従来通りカードデッキが引き抜き可能。
ただ個体差なのか、うちのはかなり固定が甘く、横にするとカードデッキがスルッと抜け落ちてしまいます。
ちなみに、ナイトのカードデッキはベース色が黒なのですが、本商品のは濃い青(紺色?)です。
そのため、いささか違和感が付きまといます。
足の裏には、きちんと蝙蝠マークが。
言うまでもないですが、足首は今回もダイキャストです。
翼召剣ダークバイザー。
スマートで実にかっこいい出来になりました。
間違いなく、今回の目玉の一つです。
龍騎のドラグバイザー同様、今回もベントイン機構が組み込まれているのですが、その割に余計な肥大化もなく、良いバランスに落ち着いています。
保持力も問題なく、自在に構えられます。
グリップ部分には、細かい銀色のラインが塗装されています。
ものすごく丁寧な仕事で唸らされますが、何度も持ち変えたりしていると色が剥げそうで怖いのもまた事実。
早いうちにコーティングしておきたいところですね。
展開状態。
カードを収めるトレイが内蔵されています。
ただ開くだけではなく、下部のストッパーもスライドします。
凝り過ぎ!!
アドベントカードを収めた状態。
蝙蝠の顎下部分でカード上辺を押さえ、その後にストッパーを戻してカード底辺を押さえます。
このため、翼を閉じてもカードが脱落することはありません。
もっとも、押さえがなくても静電気のせいでトレイに貼り付くので、一度入れるとそう簡単に取れないのですが……
召喚機であると同時にメインの武器でもある。
このコンセプトは、個人的に大好きです。
同様のコンセプトでは、他にもゾルダとかタイガもいますが、やっぱりナイトが一番親和性が高いかなって。
R&M、装着変身では安全基準のせいか、幅広で短い剣にされてしまったダークバイザーですが、ようやく本来の姿を取り戻したといった感じです。
しっかり作られた小物は、ポージングに説得力を与えてくれます。
ソードベント・ウィングランサー。
ナイトのもう一つの特徴的な装備です。
元々剣使いなのに、更にもう一本剣(というか、槍?)を持たせるというセンスが素敵です。
今回のウィングランサーはかなり大型で、特にグリップ部分の長さは相当なものです。
劇中のものも、両手持ち前提なのかかなり長めだったので、より原作の雰囲気を感じさせてくれます。
全体はこんな感じ。
基本構造は、R&M版付属のものと大差ありません。
ただ、唯一大きく違う点があります。
ダークウィングに装着させるため、今回も折り畳める構造になっていますが、その際に長さを揃えるために短いバージョンのグリップも付属しています。
ダークウィングに装着した状態。
まるで毒針のごつある。
ナイト二刀流。
ダークバイザーも長いので、こういった構えにすると長さが揃っていい雰囲気です。
ウィングランサーとダークウィングを同時装備。
正確には、「ウィングウォール」ですが。
ウィングウォールは、ダークウィングの項で改めて解説します。
●ダークウィング
次に、ミラーモンスター・ダークウィング。
秋山蓮にとっては大事な戦闘パートナーであると同時に、仇のような存在。
メカメカしいデザインが多いミラモンの中で、珍しく生物的な頭部を持つ存在です。
比較的小型な筈なんですが、翼長があるので相当なボリューム感を発揮しています。
一見、装着変身版と大差ないように見えますが、実際は共通点の方が少ないくらいの別物になっています。
まずは、胴体部アップ。
顔の造りが精悍になり、リアリティが増しています。
顎は開閉可能で、更に翼の基部も可動させられます。
写真は、右翼を上方に傾けた状態。
通常状態の左翼と比較すると、角度が大きく変化しているのがわかると思います。
脚部は、かなり自由度が向上。
足の付け根・膝・足首がそれぞれ自在に可動します。
設置性もかなり高まっていて、これはちょっとした感動物です。
若干、足全体が大型化したかな? といった印象ですが、殆ど問題ないでしょう。
ナイトとの合体方法です。
ナイトの背面のジベットスレッドは他と同じく取り外し式で、まずこれを左右両方取り除きます。
ちょっと癖のある構造なので、慣れないと戻す時に戸惑いますので、この時点で接続位置や形状を、よく確認しておくといいかもです。
外したジベットスレッドのジョイントに、専用の接続用パーツをはめ込みます。
一つ上の写真と比較すると、「ジベットスレッドを外せ、とあるのについたままじゃん」と思われそうですが……
これが、ダークウィング接続用ジョイントパーツです。
ご覧のように、ジベットスレッドとダークウィングの身体の一部(後述)が一体化した型のパーツなわけです。
これをナイトの背中に付けるため、ジベットスレッドを外していないように見えるという仕掛けです。
この時点で「あれ? ジベットスレッドの接続穴が見えてるのっておかしくない?」と思った方は鋭いです。
実は、ここがナイトの数少ない問題点の一つとなっています(後述)。
ダークウィングの胸にある、突起パーツを取り外します。
巷では乳首とか、えらいいわれようです。
最初はかなりきつめにはまっているので、一度外したら若干浮かせるように接続し直しておくといいと思います。
言うまでもなく、以降この乳首は余剰になりますので、なくさないように注意が必要です。
ダークウィングを、接続用ジョイントパーツに繋ぎ、ナイトと合体させた状態。
一見、ダークウィングの突起パーツが付いたままに見えます。
ナイト側・ダークウィング側いずれも保持力はかなりのもので、後述する各種パーツと差し替えても勝手に外れたりすることはありません。
反対側・側面から。
さてここで、先ほど触れた「数少ない問題点」が浮上します。
本来、ナイトとダークウィングはジベットスレッドを介して合体する設定です。
ところが、本商品の接続用ジョイントはジベットスレッドと突起パーツが離れている形状にされているため、イマイチ合体している感じがしません。
なんでそんな形状になってしまったのかというと……
実は接続用ジョイントには、魂STAGEを固定するための凹ジョイントが設定されています。
これにより、ナイトとダークウィングを上手く飾れるようになっているわけで、プレイバリュー的には大変気が利いた構造です。
ですが、つまりはこのジョイントを設定したために厚みが必要になり、結果ジベットスレッドとダークウィングのジョイントの合間に隙間が生じてしまったのではないでしょうか。
いまいち一体感に欠ける構成ではありますが、アームで胴体を挟まなくても魂STAGEで浮かせて飾れるという部分は大変魅力的で、決して悪いことばかりではありません。
あくまで見た目の再現性に拘るか、プレイバリューを重視するかは、ユーザー次第ではないでしょうか。
合体を維持したまま、ダークウィングを前寄りに傾けたりすることも可能。
ポージングの表情付けが益々楽しめます。
また、合体形態は翼長の関係で大幅なボリュームアップに繋がり、かなりの迫力になります。
ご存知の通り、ナイトのガードベントには「玩具オリジナル版」と「本編使用版」の2種類があります。
まずは前者・R&M時代からの踏襲「ウィングウォール」デスサイズテイスト(仮名)。
ダークウィングの翼を前に回り込ませ、ナイトの前面を覆いつくします。
R&M版では、たまに紋章が左右でずれるという問題がありましたが、今回は翼の可動範囲が拡張されたこともあり、全く問題なく合わせることが出来ます。
本来であれば、本編未登場のこの形態なんか無視されてもおかしくない筈なのに、ちゃんと組み込んである所が泣かせます。
まぁ、オマケ程度で済むギミックではありますが。
次に、劇中準拠のウィングウォール……の前に、ダークウィングのもう一つのギミックも紹介。
ダークウィングは、このように胴体部と翼部分以下がスライド式で外れるようになっています。
これで、翼が変化した状態と差し替えるわけです。
マントパーツと交換。
後ろにもかなり伸びていますが、これが後述する嬉しい効果を発揮します。
ですが、さすがにこの形態だと、密着感に乏しい点がきつくなってきます……
それでも、角度によってはいい味が出たり。
ウィングウォール・本編使用版です。
ナイトといえば、やはりこの姿ですね。
ウィングウォール(マント)は、「S.H.フィギュアーツ仮面ライダーキバ・エンペラーフォーム」他のマント同様、左・中央・右の三分割方式です。
左右のマントの基部がボールジョイントになっていて、横方向に自由に動かせます。
写真は、最大まで広げた状態。
かなりの横幅に達します。
本編準拠のガードベント・ウィングウォール。
これまでの物はただの一枚板ばっかりで全然マントっぽくなかったので、これはありがたいものです。
ただし、残念ながら本編のように、マントの端を引っ張って前面を覆うような動作は、再現不可能。
マントは巨大なPVCの塊で、相当な重量がありますから、本来であれば後ろに転倒してしまいますが、実際は中央パーツの下部がつっかいになって支えてくれるので、倒れることはまずありません。
マントパーツのバリエーションは、まだあります。
この、四分割の部品を組み合わせると。
こんな形になります。
本編を見ていた人なら、一目で用途がわかる筈。
正直、ここまでやるのかと(ほめ言葉)。
「ファイナルベント!」
まずは飛び上がるところから。
お約束です。
ドリル状のマントを装着して、螺旋の内側にウィングランサーを持たせたナイトが入るようにします。
武器を下向きに構えて、「飛翔斬」の再現!
無理すれば魂STAGE でも飾れます。
正面から。
知らない人が見たら、かなり間抜けな様相かも。
実際の飛翔斬は、ドリルマントにナイトの全身が包まれるので、正確にはこの姿は変形途中なんですけど、ここまでやってくれる「やりすぎ感」がたまりません。
しかし、角度によってはいい雰囲気に!
早速、ライダーを襲撃させてみました。
だが敵前大逃亡! 龍騎だからこれで良いのです。
早く欲しいな、ぶっ殺役専門ライダー。
特に誰とは言いませんがね。
本商品にも、専用の魂STAGEが付属します。
ただし龍騎の物とは異なっていて、アームがACT-5仕様になっています。
これでナイトとダークウィングの合体形態を支えられるわけですが、恐らく二体分の重量を支えるにはACT-4までの基部では強度不足だったのではないでしょうか。
延長用パーツも付属していて、全ての部品を組み合わせるとここまで伸びます。
残念ながら、基部の関節は一点しかないため、一枚の土台にダークウィングとナイトを分離状態で一緒に乗せる事は出来ません(他から流用しない限り)。
ダークウィングを魂STAGEに飾った状態。
残念ながら、ダークウィング自体には明確なハードポイントが設定されてないため、アームで挟むしかありませんが、掴める位置がかなり限定されてしまいます。
この状態で飾るには、相当な大きさのスペースが必要になります。
具体的には、ドラグレッダー飾るのと大差なかったり。
「figma仮面ライダーウィングナイト」(左)との比較。
今回は、さすがにフィギュアーツの方に軍配を上げざるを得ません。
ドラゴンナイト同様、体型はfigmaの方が再現性高いのですが、それ以外は……
figma好きな人には大変申し訳ないんですが、なんだかやぼったい親父が自作スーツでコスプレしたみたいに見えてなりません。
「figma仮面ライダーウィングナイト」のウィングウォールは、布製で端部分に針金が内蔵された構造です。
このため、ある程度自由に表情付けが出来ますが、反面果てしないチープ感に見舞われます。
当然、ダークバイザーの展開ギミックなどはありません。
これじゃ叩き売りもやむなしかなぁ……といったところです。
「装着変身・仮面ライダーナイト」との比較。
こちらも、発売当時はなかなかの出来と思えたものですが、時間は残酷です。
当時ボロクソに言われた「明るすぎる青」は、こうして比較してみると本当に明るすぎですね。
装着変身版ナイトの発売日は2004年11月20日だったので、両者の間はほぼきっちり7年開いていることになります。
格段の技術進歩具合に、改めて驚かされるってなもんです。
「装着変身EX・ミラーモンスターズ03」付属のダークウィング(左)と、アーツ版の比較。
この画像だけだとわかりづらいので、ここだけクリックで拡大可能にしました。
共通点など、どこにあるのかと言うほどの別物っぷり。
特に、頭部と脚部の構造差が顕著です。
そういえば、アーツ版はダークウィングの脚部を腰のジベットスレッドに固定することが出来なくなりましたね。
開き状態での比較。
上が本商品版、下が装着変身版です。
ちなみに、R&M版も装着変身版とほぼ同じものです。
アーツ版、色合いがシックにまとまっているのが、改めてよくわかります。
ナイトといえば、「トリックベント」という幻惑攻撃も売りでした。
せっかく引っ張り出して来たので、三体並べてそれっぽく。
仕様が違うので、全然分身になっていませんが、そこはご愛嬌。
「仮面ライダー龍騎」と、2011年12月発売の「仮面ライダー王蛇」と並べて。
2012年4月には「仮面ライダーゾルダ」も加わります。
残念なことに、王蛇以降はミラーモンスターが付属しませんが、今後の展開に期待したいシリーズです。
付属のアドベントカードは6種類。
画像左から、「アドベント(ダークウィング召喚)」「ソードベント(ウィングランサー)」「ナスティベント(ソニックブレイカー)」「ガードベント(ウィングウォール)」「トリックベント」「ファイナルベント」。
裏側は、龍騎付属のものと同じです。
若干歪んだ形状のカードが混入しているようです。
以上、仮面ライダーナイト&ダークウィングセットでした。
今回は、龍騎ほどではないものの商品数はそこそこ数があったようで、年明けでも店頭で見かけるケースがよくあります。
もっとも、今後再販されるかどうか現時点では不明なので、欲しい人に行き渡るかどうかはわかりません。
それでも、以前に比べて非常に買いやすくなって結構なことだと思います。
【買ってみて一言】
龍騎同様、安定感のある構造と「これでもか」と言わんがばかりのオプションパーツ、そしてわざわざここまでしなくてもとすら思わされるギミックの組み込みで、龍騎に勝るとも劣らない良い出来になっています。
ただ、ボリューム満点のドラグレッダーに比べると小型で、かつ装備も少ないダークウィングは、実際の仕様は別として相対的に「ショボい」感もあり、そこが好き嫌いを分けるポイントになるかも? という懸念は感じます。
もっとも、それは本商品だけでなく、R&Mや装着変身時代からずっと続いたことなんですけどね。
顔の出来について賛否両論あった龍騎に対して、ナイトはとても良く作られていて好評のようです。
やはり、奥まった眼まで再現されている点が最大のポイントでしょう。
若干細面にも関わらず、それを問題に感じさせない造りもさすがです。
個人的には、ライダー自体なら全フィギュアーツでも高位の完成度かなと思っています(高再現性でない点に注意)。
ともあれ、二大主人公が揃ったことで勢い付いた感のある、フィギュアーツ仮面ライダー龍騎シリーズ。
このまま、妥協なく全13ライダー+2サバイブまで完走して欲しいものです。
あ、出来れば+2擬似ライダーも。