第150回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「スカイライダー&スカイターボセット」

2017年8月19日 更新

 

 仮面ライダースーパー1とVマシーンが出てしまい、次なる弾は当然のように、スカイターボ!
 意外に立体化の機会に恵まれないライダーバイクの一つですが、とうとう発売です。
 これで、昭和のレギュラーライダーのバイクは、一通り揃いました。
 残るは、2017年10月発売予定の「ヘルダイバー(仮面ライダーZX)」のみですが、コンプリートも目前ということで、嫌が上にもテンション高まります。

 しかも、前回のスーパー1同様、今回も頭部新造形!

 というわけで、今回は昭和ライダー第二期の一発目とも云える、このセットをレビューしたいと思います。

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■ S.H.フィギュアーツ スカイライダー&スカイターボセット

 

 2017年2月24日〜4月30日まで、プレミアムバンダイ魂WEB商店にて予約受付。
 2017年7月25日配送開始(26日頃到着)。
 2017年7月のラインナップは、以下の通り。

  • 7/15 「ロケット団(ポケットモンスター)」「サトシ(ポケットモンスター)」「キャプテン ジャック・スパロウ(パイレーツ・オブ・カリビアン)」
  • 7/18 「両津勘吉 JUMP 50th ANNIVERSARY EDITION 〜T〜」「キン肉マン(王位争奪編Ver.)ORIGINAL COLOR EDITION」(全て「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展」イベント会場内にて販売)
  • 7/18 「桜庭ローラ〜冬制服ver.(アイカツスターズ!)」(魂ウェブ限定)
  • 7/21 「ベジータ(ドラゴンボール)」「ゴモラ(ウルトラマン)」「フレイア・ヴィオン(マクロスΔ)」
  • 7/22 「仮面ライダーエグゼイド ハンターアクションゲーマー レベル5」
  • 7/25 「スカイターボ(単品Ver.)」「Undertaker(WWE)」「Kane(WWE)」「BEMULAR〜ULTRA-ACT×S.H.Figuarts(ULTRAMAN)」「サトシ&ロケット団〜Limited Edition(ポケットモンスター)」「仮面ライダーアマゾンシグマ(仮面ライダーアマゾンズ)」(すべて魂ウェブ限定)
  • 7/28 「アシュラマン ORIGINAL COLOR EDITION(キン肉マン)」「ブロッケンJr. ORIGINAL COLOR EDITION(キン肉マン)」
  • 7/29 「R2-D2〜A NEW HOPE(STAR WARS)」「C-3PO〜A NEW HOPE(STAR WARS)」

 スカイライダーとスカイターボのセット。
 スカイターボは、全長約17.3センチ(前輪からマフラー末端まで)。
 後輪スタンド一点付属。
 魂STAGE固定用パーツ付属。
 スカイライダーは、全高は約14.5センチ(ツノ除く)。
 交換用手首4種8個付。
 マフラー一点付属。
 大型マフラー付き首パーツ一点付属。
 台座及び専用固定ベース付属。

 価格は税込8,316円。

 

 スカイターボ。
 第2話から登場する、スカイライダー専用バイク。
 筑波洋が普段乗っているバイクが、変身と同時に変型する(という設定)。
 劇中では出自が明確化されてないが、志度博士が製作したという設定になっている。
 自動操縦・水中走行能力を持ち、最高速度は時速1200キロに達し、劇中でも高速走行能力を披露するシーンが存在する。
 前輪部分に高震動発生装置を内蔵しており、これを作動させて障害物を破壊する体当たり「ライダーブレイク」が最大の必殺技。
 路線変更が行われた14話以降から活躍が特に増えたが、マシン自体は第2話から登場している。
 尚、本編中で一度バラバラになってしまったことがあるという、悲劇のバイクでもある(その後何事もなかったかのように復活)。
 ベース車両は、スズキSP370。

 

 さて、まずはスカイターボです。
 個人的に、これがフィギュアーツ化したというのが、いまだに夢のようです。
 詳細は後述しますが、細かいポイント毎に見ると実車とかなりの相違点があるのですが、それを差し引いても非常に満足度が高いアイテムに思えます。
 というか、スカイターボがこのサイズで商品化したという、ちょっと昔には奇跡以外の何物でもない状況に、まずは素直に歓喜したい心境です。

 

 嬉しい反面、正直なところ、スカイターボ自体で特筆する事が特にないため、先に実車との目立つ相違点について触れておきたいと思います。
 まず、エンジン周辺のメッキの有無。
 これは仕方ない部分だとは思いますが、実車のスカイターボはエンジン周辺のアルミメッキがギラギラと目立っていたので、それが再現されなかったのは、ちょっと残念です。

 

 また、エンジン部分も実車とは全く異なっていて、しかも何故か全く形状の異なるジャングラーのパーツを流用しています。
 この辺り、かなり適当に処理している感は否めません。
 
 しかし一方で、オフロードタイヤのトレッドパターンが嬉しかったりと、良い部分も多いのです。

 

 フロントビュー&リアビュー。
 素朴な角ばったフェイスと、シンプル極まりない後ろ姿が、逆に個性的とも云えます。

 

 サイドビュー。
 内輪差がやや短いようにも感じられますが、実車やベース車両を見ると、あまり大差ないことがわかります。
 SUZUKIのエンブレムが輝く!

 

 フロントカウルから前輪にかけて。
 ヘッドライトは縦長にアレンジされています。
 また、カウル側面の黒いラインも、若干短くなっています。
 ヘッドライトには、透明のカバーパーツが付いています。

 

 ハンドル周り。
 メーターはシールによる再現。
 ちなみに、今回もハンドルグリップは着脱可能ですが、特に外す必要性はありません。

 

 リアカウルから後輪周辺。
 特徴的な形状のマフラーもしっかり再現。
 サスペンションは今回も健在で、伸縮時はシャフトパーツもしっかり縮んでくれます。
 過剰なほどにすっきりしたリアカウルや、長めのシート部分もちゃんと再現されています。

 

 後輪スタンドは、今回も付属します。
 固定力はなかなか高く、冒頭の画像のようにウィリー状態で自立させることも可能です(除・Vマシーン)。
 さすがに、長時間維持は難しいと思いますが。

 

 今回も、魂STAGE接続用のジョイントパーツが付属します。
 本体下部に接続して使用しますが、今回はスカイターボへの接合強度があまり高くない感じです。
 ライダーブレイク再現で飾る場合は、くれぐれも脱落による破損に大注意です。

 

 スカイライダーを搭乗させた状態。
 搭乗しているのは、本商品付属の新版。
 今回はカラーリングの変更と、頭部新造が行われています。

 

 今回は非常に乗せやすく、Vマシーンのような複雑な工程は不要です。
 先の通りハンドルを外す必要もないので、とても簡単。
 その代わり、ライディングスタイルに拘る場合は、尻の位置とそれに伴う各部位の配置に気を配る必要性が生じます。
 まあ、そんなに難しくはないことですが。

 

 搭乗状態サイドビュー。
 スカイライダーの股関節を一杯に引き出すことで、しっかり乗せられます。
 先の通り、搭乗難易度は高くはありません。

 

 搭乗状態を正面から。
 OPでも見られるアングルですが、雰囲気再現率はかなり高いかと思われます。

 

 そろそろ、スカイライダー同士の比較に行ってみたいと思います。
 頭部の変更は当然として、今回はボディカラーも大幅に見直されています
 近年の客演版(?)というイメージだった旧版に対して、今回は本放送当時の
カラーリングに近いイメージのようです。

 

 頭部比較。
 複眼が大きくなり、全体のバランスも当時のマスクに近くなったようです。
 ハーフミラー(覗き穴)の形状も、かなり変わっています。

 

 頭部側面比較。
 複眼の横方向への張り出し方や、アンテナのしなり具合も改善していて、かなり良い感じなんですが、頭部側線(最上段)が何故か妙に細くなってしまって、ここだけは旧版に軍配です。
 ただ旧版も、側線の(線幅はともかく)形状が違っているので、どっちもどっちというべきでしょうか?

 

 写真では判り辛いかもしれませんが、胸部の色も変更されています。

 

 強化前スカイライダーも交えて、三体で比較。
 批判的意見が多かった旧版頭部を継承した強化前スカイライダーですが、ボディカラーの影響か全体的に引き締まって見えて、思ったより違和感が薄かったり。
 尚、本商品付属の新版は、ボディ部分はこれまでと同じ造りなので、特筆すべきポイントはありません。

 

 旧版および強化前には握り手は付属しませんが、スカイターボに付属する手首が流用可能なので、旧版及び強化前スカイライダーを、スカイターボに乗せることも可能です。

 

 もう一度ライダーブレイク!
 個人的には、ライダーブレイク=強化前という印象が強いです。

 

 今回も、オリジナル台座(魂STAGE4)が付属します。
 絵柄はこれまでのスカイライダーVer.と同じですが、青地に白印刷となっています。
 何故青? とも思いますが、思ったほど悪くないかも……

 

 当然、今回も飛行スタイルで飾れるようになっています。
 相変わらず、ベルト周辺にはめ込む専用パーツが(擦れが)怖いので、取り扱いは注意が必要です。
 不意に外れてしまうこともありますから。

 

 これまでの台座との比較です。
 下段左が、旧版スカイライダー付属のもの。
 下段右が、強化前スカイライダー付属のもの。
 完全に色違いのみですが、地味に嬉しいオマケですこれ。

 

 最後に、新版スカイライダーで適当に撮影。

 

 やっぱりイイなぁ、この顔……ウットリ。

 

 パッケージ表面。
 大きさは、約18×25×7.5センチ。
 ここしばらくのバイクセット物と比べると、かなりコンパクトにまとまっています。

 

 パッケージ裏面。
 上面・側面はロゴのみや表の画像(の大元写真)を加工・再利用したものなので、割愛します。

 

 ブリスター未開封状態。
 スカイターボは、やや斜め左にハンドルを切った状態で収納されています。

 

 以上、スカイライダー&スカイターボセットでした。

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【買ってみて一言】

 

 スカイターボは、意外に車体の幅があり、片足立ちをさせ難かったり、先の通り細かい部分に目立つ差異がありますが、基本的にとても扱いやすく、思い入れのある方にはオススメできる完成度だと思います。
 新造頭部スカイライダーも、前回のスーパー1以上に劇中のイメージに近づいていて、試作品より良くなっているようにも思える出来に昇華しています。
 残念ながら、今回も完全再現には程遠かったですが、第一印象はかなり良好なので、フィギュアーツ的にはこれが最終完成形と見て良いのでは? とすら思わされます。
 その分、未改修のボディの各問題点が引き立ってしまったのが皮肉ですが、こればかりは、もはや真骨彫に期待するなどしなくてはならない事でしょうから、諦めるしかないのでしょうね。

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