第125回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「ジャングラー」

2015年2月9日 更新

 

 2014年から、昭和ライダーバイクの情報がぼちぼち出始めまして、いよいよ1号2号以外の物まで発売されるようになりました。
 今回は、仮面ライダーアマゾンの愛車・ジャングラーです。
 こんなものまで出してくれるようになって、本当に素晴らしい時代です。
 というわけで、早速レビューしてみたいと思います。

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■ S.H.フィギュアーツ ジャングラー

 

 2014年8月7日〜2014年10月13日まで、「魂ウェブ」上にて受注受付。
 2015年1月23日配送開始(24日頃到着)。
 同時配送物は、下記参照。
 2015年1月のラインナップは、以下の通り。

  • 1/23(配送開始日)「仮面ライダー鎧武 パインアームズ&仮面ライダーバロン マンゴーアームズセット」「セーラーネプチューン(美少女戦士セーラームーンS)」「仮面ライダーアマゾン&ジャングラーセット」「うちはサスケ(NARUTO)」「ブルービート(重甲ビーファイター)」(すべて魂ウェブ限定)
  • 1/24 「キン肉マン」「ウォーズマン(キン肉マン)」「東方不敗(機動武闘伝Gガンダム)」

 交換用ハンドル一組付属。
 後輪スタンド付属。
 魂STAGE接続用ジョイント付属。
 価格は税込5,400円。

 

 ジャングラーです。
 2011年9月17日発売の仮面ライダーアマゾンの相棒が、3年4ヶ月の時を経てやっとこ登場しました。
 これまで、アーツ(または装着変身)搭乗用ジャングラーといえば、プライズ品が定番だったようですが、商品の仕様上どうしても部分的に安っぽさが取れず、違和感もありました。
 それでも入手難だったため、どうしてもアマゾンを乗せたいという人は、今回の商品化でようやく溜飲が下がったことになります。
 また、古くはポピニカの頃からジャングラーの精密立体化に憧れていた人にとっても、素晴らしいお手頃商品となったわけです。
 WEB限定というのが残念ではありますが、これは仕方ないかなとも。

 

 上でも記していますが、本商品はジャングラー単体版で、これと同じタイミングで「アマゾン同梱セット版」が発売されています。
 仮面ライダーアマゾンはまだ(一般では)再販されていなかったせいか、一時は結構なプレミアになったそうで、今まで欲しくても手が出なかった人は、これでようやく安心して購入出来るようになったわけです。

 

 フロントビューとリアビュー。
 基本仕様は、これまでのフィギュアーツバイク(ダイキャスト未使用版)とほぼ同じ。

 

 サイドビュー。
全長は約19.8センチ。
 後部のウィングパーツは別添式で、凸ジョイントで本体に接続されます(取り外しも可能)。

 

 フロントカウルアップ。
 アマゾンの頭部を模した、愛嬌のあるフェイスはしっかり再現。
 ……と言いたいのですが、実際はかなりアレンジが入っています。
 「仮面ライダーアマゾン」本編に登場したジャングラーのカウルは、もっと平べったくて、目の形状もより楕円型になっています。
 しかし、決して造形がNGという事ではなく、これはこれでまとまっているので充分ありかなと。

 フロントカウル(というか、上顎)は、二段式で開口します。
 ジャングラーのカウル内には、銛(※ミサイルではない)が仕込まれていて、実際に劇中でも使用されました。
 本商品でもこれは再現されています。

 

 開口部アップ。
 最大でここまで大きく開けます。
 内部の銛は取り外し可能(射出機能はなし)ですが、正直な話指で摘み取るのはかなり困難です。
 一応銛の返し部分に爪の先端に引っ掛ければ引き抜けますが、それでも結構きついものがあるので、無理して取らなくてもいいのでは、という気もします。

 

 もう一度サイドビュー。
 こちらは、上顎を完全に閉じてない、半端な状態。
 こうすると、カウルが縦に膨らんで、スカイライダー客演版みたいな感じになります。
 いや筆者が勝手にそう思ってるだけなんですけど。

 

 ハンドル周りアップ。
 給油口は、中心軸からやや右側にずれた位置に付いています。

 

 前輪部アップ。
 「新サイクロン」同様、今回も二本のブレーキケーブルが一体化しています。

 

 エンジン部アップ。
 一部分のみ、銀のラインが入ります。
 今回はエンジンとエンジンガードが黒の成型色で表現されています。
 本体の赤もそうなんですけど、成型色の面積が広すぎるので、些か安っぽさが否めないかなと。

 

 エンジン反対側。
 新サイクロンやサイドマシーン同様、キックペダルは非可動です。

 

 後輪部アップ。
 今回も、サスペンションギミック搭載です。
 他のバイクに比べて若干沈みが浅い気もしますが、特に問題があるわけではありません。

 

 ウィング部アップ。
 当初、ここには白の薄い膜が張られる予定だったのですが、実際に走らせた所空気抵抗が凄まじく、運転に支障を来すということでこのようになったそうです。
 結構有名な話ですが、そんな裏話を見る度に思い起こさせる、特徴的な部位です。

 

 アマゾン搭乗。
 画像のものは、初版です。
 ライディングポジションは、全く問題なく。

 

 本商品には、アマゾン用の持ち手は特に付属しません。
 元々アマゾンに付いている持ち手を流用出来るため、全く問題はないんですが、こちらはコンドラーの細いグリップを握るためのものなので、手首の指間口径はかなり細くなっています。
 その手首でも掴めるということは、ジャングラーのハンドルも相当細くなっているわけで、その辺り気になる人ももしかしたらいるかもしれないですね。

 

 後輪固定用スタンド。
 今回は、かなり緩めになっているので、本体がよく傾きます。
 もうちょっと引き締めて欲しかった。

 

 アマゾンは非常に関節可動範囲が広く、あのロードセクターですら乗りこなす(頭つっかえるけど)程なので、搭乗姿勢に問題はないのですが、あまりに自由度が高すぎて、まっすぐ乗せてるつもりでも微妙に傾いてしまったりしがちです。
 そのため、気付くとハンドルが真正面に向いておらず、やや横に向けている状態になっていたりすることも。
 特に問題点ということではないのですが、せっかくだし留意しておきたいポイントですね。

 

 今回も魂STAGE固定用ジョイントがありますが、新サイクロンのように本体に穴が開いているのではなく、ジャングラー下部に別パーツを取り付けるスタイルです。
 本体への固定力はかなりガッチリしているので、よほど無茶をしない限りは、勝手に外れることはまずありません。
 ただ、ウィングの関係で後方に引っ張られがちなので、浮かせる場合はバランスに注意です。

 

 新サイクロンとの比較。
 初期版新サイクロンは「スカイライダー」客演時に新造された通称「ブサイクロン」に見立てて、黒マスク2号を乗せています。
 今のところ、(旧サイクロンを別とすれば)昭和ライダー発売順にバイクが出ている形になります。
 このまま続くと、クルーザーやヘルダイバーは最後の方になる?

 

 以上、フィギュアーツジャングラーでした。

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【買ってみて一言】

 個人的に「仮面ライダーアマゾン」への思い入れが強いため、このジャングラーも購入必須でした。
 赤と黒の部分が成形色まんまだったり、カウル形状のひらべったさが不足だったりと色々思うところもありはしますが、それらが問題点であるというわけでは決してありません。
 若干独自解釈は加わっているようですが、これはこれでベストバランスだし、何より気軽に楽しめるのが嬉しいものです。
 つうか、とにかくカッコイイもの!
 銛のギミック再現や、さりげにジャンプ演出が多かったことを配慮してか、魂STAGE固定用ジョイントも付加してくれたのも、ファンには嬉しい点です。
 じわじわと高額化する価格に戦々恐々とはするものの、こういう形で商品化されていく昭和ライダーバイクは、全面的に大歓迎です。

 

 この後、2月の「ハリケーン仮面ライダーV3)」、5月の「ライダーマンマシン」と続きますが、是非とも完走してもらいたいものです。
 ……特に、「スカイターボ」と「ブルーバージョン&Vジェット(Vマシーン)」は、直撃世代にはどうして外せないものですからー。

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