第60回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダークウガ・ライジングフォーム」2
2010年10月3日 ページ編成変更
2009年11月15日 アメイジングマイティ 更新
2010年2月10日 ライジングマイティ 更新
2010年2月6・7日の二日間、東京・秋葉原「ベルサール秋葉原」1Fにて、S.H.フィギュアーツとロボット魂の二大ブランドを中心とした“お披露目会”「魂フィーチャーズ」が開催されました。
東京だけでなく、大阪でも「梅田スカイビルタワーウエスト3F 梅田ステラホール」にて2月11日開催されました※。
このイベントでも、これまでのように限定販売品がありまして、フィギュアーツからは「クウガ・ライジングマイティ」がピックアップされました。
ライジングフォーム系は、一時期商品化が絶望視されていた事もあり、思い入れのある人にはとてもありがたいものになったことでしょう。
特に、ビートゴウラム等と絡めて飾りたい(マイティではしっくり来ない)という人にはお勧めです。
というわけで、今回はこちらを追加レビューという形で掲載します。
■ 魂フィーチャーズ会場限定販売
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ「ライジングマイティフォーム」
2010年2月6・7日東京・秋葉原開催、11日大阪開催「魂フィーチャーズ」会場にて先行販売。
その後、2010年6月25日から8月17日まで「魂ウェブ」にて受注受付(10月21日発送)。
全高約14.5センチ(ツノ含まず)、全5種の手首付き。
ただしそのうち一つは右手のみ(サムズアップ)。
台座などのオプションはなし。
価格は税込3,000円。
尚、イベント会場限定発売品の「S.H.フィギュアーツ」は、これが初となる。
クウガの基本形態「マイティフォーム」が、「雷の力」により強化された姿。
メ・ギイガ・ギ戦時のダメージの影響で、一時的に仮死状態となった五代雄介は椿医師により電気ショックを利用した蘇生処置を施されるが、この時受けた電気の力(五代曰く「ビリビリ」)が霊石アマダムに影響を与え、その結果誕生した奇跡のフォームである。
当初はたった30秒間しか変身を維持できず、後に更なる電気ショックを得て再強化されるまでは、基本形態で戦いつつここぞという時にのみ切り替えるような戦法を余儀なくされていた。
ただし、上記は他の形態も含めたライジングフォーム4種全体にかかっている説明で、ライジングマイティはタイタン・ペガサス・ドラゴンの後と4種中最も遅い登場となった(ノーマル形態登場順と逆になっている)。
別名「赤の金のクウガ」で、決して「赤“と”金の〜」ではない。
基本色はマイティフォームと同じだが、肩アーマーに金色が加わりアークルの前面装甲部が金色の別デザインに変化。
霊石アマダムの色も金色(黄色?)になるが、こちらは他のライジングフォーム時も同様で、アメイジングマイティフォームも含めてこれ以外の色になることはない。
更に、右足にオリジナル装備「マイティアンクレット」が加わり、これがマイテイフォームとの最も大きな違いになっている。
必殺技は、「ライジングマイティキック」。
基本フォームの力では、グロンギの「ゴ」の者達に封印エネルギーをうまく撃ち込めずとどめを刺す事が出来ないため、クウガはどうしてもこの技を使用する必要がある。
ただし、「ゴ」のグロンギのアマダムが内包するエネルギーは想像を絶する規模のため、封印エネルギーを受けた際の爆発はなんと半径2km内にも及んでしまう。
こういった事情があるため、(奇跡的に死傷者ゼロで済んだ)対ゴ・ガメオ・レ戦以降は警察の協力を求める必要が生じ、巨大爆発を起こしても被害が少なくて済む場所まで敵をビートゴウラムで運搬するプロセスが加わるようになった。
尚、このフォームは「仮面ライダークウガ」オリジナルのもので、「仮面ライダーディケイド」では登場していない。
(ディケイドや小野寺ユウスケ変身のDCDクウガがこの形態になれるか否かは、意見の分かれそうなところである)
さて、まさかのライジングフォーム登場です。
装着変身版のライジングフォームセットの不人気具合や、フィギュアーツでのマイティフォーム以外の売れ残り具合から、一時は商品化は無理だろうと考えられていたものですが、信じて待ってみるもので願いは叶ってしまいました。
過去発売された商品のリデコ品ではあるのですが、それでもやっぱり嬉しいものです。
基本仕様は、「マイティフォーム」「アメイジングマイティフォーム」とほぼ同様です。
違うのは彩色と外装パッケージだけ。
尚、今回はカメラの設定を間違えて感度高めで撮影してしまったため、あまり綺麗に撮影出来てませんがご容赦を。
撮影し終わってから気付くんだもんなぁ、ああ俺のバカバカ。
手甲の紋章追加、ベルトのバージョンアップ、マイティアンクレット追加と、一見地味ながらかなり大幅な変化を起こしているライジングマイティ。
なんとなく「クウガ(の基本態の)理想的な完成形」というたたずまいで凄く良いのですが、本編での露出が少なめだった事が本当に悔やまれます。
当初の30秒設定は、話の作りとしては上手かったけどもったいなかったよね。
他のライジングフォーム(特にドラゴン)に比べれば、そりゃ確かにマシではありますがね。
上半身の形状は「マイティ」「アメイジング〜」と同じもので、腰部と右足は「アメイジング〜」からの流用。
左足は基本フォームと同じです。
このような構造のため、各部構造や稼動範囲は過去紹介して来た商品と全く変わることはありません。
長所も短所も、そっくりそのままです。
「マイティ」→「アメイジング〜」ではツノなどの金色彩色が変更されていましたが、今回は「マイティ」準拠になっています。
ということは、「マイティ」で発生していたツノの塗装皮膜ヒビ割れが起こりうるかも?!
念の為取り扱いには注意したいものです。
複眼部分やマスク部についても変更なし。
マイティアンクレットは、形状こそ「アメイジング〜」と同じですが、色味がマイティフォーム寄りに調整されています。
ちょっとお上品っぽい色合いだった「アメイジング〜」のとどちらが良いかはお好み次第ということで。
まあ、本来ならこっちのが正しいってことになるわけなんですけどね。
とにかく、ここだけ色が浮いてるということはないです。
「アメイジング〜」ではえらく適当な形に処理されていた手甲のリント文字ですが、今回は問題はありません。
ただ、ならばどうして前回はああなってしまったんだという新たな疑問も生じてしまいます。
ちなみに、一部では「印刷が掠れている」といった不具合報告もあるようなので、開けたらまず最初に確認したいところですね。
マイティフォームとの比較。
こうして比べると、アークルのふっくら具合はかなりマシになってるんですね。
やっぱり形状変だけど。
アメイジングマイティフォームとの比較。
金色の色味の違いがよくわかります。
マイティ三態。
うわぁ、なんだかすごいことになっちゃったぞ。
ライジングマイティキック。
よく誤解されますが、ゴの連中の半径2km爆発はクウガのキックの破壊力とは無関係なんですよね。
ライジング化して、封印エネルギーがより浸透しやすくなったというだけで。
爆発はあくまで「ゴ」のエネルギーの影響なんですよね。
画面上でもキック受けてすぐ爆発してるわけじゃなく、エネルギーがベルトに干渉してから爆発してますし。
「DXポピニカ・ビートゴウラム」との組み合わせ。
まずはビートチェイサー。
ライジングフォームよりも後に登場したバイクなせいか、イメージ的にライジングとの組み合わせが相応しい気が。
続けて、ビートゴウラムと。
写真で見ると、「マイティフォーム」との組み合わせとあまり変わらないような気がする?
グロンギ(代理)を運搬ぎゃー。
金のゴウラム合体ビートチェイサー・ボディアタックが、これでようやく再現可能に。
いや本当にそういう技名なんだってば。
ライジングマイティフォーム発売となると、当然気になるのが残る3つのライジングフォームですが、「魂フィーチャーズ」ではそれらの参考展示品が確認されました。
それ以外にも、「アルティメットフォーム(赤目)」や「グローイングフォーム」の姿も。
ここに「ライジングアルティメットフォーム(赤目&黒目)」が加われば、(中の人の違いはともかく)仮面ライダークウガは全形態フルコンプということになります。
果たしてこれらがすべて実売されるかどうかは、現時点では不明ですが、期待する価値はあるかと思います。
それはそうと、最終回で笑いながら殴りかかってくる白い人もいますな。
これは是非欲しいよと。
これで、半径2キロは草木一本残らず焼け野原!
パッケージデザインは、従来のフォーマットとは異なるデザインになっています。
本商品購入後の一言。
出来に関しては、過去商品の知識があったため特に不満も絶賛もなく、といったところですか。
今回は新鮮味等は特になく、いわばコンプ欲を満たすだけのアイテムと言っても過言ではありません。
大元のフィギュアーツ・クウガに難色を示した人、または、別形態でも以前のとほとんど同じ形の物なら要らないというタイプの人に向けて「いや、実はこれには○○という隠れた魅力があるんだ!」と強くアピール出来る要素も皆無です。
そういう意味では、こちらはまさに「イベント記念品」としてピッタリなのかな、とも思えます。
完全新規の新作なんかが出て来たら、それこそえらいことになりそうですからね。
ただしフルコンプ狙いの人にとっては、今回のライジングマイティは大きな意味があります。
何せ、これを手に入れ損ねたらもう二度と揃わないわけですから。
一応WEB上での通販受付もアナウンスされてはいますが、受注なのか抽選なのか販売形式が不明である現状、手に入れ損ねる可能性も危惧せずにはいられないてしょう。
筆者は、元々クウガは是非フルコンプして欲しいと考えていたタイプなので、今回は願ったり叶ったりでした。
それにしても、ライジングマイティがイベント限定となってしまったという事は、仮にライジング4形態の残り三体が発売される事になった場合、どのようなスタイルで売られるのかとても気になります。
もし三体それぞれが、また別な時期に開催されるイベント限定品になったりしたら、ちょっとイヤかも?!
ライジングだけでなく、他の参考出品品が実売される運びとなった場合、どのような売り方になってしまうのか、今後も目が離せそうにありません。
2010年10月12日追記
「ライジングマイティフォーム」に、高確率で発生すると考えられる問題が発見されました。
詳しくはこちらのリンクをご参照ください。
特に「魂フィーチャーズ」会場で買われた方は必見&要確認です。
■「魂フィーチャーズ」とイベント販売について
WEB上で「魂フィーチャーズ」の告知が行われた当初、本商品が会場限定品だということで各所で様々な意見が飛び交いました。
過去開催された各種イベントでは、会場限定品購入について多くの障害があり、特に「魂ネイション」では転売目的による購入者のために欲しい人まで品物が回らないというトラブルが多発しました。
今回も、「魂ネイション」同様“一日毎に販売数を設定しそれがなくなった時点でその日は終了(翌日または次回持越し)”というスタイルが取られました。
本商品は、過去販売された物と造形的にはほとんど変化がない物だったせいか、「S.H.フィギュアーツ初のイベント限定品」にしてはさほど大きな注目を集めていない印象がありましたが、開催日が近づくと欲しがる人が少しずつ増え始めたようで、購入を巡る様々な情報が行き来するようになりました。
当然のように、始発で会場に向かう人や、寒空の下、物販列に何時間も並んだ人などが多くおり、東京開催の二日間はすさまじい争奪戦を予感させる状況となっていました。
会場では、午前8時半頃から整理券が配布され、30分毎に人数を区切って販売を行うというスタイルを取り、整理券に指定されている時間帯によっては、待ち時間中ろくに展示スペースを見ることも出来ないというケースもあったとか。
その他色々あったようですが、午前中の早い時間から待機していた人達は、結構殺気立つ? 一面も見られたようです。
それで、実際のところはどうだったのかというと。
実は、かなり余裕で購入可能だったという落ちが付きました。
東京開催時は、両日共に午後2時台までほぼ全種の限定販売品が残っており、特に7日は午後3時頃までゆとりが見られるという状況でした。
筆者は7日午後1時頃に会場に着きましたが並び列はほとんどなく、手前に2〜3人いる程度でした。
本商品および一部の「魂STAGE」には「在庫残り僅か」と記されていましたが、購入時カウンターの向こうを覗いた限りでは、「魂STAGE」以外の物はまだ相当残っているように見えました(「魂STAGE」はパッケージが小さいため確認出来ず)。
その後、約一時間ほど会場を回って外に出ましたが、在庫表示はほぼ変化なく、「魂STAGE」のライトニングイエローのみ「当日分完売」となっていた程度でした。
午後2時からは会場内の撮影がフリーになったため、筆者は昼食後再び会場入りしましたが(この時の展示スペース入場待ち列の方が長かった!)、この時点で午後3時15分前。
在庫表示は先と変わらずで、再び会場を出た午後3時20分辺りでようやく(本商品を含む)大物が完売となりました。
この予想外の状況は、同じ日に「ワンダーフェスティバル」が開催された影響だとも考えられます。
あれだけ大きなイベント(しかもこちらの方が限定商品の数も種類も多い)があれば、そちらの方に人が流れるのは必然ともいえますし、なるべくしてなったとも考えられます。
勿論そればかりだと断定は出来ませんが、どちらのイベントも客層が被る可能性が非常に高いもののため、全く無関係だったというわけではないかと。
どちらにしろ、6日午前中の物販コーナーはかなり厳しい状況だったという話もあるので、「どうもWFの仕業らしい」と漠然と考えている分にはいいのかも?
ただ、その6日にしても午後には並ばず普通に購入出来たという報告もあるため、全体的に「魂ネイション」の時よりは楽だったと見て良いのでしょう。
それにしても、「魂フィーチャーズ」はとても見所あふれる面白いイベントでした。
本文では触れていませんが、この他リアルタイム(商品化)アンケートや未発売品の試作を直接触れるコーナーなど、他にない注目ポイントが多かったです。
おかげで「仮面ライダーWサイクロンジョーカー」と「仮面ライダーギルス」の造型・構造が、とても良くわかりました(詳しくはいずれレビューする時が来たら…)。
個人的には、限定品が買えなくても充分満足出来た内容だったのではないかと感じています。
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ「アメイジングマイティフォーム」
仮面ライダークウガ、最後から二番目の…そして、画面登場順としては最後となる「黒と金の力」アメイジングマイティフォームです。
こちらは一般販売ではなく、「魂ウェブ」にて受注生産させたもので、現在は受付及び販売は行われていません。
2009年7月19日午後4時から7月31日午後4時までの受付で、価格は2,625円(税込)+送料・代引手数料840円で、合計3,465円。
全高約14センチ(ツノ含まず)、全3種の手首(握り拳/武器持ち手/開き手各2個ずつ)付き。
オプションはなし。
雷を司る戦士で、別名「黒の金のクウガ」。
EPISODE46「不屈」にて初登場。
クウガと同じ、しかも更に強力な能力を持つ未確認生命体46号ゴ・ガドル・バとの戦いは、すべてのフォームの技が通用せず、それどころか返し技まで食らわされるという信じがたい事態に陥った。
電気の力を得てライジングの能力に目覚めていた五代は、椿医師の手で再び電気ショック治療を受けることでパワーアップを計る。
これにより、30秒という時間制限を越えてライジング状態を維持できるようになった。
再びガドルとの対戦に挑んだクウガは、より金(電気)の力を高めるが、これにより突如身体が変化。
これまでなかった、黒いライジングマイティの姿を得た。
右足に装着されたマイティアンクレットが左足にも出現し、新たに両足で「アメイジングマイティキック」を放てるようになった。
見事ガドル打倒に成功するアメイジングマイティフォームだったが、その勝利はつかの間のものでしかなく――
まさかの登場、アメイジングマイティです。
「仮面ライダークウガ」では、当初登場予定がまったくなかった存在だったそうで、スポンサーのバンダイにとっては寝耳に水だったと言われています。
ゴ・ガドル・バと戦いこれを倒したのはいいんですが、本当はそれはアルティメットフォームが行う予定で、当時発売された装着変身でも「劇中のシーンを再現」というコピーと共に、付属のガドル人形を使った戦闘シーンを模した写真が利用されていました。
そういう意味では、まさに「アメイジング」だったわけです。
ガドルとの決着の翌週、OP前でいきなりン・ダグバ・ゼバにボコられてしまい、それっきりになってしまうという悲しい存在でもありましたが、登場も唐突なら退場も唐突でした。
なので、本放送当時は「こんなの絶対商品化されないだろうなぁ」と考える人達は多かったようです。
番組の終わり際だってこともありましたしね。
アメイジングマイティは一応これまでも何度か商品化されているのですが、バンダイによる仮面ライダーメイン商品としての発売はありませんでした。
一応、装着変身でも発売はされたのですが、そちらは香港バンダイによる海外限定品で、国内ではマニア系ショップやイベントを経由しないと入手不可能でした。
そのため、既発売のクウガ他フォームと同一フォーマットでアメイジングマイティを並べるという事は意外に困難で、ある意味では今回でようやくそれが叶ったとも言えます。
ボディカラーは、見ての通りフラットブラック&金色です。
当初、魂ウェブ上で公開されていた試作画像ではもっとメタリックかつ金属感の強い金色だったのですが、実商品はやや赤みを帯びたシックな金色に変更されています。
さすがにあのハデハデ光沢での商品化はなかったかと……
この金色の処理について、結構賛否意見が分かれましたが、この辺は本当にその人の好き好きだと思われます。
筆者個人としては落ち着いた色合いでなかなか悪くない印象。
ただ、SHFアギトの胸部分などで使用されていた、普通の金色でも良かったんじゃないかなぁという気も。
なんというか、マイティとは違った「いかにも金色引き立ってます」的なカラーリングの方がいいかなあと思った次第。
基本的にはマイティフォームのリデコ品なので、仕様はほとんど同一です。
長所・短所はそのまんまマイティフォームと同じなので、可動や造型の基本的な部分はマイティフォームの項を参照してください。
ちなみに筆者の所持する物は、なぜか妙に左肩のアーマーが外れやすいです。
ちょっと動かすとすぐにポーンとすっ飛んでしまうという、悲しい仕様。
以下、マイティフォームとの相違点について。
頭部は造型こそ同一ですが、若干ツノの色味が異なります。
特に問題はないと思われますが、他フォームとの統一感を重視する人は、厳しい批評をされるかもしれません。
ちなみに筆者は、装着変身時代、基本4フォームとライジング以降でツノの色が思いっきり変化した事を思い出し、なんとなく懐かしさを覚えました(当初はペイントだったのに、後から成形色まんまになったんですよね)。
ベルト「アークル」。
ライジング化による追加装甲が加わったため、ここは完全新規パーツです。
以前の4フォームよりは良い感じですが、さすがにかなり違和感のあるアレンジ造型になっています。
縦に分厚く、妙にペッタンコな印象であまりライジングのアークルという気がしません。
2010年2月から発送開始される「SHF仮面ライダークウガ・ライジングアルティメットフォーム」では、この部分が全くの別造型で再現されていますが、試作品の写真を見る限りそちらの方が現物の印象に近いです。
もっとも、ここは考え方次第で、4フォームの分厚いベルトが今回だけ細身になったら、それはそれでまた別な違和感も出るでしょう。
なので、既発売各フォームのベルトのバージョンアップ版と受け取れば、あながち悪くないかもしれません。
それは別として、バックルが更に分厚くなったため、上体が干渉して前屈みにしづらくなるという欠点が生じてしまったことは、無視しがたい問題と言って良いでしょう。
「マイティアンクレット」。
こちらの造型はさすがというか、バッチリ決まってます。
勿論、リント文字もしっかり再現。
正確には、膝下〜足首上までが丸ごと新造品で、下の写真のようにアンクレットを固定するベルトのモールドまで追加されています。
ただ唯一残念なのが、なぜか今回だけ足首がツヤツヤになっちゃったこと。
これまでの物がすべてつや消しだったので、並べると妙に浮いてしまいます。
アメイジングマイティキックは、可動フィギュアの鬼門・ドロップキックタイプです。
構造上、両足がきっちり揃えられないためどうしてもこんな風になってしまいます。
……けど、「SHF仮面ライダーディケイド」では、この点しっかり改善されていてビックリでしたね。
マイティフォームとの比較。
あんまり変わってないようで、かなり印象が変化しているのが楽しいものです。
マイティは玩具的な豪華さを感じますが、アメイジングマイティはもっと落ち着いた置物的な意味での豪華さを感じる気がします。
先ほど触れた「ツノの色味の違い」ですが、これだとわかりやすいと思います。
アメイジングマイティは、ボディの金色と色味の違いがあり結構違和感を覚えますが、色そのものとしては悪くないかもしれません。
尚、相変わらずツノに触らない方が賢明のようです。
塗装皮膜の保護的な意味で。
今回ものすごく残念なのが、手甲のリント文字。
なんと、黒いライン部分が埋められてものすごく大雑把なものになってしまっています。
写真の手首だけでなく、他の付属手首もすべてこの状態。
タンポ印刷でより精密な紋章をプリント出来なかったんでしょうか?
……と思ってたら、実は最初に公開された試作品でも、この状態でした。
最初から精密に再現する気なかったのね。
参考に、「装着変身・仮面ライダークウガ・アメイジングマイティフォーム」の手甲部分を。
こちらは、文句なくしっかり再現されています。
8年以上前の商品で可能なのに、なぜ今回だけ……
これについては、さすがにフォロー不可能。
「装着変身・仮面ライダークウガ・アメイジングマイティフォーム」との比較。
装着変身版のマイティアンクレットは、筒状の軟質パーツをふくらはぎに巻き付けるように装着させるタイプでした。
なんとなくだけど、今回の金色表現は装着変身版に近い……?
劇中ではありませんでしたが、せっかく握り手付属なので、ビートチェイサーに乗せてみました。
不気味なくらいカラーリングがマッチしていて、とても他人とは思えません。
別角度から。
何この異様なハマり具合!
実は今回のレビューのために初めて搭乗させてみたんですが、あまりのナイス組み合わせっぷりに感動して、思わず意味もなく写真をガンガン取りまくってしまいました。
なので、以下「特に意味のない」バイク画像が続きます。
ビートゴウラムに搭乗。
こちらも、基本カラーがベストマッチなので異常なほど違和感がありません。
いやもう、本当に持ち手が付いてて良かった!
最近、なぜか手首の数がケチられてばっかりだから、益々そう思わされてしまいます。
ライジングビートゴウラムに搭乗。
こちらも、マッチ感が素敵です。
黒と金はのカラーリングは本当にいいよね。
アメイジングマイティフォーム。
細かな問題点や疑問点はありますが、総合評価はかなり高い商品です。
限定品のため、今後の入手が困難になっていくだろう事が残念ではありますが、クウガ好きなら是非手にとって、劇中シチュにとらわれず色々好き勝手なポージングで楽しんでいただきたい逸品だと思います。
ただ注意点として、つや消し黒部分はブリスターとの密着や些細な擦り傷などで結構簡単にフラット感が損なわれてしまうため、ここには最大の注意を払いたいです。
どうでもいいんだけど、今回は以前より少し間接が固い気がするんだけど、見直しが計られたのかな?
こちらと比較すると、過去の4フォームの間接がやわやわ過ぎるように感じられちゃうんだけど……もし改善したのなら、益々GJですな。