第86回 ■ バンダイ 特命戦隊ゴーバスターズ「グレートゴーバスター」
2012年8月18日 更新
- | BC-04ビートル |
- SJ-05スタッグビートル |
- グレートゴーバスター |
いよいよ、驚異の5体合体です。
尚、以下の変型合体プロセスは、説明書や劇中描写には準拠していませんので、ご注意ください。
■ バンダイ 特命戦隊ゴーバスターズ「グレートゴーバスター」
グレートゴーバスター。
全高60.5メートル、全幅46.3メートル、胸厚30.0メートル、総重量6100トン。
ゴーバスターオーを中心として、BC-04、SJ-05がコンバインオペレーションで特命合体した形態。
ゴーバスターオー以下では活動不可能な亜空間内で戦闘を行う為、陣マサトがチューンナッププログラムを設定して誕生した。
2012年8月現在、スーパー戦隊シリーズ中唯一の「ドック内で変型合体を完了させる巨大ロボ」(野外戦でドッキングする展開がない)。
初回出動時は、ゴーバスターオーの状態からスタッフ総出で作業が開始され、合体完了までに一晩を費やした。
操縦は各バディロイドも含めたゴ―バスターズ全員で行うが、高負荷のかかる環境下での活動を強いられるためか、メインパイロットのレッドバスターに強い負担がかかってしまう(その為長時間の戦闘は行えない)。
装備は、左手に持つスタッグランチャーと、BC-04のクレーンを中心にブーストバスターソードやゴ―バスターオーのマスクパーツが合体した「バスターランス」という槍型武器。
必殺技は、バスターランスによる突槍攻撃「デモリションスラスト」。
ちなみにこの大きさでも自力で飛翔が可能で、上空から敵を圧殺したこともある。
CB-01チーター(ゴーバスターエース)・GT-02ゴリラ・RH-03ラビット・BC-04ビートル(ゴーバスタービート)・SJ-05スタッグビートルの五体が、特命合体。
ゴーバスターオーの時も結構な迫力でしたが、今回はそれ以上なので、すでにこの時点でただならぬ雰囲気バリバリです。
合体プロセスを簡略化するため、初期3体はゴーバスターオーの状態から始めます。
劇中でもここからスタートですし、まあいいでしょう。
まず、ゴーバスターオーの各部からパーツを取り外し、この状態にします。
具体的には、マスク・両腕・胸部のゴリラヘッド・ブーストバスターソードを外します。
取り外した部品。
一旦これは置いておきます。
バスタービークル形態のBC-04から、クレーンを外し、ジョイントを寝かせます。
別にバスターアニマルからスタートさせても良かったんですが、やはりここから始めるのがお約束かなと。
側面のビートキャノンを折り畳み、更に後部サイドパネルを前方に移動させます。
ついでに、後部内側のもう一つのパネルも展開させ、バスターアニマルの途中経過みたいな状態にします。
バスターアニマル時の頭部を、本体から取り外します。
……と、これを書いてる頃、蟻の手にかかって画像のようにバラバラにされたカブトムシの死体を偶然見つけてしまって、軽く鬱。
本体を左右に分割します。
この時、おかしな分け方をすると後述するジョイントが破損しますので、ご注意。
左右に分けた本体のうち、(ビークル時基準で)左側パーツの内側にあるジョイントを、それぞれ折り畳みます(黄色い丸部分)。
後ろ寄りのジョイントが折れやすいので、前側から割いていくようにするのではなく、出来ればジョイントに対して垂直に分離するように真横に引いた方が良いようです(実際に破損した個体を確認しています)。
BC-04は、ここまで分離させます。
クレーンの先端を、展開しておきます。
次に、SJ-05をこのように分離させます。
前脚や大顎は展開させません。
主翼をそれぞれ畳み、本体左右パーツの後方にあるジョイントを両方立てておきます。
SJ-05の準備はこれで完了です。
ゴーバスターオーの足裏に、BC-04の分割した本体を接続します。
内側を底にするように。
足裏の合体ジョイントは、ここになります。
内側後ろ寄りの二点支持。
割としっかり噛んではくれますが、どうしても安定性に不安を覚えます。
足の外側は、ジョイント一切無し。
それどころか、ゴリラ側にある謎の突起(黄色い丸)が、なんかすごく邪魔。
これのせいで、足側面が若干浮いた状態になります。
ただでさえ少ないジョイントに、更に負荷かけてどうすんだと。
まぁ多分、角度調整用のスペーサーなんでしょうけど。
肩のジョイントに、SJ-05本体側面部(腕)を接続します。
なんだか、いきなりまともな腕っぽくなりました!
エース背面の上寄りのジョイントに、BC-04の本体後部(カブトムシの頭)を接続します。
ジョイント位置は黄色い丸内参照。
この時点までの上体を、側面から。
カブトの位置・向きがよくわかります。
BC-04本体後部側面に、RH-03ラビットのボディ(ゴーバスターオーの腕)を接続します。
いささか無理矢理感が強まりましたが、まだまだです。
ゴリラヘッド(ゴーバスターオーの胸部)を、BC-04本体後部上面に合体させます。
トラックヘッドの中からせり出すパーツが、なんでここに移動してくるのかイマイチ良くわかりませんが、仕方ありません。
余剰が出るよりはマシなんです!
ゴリラヘッドがいなくなった穴に、SJ-05のブースターパーツを接続します。
更に、ブースター部にRH-03のローターブレードを合体させます。
ただでさえ出っ張っていた胸が、さらにボリュームアップ。
BC-04のクレーン先端に、ブーストバスターソードのグリップ部分を差し込みます。
その下に、ゴーバスターオーのマスクパーツを接続します。
つまりは帽子掛けのような。
クレーン先端部よりちょっと下の辺り、一見油圧ジャッキに見えるパーツがありますが、ここを可動させます。
こんな風に。
これが、グレートゴーバスターの持ち手になります。
バスターランスを持たせて、完成直前の状態。
エースの頭が、異様に小さく見えるようになってしまいました。
SJ-05後部パーツを、エースの頭部に正面から接続。
完成! グレートゴーバスター!!
グレートゴーバスターオーじゃないですよ、「オー」は不要です!
全高約39センチ(足裏〜両肩のRH-03パーツまで)、最大全幅約28センチ(両肩のRH-03パーツ間)、最大奥行約19センチ(胸部〜背面のBC-04パーツまで)。
もはや、乾いた笑いが止まらないレベルの迫力です。
フロントビュー。
この時点で、すでにうちの撮影用ブースのサイズをブッチ切ってます。
左サイドビュー。
バスターヘラクレスなどよりは、人間型だとわかります。
ずいぶんな高下駄だけど。
バックビュー。
背中に来る、クレーン固定用ジョイントでバスターランスを背負わせたり出来ないかと思いましたが、槍先が下を向いてなんかかっこ悪かったです。
右サイドビュー。
バスターランスが完全な一直線ではないのが、よくわかります。
それにしても思い出すのが、「DXスーパーファイヤーダグオン」とライアンの組み合わせ。
悪なめこのような鋭い眼光が特徴的な、グレートのマスク。
ぶっちゃけありえないタイプのデザインなんですが、他の部分がトンガリすぎていることもあるので、むしろこれくらいイッてるデザインの方がいいのかもしれません。
構成が構成なんで、あまり可動には期待できないんですが、それでも腕部に限っては、バスターヘラクレスより動きます。
SJ-05後部のジョイントが可動式なので、腕全体をやや前に曲げられます(肘が曲がるわけではないので、ちょっと変な曲がり位置ですが)。
加えて腕自体が細いので、ゴーバスターオー時より回転がさせやすいというメリットもあります。
ただしSJ-05の主翼が干渉するので、限界があります。
また、「デモリションスラスト」の構えは当然取れる筈もありません。
タテヨコ奥行きこれ全てとんでもないサイズなので、(さすがにG12程ではないですが)えらく撮影に苦労させられるデカブツです。
各部位は結構しっかり結合しているので、見た目のガチャガチャさに反して脱落はあまりなさそうですが、やはり「胸部パーツの固定の甘さ」が改善される筈もなく、ここだけ要注意です。
しかし、持ち上げる時に何処を持てばいいものか、咄嗟に悩んでしまうのが難点といえば難点なんでしょうか。
以上、グレートゴーバスターでした。
【買ってみて一言】
ゴーバスターオーまで揃えてしまったなら、あと二個足すだけだし一気に買っちゃえ!
よりによって引っ越しが決まった時に思い立ち、無駄に荷物を増やしてしまった筆者です。
今回も、BC-04とSJ-05、そこからの派生ロボの総評で締めたいと思います。
まずBC-04ですが、先述の通り「変型後のスタイルがすぐ予想出来ない」という複雑な構成が最大の魅力です。
複雑といっても変型が難解ということではなく、あくまでスタイルを入れ替えるギミックの造りが凝りに凝っているという意味です。
また、変型後のプロポーションも(玩具としては)さほど大きな崩れがなく、ちゃんとモチーフのイメージが伝わる造型に落ち着いているのがさすがです。
さすがに、ゴーバスタービートのプロポーションにしわ寄せが行った感は拭えませんが、それでも特徴的な合体シチュ再現が可能だったりと、満足度は高めに思えます。
またプロポの問題は、バスターヘラクレス化でかなり緩和できるのも魅力でしょう。
クレーンの伸び幅が足りない等の難点もありはしますが、「救急戦隊ゴーゴーV」のビクトリーロボの時もそうだったように、玩具では伸ばせる限界ってのがあるのでしょう。
SJ-05は、正直な話単体で購入するメリットは殆どないと思います。
もっともこれは、RH-03ラビットにも云えることなのですが。
他バスターマシンと合体することで真価を発揮するという感じですが、それがゴーバスタービート限定じゃない所がさすがです。
親御さんがビートを買ってくれなくても、エースさえあればスタッグカスタムとして遊べるというのは、本当に嬉しい配慮です。
可能なら、ゴリラにも何か出来れば面白かったのですが。
それにしても、昆虫ペアのバスターアニマル形態、いつになったら活躍してくれるんでしょうね?
そして、グレートゴーバスター。
これについては、もはや四の五の述べるべきではなく「スゲェ!」の一言で足りると思ってます。
一部では、これはまだ最終形態ではないという情報も入っていますが、それを理解しても尚「最終ロボ(に匹敵する)迫力」を携えています。
筆者は購入後初回の合体で、あまりの大きさと無茶苦茶な合体ぶり(※褒め言葉)、更に占有面積の大きさに圧倒され、なんかこのまま飾り続けたらまずいという謎の焦燥感に駆られてしまいました。
非常に変わった設定の下に活躍するロボなので、個人的に思い入れが強いのですが、やはり胸部の安定性のなさが災いして(加えて更に加重されている)、安心して飾ることが出来ません。
本当、ここだけ改善してくれたら文句なしなんですが、実に惜しいです。
まぁ、これはBC-04もSJ-05も関係ない部分の問題なので、ここで語るのもおかしな話なんですが。
以下、玩具商品とは関係ない戯れ言ですが。
個人的に、グレートゴーバスターの露出が今後どれだけ増やしていけるものか、心配だったりします。
グレートゴーバスターは、これまでの戦隊ロボと異なり“状況が整わないと出動させられない”という条件がつきまとっています。
対疑似亜空間戦用の形態のため、エンターないしはエスケイプ(今後は主に後者なのでしょうが)が疑似亜空間を形成する作戦行動を取らなければ活躍の場がなく、言い換えれば、グレートゴーバスターを活躍させる事を、最初から前提としたエピソードを構築しなければなりません。
恐らく、エスケイプ自身がそれをやりやすくするために準備されたキャラなんでしょうけど、彼女の関心は基本的に等身大戦での強敵を求める方向に向いてる設定のため、毎回疑似亜空間を作り出させるわけにも行かず(実際、Mission25「アバターの謎を追え!」は代表例的な内容でした)、正直な話、現状はあまりグレートゴーバスター用の活性剤として機能していない感があります。
加えて、ゴーバスターエースやビート、ゴーバスターオーがトドメを刺すエピソードも(時にはゴリラも!)ありますから、更に登場頻度が減少しそうです。
こうして考えると、グレートゴーバスターは戦隊シリーズでも有数の「設定にがんじ絡めにされたキャラ(ロボ)」のように感じます。
過去の戦隊にも、戦局によって出撃するロボが選択されるケースがありましたが(「救急戦隊ゴーゴーV」とか)、グレートゴーバスターよりは自然に登場させられました。
こんな調子で進み、最終的に「スーパーファイヤーダグオン」みたいに登場回数がたったの3回! みたいなオチにならない事を祈りたいものです。
2012年8月現在、「特命合体DXグレートゴーバスター」といった感じのセット商品は発売されていません。
最低でも2商品(「DXゴーバスターオーセット」+「DXバスターヘラクレスセット」)、最大5商品買わなければなりませんが、どちらであれ必要な金額は合計19,635円(税込)と、かなり高額。
三割引で買っても13,744円ですから、まとめ買いするならちょっとした勇気が必要です。
バスターマシンシリーズは、この他劇場版に登場した「FS-0Oフロッグ」があり、更にはこれが合体した形態「ゴーバスターケロオー」が存在しますが、そちらは別ページでレビューしたいと思います。
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