第107回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーBLACK」&「バトルホッパー」リニューアルバージョン

2013年11月17日 更新

 

 かつてフィギュアーツで、仮面ライダーBLACKが発売されました。
 かなり初期に出たアイテムのせいか、ないしは当時の担当者が(以下300文字削除)なせいか、その出来はお世辞にも良いものとはいえず、むしろ「酷い」と言い切れるレベルでした。
 そのため、BLACKファンでフィギュアーツを集めていた人達の多くは、リメイクを切望し続けていました。
 でも、新しく作り直されることなんかありえない……そんな諦めムードも、同時に漂っていました。

 

 しかしそれから約4年半後、ファンの願いは叶いました。
 仮面ライダーBLACKリニューアル!
 造形美だけでなくスーツの質感まで再現し、過去の不満を一気に払拭する完成度で再降臨。
 しかも、同時発売でバトルホッパーまでリニューアル発売!
 これ以上ないくらいのサービスぶりに、逆に困惑するユーザーが出たほど、素晴らしいBLACK。
 というわけで、今回はこちらをレビューいたします。

▲ TOP ▲

■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーBLACK(リニューアルバージョン)

 

 2013年10月26日発売。
 同時販売物は、「バトルホッパー」「セーラーマーキュリー(美少女戦士セーラームーン)」。
 2013年10月のラインナップは、以下の通り。

  • 10/12 「キョウリュウレッド(獣電戦隊キョウリュウジャー)」
  • 10/27(配送開始日)「宇宙刑事シャリバン」「金色の闇 トランスホワイトver.(ToLOVEるダークネス)」「超アキバレッド・スーパー(非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛)」「クリリン(DRAGONBALL)」「白い魔法使い(仮面ライダーウィザード)」「プテラレンジャー(恐竜戦隊ジュウレンジャー)」(すべて魂ウェブ限定)

 全高は約14.4センチ(頭頂部まで。ツノ除く)。
 合計6種10個の手首付き。
 台座などのオプションはなし。
 価格は税込3,675円。

 

 仮面ライダーBLACK。
 1987年10月4日から1988年10月9日まで、毎日放送TBS系列にて全51話が放送された、帯番組の仮面ライダーシリーズとしては8作品目にあたる「仮面ライダーBLACK」の主人公。
 体内に「太陽の石(キングストーン)」を内包し、徒手空拳で闘う。
 世紀王専用の生体マシン・バトルホッパーを駆り、また超高速要塞ロードセクターというマシンも併用するという、「仮面ライダースーパー1」に次ぐバイク二台を所持するライダーでもある。

 これまで、仮面の下に人間の顔が存在する仮面ライダーは存在したが、BLACKの姿は本体である“バッタ男”が黒い装甲で包み込まれている状態で、そのため関節各部に外殻とは異なる生体組織状の繊維が覗いている。
 また、変身シーンでは光太郎の顔が一瞬バッタ男に転じ、更に外殻が纏わりついていくプロセスが描かれている。
 前作「仮面ライダースーパー1」などと比較すると非常にシンプルな能力設定で、ベルト部にキングストーンのパワーを集約して自身の能力を向上する「バイタルチャージ」からのライダーパンチライダーキック等の体術が必殺技。
 また、キングストーンの力を使って状況打破を狙う「キングストーンフラッシュ」なども使う。

 日食の日に生まれた南光太郎は、同じ日に生まれた親友・秋月信彦の家に引き取られ、兄弟のように育てられてきたが、ある日突然ゴルゴムの三神官に誘拐されてしまう。
 信彦と共に「ゴルゴムの世紀王ブラックサン」として改造手術を受けてしまったものの、ゴルゴムのメンバーであり信彦の父である総一郎の手により、脳改造の前に脱出に成功。
 以降、自ら「仮面ライダーBLACK」を名乗り、ゴルゴムと闘うことを決意する。
 しかし、同じように改造手術を受けた上、脱出出来なかった信彦は、宿敵シャドームーンとして復活、光太郎の前に立ち塞がることになり……

 

 今更語る必要などない、80年代最強の人気を誇る(といっても過言ではない?!)ヒーロー・仮面ライダーBLACK。
 ようやく、普通にレビューがしたくなる完成度の製品が出てくれました。
 これまで、あまり可動フィギュアという媒体に恵まれておらず、立体化の度に不満が唱えられてきた存在でしたが、ようやく納得出来る完成度に達したように思えます。
 今回の商品化は、S.H.フィギュアーツとしてはリニューアルを謳った初めての商品で、聖闘士聖衣神話やULTRA-ACTなどで「二周目」と呼ばれるスタンスに踏み切った第一号としても、非常に大きな意味のある存在といえるでしょう。

 尚、本商品とバトルホッパーリニューアルバージョンは、2013年6月18日に突然情報がネット上に浮上し、しかもその日のうちに予約が開始されるという、前代未聞の展開が行われました。
 しかも、昼頃に情報公開、その夕方から予約解禁という超スピードだったため、あまりの速さについていけないファンもかなり多かったようです。
 いったい何故こんな急展開だったのかよくわかりませんが、ともあれ、これでスタートダッシュに乗り遅れてしまったことが後々響き、バトルホッパー獲得に至れなかった人なんかも多そうに思えます。

※フィギュアーツシリーズの実質的なリニューアル第1号は、2011年4月28日発売「仮面ライダーNEW電王トリロジーVer.」だが、こちらは別バージョンということを強調する目的かリニューアルであることを主張するような告知がなかったため、「売り方」という視点で見た場合対象外となる。

 

 まずは、前後比較。
 今回は、撮影写真にいちいちフォローを入れないとならないという、いささか面倒な仕様なんですが、とりあえずスタイル・各部造形は非常に良く出来ています。
 試作品ではひょろ長く思えた足も、実物は割と適度な太さを持っていて、いい感じに力強さを感じさせます。
 最近のフィギュアーツは、以前と違い頭部が大きめになったため、ともすれば子供のような体型にも感じられますが、実際に動かしてみると、殆ど気にならないバランスだと実感出来ます。

 

 頭部アップ。
 ここで、ちょっとしたフォローが必要になります。
 今回のBLACKは、撮影するとクウガスカイライダー以上に複眼の輪郭に影が生じやすい構造になっています。
 そのため、妙に悲しげな顔に見えたり、目が細く感じられたりしてしまいます。
 或いは、このページの画像のように、なんとなく目に隈があるようにも見えてしまいます。
 実際の造形上は問題ないというのに、これはとても残念な仕様……というか、もはや慢性化しているともいえる問題です。

 

 念の為、複眼の輪郭に沿って半透明の赤色を塗ってみました。
 スカイライダーのレビューでもやった、あの方式ですけど。
 こうすると、複眼の形状と暗くなっている部分の差が良く判ると思います。

 

 斜めから。
 BLACKの複眼はやや張り出しが大きい(所謂出目金)のですが、今回はちょっと控えめになっています。
 画像ではわかりづらいですが、複眼の周辺が若干窪んでいる構造で、なかなか細かい再現度だと思います。

 

 首の可動範囲ですが、今回は正直あまり大きくはありません。
 画像は、それぞれの方向に精一杯曲げた状態ですが、俯くのはいいとして首を上げるのは得意ではないようです。
 ロードセクター搭乗用に、もう少しだけ顔を上げられるようにして欲しかった感じ。

 

 左胸のマーク。
 今回は、窪みに塗装が施された仕様です。
 旧版はタンポ印刷だった上に、表面の油脂? が充分に払拭されていない状態で施されていたためか、非常に掠れ易くなっていました。
 これはとても大きな改善点なんですが、逆に云えば、なんで最初からこう出来なかったんだ……という疑問も。

 

 肩の可動範囲について。
 真横には、水平にやや足りずという状態まで上げられます。
 肩アーマーは、シャドームーンのように肩ブロックの上から被さるような構造なので、あまりラインを崩さないようになっています。
 ただしシャドームーンとは接続方法は異なるので、肩アーマーを取り外すことは出来ません。
 いや実際には出来るかもしれませんが、かなり固く固定されていますので、無理はしない方が無難です。

 

 BLACKといえば、あの特徴的なファイティングポーズですが、それを再現させるためには肩のスイング機構が不可欠です。
 そのため今回は、かなり大きな引き出し構造が組み込まれました。
 矢印の部分は、普段は上半身アーマー内部に収納されていますが、最大でここまで引き出せます。

 

 その結果、両腕をここまで交差させられます。
 これは、フィギュアーツの可動としてはかなりの優秀さです。
 特に意味のないことなんですが、その気になればこのまま「ギャラクシアン・エクスプロージョン(原作版)」のポーズまで取れたりします。

 

 ベルト部アップ。
 小さな面積にも関わらず、細かいところまで良く塗装されています。
 また、エナジーリアクター部分はクリアパーツのようで、しかもその周辺も黒く縁取りされています。
 今回は、設定通り体の一部のような構造になっています。
 旧版のレビューでも書きましたが、BLACKのベルトは腰に巻いたような造りではなく、腰部に埋め込まれたような形が正解です。

 

 欲を言えば、バックル部の出っ張りはもう少しだけ欲しいかなとも思えたり。
 とはいえ、この薄いバックル構造のおかげで、前屈時の干渉が抑えられるようになっていますから、決して悪いことではないと思います。
 シャドームーンと同様に、バックル部分がパンツ部分に潜りこむようになっています。
 結構好き嫌い分かれる造りであることは否めませんが、個人的には本当に良いアイデアじゃないかと思っています。

 

 ちなみに、前屈は最大でもこれが限界です。
 画像は、首と股関節を動かさない状態で、上体と腰の関節のみを傾けたものですが、正直可動範囲はあまり稼げていない印象です。
 もしバックル部分が潜りこまなかったら、これ以下の可動だったことになります。

 

 かと思うと、背面への反りはかなりいけます。
 何この差は?! というくらい。
 ロードセクター搭乗のためには、こっちより前屈姿勢の方を重視して欲しかったものですが……
 まぁ、動かないよりは全然いいんですけどね。

 

 今回最大のこだわりポイント。
 それは、全身に施された「スーツのしわ」再現。
 腕・腰・足の各部に、たるみや屈伸の痕跡が刻まれています。
 特に、パンツ部分のしわは本編でも目立っていたものなので、嫌でも目に付きます。
 正直、ここまでやるのか! といわざるを得ません。
 この再現のおかげで、全体のリアリティやら質感やらがとんでもなく向上しています。

 

 パンツのしわの再現度の高さのせいで、本編のスーツ同様軟質素材のようにも思えてしまう腰部ですが、実際は硬いプラパーツです。
 そのため、定番となった引き出し式股関節を併用すると、こんな感じになってしまいます。
 これは、いささか不自然なラインで、かなり好き嫌い分かれそうな印象です。
 スーツの再現性を取るか、あくまで可動範囲確保を重視するか……
 これって、非常に難しい選択なんだなぁ。

 

 足首部分は、なんとチャック部分まで再現してる凝り性ぶり。
 いや、というか、やりすぎ!(褒め言葉)
 ちなみに、足首はここ最近のパターン通りプラ製です。
 関節は固めですが、それでもポコポコ倒れます。

 

 旧版BLACKとの比較。
 遠目に見ると確かにどちらもBLACKなんですが、実際には全くの別物になっています。
 旧版は全体的に玩具っぽいというか、独自解釈入り過ぎな感じですね。
 一部の可動範囲、手首と足首のストライプの段差がないこと、足首がダイキャストであることなど、新版に勝っている部分もあるにはあるのですが、それでもさすがに見劣り感は否めません。

 

 頭部側面を比較すると、更に別物感が引き立ちます。
 真面目な話、フィギュアーツBLACKは、立体解釈が異なるとここまで違うものが生まれてしまうという典型的な例じゃないかと思っています。
 「仮面ライダー新1号」のレビューで触れた、全く似ても似つかない1号を開発しようとしていた例もありましたが、旧版BLACK発売当時辺り、コレクター事業部はユーザーが求めるものとは違う別な何かを追求していたような感すらあります。

 

 ボディ比較。
 これに限った話ではありませんが、旧版はスーツというよりはメカ的な解釈で各部を組み合わせたような構造になっています。
 旧版の、明らかに解釈を間違えているベルト部分が、妙に浮いてる気がします。
 胸の形状も、全く異なっていますね。

 

 ここからは、適当にポージングなど。
 新版BLACKは、各関節部がかなり固めに調整されているようです。
 もしあまりにもきつい場合は、シリコンスプレーのお世話になる方がいいかと思います。

 

 名乗りポーズの再現は、文句なくバッチリ。

 

 キングストーンフラッシュ!
 あるいはバイタルチャージ。

 

 ライダーキック!
 ご存知、TVパワー仕様で劇中の画面はピカチュウ状態。
 残念ながら、足裏のモールドは今回オミットされています。

 

 片膝立ちも問題なくクリア。

 

 シャドームーンとの対峙。
 ようやく、普通に並び立たせることが叶うグレードになりました。

 

 こうして見ると、シャドームーンの完成度の高さを改めて思い知らされます。

 

 シャドームーンとの比較。
 仕様も良く似ていて、実に良いバランスとなりました。
 身長もだいたい同じくらいで、劇中のイメージに更に近づきました。
 やはり、雰囲気の再現はとっても大事ですね。

 

 今回は、デフォでサタンサーベルを持たせられます。
 この手首は、後述のバトルホッパーで活用されます。

 

 以上、仮面ライダーBLACKでした。
 続いて、バトルホッパーのレビューなぞ。

▲ TOP ▲

■ S.H.フィギュアーツ バトルホッパー(リニューアルバージョン)

 

 2013年10月26日発売。
 最大全長は約15.4センチ(前輪〜後輪まで)。
 後輪固定用スタンド付属。
 魂STAGE用固定パーツ付属。
 価格は税込4,725円。

 

 さて、仮面ライダーBLACKと同時発売のバトルホッパーです。
 リニューアルバージョンとは表記していますが、実際にはリデコ商品で、新造形ではありません。
 2006年10月11日に発売された「装着変身EX バトルホッパー&アクロバッター」をそのまま流用し、フロントカウルだけ新造したものです。
 装着変身版は、商品化にあたってフレーム部分のデザインをオリジナルで造り起こしたため、劇中のものとは細部の構造が異なっています。

 

 バトルホッパーは過去に一度、2010年3月19日配送分(魂WEB限定品)として、フィギュアーツブランドで販売されたことがあります。
 その時は、オリジナルデザインの魂STAGE付きで税込3,150円でした。
 今回は、一気に1.5倍の値上げの上に付属品は激減という、仕様としてはあんまりな内容なんですが、コスパの話をする以前に実売数がかなり少ないため、あまり問題視されなかったようです。

 

 フロントビューとリアビュー。
 ボディカラーも、これまでより格段に劇中イメージに近づきました。

 

 サイドビュー。
 しかし、いまだに玩具っぽさを感じさせない出来というのは、お見事と言うしかありません。
 前輪に対して後輪が異様に小さいとか、疑問点もあるにはあるんですが。
 これまで出たバージョンと同様に、後輪のサスペンションはダイキャスト製で、可動もOKです。
 なお、8月に発売された「サイクロン(初代)」に比べると、タイヤ止めはしっかり安定します。

 

 今回新規造形されたフロントカウルを、アップで。
 過去のバージョンより大型化し、特徴をよく掴んだ造りになっています。
 もっとも目立つ部分の造形が向上しているので、全体の完成度も高まっているような印象があります。

 

 新版BLACKを搭乗させてみます。
 以前にも触れましたが、もともとは装着変身サイズに合わせて作られた(それでもサイズが合ってなかったという顛末)バトルホッパーは、当然ながら装着変身より大きなフィギュアーツに合う筈もありません。
 そのため、本来なら微妙に大型化させる必要があったはずなんですが、今回も同じ型を使い回してしまいました。
 果たして、新しいBLACKとの親和性はどのようなものでしょうか?

 

 とりあえず、普通に乗せてみました。
 この画像は、若干ですが実際の座る位置より後方にスライドさせています。
 バトルホッパーの元車は125ccと小型なので、他のライダーバイクよりちょっと小さめなんですが、この対比に違和感を覚えるかどうかは、ユーザー次第ではないかと思います。
 筆者は、だいたいあと105%くらい大型化して欲しかった気がします。

 

 乗せた状態のフロントビュー。
 対比が云々以前に、BLACKの足の付け根の位置がなんか気になるような。

 

 斜め角度から。
 ちなみに、OPでやってたかがんだ姿勢での搭乗は、どんなに搭乗位置をずらしても再現出来ません。
 もっともそれは、バトルホッパ−ではなくBLACKの可動範囲の問題なんですが。

 

 今回は、魂STAGEに固定するためのパーツが付属します。
 バトルホッパー本体下部に接続して使用しますが、なんとBLACKごと宙に浮かせて飾れます。
 これは素直に凄い! と感動。
 でも、どうせなら魂STAGE自体を付けろよと思えなくもありません。

 

 参考に、シャドームーンを乗せてみました。
 BLACKと同じように、座る位置を若干後方にずらしてます。

 

 以上、バトルホッパーでした。
 仕様が仕様なんで、今回はあまり書くことがないのが残念!!

▲ TOP ▲

【買ってみて一言】

 仮面ライダーBLACK。
 もう何度も書いてますが、非常に理想的なリニューアルで満足度はかなり高めです。
 試作品や雑誌媒体での写真うつりが極端に悪かったせいか、当初は悪印象を持たれることも多かったようですが、実物は安心のクオリティで各所で絶賛の声が上がりました。
 ただし、可動範囲は(昨今のフィギュアーツとしては)思ったほど大したことがなかったりと、意外な難点も抱えていたりします。
 もっとも、上半身は結構動くので、言い換えれば「腰から下の可動がちょっと残念」ということになります。
 その代わり、これだけのクオリティを発揮しているわけなんで、どっちを評価するかはユーザー次第。
 筆者個人としては、多少可動範囲が甘くなっても(そんなに問題視するほど狭い可動でもないし)、再現度重視の造りを優先した点を、とても高く評価しています。
 その他、出荷数も割と多かったようで、気軽に手に取れる状況だったことも、ポイントが高いと云えるでしょう。
 最近発売されたものだけでなく、ここ数年のラインナップの中でも出色の出来と、あえて言い切りたい。
 そんな気にさせてくれるだけの魅力に溢れるのが、リニューアルBLACKです。

 

 一方、バトルホッパーは……正直、単独ではあまり手放しで褒められるものではありません。
 出荷数が少ないため、価格がどうのというのは問題外の話ではあるんですが、やはりろくに改修もないのに1.5倍もの定価高騰というのはどうかと……
 それほど、数が売れないと判断されたんでしょうか?
 恐らく、価格が跳ね上がった理由というものもちゃんと存在はしているんでしょうけど、なんとなくモヤモヤしてしまいます。
 また、やはり本体の対比は、無視することが出来ない(そして頑なに改善されることのない)慢性的な問題です。

 ただ、カウルの新造だけでここまで印象が好転するというのは、予想外の結果でした。
 今までより更に実車のイメージに近づき、新版BLACKにひけをとることはありません。
 旧版は、何故か全体がメタリックグリーンで塗装されていた上に、乗せ続けているとBLACKの太股に癒着が発生するという問題点がありましたが、今回はそこまで深刻な問題にはならなさそうです。
 それだけでも、今回の新版を入手する価値はあるかと考えます。
 残念ながら、諸事情で旧版(ないしは装着変身EX版)との比較は出来ませんでしたが、良く考えたらあまりやる意味はなかったのかな……とも思ってたり。
 とにかく、新版BLACKにはやっぱりバトルホッパーがなければ! とお考えの方には、是非とも入手して欲しいアイテムであることには、変わりありません。
 背景に置くもよし、またがらせるもよし、ダイナミックスマッシュさせるもよし……シャドームーンを乗せるもよし!
 プレイバリューは、やはりそれなりにあるということですね。

 この後、BLACK関係は魂WEB限定・2014年4月配送予定の「ロードセクター」が受注受付中となっております。
 また、「魂ネイション2013」ではリニューアル版「仮面ライダーBLACK RX」と「アクロバッター」が展示されていました。
 見たところ、後者はまたも装着変身版のリデコだったようですが……
 はてさて、実際に発売されたとしたら、どうなるのでしょうか?
 来年の展開に期待したいところです。

「人生に玩具あり 2式」トップページへ戻る