第55回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム」
2010年6月20日 更新
- | アルティメットフォーム |
- グローイングフォーム |
「なれたんだね、究極の力を持つ者に」
仮面ライダークウガ最後の姿・アルティメットフォームがついに発売されました。
大変多くの話題に溢れ、語るべきことがありすぎて困るほどの商品となりましたが、それぞれに細かく触れていきたいと思います。
こちらが発売された時点で、クウガは残りあと4つでコンプリート。
そのうち1つは発売確定していますが……残り3つは何時?!
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム
2010年6月12日発売。
同時販売物は同シリーズ中にはないが、この二週間後(6/26)「S.H.フィギュアーツ仮面ライダーディケイド激情態」「同・キュアパイン」が発売。
また、魂ウェブ限定「S.H.フィギュアーツ仮面ライダークウガ・グローイングフォーム」が、この五日後より配送開始。
発売日の関係で、6月発売の新商品でありながら「FARキャンペーン」第二弾対象品ではない。
全高は約15.3センチ(ツノ含まず)
合計6種11個の手首付き。
交換用マスク(黒目)付属。
台座などのオプションはなし。
価格は税込3,465円。
仮面ライダークウガ・アルティメットフォーム(以下アルティメットと表記)は、「仮面ライダークウガ」と「仮面ライダーディケイド」に登場する2種類が存在する。
区別のため、以降では後者を“DCDアルティメット”と表記する。
どちらもデザインやスペック面の設定は同じなのだが、劇中の立ち回り方や演出が異なるため、個別に解説する。
「仮面ライダークウガ」では、当初は五代雄介のイメージビジュアルとして登場。
平成ライダーシリーズでは珍しく、「仮面ライダーW」までの時点で“変身者があらかじめ存在を認知していた”最強フォームでもある。※
“聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん ”という碑文から、リントの古代遺跡より発掘されたアークル(変身ベルト)を装着した者が優しい心を失った時、理性は全て消え失せ、単なる戦闘兵器と化してしまう。
4大フォーム→ライジング化と次々に新たな強さを得ていく自分と、更に強くなっていくグロンギとの戦いの狭間で、必死で自我を維持しようとする五代だったが、EPISODE-35「愛憎」の対ゴ・ジャラジ・ダ戦で遂に激怒、それまでの彼からは考えられないほど強烈かつ執拗そして残虐な戦法を行い、黒い目のアルティメットのイメージを脳裏に浮かべるようになる。
その後は慎重に戦いに挑んだ五代だったが、ゴ・ガドル・バという“ライジングフォームと同じ力を使い分ける”グロンギと対戦し、激情にこそ駆られなかったものの“黒いライジングマイティ(アメイジングマイティフォーム)”という新しい力に目覚めるなど、更なる兆候を見せ始める。
その後、遂に本格的活動を開始した最強のグロンギ・未確認生命体第0号こと「ン・ダグバ・ゼバ」がザギバス・ゲゲルを開始するも、アメイジングマイティでは全く歯が立たず、制止する事は出来なかった。
三万人以上殺害という、過去全てのグロンギ被害の合計値を十数倍以上も上回る事態を食い止めるため、五代は最後の切り札である“凄まじき戦士”化を決意。
これにより、理性を維持した“赤い目のアルティメットフォーム”になる事が出来た。
長野県九郎ヶ岳にてダグバと対峙しアークルを損傷し変身能力を失いながらも戦闘を続け、遂には(五代が最も忌み嫌っていた)「暴力」で彼を死亡させる。
平成シリーズ中恐らく最も登場時間が短かった最強フォームで、五代のイメージビジュアルとしての登場も含め、全編合計で2分弱しか画面に露出していない。
※変身者が認知していたか否かはっきりしないもの、「Wサイクロンジョーカーエクストリーム」のように外観は見ていてもその正体までは知らなかったケースは除外している。
「仮面ライダーディケイド」登場版(以下、DCDアルティメットと表記)は、当初は光夏海の見る夢の中に登場。
“ライダー大戦”の場面で、ディケイドに殲滅された平成ライダー軍団の中で唯一起き上がったDCDクウガが変身し、最後の戦いを挑んだ(ところで夢が途切れている)。
本編中(劇場版2作品含む)では一切赤目になっておらず、終始黒目のままで、TV版最終回ではキバーラに操られ自我のない状態で変身、劇場版2作目「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」では、ディケイド激情態を制止するため、自我を維持したままで変身した。
本編中では、ユウスケがどういう経緯でアルティメット化に至ったプロセスが不明瞭で、見方によっては門矢士らと出会う前から変身が可能だったと判断することも出来る。
ただし、DCDクウガには更なる強化形態として「ライジングアルティメット」が存在しているため、劇場版2作目の大戦闘シーンではこの形態にはなっていない(とはいえ、ライジングアルティメットは必ず第三者の手を経て変身しているため、自力変身の限度はアルティメットまで、という解釈も可能になる)。
DCDアルティメットは、自力でファイナルフォームライドが可能で、「アルティメットゴウラム」という黒いゴウラムになることが出来る。
多くのクウガファンが待ち望んだアルティメットフォーム、遂に発売です。
「SHFクウガ・ライジングアルティメットフォーム」のように黒目と赤目が個別で販売されることもなく、パーツ交換でどちらも再現出来るようになっています。
見た目の印象に反して可動幅も広く、思った以上に自由なポージングが行えます。
塗装面も(当初の不安に対して)特に大きな問題は見られず大変良好な出来で、非限定品でこれ以上求めるのは酷かな? と思わされるほどです。
まあ、これら注目点についてはそれぞれ語るべきエピソードが多いのですが、それらは後述ということで。
前面と背面。
劇中の着ぐるみに比べるとかなり細身で長身になっていますが、この辺りはいつものアーツアレンジ。
しかし、マイティフォーム他と違い割とマッシブになっています。
感覚的には、ライジングアルティメットと他フォームの中間くらいの太さ?
可動についてですが、結構動いてはくれるのですがちょっとだけ癖があるため、人によっては「動かない」と解釈しそうです。
あまりアルティメットっぽくないですが、可動幅の証明のため、少し大きめに脚部を動かしてみました。
アルティメットの股関節は一応引き出し式なのですが、カブト系やライジングアルティメット等と違い引き出し幅が狭く、あまり伸ばせません。
それでも引き出せば通常状態よりは可動幅が広がり、足もしっかり前に出せます。
この構造に気付かないと、「足が曲げられない」「足の回転ロールがない」と誤解してしまうわけです。
疑問をお抱きの人は、股関節を動かして少し前屈気味にしてみましょう。
すると、突然足の自由度が上がりますから。
劇中ではやってませんが、マイティキック風のポーズも余裕でばっちり。
でもアメイジングマイティのキックを考えると、やるとしたらアルティメットも両脚キックなのかな?
アルティメットの体表を走る「グレーの線」は、こんな感じで丁寧に処理されています。
若干のはみ出しやぶれもありますが、量産品としては誤差の範疇ではないでしょうか。
2010年3月16日、「第26回宮沢模型 商売繁盛応援セール」という小売店向けの展示会が開催されましたが、そこで展示されていたアルティメットフォームの試作品(触れ込みは実売サンプル品)のグレーラインが異常に太く、しかも色が明るすぎて凄まじい違和感を放っていました。
このため、画像を見た多くのファンは一時期絶望のどん底に追いやられたのですが、結果的に杞憂に終わって本当に良かったです。
背面のラインも。
ちなみに、その後20日に東京・秋葉原のヨドバシカメラで行われた「魂ネイションin秋葉原」でも、宮沢模型展示会と同じ(と思われる)サンプルが参考展示されていまして、これもかなりの物議をかもしました。
それにしても、あの展示品はどうしてあんなにラインがはみ出しまくりだったんだろう?
次に金色のラインですが、こちらは若干の注意が必要です。
アルティメットの肩部の金色塗装は大変剥げやすく、油断するとすぐにズダズダになってしまいます。
これは長期間で発生するというものではなく、最悪購入した日にも発生しかねないものです。
その理由は、この写真の通りです。
アルティメットの肩アーマーの縁が、可動の度に金色部分に接触してしまうためゴリゴリっと逝っちゃうわけです。
肩アーマーの動きを見てみましょう。
アルティメットは、肩アーマーを本来の位置にしたまま腕を動かそうとするとあまり動きませんが、肩アーマーを先に動かしておくと可動幅が広がる仕組みになっています。
画像は、腕を水平近くまで上げるプロセス。
この二枚目から三枚目の時点で、肩アーマーが胴体の金色ラインに接触するようです。
これを防ぐためには、購入直後に肩部へ「トップコート」などの表面保護剤をふりかけるのが一番手軽かもしれません。
筆者のものは、肩だけでなく全身の金色部分に「スーパークリア(SHFスカルのページで紹介したもの)」を使用しましたが、今のところまったく剥げる兆候を見せません。
金色塗装部の確認をしていて、ふと気付いた注目箇所が、ここです。
一見、肩以上に接触しがちと思われる足の付け根部分ですが、なんと絶妙な間合いをキープして金色部との接触が回避される構造になっていました!
写真はわかりやすい角度でと後ろ斜めからの撮影ですが、前面部も同様の構造で、よほど意地悪く取り扱わない限り、金色部分が胴体で削れることはなさそうですね。
しかし、どうしても心配だという人はこちらもコートしておくといいかもしれません。
アークル部分のアップ。
形状はライジングアルティメットと全く同じで、ライジングマイティとは別物です。
ただし、アマダム部分が黒ベタ塗装だったライジングアルティメットに対し、今回はクリアパーツが採用されています。
当然ながら、今回もベルト全体が別パーツなので、このように独立回転が可能です。
意味の有無はともかくとして。
さて、次は頭部についてですが、ここではかなり語るべき事があります。
とりあえず、製品版はこんな感じで、過去に発売された他フォームと比較しても違和感の少ない無難な出来に落ち着いています。
ツノが大きめといういつもの問題はありますが、正直今回はそんなの大したことではなかったでしょう……
赤目と黒目の比較。
今回は、「SHFアギト」と同様の構造で、マスクの前面部を取り外して交換する仕組みです。
SHFアギトは、マスクパーツ交換の弊害(顎下部分が分厚くされていた)で顎が引けないという痛い欠点を持っていましたが、今回はあまり気にならず、首根元の可動も含めればここまで俯かせることが出来ます。
さて、マスク問題。
4月末、「電撃ホビーマガジン」に掲載されていた商品サンプル画像が、大きな波紋を発生させました。
魂フィーチャーズでは大絶賛だったマスクが改悪され、なぜか異常なほどの縦長・ツリ目になっていたのです。
しかも写真で見る限りでは、光の加減でそう見えるというものではなく、明らかに造形そのものが変化したとしか思えない状態でした。
この後に発表されるアルティメットの試作品の画像もことごとく細いツリ目で、ネット上では相当大きな反発が見られました。
これは発売直前まで続き、中にはこの改悪のために予約をキャンセルする人も出るほど。
しかし、実際は全く問題のない、ごく普通の(フィギュアーツ的)クウガ顔でした。
それでは、何故そのような情報の誤認が生じたのでしょう?
まず、この画像をご覧ください。
アルティメットの複眼部も、他フォーム同様端にくぼみが発生する構造になっています。
画像でも、それぞれ外側に暗い影が生じているのがわかると思います。
過去に発表されたサンプル品写真のほとんどは、この影部分がマスクの黒と溶け込み、複眼パーツとの境界線が見えなくなったため、特に赤い部分だけが強調される形になったのようです。
続けてこの画像をご覧ください。
これは、先の画像の“特に赤い部分”をライン取りして、更に赤いフィルタをかけて強調したものです。
いびつな楕円になっているのは、忠実にトレスした結果なのでご容赦ください。
このように、赤い部分だけを見ると確かに極端な縦長ツリ目に感じられます。
今回のレビュー画像は、被写体の左右斜め方向二箇所から強い光を当てているため、複眼の境界線が消えた状態を上手く再現出来ませんでしたが、何故誤解が生じたのかという理由はお分かりいただけるかと思います。
黒目だと、あまり気にならないようです。
しかし、写真によっては黒目でも縦長に見えるケースもあったため、大きな期待を寄せていたファンがガッカリするのは仕方なかっただろうと思います。
こちらは、マスクパーツを取り外した状態。
アギトみたいにシャプレー星人化していません。
恐らくですが、この銀色球体部の側面がかなりの急角度でカーブしているため、複眼端に影が生じたのではないかと考えられます。
そこに加えて、複眼パーツの分厚さも加わると。
同様の構造だったアギトは、この部分のカーブがもっと緩やかだったためか、影は生じません。
取り外したマスクパーツを裏側から見た限りだと、複眼部分のパーツが分厚すぎたために光が湾曲し、影が強調されて見えたというわけでもなさそうです。
構造上仕方なかったのかもしれませんが、とんだお騒がせ構造だったといわざるをえません。
ライジングマイティと、ほぼ同角度で比較。
こうしてみると、複眼内の影の出来具合はどちらも同じくらいだとわかります。
ひょっとしたら、ライジングマイティらも、複眼の縁が消えてしまうような角度で撮影されていたら、何このツリ目クウガ呼ばわりされていたかもしれません。
しかし、やや暗いところに置くとアルティメットは確かに人相が大きく変化して見えてしまいます。
この辺りは、今後の改善を求めたいところです。
今回、新造の手首が追加されました。
通称「発火手首」で、これは劇中の対ダグバ戦において、自然発火能力を行使した際の手をイメージしたもののようです。
一見、いままでの「ぐわっと指を開いた手」と大差ないように見えますが、実際に比較するとこんな感じです。
――上の方が小さくなってないかって?
いえ、手首や前腕を比べていただければわかる通り、どちらも同じ大きさです。
つまり、発火手首の指は、なぜか他の手首より指が細め&全体的に小振りに作られているのです。
せっかくのボーナスパーツなのですが、このため他の手首が傍に来るような構図でポージングすると、ちょっと違和感が強まってしまいます。
「発火手だけではどうも…。やっぱり炎のエフェクトが欲しい」とお思いの方は、「SHF仮面ライダーWヒートセット」のバーニングパンチパーツなどいかがでしょう?
これでディケイドを殴ったり、ライジングアルティメットにも着けてディケイドを殴ったり、他のライダーにも装着してディケイドを殴ったりと、ディケイドを殴るのに最適なディケイド殴り用パーツです。
これを使って、早くディケイド激情態も殴らせてみたいものです。
「SHFクウガ・アメイジングマイティ」以来、クウガの手甲のリント文字再現は警戒されがちですが、今回はこんなもの。
目のように見える部分の抜きこそ不完全ではありますが、これはライジングアルティメットと全く同じもので、これだけやれば充分な再現度だろうと思われます。
サムズアップ用の右手首も当然付属。
両作劇中では、アルティメット登場場面ではとてもこんな事やっていられる状況じゃありませんでしたが、こういうのはやはり嬉しいものです。
しかしこうなると、なぜアメイジングマイティにだけこれが付かなかったのかという疑問が。
アルティメットは、グレーライン問題・目の形状問題、そして後述する「膝の金色」問題と発売前にかなり多くの指摘がありましたが、幸いにもそれらはすべて杞憂に終わりました。
ところが、実際に発売されてみると、それらとは全然違いかつ予想も出来なかった問題が表面化しました。
それは「身長差」。
SHFクウガ・マイティフォームとの比較。
同じクウガなのに、こんなに身長差があるとは意外でした。
ライジングアルティメットもかなり背が高かったのですが、あちらはディケイド出典の別物と解釈する方法もあったせいか、さほど問題視されていなかった感もありますが、これは……
具体的にどれくらいの差があるのか解りやすくなるように、ラインを引いてみました。
二体の身長差は、なんと約1センチ!
14センチ前後の大きさにとっての1センチ差は、デカいですよー。
人間のスケールだと10センチ前後も違うことになります。
頭の大きさは同じですから、こうして比較するとアルティメットの頭部がかなり小さいことが判明してしまいます。
参考に、ライジングアルティメット赤目との比較です。
ツノの長さで一見わかりづらいですが、頭頂部までの高さなら両方全く同じです。
ネット上では、アルティメットの方が更に大きいという意見も見られますが、実測すると全く同じだとわかります。
こうして見ると、ライジングアルティメットの頭部が大きめなのは、大正解だったんだなと改めて実感出来ます。
黒繋がりで、アメイジングマイティとも比較。
アメイジングマイティは、アルティメットの前段階フォーム的な位置づけだっただけに、この身長差はなんか引っかかりますね。
身長差比較はここまでにして、普通にライジングアルティメットと赤目同士比較。
とても同一人物とは思えません。
いや、赤目同士だと別人になるのか……
黒目同士比較。
ライジングアルティメットの黒目の方が薄めで、下のモールドがわかりやすくなっています。
せっかくなんで、手近にあったディケイド・コンプリートフォームとも並べてみました。
劇中じゃ遂に行われなかった組み合わせですが。
その他、本来ならノーマルディケイドや装着変身アルティメットとも比較するべきなんですが、残念ながら今回発掘する事が出来ませんでした……
装着変身版アルティメットフォームとの比較。
約10年の歳月の差を感じますが、身長差がすごい!
最古とほぼ最新の比較という言葉だけでは片づけられませんね、もうこれは。
激しくどうでもいいんですが、今回未開封保存していた装着変身を開封したんですが、腕や足の軟質パーツに着色された金色が、すっかり色褪せてますねぃ……
アルティメットフォームは、設定上ライジングドラゴン・ペガサス・タイタンの武器(ただし黒彩色版)を使用することが出来るそうです。
ただし劇中では遂に使わず仕舞だったため、装着変身では付属していたにも関わらず裏設定と化してしまいました。
そして今回も、やはりというか付属はされませんでした。
なので、せっかくだからとフィギュアーツの武器を持たせてみました。
まずは、ドラゴンロッド。
ライジングじゃないのはご愛嬌。
ペガサスボウガン。
なんか意外と悪くないかも……
もしアルティメットがライジングペガサスボウガンを使えたら、時間制限無視で精密射撃ガンガンやりそうで恐ろしいですな。
タイタンソード。
やっぱりライジング武器じゃないと寂しい……早く出てくれライジング三態。
スタイル的には、やっぱり剣が一番似合いそうですかね?
装着変身版アルティメットフォームが発掘出来たので、以下はそちらの武器を持たせた状態をば。
まずはライジングドラゴンロッド。
太すぎかつ柔らかすぎて、持たせるのはかなり困難です。
あと、やっぱ短い!
ライジングペガサスボウガン。
意外にもこちらはさほど強い違和感なくといった感じ。
指も自然にトリガー部分にかかりますが、イマイチ保持力が弱くなってしまいます。
また変形ギミックもないため、ポージングもかなり限定されてしまいますね。
最後に、ライジングタイタンソード。
モールドの甘さとグリップの細さから来るユルユルさがかなり素敵。
恐らくですが、三大武器の中で一番似合わないかも!
あと金色の比率が多いせいか、フィギュアーツに持たせると色味の差が際立ってしまいますね。
アルティメットとバイクの組み合わせはイマイチしっくりきませんが、せっかくなので乗せてみました。
「仮面ライダークウガ」基準で考えると、時期的にはビートチェイサーが相応しいかなと。
黒金+黒金で、妙なマッチング感覚。
別角度から。
アメイジングマイティの方が似合うかなと思ったけど、これはこれでなかなか。
黒目にバイクを与えると壊すか投げ飛ばすかしそうなんで、あえて赤目だけで乗せてみたり。
そういえば、魂WEBでチェイサー系の再販ってしてくれないんですかねぇ。
ライジングビートゴウラムに搭乗。
ライジングアルティメットを乗せた時より、遥かにしっくり来ますね。
やはりクウガは装飾が控えめなのがいいと思うんです。
バイクの方が金の割合が多いというのも、バランス良く見える理由かな?
そういえば、黒目アルティメット化するとそれに反応してゴウラムは崩れるという設定でしたが、赤目でも合体には応じてくれるのかしら?
現時点での、フィギュアーツ・クウガ全集合。
これだけでも相当なものですが、フルコンプまであと4体も必要と考えると眩暈がします。
この写真撮る為に、倉庫に潜って漁ったりほじくったり、箱から取り出して組み立てたりと結構な時間を取られます。
……グローイング届いた時は、絶対こんな写真撮らないぞ!
【買ってみて一言】
フィギュアーツ的な体格問題を無視すれば、金色ラインの剥げ以外満足度の高い商品で、実に良いものです。
長年期待していただけに期待値も高まりまくっていたわけですが、充分それに応えてくれたと考えています。
ただ、身長差だけはどうしたものかと疑問は拭えません。
最初は「まあ最終フォームだし、迫力もあるからいいか」と構えていたのですが、飾っているうちにだんだん違和感が強まりました。
まあ、単体で見る分にはまだいいんですけどね。
個人的には絶対否定というほどではありませんが、中にはどうしても受け容れられないという人もいそうな気がします。
まして、7月配送予定の「ン・ダグバ・ゼバ」との身長差が生じていたとしたら、目も当てられません。
幸い、イベントで公開されていた試作品は、アルティメットとほぼ同じくらいの身長だったので大丈夫だとは思いますが、しばらくは不安が続きそうです。
ただ逆に言えば、それくらいしか目立つ問題がないという事でもあります。
塗りの良し悪しなど、個体差による難点を別とすれば、目の問題も含め実物は許容のゆとりのある部分ばかりで、総合点はかなり高めではないでしょうか。
特に、これまでのフィギュアーツに見られた「マスク交換式で顎が引けない」「股間の引き出し関節のためプロポーションが変に見える(こともある)」といった部分がしっかり改善されている点は見逃せません。
更に、本来であれば大幅に可動を制約されそうな肩を、ここまで動かせるようにしたのは特筆物です。
アルティメットの肩アーマーは、肩口ぎりぎりにジョイントがあるという従来のものとは異なり、内側の少し奥まった部分にあります。
このために、(金色を削ってしまう難点は生じたものの…)肩に負担がかかりにくい角度になり、結果マイティフォームよりも腕が水平に上がるという快挙を成し遂げています。
こういう風に、改善の結果が実感出来るというのは実に嬉しいものです。
アルティメットは、「仮面ライダークウガ」の総出演時間が2分以下という、平成ライダーシリーズ中でも最も露出が少ない最強フォームと云われていました。
幸い「仮面ライダーディケイド」でレギュラー化したため、登場時間は若干増えましたが、それでもまだ少ないといえるでしょう。
それにも関わらず、ここまでの人気を誇っているというのは凄いと思います。
ましてもう10年前のキャラクターなわけで、いかに当時の視聴者に絶大なインパクトを与えていたかが窺えます。
ご存知の方も多いと思いますが、アルティメットフォームはとある事故(詳しくは「人生に玩具あり」の装着変身アルティメットフォームのレビュー参照)のせいで極端に登場機会が削られたそうで、本来であれば対ゴ・ガドル・バ戦が見せ場だったそうです。
ところが、実際はそれまで予定になかった筈のアメイジングマイティに出番を譲ってしまいました。
これらの影響からか、当時の装着変身は凄まじいほどのダダ余り状態で、2001年の正月前後には一つ1000円以下で全国的に投げ売られるという悲惨な事態になっていました。
バンダイは、過去に失敗した商品は(たとえそれが製品の質が悪かったとしても)「人気がないから売れなかった」と解釈しやすい傾向があるとされ、過去にも「仮面ライダーファイズ・アクセルフォーム」の商品がことごとく限定品に回されるという事態を引き起こしましたが、それを踏まえると今回のアルティメットも、発売はされないか、されてもWEB限定なんじゃないかという予想が出ていました。
ひょっとしたら、一般販売に踏み切ったというのは、相当な決断があったのかもしれませんね。
ですが、「仮面ライダーギルス」から続く瞬殺現象は今回も続いており儀荷数を??、都心部・大都市部では大変な入手困難に陥るという事態に発展しました。
反面、一部地域では普段より出荷数が増えるという事態となり、そういう所に住んでいる人達はいつもよりは多少楽に入手出来たケースもあったようですが。
一般にしたけど不安があったから出荷数を絞ったのか、それとも噂されている通り、ギルス以降の出荷が大幅に制限された影響なのか……実態はよくわかりません。
ともあれ、FFRキャンペーンの影響で完売現象を起こしたG4(実際は全然そうじゃなかったけど)とは違い、キャンペーン期間から完全に外れているにも関わらずこの状況ですから、アルティメットの人気は本当に大したものだと思います。
- | アルティメットフォーム |
- グローイングフォーム |