第87回 ■ バンダイ 特命戦隊ゴーバスターズ バスターマシン「FS-0Oフロッグ」

2012年8月18日 更新

 

 今回の更新は、ゴーバスターズ関連玩具を集中的にレビューしています。
 遅れを取り戻しているとも言いますが。
 というわけで、「グレートゴーバスター」に続いて「FS-0Oフロッグ」及び「ゴーバスターケロオー」も、とっととやっちゃいます!

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■ バスターマシン FS-0Oフロッグ

 

 2012年8月4日発売。
 全長約15.1センチ、最大全幅約17.1センチ、最大全高約14センチ。
 価格は、税込で3,150円。

 

 FS-0Oフロッグ。
 劇場版「特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!」に登場。
 陣マサトによって最初期に開発された、潜水艦型バスターマシン。
 他のバスターマシン同様、バスタービークルとバスターアニマル形態を持つが、常に頭部が露出しているためか、両者の形状には余り違いがない。
 口内にはシタベロパンチ、背面には3連装のオタマミサイルを装備。
 バディロイド「エネたん」が融合しナビゲートすることで活動する。

 ヴァグラスの幹部エンターは、メタロイド・スチームロイドの能力を使いバディロイドを錆び付かせた。
 これは、バスターマシンを活動不能状態に追い込んだ隙に東京エネタワーに仕掛けた機械でエネトロンを集積させ、周囲の空間ごと異空間に強制転送させてしまう作戦だった。
 策に嵌ったエネルギー管理局特命部の面々は、バスターマシンを動かせないばかりか、(ビート・J・スタッグも錆び付いたため)陣マサトの協力も得られないという極限状態に追い込まれた。
 結果、ゴ−バスターズはブルーバスターの熱暴走をも組み込んだ無謀な強行作戦を行わざるを得なくなり、スチームロイドを中心としたヴァグラス大軍団に真正面から挑む。
 あと僅かでスチームロイドに迫ろうとした時、不意に紛れ込んだニワトリのイラストでレッドがフリーズ、ブルーは熱暴走の限界に達し気絶、イエローもカロリー切れを起こしてしまう。
 絶体絶命のピンチに陥った彼等は、突如飛び込んできたFS-0Oフロッグに命を救われた。
 唯一活動可能なバスターマシンFS-0Oフロッグの協力を得たゴーバスターズは、かろうじて回復したバディロイドと合流、ゴーバスターエースを直接東京エネタワー上空に運び、エネトロンを集積する機械を取り外す作戦を行う。
 ところが、そこに全てのタイプのメガゾードが転送され、更にはエンターが乗り込む新型「ε」まで現れた。
 東京エネタワーから放り出されたエースと、サポートのため別行動していたゴリラは川の中に落下。
 だがそこに、救援に駆け付けたフロッグが合体、ゴーバスターケロオーが誕生した。
 復帰したSJ-05スタッグビートルの助力を得て、水上を滑走して戦局に戻るゴーバスターズは、εをはじめとするメガゾード軍団を撃退し、危機を救った。

 

 さて、FS-0Oフロッグです。
 定番の劇場版オリジナルのメカで、RH-03ラビットのリデコ商品ですが、原型との差異が激しくてあまりリデコ感がありません。
 それにしても、陣は何故一番最初のバスターマシンのモチーフにカエルを選んだんでしょう。

 FS-0Oフロッグは、バスターアニマル形態とバスタービークル形態の区別が殆どありません。
 ビークルも、どちらかというとアニマルの潜水形態といった感じで、特段変型した感じがしません。
 とりあえず、今回はバスターアニマルから行ってみます。

 

 フロントビュー。
 どうしても顔に目が行ってしまいます。
 意外に幅広なボディが面白いポイント。

 

 サイドビュー。
 巨大なミサイルランチャーと、てっぺんのマスクがごっついです。

 

 リアビュー。
 大きなスクリューが、いかにも潜水メカっぽくて嬉しくなります。

 

 メイン武器・オタマミサイル。
 約6センチと割と大型で、プラの塊です。
 ミサイルは装填するとランチャーを貫通する形になり、発射時はミサイルのお尻を押します。
 所謂、TF系でよくあった非バネ射出タイプなんですが、射程距離は約27センチくらいあって、思ってたよりは飛ぶようです。

 

 隠し? 武器シタベロパンチ。
 このように、折り畳まれて収納されています。

 

 うりゃ!
 陣の磨き抜かれたセンスが光を放つ瞬間。

 

 シタベロパンチの長さは、こんな程度。
 大して長くはありません。
 先端のグローブが素晴らしすぎる。

 

 構造がRH-03と同じなので、今回も頭部が取り外せます。

 

 頭部の裏側には、バディロイド・エネたんが。
 この辺は、バスターマシンシリーズのお約束という所で。

 

 エネたん。
 「モチーフ動物名」+「パートナーの名字の一部」+「モチーフ動物の餌」のいずれの条件にも該当しない名称を持つ、現状唯一のバディロイド。
 FS-0Oフロッグに融合している状態がメインのようで、事実上同機のメインパイロットだが、一応分離も可能で、劇場版ラストシーンでは東京エネタワー内に入り込んでいた。
 融合時は両脚が操縦桿になるが、エネたん自身は他人に触れられるのが嫌という困り者で、いささか協調性に欠ける印象がある。
 しかし、緊急時にはゴーバスターズを見事なタイミングで救出するなど、熱い意志は持っている模様。

 

 エネたんサイドビュー。
 といっても、FS-0Oフロッグ頭部の側面にしかならないという。

 

 エネたんリアビュー。
 ……コメントは省略。

 

 繰り返しになりますが、本商品はRH-03のリデコなので、あちらの機構のいくつかはそのまま残っています。
 その中でも特筆すべき部分が、この拳。
 RH-03では本来のキャノピー部分、ゴーバスターオーでは両拳でしたが、今回は全く使う所がありません。
 ぶっちゃけなくてもいい部位なんですが(事実、ミニプラ版では省略されています)、これがあることで所謂俺的オリジナル合体が楽しめます。
 こういうのは、素直に嬉しいものです。

 

 バスタービークル形態。
 両前脚を真横に開き、両後ろ脚を目測135度くらい後方に跳ね上げます。
 要するに、泳いでる蛙状態。

 

 バックビュー。
 ゴ―バスターオーのマスクさえなければ、RH-03ラビットにも「ジャンプ姿勢」として再現出来た格好?

 

 フロントビュー。

 

 サイドビュー。
 このスタイルではどうしても前屈姿勢になってしまうので、床面と平行に飾る場合はスペーサー必須です。 

 

 車輪が付いているのでコロ走行も可能ですが、その場合はちょっとした変型が必要です。
 要は、RH-03ラビットのバスタービークル形態のようにするわけです。
 前脚より前を一段下げて再接続、両後ろ脚を閉じて180度回転。

 

 コロ走行形態・サイドビュー。
 この形態は、説明書に記述されてはいますが、玩具オリジナルなので当然劇中には出て来ません。

 

 ついでなんで、リアビュー。

 

 「RH-03ラビット」との比較。
 原型の面影を上手く消してあり、実に上手いリデコです。

 

 サイドビューで比較。
 大きなパーツを計3つも追加し、色を変更したのが大きかったのかも。
 形状は全く同じなのに、ちゃんとカエル脚に感じる後ろ脚が素敵。

 

 今度は、バスタービークル形態で比較。
 これはシルエットが結構似てる?

 

 次は、いよいよ「ゴーバスターケロオー」への合体です。
 合体時は、RH-03が外されます。
 劇場公開前、一部ではラビット組が合体から外される事に対する文句も出ていましたが、実際にはきちんと理由付けが施されていて、とても納得出来ました。
 要は、1−2−3の合体を、0−1−2の組み合わせにずらしたって事なんですね。
 これなら、0号機と3号機が同タイプなのも納得出来ます。
 さすが小林脚本、こういう辻褄合わせは、実に上手い。

 

 まず、GT-02ゴリラの準備。
 ゴーバスターオー合体時と同様のプロセスで、画像のパーツを用意しておきます。

 

 ゴーバスターエースも、ゴーバスターオー合体時の状態と同じにします。

 

 さて、ゴーバスターケロオーは現状唯一、余剰パーツが発生する合体です。
 画像が、余剰となるパーツ一式。
 本来なら「おいおい」となるところですが、邪魔物でしかなかったチータヘッドが外れるのは、個人的にはありがたいです。

 

 ゴーバスターエースとゴリラを合体させ、準備完了。
 ここに、FS-0Oフロッグのパーツを組み合わせます。

 

 FS-0Oフロッグを、画像のようにバラバラにします。
 ミサイルランチャー以外は、全部外す勢い。

 

 左右分割したボディに、スクリューパーツを接続して手首を構成します。
 RH-03でいうところの、前脚部分を支えるジョイントを使うわけです。

 

 ゴーバスターエースの背面に、前脚部分を接続します。
 この辺は、ゴーバスターオーと同じです。

 

 エースの両肩に、FS-0Oフロッグのボディを接続し、両腕を構成します。
 この辺も、ゴーバスターオーと同じです。

 

 両腕先端の爪を全て立てます。
 別に、腕を前に出す必要性はないんですが。

 

 胸部に、FS-0Oフロッグの頭部を合体させます。
 いきなり個性アップ。

 

 エースの頭部に、マスクパーツを接続。
 ゴーグル部分はヌキなので、エースの目周辺が見えます。

 

 完成、ゴーバスターケロオー。
 ゴースターエースとGT-02ゴリラ、FS-0Oフロッグが特命合体した巨大メガゾード。
 劇場版において、メガゾード達の猛攻を受け川に落下したエースらに対し、緊急的に合体して誕生したものだが、開発者である陣マサトによれば、当初から合体を前提としたシステムを組み込んでいたらしい。
 装備は、両腕のエネたんスクリューと、オタマミサイル。
 前者は、ケロオーの巨体を空高く飛翔させるほどの噴射性能を発揮し、後者は(通常時と違い)途中で小型のFS-0Oフロッグに変型して敵に飛びかかる。
 SJ-05スタッグビートルの牽引で水上スキーのように水面を滑走することも可能だが、その際手に持つパーツの出自は不明(一説には背面に装着している前脚パーツではと云われている)。

 

 というわけで、ゴーバスターケロオー・フロントビュー。
 全高約30センチ、最大全幅約30センチ(両腕間)、最大奥行約17センチ。
 高さはゴーバスターオーと同じくらいですが(当然)、横幅と奥行が若干大きくなっています。
 もっとも、それはカエル顔とミサイルランチャーのせいなんですが。

 

 サイドビュー。

 

 背面。
 黄緑という色が混じって、いい具合に調和が崩れています。
 腕の長さがよく分かるアングル。

 

 今回、チータヘッドが余剰になっているため、いつも気になって仕方ないエースのブラブラ腕がしっかり収納できます。
 まぁ、劇中でもブラブラなので、これでは劇中準拠ではないんですが、気になる方はお試しを。

 

 特に意味もなく俯瞰で。
 なんか、戦隊ロボっぽさが余り感じられない気がするのは筆者だけでしょうか?
 勿論、良い意味でですが。

 

 エネたんスクリュー。
 ケロオーといいシタベロパンチといい、陣が酒飲みながら考えたとしか思えない適当ネーミングが、FS-0Oフロッグの特徴。
 でも、劇中ではめっさ強力な武器として活用してました。
 実質トドメだったし。

 

 エネたんスクリュー・飛翔体勢。
 こんな感じで何か色々噴射して、東京エネタワー上空まで一気に飛び上がります。
 カエルモチーフのメカが合体したから、ジャンプ力がついた、ってことにしたかったんでしょうか?
 個人的には、なかなかお気に入りの装備です。
 何より、両手スクリューってのがいい!

 

 先述の通り、FS-0Oフロッグには本来使用しない拳が内蔵されていますので、やり方によってはこのようにエースの剣を持たせられます。
 ちなみに、スクリューパーツを剣の側面に合体させて「スクリューバスターソード」とかは出来ません。
 理由は、スクリューパーツ側面から生えてる突起が干渉するためです。

 

 オタマミサイル。
 さすがに、小型フロッグ弾は付属しません。
 しかし、フロッグに変型する意味って何かあったんだろうか……?

 

 「DXバスターヘラクレス」との比較。
 縦長と横長の共演。
 どっちも凄いボリュームです。

 

 以上、「FS-0Oフロッグ」および「ゴーバスターケロオー」でした。

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【買ってみて一言】

 リデコ品なので、当初はオマケ程度に考えていたのですが、実際に手にしてみると意外や立派な個性を発揮するアイテムで、正直侮っていました。
 劇場版オリジナルのリデコ商品(ロボ除く)というと、「パワーアニマルシリーズ・ガオコング」や「ゴセイワンダー」を思い出すのですが、それらの中でも、今回は出色の出来だと思います。
 正直な所、劇中での活躍は評価が分かれるところなのでどうとも言い難いのですが、もし気に入ったら視聴後に是非手に取って欲しいと思える商品です。
 特に、ゴーバスターオーを揃えている人には「お色直し」的な意味でもオススメ出来ます。

 

 どうでもいいんですけど、画像によってケロオーのゴーグル部分がモノアイみたいに見えてなんかカッコイイと思える時があるんですが、残念ながらただそう見えるだけなんですよね。
 ゴーグル単眼の戦隊ロボとか、いつか出てくれないかな、1号ロボでなくてもいいから。

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