古物倉庫SP ■ 今野産業「バイ菌軍団大行進!」2

2007年5月6日 更新

 引き続き、バイ菌軍団をご紹介。

【バイ菌軍団大行進!! シリーズ(中期 全14種)】

■ バイ菌大王(ばいきんだいおう) ■

 バイ菌の中の王様?
 いつもいばっている菌。
 そういえばそんな菌どこかで見たゾ。
 そうだ、先生にソックリ!
 (ミニブック解説より)

 バイ菌大王は、バイ菌女王と並んで高い人気を誇っているせいか、思ったよりも入手が困難!

 腹の「大王」の文字がイカしまくりで、他のシリーズとは別な意味で迫力のある造形が魅力です。
 デッカい頭にいかつい表情だから、こういう変化球的な造形が受けたのかも。
 たまにこういう変化球が混じっていると、シリーズの良さが引き立つ気がします。
 むしろ直球じゃないかって気もするけど。

 でもバイ菌って事は、これが沢山いるって事だよな…大王の概念っていったい?
 とか思ってたら、よくよく解説を読むと、なんだ本当に王様かどうかわかんないのね。

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■ のぞき菌(のぞききん) ■

 「のぞくベッチーのぞくベッチー」と言いながらテストの答えをのぞくズルーイ菌。
 テスト勉強しない奴だけにうつる。
 (ミニブック解説より)

 ベッチー。
 蘇るイツツバンバラ伝説。
 縦五連の目がいい感じで、名前を聞けば、これが「目的型」だとわかるでしょう。
 そのためか、とっても個性放ちまくり。
 側面部のシワ? のモールドが変な生々しさを感じさせてすごくイヤな感じ(褒め言葉)。
 のぞき菌は、この他に暴走族とカラオケのバリエーションがありますが、いずれもイメージをあまり損なわない作りになっています。

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■ カトンボ菌 ■

 ヒョロヒョロのガリガリ君のくしゃみからうつるゾ。
 カトンボメガネをかけて、空を飛べる菌なんだって。
 (ミニブック解説より)

 まさに異形の中の異形!
 同タイプが他に一つもないという、他生物モチーフ型!
 この形状でバイ菌を名乗るふてぶてしさ、見事にカトンボ。
 つか、これはカトンボであって菌ではないのでは? とも思いますが、やっぱり菌なんだよなあ。
 小さい、薄い、軽いと、ボリューム的にも他とは一線を画しています。
 こういう、突出した個性派が混入しているのって、なんか大好き。 

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■ ヘドロ菌(へどろきん) ■

 海や川をアッという間に真っ黒にしてしまうコワ〜イ菌。
 公害菌。
 汚い男の子には「ヘドロマン」と言ってやろう。
 (ミニブック解説より)

 いじめを誘発するような危険な記述が社会問題となり、復刻版には加えられなかったバイ菌(嘘)。

 それにしても、ヘドロマンといいハテナマンといい、70年代はあだ名にマンを付けるのが主流だったのでしょうか。
 ワッワッ空をバルバレロ。
 これも「目的型」かな。

 これも、先のハナグソ菌同様未開封新品で入手したもので状態は良好。
 当然素材の匂いも残っていたり。

 こういうのを見ていくと、バイ菌軍団のデザインはさりげに練り込み度が高いものなのだなと実感させられます。
 ヘドロのバケモノというと新マンのザザーンというイメージがありますが、こっちは可愛らしさと不気味さが入り混じっていて、本当に味わい深いものです。
 それでも、頭のてっぺんにちゃんと菌の象徴があるところが小粋。

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■ でめ菌(でめきん) ■

 頭を3回たたくと2日後に目の回りに発生する。
 よく見るとカワユイ菌。
 この菌が目に入ったら舌を引っぱってもダメ。
 (ミニブック解説より)

 これまたモチーフというか、特徴が前面に出まくりのナイスデザインで、解説にあるように確かに不気味可愛い。
 これも当時からのお気に入りで、一時期は「バイ菌軍団」というと、真っ先にこれを思い出していたものです。
 目玉の左側から飛び出ているのは、飾りではなく単なる湯切り口です。

 これのみ、明確にパチ物とわかるバージョンも所有。
 成型色は黄色で、オリジナルよりも若干サイズが小さく、湯切り口の位置が異なります。
 これは恐らく、製品を原型として複製したものだからではないでしょうか。
 背面部の「でめ菌」の文字も、ほとんど潰れてしまっています。

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■ デブ菌(でぶきん) ■

 ベロベロブータ菌の親せき。
 ケーキやチョコレートにいるらしい。
 この菌にとりつかれるとアッというまに100キロデブ。
 (ミニブック解説より)

 ベロベロブータ菌などという菌は存在しない。
 体力ポイントを5減らす。
 ケーキやチョコレートよりも、コーラなどの炭酸飲料に入った方が効果テキメンだと僕は思うんだな。
 糖分は麻薬と同じだよ。

 人型タイプなんだけど、異様に丸い腹でモチーフがよくわかります。
 これはこれで、結構愛らしいかもしれません。

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■ うんち菌(うんちきん) ■

 ためゴンから発生し、あたり一面にくさい臭いをまきちらす。
 世界一くさい菌。
 一度ふむと、においがとれない。
 (ミニブック解説より)

 水木しげるの「悪魔くん」原作に出てきた排泄物撒き散らし怪獣が、なんとなく似たイメージがあるけれど…あれってビチゴンだっけ。
 もう、何も言う事はない、無駄なき洗練されたデザインを見よ!

 いったい、何をコメントしろと。
 とりあえず、愛嬌のある目と口が可愛いんだけど、形が形だからねえ。

 こちらも、バイ菌軍団を代表する物の一つで、でめ菌や水虫菌同様、大変記憶に残りやすい…というか、忘れたくても忘れさせてくれません。
 これは、結構覚えている人が居るんじゃないかな?

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■ 大食い菌(おおぐいきん) ■

 おやつを食べて、すぐにごはんが食べられるんだって。
 きっとお腹の中には大食い菌がいっぱいなんだ。
 (ミニブック解説より)

 スタンダードな人間型ですが、よく見ると、腹にも別に口があるという面白いデザイン。
 でもそれだと、食べた端から外に出てしまうんじゃないかと、当時からずっと不思議だったり。
 大きな槍と、ちみっちゃ過ぎる足がいいお味。
 しかしこの形状のため、自立はほとんど不可能ときたもんだ。

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■ なまけ菌(なまけきん) ■

 宿題をする時間になるとテレビの回りに発生する。
 感染すると「なまけ者病」になる。
 叱られるとすぐに治るんだモーン。
 (ミニブック解説より)

 毛虫を連想させる外観で、横幅がなく、なんとなくひょろっぽいイメージ。

 やる気なさげな表情がイカします。
 これは、表情でなんとなくわかるものの、分類が難しいタイプかもしれません。
 一応「目的型」なのかもしれないけど、「人型」というには無理があるし。
 かといって、はっきり頭部と脚部があるからなあ、手は多すぎだけど。
 やっぱり「特殊型」なのかなあ。

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■ 電菌(でんきん) ■

 刺されるとシビレる。
 電線に多く発生しているので凧上げの時には注意しよう。
 また、長く座れば足に発生することもある。
 (ミニブック解説より)

 電線に発生って、それって命にかかわるじゃん!
 シビれるだけじゃ済まないよ!
 ヤバすぎだよこの菌。

 水虫菌や菌額、うんち菌などと同じ、モチーフ判り易過ぎの「目的型」の菌。
 足が小さすぎてまったく自立できなかったり。
 でっかい目とちっちゃい足が可愛らしくて、もうラブリーなどという言葉では言い表せないほどらぶりー。
 さりげに情報密集度が高いのもポイントですね。

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■ ビールス菌(びーるすきん) ■

 ビールを飲みすぎたお父さんのお腹からもれた菌。
 夏に多く発生する。
 感染したふりをするとおこづかいがもらえる。
 (ミニブック解説より)

 「ウィルス」を昔は「ヴィールス」とか「ビールス」と呼んでいたので、それに絡めた随分ストレートなネーミングの菌だなーと思っていたら、実は「ビール」の菌だったというオチ付き。

 ハナグソ菌同様、あまりモチーフが明確ではない形状。
 アメーバのような不定形生命体を連想させますな。
 昔は、ウィルスというと細菌というより、こういったネバネバしたアメーバみたいなのをよく連想していたものですが、それがデザインの大元なのかな?

 カラオケ版では、突然長い足が生え、スマートになっちまいやがったという食わせ者です。

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■ 菌マン(きんまん) ■

 大菌獣を相手に戦う正義の菌マン。
 バイ菌の中の英雄!
 テレビの菌マンショーにも出演。
 なんだかわけのわからない菌。
 (ミニブック解説より)

 ヒーローキャラという割には、なんか足りない菌。
 その割には、テレビ番組まで持っているなんて大した奴だ。
 菌のくせに。

 手に持ってる槍がいい感じです。
 人間型の菌の中では、ちょっと変わったスタイル。
 でもこれ、説明がないと、どう見ても悪者だよなあと…。
 いや筆者は、刷り込みのおかげでそういう風に見えないんですけど。

 しかしこやつが出る番組って、どう連想しても、「おはようこどもショー」のレッドマン〜グリーンマンとか、はたまた「突撃ヒューマン」みたいのしか思いつかないなあ。
 おお、という事は、菌マンをグリーンマンに見立てた場合…
・魔王→バイ菌大王
・トンチキ→うんち菌
・怪獣→大菌獣・菌ダコ・菌虫他  …う〜ん。
 ヒューマンだと、菌マン二体必要だしなぁ(持ってるけどね)。

 と、古い特撮知らない人置いてけ堀ネタを出してみたり。

 こちらはカラオケバージョン。
 復刻版では存在しません。
 こりゃまたずいぶんと痩せましたね菌マンさん。

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■ ベロベロ菌(べろべろきん) ■

 びっくり箱の中にいる。
 「ベロベロバー」といいながらみんなをびっくりさせて喜ぶ菌。
 アレ、どこかで見たゾー。
 (ミニブック解説より)

 最大の大きさの腕を持つ菌。
 どっかで見たのはいいんだけど、こちとら全然記憶にござんせん。
 愛嬌がある顔というよりは、どちらかというと、円谷系のコミカルタイプ怪獣のような印象が強いかなと。
 でも…なんとなく怖い気がするのは筆者だけ?

 見た目の造形は同一なのに、個体によって前のめりに倒れる奴とそうでない奴があったりするのが不思議不思議。

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■ 短足菌(たんそくきん) ■

 ロックコンサート会場に出没する。
 伝染すると少しづつ足が短くなっていくという恐ろしい菌。
 短足友の会が発生源らしい。
 (ミニブック解説より)

 この解説の意味がわからない人、多いかもね。
 ビジュアル系バンドが増えた昨今ではピンと来ないかもしれないけど、昔は、なぜかロッカー(死語)はみんな短足という固定イメージがありまして。
 ひどいのになると、バンドやり始めると短足になるとか、逆に短足の奴がバンドを組みたがるんだなんて言われる始末。
 だから、こんなアホらしい(ホメ言葉)解説になっちゃうわけですね。
 誰だろう、最初に「ロッカー=短足」ってイメージ固定させたのは?

 その名の通り、極端に短い足と、どーしようもないヘチャムクレ顔がチャームポイントの菌ですけど、実はこいつばかりが短足ではないという罠。
 うんち菌や電菌とかも、結構足短いもんね。
 形状が独特な上、やったらと小さいもので、さりげに個性放ちまくり。

 こちらはカラオケバージョン。
 復刻版では存在しません。

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