古物倉庫SP ■ 今野産業「バイキン軍団大行進シリーズ」1
2007年5月6日 更新
※このページは、筆者・後藤夕貴の独断と偏見と気分で唐突にでっち上げられた、特殊コーナーです。
今野産業株式会社(以下、今野産業)製品「バイ菌軍団大行進」シリーズ!
今となっては懐かしすぎる、20円ガチャガチャなどで販売されていた、ちょっと独特な質感の塩ビ人形。
背中についた吸盤で、ガラスなどにペタペタ貼り付けるだけしかプレイバリューのなかった商品。
だが、これらはオリジナルでありながら、あまりにも独走的な造形とセンス、魅力を内包しており、25年近く経過した現在ではコレクターの間で高額取引が行われています。
(以上、「バイキン軍団」を覚えているか?! より抜粋)
●前書き
以前にも一度「気分屋な記聞」で、今野産業製「バイ菌軍団大行進」についてコラムを書いた事がありましたが、当時はほとんど数を持っていなかったので、商品概要説明に留めざるをえませんでした。
しかし、気が付いたら、あれからかなりの数のオリジナルが手元に集まっていました。
ならば、そろそろレビューを始めてもいい頃なのではないか?
そう思い立ち、前代未聞の「四半世紀前のガチャガチャ消しゴムレビュー」を敢行しようと決意しました。
まだまだ不完全ですけど、このコーナーは当時コレクションしていた人達に向けた「思い出ノート的なページ」になればいいなと思い製作した次第です。
現在のガシャポンは、特定数集めればコンプリート&基本的にそれ以上集める必要はありませんが、昔のガチャガチャは成型色違いや塗装違い(後述)、また続々と追加シリーズが出たりして、なかなかコンプリートに至れませんでした。
否、感覚的にはほとんど無限に集め続ける状況に近かったと言えるでしょう。
今となっては、とてもそんなのやっていられないって感じですが、当時はそれが当たり前。
どれだけコンプしているのかではなく、「どれだけ沢山持っているか」が重要だったのです。
だから、友達とコレクションを競う単位が個数だったり、重さだったりします。
筆者は昔、重さにして20キロ単位に及ぶウルトラ怪獣消しゴムを集めていましたが、中には100キロを軽く超えるツワモノもいたほどです。
バイ菌軍団でそこまで集めた人がいたかどうかは知りませんが、似たような感覚で集めていた人は多かったのではないでしょうか。
●そもそもバイ菌軍団とは何か?
「バイ菌軍団大行進シリーズ」とは、79〜80年頃から発売された20円ガチャガチャのカプセルトイのことで、3センチ前後くらいの大きさの無彩色塩ビ製人形。
背中に吸盤が付いており、表面がつるつるして固いものにくっつけて遊ぶ事ができます。
いわゆるチープトイの中のチープトイで、当時ガチャガチャにハマっていた子供達の中でも、知る者と知らない者がはっきり分かれるほどマイナーでした。
発売元の今野産業は、これより前に「スーパーカー消しゴム」をブレイクさせた功績のある老舗メーカーで、現在もガシャポンのベンダートイ製作の下請けとして大活躍中。
というか、立派な大手です。
DGPシリーズやガシャポンのカードキャプターさくらを製作したのは、実はここだったりします。
基本的な販売方法は、20円ガチャガチャ機(10円玉を2枚重ねて回す、もはや絶滅したタイプ)によるもの。
ちっこいカプセルの中に、バイ菌が一個入っているという感じ。
何種類かのミニブックも存在し、それもカプセル内に入っている場合がありました。
シリーズ構成数はそのミニブックでわかるものの、成型色違いや、後に触れる「スプレー塗装」の色違いがあったりして、バリエーションは膨大。
成形色は基本的に赤や黄色、青、緑などスタンダードな原色が多かったのですが、中には希少度の高い「蓄光(夜光)版」というものも含まれていました。
これは蓄光素材で作られていて、光に当てた後に部屋を暗くするとボンヤリと光るというもの。
バイ菌軍団だけではなく、ウルトラ怪獣やスーパーカー消しゴム等でも見られたバリエーションで、大変人気が高いものです。
また、蓄光版にも微妙にカラーバリエーションがあり、うっすらと赤みを帯びたものや緑がかったものが存在します。
さらに、クリア成形版もあり。
クリア成形というと、現在では「アソート乱しの手抜き品」というイメージがありますが、当時は蓄光版に並ぶ人気があり、こちらも希少度が高いです。
バイ菌軍団の場合、本来の意味でのクリア版があったかどうかは未確認(「バイキン缶シリーズ」には存在します)ですが、クリア素材&ラメ入りバージョンというものが存在しています。
当時は他にも様々な無彩色塩ビ人形製品がありましたが、このバイ菌軍団は独特の形状とデザインの発想性、そして妙にふにゃ柔らかい感触が他にない魅力として機能しており、完全独自路線を突っ走っていました。
●色々なシリーズ・バリエーション
バイ菌軍団シリーズは、多くのバリエーションが存在します。
代表的なのは、今回紹介する第一弾「バイ菌軍団大行進」シリーズで、これが前期・中期・後期に分かれ、それぞれ14種類ずつ計42種類が発売されました。
次に、今野産業がバイ菌軍団シリーズ以前に出していた「ファイターシリーズ」という戦車消しゴムとコラボレーションさせた「戦車部隊シリーズ」が発売されました。
これは、本来背中にある吸盤を足の間(真下)に移動させ、これを戦車の穴(砲塔部を外した跡)に差し込む事で搭乗しているように見せるというコンセプトでした。
「大行進シリーズ後期」より前に発売された物のため、後期版14種のバージョンは存在しません。
また、すべての前期・中期バイ菌が作られたわけでもありません。
さらにこの後、「夏まつりシリーズ」が出ました。
これは、バイ菌軍団シリーズと戦車部隊シリーズを融合させた最多数シリーズ(全56種類!)で、プラ製の台座に固定したバイ菌を的にして、別販売されていた輪ゴム銃で撃って遊ぶという、かなり凝ったシチュエーション。
この輪ゴム銃はいわゆる「アタリ」であり、現在で言うなら混入数希少のレア品に相当します。
筆者はこのシリーズをほとんど記憶しておらず、見かけたことも回した覚えもまったくありません。
近年になって、初めて存在を知りました。
実家付近で出回ってなかっただけなのかなあ。
その後、完全新造形の「バイ菌軍団大暴走シリーズ」が発売。
これは、バイ菌がヘルメットを被ったり、長い足を付けられたりしてライダー風(というより暴走族風)造形にアレンジされたもので、別途販売されていたプラ製のミニバイクに乗せて遊ぶものでした。
乗せると言ってもただ足でまたぐだけで、さすがにハンドルまでは握れませんでした。
足がなかったり胴体がない種類は無理矢理増設されられたりして、そのムチャすぎるアレンジを楽しむのも一興。
ただしカトンボ菌だけは、足が増設されているのにも関わらずバイクには乗れませんが。
さらにその後、「機甲部隊シリーズ」が発売。
これは、それまでの塩ビ製品とは違い、すべて軟質マグネット素材(正式名称なんて言うんだろう?)になっていました。
吸盤や名前の刻印もなく、プレイバリューも磁石でくっつけるというものに変更。
すべて新造形で、それぞれがヘルメットや銃など軍人風の装備を持ったスタイルになっていました。
この他、「ローラー族&ヘッドフォン族シリーズ」という、これまた完全新造形のシリーズがありました。
さらにベーゴマや微妙なバリエーション違い、他の商品と組み合わせたもの(スライムの中にバイ菌とか。当時持ってたなあ)、粘着素材で作られた「ノロキンマンシリーズ」、はたまた「パチモノ」など、凄まじい種類が存在します。
このいずれも、現在コレクター間でそれなりのプレミア対象になっています。
当時、この正規シリーズだけでも全部集めていた人は、果たしてどれだけいたのでしょう…?
バイ菌軍団は、正規品以外にも「パチモノ製品」が沢山あり、中にはかなり精巧な種類も存在します。
そのせいか、正規品だと思って所有していたものが、実はパチモノだったと気づかされるケースも結構ありえます。
なので、いっその事正規品もパチモノも、両方一緒に愛でてみるのもいいでしょう。
この他、詳細は不明ですが一時期ユージンが自社製ベンダー商品のハズレ景品用として、このバイ菌軍団の金型を利用したものを販売していました(ミニミニトーイという名称があったらしいです)。
これは、今野産業が所有していた原型を利用したものだそうで、どれだけの種類があったのかはわかりません。
後に触れる「カラオケバージョン(バイキン缶)」とオリジナルのものが混在していたそうですが、この時の譲渡? のせいで、原型の一部の行方がわからなくなってしまっています。
そのせいか、2004年度の復刻版では、全42種類中たった22種類(+別造形2種)しか復刻されず、しかも複数のシリーズが入り混じった形になってしまいました。
なんとか原型を揃え、或いは当時品から再度作り起こしていただき、もう一度完全な形で復刻していただきたいところではありますが、残念ながら復刻版の売れ行きが芳しくなかったようで、今後の見通しは厳しいようです。
(以上、一部情報は今野産業社長様より拝聴させていただいたマジネタ)
●各バイ菌画像&レビュー
前コラム執筆時、たった5種類しか持っていなかった当時品も、現在ではフルコンプリートに至り、それなりにレア品も手に入りました。
先の通り、バイ菌軍団は結構パチ物が多く、判別が困難なものがあります。
以下に紹介する物の中にも、ひょっとしたら正規品じゃない奴が含まれているかもしれませんが、その辺は笑って流していただきければと思います。
バイ菌軍団も他の消しゴム人形同様、様々な成型色違いなどがあります。
以下はあくまでバイ菌軍団の種類別にのみこだわり、色違いは最小限紹介する程度にとどめたいと思います。
2007年5月現在、筆者が持っているオリジナルのバリエーションは、すべて掲載しています(後述する復刻版・限定版は例外)。
なお、夏まつり編は先の通り他シリーズの流用品ですので、単独では区別がつかないため、以下では「背中(裏側)に吸盤があればすべて“大行進シリーズ”」「足の間に吸盤があればすべて“戦車シリーズ”」として扱わせていただきます。
【バイ菌軍団大行進!! シリーズ(前期 全14種)】
■ バイ菌 ■
手のひらを良く見てごらん。
ぼくの友達がたくさんいるだろう。
手をよく洗わないとお腹の中へはいっちゃうゾ〜。
(ミニブック解説より)
オレンジ成型色に銀のスプレー塗装版を所有。
すごく判りやすい名前で、このシリーズの代表格の一体。
見た目だけだと、具体的にどんな菌なのか今ひとつわからないが、まぁ良しとしましょ。
こんな風に、顔またはそれに相当する部位に小さな足が付いている「非人間型」が、バイ菌軍団シリーズの基本形態その一。
後述する「口裂け菌」や「うんち菌」などがこれに該当。
これが暴走族シリーズになると、この顔の舌に突然下半身と長い足が生えていて、ある意味すごく笑えます。
■ 虫歯菌 ■
口の中にいる菌。
ムシャクシャ、バリバリとおかしを食べ過ぎると虫歯になるゾ。
ほら、歯ッ! 歯ッ!
笑い声が聞こえるだろう。
(ミニブック解説より)
四角いでっかな口の中に、虫歯が一杯の虫歯菌。
自分自身も虫歯ということで、さすが本職はこだわりが違う。
前述の「バイ菌」同様の非人間型なのだが、デフォルトで腕があったりします。
暴走族版でも、「バイ菌」同様、妙に張りのある下半身と長い立派な足が出現。
しかし「バイ菌缶」では、すらりとした下半身と足が生えて、妙にスマートになっていました。
■ 出歯菌(でっぱきん) ■
ギャー出っ歯菌! と大声で叫んだヤツにだけ感染する菌。
ボクの口の中にはいないゾ。
きっと、トウモロコシの中にいるのさ。
(ミニブック解説より)
叫ぶってことは、出っ歯菌が見えるほど目がいい人じゃないと感染しないって事だよなあ。
出っ歯と来たら吊り目に四角い前歯という、「おそ松くん」のイヤミから連綿と伝えられる、伝統的なデザインがイカします。
尻尾の先の三角形は、バイ菌である事の証で、他のバイ菌にも見られる特徴。
これが、「バイ菌」とは違うタイプ「人間型」の代表例。
頭部と明確な四肢を持ち、中には尻尾持ちも居ます。
人間型はなんとなく細身でボリュームがないように見える場合がありますが、中には例外もあります。
まあ、ガリとデブが揃っているという事でひとつ。
■ 悪魔菌(あくまきん) ■
ドラキュラの棺おけの中に住む。
伝染すると吸尻鬼になって、女の子の尻を追いかけ回すようになる。
太陽の光に弱い。
(ミニブック解説より)
こりゃまた、随分と難しい所に生息する菌ですこと。
まず感染の恐れはありませんな。
これ以上判りやすいものはないというくらい、悪魔悪魔しているデザイン。
上半身がぶっといので、なんか逞しく勇ましいイメージがありますが、その割にはずいぶんと情けない設定が付けられているのが悲しいものです。
ちなみに、本体裏の刻印は「悪マ菌」となっています。
「魔」という字が細かすぎてうまく刻めないのかな?
「菌」の字も結構細かいと思うけど。
背中の槍がカッコイイ。
よく見ると身体にめり込んでいるんだけど。
当時、これを悪役ボスに見立てて、菌マンをヒーロー、大菌獣を怪人に見立てて飾って遊んでたっけなあ(遠い目)。
■ 菌ダコ(きんだこ) ■
どこにでもくっつきたがる。
この菌にとりつかれると、誰にでもベタベタしたくなる。
寂しがりやさんが落とした菌。
(ミニブック解説より)
タコ+菌。
この判りやすさが、バイ菌の魅力ですな。
しかも、このモチーフの形がよく出ている異形っぷりがたまりません。
当時からの、大のお気に入り。
でも、なんかこれに良く似たSF映画のモンスターが居たような?
これが、前術の「人間型」とも「非人間型」とも分類できない、第三のタイプ。
デザインモチーフに忠実というか、個性が強いというか、とにかく特殊な形状を持っているタイプの代表例。
この他、「菌虫」「大菌獣」「カトンボ菌」「バイ菌樹」なども、これに属するタイプではないでしょうか。
とりあえず、ここでは「特殊型」としておきましょう。
暴走族版(未所有)では、足のうち横の二本だけが延長され、それがバイクをまたぐ形になります。
こちらも別バージョンとして、蓄光素材のものを入手。
■ 菌虫(きんむし) ■
ゾロゾロ、ゾロゾロと虫が出てくる夢を見たら、この菌虫中毒にかかっているゾ。
夢を食べるバクの体から生まれるんだ。
(ミニブック解説より)
シリーズ内でも珍しい、横長四つんばいの怪獣スタイル。
どちらかというと、虫というよりは大菌獣以上に「怪獣」って感じなんだけど、多分すでに「獣」という名前を使用してしまったので、こんなそぐわない名前にされてしまったのではないかと勝手に推測。
蓄光版も所有。
横長のシルエットなので、飾っていると夜間発光した時なかなか面白い見栄えになったり。
こちらは、先に少し触れた「バイ菌缶シリーズ」のカラオケバージョン。
95年頃突然発売されたシリーズで、初期版をモチーフとしているもののすべて新造型。
カラオケマイクを持っているのが特徴…なのはいいけど、四つ足の菌虫は無理ありすぎ。
残念ながら、2004年の復刻版には含まれていません。
■ ハナグソ菌(はなぐそきん) ■
道路で遅くまで遊んでいると鼻の中にできる菌。
鼻の中がまっ黒!
放っておくと鼻グソがいっぱい苦しいゾ〜。
(ミニブック解説より)
外観からモチーフがまったくわからないという珍しいタイプで、多分説明を受けても、なぜこれがハナグソなのか、今ひとつピンと来ません。
みうらじゅん的なテイストを感じるのは、筆者だけ?
実は、当時から無意味に嫌悪感を覚えているデザインだったり。
もっともこの場合、ホメ言葉になっちゃうんだけど。
これは…どのタイプと判断すべきでしょうか?
「人間型」「非人間型」「特殊型」でもない…
こちらは、当時の新品を入手したため、スプレー塗装※が大変綺麗な状態で残っていました。
また、独特の素材の匂い(ガシャポンを開ける時匂って来る、アレ)が残っていて大変驚かされました。
当然、カプセルもあり。
スプレー塗装は、経年ですれたりして剥がれてしまうものなので、これはかなりコンディションが良い物と思われます。
※スプレー塗装とは、未塗装塩ビ人形製品に、豪華さを出す目的? で行われていた独特の処理。
ウルトラ怪獣消しゴムなどでも、よく行われていました。
エアブラシなどでサッと吹き付けただけで、特に精密な彩色が目的だったわけではありません。
ただ、これが妙に嬉しい物で、なんとも言えない魅力があります。
成型色とスプレー色の明度差が大きければ大きいほどいい味が出ます。
個人的には、フルカラー彩色の数百倍の価値感を覚えますね。
2004年11月に開催された「バイ菌軍団大行進個展」限定の復刻版は、このスプレー塗装を再現したものでした。
こちらは、95年頃発売された、カラオケバージョン。
残念ながら、2004年の復刻版には含まれていません。
■ 口裂け菌(くちさけきん) ■
友達の悪口を言ったり、長電話をすると口の中にできる菌。
1日中マスクをして、おしゃべりをしないでいると治る。
(ミニブック解説より)
79年から80年代初頭にかけて流行った口裂け女。
あれって、恐らく最強の都市伝説だったんじゃないかなあ。
とにかく、そんな流行に乗っかってデザインされたのが、これ。
つか、裂けてんじゃなくて単に口のバケモノなだけじゃん!
要するに、クチビルゲみたいなものだね。
なお暴走族版は、まったく原型を留めないほど形が変わってしまい、大きな目はヘルメットで隠れてしまうわ、胴体と腕と長い足が新造されるわと、もうすごいブラスター化状態。
この変貌ぶりは、後にポケモンやデジモン進化へと受け継がれry
■ 水虫菌(みずむしきん) ■
お兄さんの臭い靴下、お父さんのゲタに注意!
暖かくなると「ジクジク・カサカサ」と鳴きだすのですぐにわかる。
(ミニブック解説より)
足の形ですぜ。
しかも、不敵な表情にメガネ(ゴーグル?)付き。
誰が見ても水虫モチーフだとしか思えない、これまたわかりやすすぎるデザイン!
代表的な「目的型」です。
「大暴走シリーズ」版では、この巨大な足の側面から、さらに別な足が生えていて、大変シュールな気分にさせてくれます。
バイ菌軍団は、このようにモチーフの形が明確になっている物が人気が高かったから、水虫菌も、そのインパクトからよく覚えている人も居るのではないでしょうか。
こちらは、カラオケバージョン。
残念ながら、復刻版には含まれていません。
■ 菌額(きんがく) ■
ボクの貯金箱にいる菌。
お手伝いを少しするとお母さんのサイフの中から移ってくる。
お金持ちになる良い菌だョ。
(ミニブック解説より)
10円玉から足が生え、髪? が生え、顔が付いているという、これまたナイスすぎるデザイン。
当然薄っぺらい形状なんだけど、吸盤のおかげでしっかり自立可能。
このちみっちゃい足が可愛すぎます。
なんとなくシックさを感じさせる色合いになっており、筆者所有物の中でも一二を争うほどのお気に入り!
これの放つ、独特の味わいを求めて、バイ菌軍団収集にハマっていくのだ♪
面白いことに、菌額は名前の刻印が前面部にある(額の位置)。
普通は背面側なのですが、多分菌額の裏側は10円玉を模したモールドが入っているため、位置をずらしたのでしょう。
文字情報が前面部にある事が許される、菌額ならではの処理ですね。
■ 大菌獣(だいきんじゅう) ■
菌マンの遊び友だちで怪獣マンガが大好き。
マンガの中にもぐり込んでいて、時々みつけることがあるが人間には害はない。
(ミニブック解説より)
お気に入りの一つ。
鼻のこれは…ドリルだな、絶対ドリルだな?!
初代マンのグビラなんか、所詮これのパクりに過ぎませんですよ(注:グビラの方が13年くらい古い)。
でもこれ、オリジナル怪獣としても、結構良い味わいがあると思うんだけどナー。
バイ菌缶版(未所有)は存在しましたが、ほとんど別物という形状でした。
■ 勉強菌(べんきょうきん ■
クラスの秀才、二宮金次郎チャンのツメのアカから生まれる。
ママに伝染すると教育ママゴンになるから注意しよう。
(ミニブック解説より)
誰だよ、二宮金次郎って。
顔が本の形で、さらに吊り目でヒステリックな表情。
これまた判りやすいデザインですが、タイプとしては出っ歯菌や大食い菌のようなオリジナル人型タイプ。
妙に細身なところが人型タイプの魅力なんですが、この勉強菌は下半身デブなのが可愛いかな。
■ 顔が悪くなる菌(かおがわるくなるきん) ■
別名ブス菌。
お姉さんのカガミに発生する。
感染すると顔がカユクなり、口いっぱいに真赤な口紅をぬりたくなる。
(ミニブック解説より)
一番長い名前の菌。
黄色の成型色版を所有。
どーでもいいけど、この解説…
顔がかゆいからって口紅塗ったら、逆効果だろうと思うんだけど。
毛深い上に歪んだ目と口という、酷い(注:ホメ言葉)造形。
よく見ると、菌額に似たスタイルなんですな。
復刻版には存在しませんが、「バイ菌缶シリーズ」にはアソートされていました。
■ イジワル菌(いじわるきん) ■
イジワル花子が巻き散らしたといううわさ。
足の太い女の子に多く、カワイイ男の子にチュッとされるまで治らない。
(ミニブック解説より)
筒状のボディにたまご型の頭部、先端にトンガリ、ちっちゃな手足と個性的な造形。
いかにもイジワルそうな、つり目が可愛らしい。
でも、解説読む限りだと、こいつきっとツンデレだな。
他と比べて形状は独特ですが、ある意味これも菌っぽいデザインかも。
菌というより、キノコ等の菌糸類に近いかな。
胴体の節?部分が、そんなイメージを抱かせる原因かなと。
復刻版には存在しませんが、「バイ菌缶シリーズ」にはアソートされていました。
暴走族版では、とっても立派なおみ足と両手を装備しています。
【買ってみて一言】
以上、前期全14体。
下は当時のミニカタログ(クリックで拡大表示)。
次のページでは中期14体、さらに次では後期をご紹介。