第60回補足 ■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ・ライジングマイティ】腕部退色問題について
2010年10月12日 更新
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「装着変身オルタナティブ」以来の、商品問題報告ページを急遽作成することになってしまいました。
2010年2月開催「魂フィーチャーズ」会場限定品の「S.H.フィギュアーツ仮面ライダークウガ・ライジングマイティフォーム」ですが、10月に入ってから奇妙な報告がWEB各所で見られるようになりました。
魂ウェブ受注品ではなく、会場購入物をお持ちの方は、今すぐ確認してみてください。
まずは、購入直後に撮影された画像をご覧ください。
こちらは、全く問題がありませんが……
こちらが、同年10月11日に撮影した約8ヶ月後の状態です。
前腕部の赤色が激しく薄まっているのがわかります。
両肩、胴体、手甲の色は大丈夫なんですが、前腕部とシンボルポイント(額部分のランプ、所謂Oシグナル)の色が退色しています。
これは、弄り過ぎによる塗装摩耗によるものではありません。
被写体に使用しているライジングマイティは、レビュー撮影の度に毎回取り出しているものの基本的に箱収納にしており、飾ってすらいない、本来であれば状態良好の美品です。
要するに、触ったりしなくても自然にこうなってしまうという事です。
こちらは「仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム」レビュー時に撮影した画像で、タイムスタンプを確認したところ6月13日となっていました。
加工にかかる時間を差し引くと、少なくとも6月10日くらいには撮影していた筈ですが、この時点ではまだライジングマイティ(右端)の前腕部に問題はみられません。
つまり、これからたった4ヶ月程度で退色したことになります。
同商品は2010年10月に受注生産品(再販)が配送されましたが、そちらの方でも同様の退色問題が発生しています。
しかも、腕だけでなく肩など素材が明らかに異なる部位にも発生しているようで、益々状況が不明瞭になってきました。
魂フィーチャーズ開場限定版に比べれば腕の退色具合はまだましのようですが、出たばかりの商品が届いた矢先から退色しているというのは、ありえないことです。
というか、これ以上ないほどの欠陥商品ということです。
後述しますが、バンダイも本件を深刻にとらえているようなので、もし状態の悪い物を持っていたらヘタに手を加えて補修するより、バンダイに送り返して対応を求めた方が賢明と言えるでしょう。
ライジングマイティの前腕部及びポイントの退色現象は、筆者の物だけでなくかなり大勢の人達の所で発生しているようです。
また、報告を見る限り片腕だけや額は無事など、様々なパターンがあるようですが、かなり高確率で発生するようです。
手元にある「クウガ・マイティフォーム(初版)」は全く問題がないため、今の時点ではライジングマイティのみに起こりうるようですが、先日発売されたばかりのライジングドラゴンやライジングペガサスも心配になってきます。
一応、そちらもレビュー撮影後にすぐ箱にしまいましたが……さて、果たして。
ひとまず、バンダイお客様センターに問い合わせ現物を返送してみることにしました。
その後何か特殊な変化があったら、再びこちらで報告させていただきたいと思います。
2010.10.27 追記
このページの写真で使用した「仮面ライダークウガ・ライジングマイティフォーム」を返送して丁度二週間目の本日、バンダイの栃木修理・配送センターから連絡をいただきました。
「ライジングマイティ」の塗装エラー問題について、対応に今しばらくの時間がかかるというお詫びの内容でしたが、ついでに以下の点を確認させていただきました。
- 「ライジングマイティ」は、改修版を増産して交換に応じるか、現状の在庫と交換、または返金するか、現時点ではまだ対応が確定していない。
(筆者は、出来る限り前者の対応をお願いしたいと返答) - 「ライジングマイティ」の塗装エラーの原因は、現時点ではまだ担当者(※電話連絡者による呼称)より伝えられていないため、ユーザーに対する具体的な説明が出来ない状態にある。
- バンダイ側は、ユーザーより指摘・クレームを受けることで初めて問題に気付くケースが割と多く、今回の塗装問題も同様のパターンだった。
とのことで、どうやら手元に戻るのは当面先になりそうです。
ただ、上記の「ユーザーの報告により」という部分が少し気になったため、以下の質問もぶつけてみました。
- 「S.H.フィギュアーツ仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム」の赤目も、経年劣化で退色する(色が薄くなっていく)という現象がWEB上で報告されているが、こちらの対応についてはどう考慮されているのか?
- 魂ネイション2010販売「ライジングドラゴン&ライジングペガサスセット」のような他商品にも、今回のようなエラーが発生する可能性はあるか(ないしはそれを見越した調査等は行われているか)?
1.については、WEB上各所で一時期よく報告されていたもので、中には見事に退色してしまった画像を上げている人もおられました。
筆者の所有している物は、幸い退色らしき兆候はほとんどなく(若干縁が薄くなったような気がする程度)、今のところ交換申請するほどのことはないだろうと思っていますが、中にはとても気にされている人もおられるようです。
この質問に対して、バンダイの電話連絡者の方が担当者に確認を取ってくれたのですが、それによると
- アルティメットフォームの赤目退色問題についての交換申請・クレーム今のところ一件もない
(電話口の反応だと、初耳だという印象でした) - 仮に交換申請されたとしても、アルティメットの在庫が枯渇しているため、現状は返金処理しか対応出来ない。
- もし(ライジングマイティ同様)赤目退色についての確認・調査を要望される場合は、現物を送ってもらい返金処理を行った上での調査になってしまう。
(バンダイ社内にあると思われる商品サンプル等から調査確認、という流れは不可能のようなお話でした)
具体的に言うと、バンダイ側はユーザーから返送された販売済み商品を徹底的に分析しない限りエラーの原因究明が出来ないようです。
電話連絡者のお話から感じたニュアンスとしては、どうやら分解レベルでのチェックを必要とするらしく、とにかくエラーサンプルがない事にはどうしても話が進められないようです。
アルティメットは在庫が枯渇しているため、交換に応じられない……といった情報もWEB上で広まったためか、赤目退色現象が発生していながらも返送していないユーザーがおられるかもしれませんが、そういう場合は今後の商品の品質管理向上の意味からも、是非送って欲しいとの事でした。
(電話口の反応からすると、相当送って欲しいようで、筆者も何度もお願いされました)
2.についてですが、これについては時間的な都合もあり即答をいただけなかったのですが、他商品に対するユーザーの懸念が膨らんでいるという意見は担当者に必ず伝達するとのことでした。
この時点までの話をまとめると、バンダイ側としては自社ストックから自発的に問題に気付き対応するというケースはあまりないようで、ユーザーによる報告・指摘を重視しているとの事でした。
エラー品を返送せず自主改修されるユーザーがよく居るようですが、(処置判断についての是非はともかく)問題があればすぐに伝えてもらった方が、バンダイとしてはありがたいようです。
逆に言えば、バンダイにとって今回のライジングマイティ問題は、塗料の質または素材と塗料の相性問題など、ユーザーによって教えられたというところでしょうか。
今回電話連絡をしてくださった方は大変丁寧な説明をしてくださり、「アルティメットとはライジングアルティメットの事ではないですよね?」と先に確認した上でお話を進めるなど、話の食い違いを防ぎ入念なやりとりに努めてくださいました。
そのため、先の各種質問についても解りやすい説明をしてくださり、おかげで現状のバンダイの混乱ぶり等が本当によく理解出来ました。
もし、エラー品を掴まされ、交換・修理に出しても無駄だろうと考えている人が居たら、面倒臭がらずにひとまずバンダイに返送してみてはいかがでしょう?
即対応即交換(または返金)とはいかないかもしれませんが、長い目で見た場合、より安定性の高い商品を得られる結果に繋がるかもしれませんから。
2010年12月9日追記
本日、バンダイに再度状況確認の連絡をしてみました。
それによると、ライジングマイティの交換用商品が今月15日にバンダイ修理・配送センターに到着予定だそうです。
到着次第、順次発送を行い、年内には配送出来るようにしたいとのお話をいただきました。
交換品の詳細について入念に確認させていただいたところ、交換品は「作り直した物」のようですが、電話担当者によると「それが全体を作り直したのか、問題箇所だけ差替用の物を作成したのかは確認出来ない(意訳)」とのことです。
年内には交換品が到着するように手配するとの話ではありましたが、あくまで予定との事なので翌16日に必ず到着するとは限らないと思われますが、一応、これで問題解決の光明が見えた形になります。
「装着変身リュウガ」や「同オルタナティブ」の時と同じ対応のようで、本当に安心させられました。
問題発覚から二ヶ月という長い時間が経ってはしまいましたが、これでライジングタイタンの到着及びライジングフォーム勢揃いを憂いなく心待ちに出来るというものです。
これ以降も、何か大きな変化があればこのページにてお知らせしたいと思います。
2010年12月17日追記
本日、筆者の元にライジングマイティが戻って来ました。
以下では、新撮した画像を含めて改修版について触れてみたいと思います。
尚、到着は12月15日午前中で、予想よりかなり早かったようです。
筆者はこの時期留守にしていたため、二日遅れで手にしました。
ご覧の通り、前腕部の退色は見事に修正されています。
念のため以前撮影した画像とも比較してみましたが、問題ないどころかかえって発色が良くなっているようです。
問題のあった肩・前腕部と胴体部分が比較出来る角度で撮影。
一部の色が薄まっているとか、そういうことはないようです。
背面から。
前腕肘寄りの部分もしっかり塗られています。
これだけしっかり処理されていれば、もう安心でしょう。
頭部アップ。
額のシンボルポイントも、問題なく彩色し直されています。
ところが、思わぬところに新たな難点が。
恐らく個体差だと思いますが、戻ってきたライジングマイティーは腰部後ろのパーツが外れやすくなっていました。
よく確認すると、接着剤は付けられているんですが充分くっついていないようでした。
まあ、このくらいなら接着剤で補正出来るから良いのですが。
頭部側面をアップ。
前面パーツを差し替えたせいなのか、妙な隙間が出来たままカッチリ接着されていました。
この撮影に使用したものは、上から見ると内部の色が見えてしまってものすごく気になります。
とりあえず、塗装面については確かに改善されたようですが、ちょっとツメが甘かったみたいですね。
ネット上の書き込みを散見する限り、今回は新商品と入れ替えたケースと、パーツを交換した(と思われる)ケースがあったようです。
筆者の元に戻ってきたものは、パッケージは当然ながら開封済みで、恐らくこちらから送った物と同じと思われます。
しかし、開封済みを送ったのに未開封状態で戻ってきたケースもあるそうで、どこで区別されているのかは良くわかりません。
さて、筆者の所に戻ったものはいささか難ありでしたが、これでライジングマイティの修正は問題なく行われていることが確定しました。
ライジングマイティの返送をためらっていた人も、これを機に是非バンダイに連絡し、返送してみてください。
時間はかかりますが、ヘタに自分で修繕するよりは良いと思います。
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