第46回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーアギト」3

2009年11月24日 更新

■S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーアギト(トリニティフォーム)

 今回撮影しているものは、「SHFアギト・グランド/フレイム/ストームフォーム」を組み合わせて作ったアンオフィシャルのものです。
 ただし、これとは別にトリニティフォームの発売が確定しているため、下記にはそちらの情報を記載します。
 今回の掲載物とは一部構成内容が異なりますので、くれぐれもご注意ください。

 2009年9月30日〜11月11日まで、「魂ウェブ」上にて受注受付(締切済)。
 2010年1月23日以降の到着。
 同時販売物は「SHF仕様・マシントルネイダー」で同梱発送可能。
 頭部(前面のみ)二種類付属。
 フレイムセイバーとストームハルバード(どちらも展開後)付属。
 台座などのオプションはなし。
 価格は税込3,150円+送料・手数料。
 アギト・グランドフォーム用の新造手首付属。

※2009年11月中旬現在判明している内容構成では、基本的にグランド・フレイム・ストームとほぼ同じパーツが使用されているようです。

 「トリニティフォーム」。
 仮面ライダーアギト第四の特殊形態で、グランド・フレイム・ストームすべてのパワーを集束させた姿。
 一時的に記憶を取り戻した津上翔一(沢木哲也)が変身した姿で、再び記憶を失ってからはこの形態になっておらず、そのため26・27話のみの登場となる。
 単に三色入り混じった姿になっただけでなく、すべてのフォームの能力を併せ持ち、フレイムセイバーとストームハルバードを同時に取り出して戦闘に使用する上、オリジナルのキック技をも使いこなす。
 必殺技は「ライダーシュート」と「ファイヤーストームアタック」。

 番組中期の時点ではほぼ間違いなく最強の形態だったが、先の事情で大変露出が少ない。
 後に、翔一は再び記憶を取り戻し以降は再び記憶喪失になることはなかったが、その時は更なるパワーアップ(進化)形態である「バーニングフォーム」「シャイニングフォーム」を身に着けていたせいか、トリニティフォームが再活用される機会はなかった。

 後の「電王クライマックスフォーム」や「キバ・ドガバキフォーム」の原点ともいえる、元祖「てんこ盛り」フォーム。
 グランド・フレイム・ストームの良い所取りをした形態で、ただ腕と肩パーツを交換しただけなのに、えらく印象が様変わりして、元のどの形態とも違う雰囲気になっています。

 本放送当時発売された「装着変身」は、それ単体で3大フォームの再現が可能で、玩具を買った人の一部は所謂“俺合体”的な理屈で三形態盛り合わせフォームを自作したりして遊んでいました。
 そうしたら、その俺合体が本当に本編に登場したわけです。
 これは当時相当なサプライズで、リアルタイムで視聴していた人で装着変身を持っている人でないと味わえない独特の面白みでした。
 トリニティフォーム登場後に再販(再出荷?)された版では、パッケージの表面に「トリニティフォーム再現可能!」といったコピーが記されたシールが付加されました。

 トリニティフォームは、その外観の特異さ、「良い所取り」という性能面の強化など、大変に注目点の多い存在でしたが、その登場・活躍を巡るエピソードの演出が独特過ぎたためか、あまり高い評価を得ていない感があります。
 特に、極彩色のフィルタをかけた戦闘シーン演出はトリニティの三色ボディカラーの特徴を奪い去り、大変な違和感を伴うものに仕上がっていました。
 剣と薙刀を同時に振り回すという、滅多に見られない殺陣など、珍しいアクションもあったので決して全てが悪いわけではないのですが……

 盛り上がった異形の両肩、アンシンメトリカルなラインと配色、それまで比較的まとまりのあった平成ライダーデザインが、ここに来て大きく変貌しました。
 トリニティフォームの魅力は、この「アンバランスなようでどこかまとまりのある」感じのスタイルにあると思います。

 本編中でも「大丈夫かよ、オイ」と心配になった、ダブル武器装備状態。
 迫力満点で大変よろしいのですが、両手持ち武器を片手で持ってたり、もう一方にも大振りの剣があったりとで、上手いポージングがなかなか思いつきません。
 まあ製品の問題じゃないんですけどね。
 しかし、この無茶っぷりがまたおいしいのであります。

 よく各所で見られる「トリニティのツノ展開」ですが、これはグランドフォーム同様キック技の時のみで、本来は閉じています。

 ホーンクラウン展開。
 必殺技「ライダーシュート」の発動体勢へ。

 なんでも、魂ウェブ限定版「SHFアギト・トリニティフォーム」では、グランドフォーム用の新規造形手首パーツが付属するそうです。
 それがどういうものなのかは現時点では不明ですが、WEB上の予想では「ライダーキック発動直前の構え時のもの」ではないかと言われています。
 まさかとは思いますが、RXやBLACKの指揃え手首を付属して、「新規造形です!」なんて言わないと思いますが……
 ただ、仮にグランドフォーム用の必殺技手首が付属したと仮定して。
 果たしてトリニティフォーム用の同形状手首は付くのか? という疑問が新たに生じます。
 ライダーシュートの構えはグランドのライダーキックと同じで、当然手の形も同じ。
 すると、赤と青に彩色した新規造形手首がもう一組必要になる筈ですが……
 ちゃんと気付いてくれているかなあ、バンダイ?
 とりあえず、この不安が杞憂に終わることを期待します。

 ライダーシュート。
 クウガ・アメイジングマイティに続くドロップキック型の両足蹴り。
 構造上両足が綺麗に揃わないこともあり、なかなかかっこよく決まらない姿勢になってしまいます。
 こればかりはしょうがないので、せめて魂ステージを使って、なるべくかっこよく見える角度で飾りたいものです。

 装着変身版との比較。
 装着変身の方は体格に比べて武器が太めなせいか、こうして比較撮影すると色々とアレな気がしてしまいます。
 それでも、8年前はスゲーありがたい存在だったんですよねぇ……

 「SHFアギト・トリニティフォーム」と同時期に受付・発送開始される「SHF仕様・マシントルネイダー(2010年1月発売予定・限定品)」ですが、そちらは実質的にはオリジナル版の復刻で、追加塗装がある事・補助輪など一部パーツが削除されている事を除けば、大きな変更はほとんどないようです。
 グランドフォーム用の手首が付属するとのことで、これでRXの手首を流用しなくてもバイクに搭乗させられるようになりそうです。
 更に、アギトの紋章がペイントされたフィギュアーツ用スタンド(魂ステージや他商品付属の物と同形状)が同梱されます。
 こちらを両方購入すると、グランドフォームのプレイバリューが拡張されるということで大変興味深いですが、あえて意地の悪い見方をすると、やはり当初の部品構成に対して相当なクレームが行った結果の対処なのかな? と勘ぐりたくもなります。
  
 「SHFアギト・トリニティフォーム」と「SHF仕様・マシントルネイダー」は注文済みなので、到着後に簡単な比較レビューを行ってみたいと思います。

 おまけ。
 「オリジナル版マシントルネイダー」ですが、発売後8年を経て各所で経年劣化問題が挙げられるようになりました。
 もし、オリジナル版を現在も所持されている方は、くれぐれもご注意ください。

 よく聞かれる問題点は以下の通りです。

  • 後輪がマフラーに癒着している(スライダーモードで密着しているため)
  • 付属のアギト人形の塗装皮膜がドロドロになっている(可塑剤気化問題)
  • 前輪のシャフトが折れる
  • マフラーの接続部分が折れる
  • 車体後部上面、合金部分の表面にヒビが入る

 上記問題は、保管環境によって発生したりしなかったりと差異があるため、必ずしも全て発生するものとは言い難いですが、いずれも致命的な問題のため、無視は出来ません。
 特に、アギト人形と後輪癒着は発生確率が大変高く、特に前者はほぼ確実に発生すると思われます。
 一応、アギト人形とマシントルネイダー本体の間にはブリスターが張られ、癒着防止の役割を果たしてはいますが、もし当時これを捨ててしまっていたら大ピンチです。
 ぶっちゃけた話、アギト人形は無条件で破棄した方がまだ良いかもしれません。

 以上の点から、「SHF仕様・マシントルネイダー」は、所有しているオリジナル版にこれら問題が発生した際の保険という意味で、とても大きな意味があると思われます。

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【買ってみて一言】

 いくつかの細かな難点はあれど、造形・プレイバリューの魅力すべてをひっくるめ、アギト好きには是非とも手にとって欲しい逸品だとは思います。
 フィギュアーツという商品の基本仕様を理解した上で、と付きますが、少なくとも出来に関してはかなり上位に食い込むだろうレベルだと考えて差し支えないかと考えます。
 よく劇中の着ぐるみと比較され、そのリアル性の違いを指摘されがちなフィギュアーツではありますが、たとえ実物と比較して似てなくても、それ単体を見ている限り極端な違和感は覚えず、また弄っているうちに独特なリアリティを感じられるようになる……アギトは、そんな商品なんじゃないかなと思われます。

 それではこの商品はオススメなのかというと、素直に首を縦に触れない部分があるのもまた事実です。  
 今回紹介した物の中で、一般販売品として普通に入手出来るのがグランドフォームのみで、それ以外はすべて限定品です。
 しかも、グランドフォームのプレイバリュー拡張に役立つ部品の調達すら困難。
 これでは、これから集めたいと思った人にはあまりにも酷な状況といえるでしょう。
 手を出し始めるのが遅かったため充分に楽しめないというのはユーザーの責任ですし、他商品でもよくある事ですが、だからと割り切るには少し辛いものがある気がします。
 商品の出来はとてもいいのに、それとは関係ない所で購買意欲を削ぎかねない要素があるというのは、少し残念に思えます。
 ですので、筆者個人しては「たとえ高い金額を支払ってでも発売済み限定品を揃える覚悟がある」または「グランドフォームだけで充分満足できる」という人にはオススメ出来ても、「後から関連商品が欲しくなってしまうがプレミア価格で買い揃える気はない」タイプの人には薦められない、という結論を出さざるを得ません。

 「SHF仮面ライダーアギト」は、それまでのシリーズ展開では考えられなかった、あらたな問題を露呈させるきっかけを生みました。
 部品数の露骨な削減、限定商法の乱発など、あまりにも奇妙な事態が乱発し、その後発売された商品の評価基準すらも変質してしまいました。
 先述の「フレイム・ストームフォームのジャスコ限定販売」などは、他では見られないほどの大きなクレームを招きました。
 グランドフォームの不満点が限定販売品によって補完されるというのも確かにありがたい話ではあるのですが、それは2009年11月現在、受注締め切り直後だから気軽に考えられるだけであって、後々フィギュアーツに触れた人にとっては大きな問題になるでしょう。
 前に出た「SHFクウガ・ドラゴン/ペガサス/タイタンフォーム」が、いずれもダダ余り状態になったという事もあり、フレイムやストームの一般販売に踏み切れなかったという事情は察することが出来ますが、それにしてもこの売り方がベストだったとは言い難いでしょう。
 後述しますが、ジャスコ限定販売は、販売店舗の裁量により「発売日当日、開店前に到着すれば必ず買えたわけではない」という、予想外の事態も引き起こしてしまい、万全の対策を果たしたにも関わらず入手出来なかった人も生み出すという大問題も発生させました。

 アギト以降のフィギュアーツを見てみると、商品仕様に対する疑問や問題指摘が挙げられたものが大変多くなりました。
 ザビーの手首が二種しかない&腕が途中までしか上がらない、ゼクトルーパーのマシンガンブレードの刃が展開しない、キュアドリームの頭部造形変更&武器持ち手が片手だけ、ディエンドのディエンドライバーが通常形態一点のみの付属、ディケイドの頭部造形の(試作品からの)大幅劣化、クウガ・アメイジングマイティの金色変更、その他もろもろ挙げたらきりがありません。
 その中でも最悪なのが、黒目・赤目でそれぞれ商品及び販売元が別々になった「SHFクウガ・ライジングアルティメットフォーム」でしょう(こちらについては、後日商品到着次第レビューを行う予定なので、そこでまた詳しく触れたいと思います)。

 中には、サソードのボディ模様のライン修正や、仮面ライダーWの頭部造形修正など、GJな変更要素もあり、また異様に完成度が高い(ように今のところ見える)イクサなど、褒めるべきポイントも数多いのですが、このように問題点が頻繁に挙げられるようになった状況は否定し難いものがあるでしょう。
 カブト系ライダーのO脚問題や、頭部及びスタイル造形の難点など、フィギュアーツは元々多くの問題が指摘されていたとはいえ、それらは「共通の仕様である」という割り切りも可能な範疇で、個体差を別にすれば充分許せる人も多かったと思われます。
 しかし、アギト以降に指摘されるようになった問題点の多くは、「フィギュアーツとしてもこれは問題では?」というものばかりで、いくら仕様と言われても納得するのが難しいものばかりでした。
 これも、近年各方面で見られるコスト削減を巡る問題が生み出した結果なのでしょうか……

 実は、アギトの一週間前に発売された「SHFアナザーアギト」辺りから、露骨なコストダウン化が目立つようになっていました。
 当時は珍しいラインナップであること、造形そのものが秀逸だった事で好意的に解釈されていましたが、合金パーツの減少や内容物に見合わない価格の高騰化など、それまでとは明らかに違う流れが発生していました。
 とはいえ、「まぁ仕方ないか」と笑って済ませられたものがそうでなくなったのは、明らかにアギト以降からです。

 グランドフォームの手首が充実していて、かつ他フォームの発売がなかったor一般販売されていたら、こんな風にならなかった……とは言い切れませんが、なんにしても残念な雰囲気です。
 今後の商品展開&仕様の充実により、これらの過去が笑い話になってくれることを祈るしかありません。

【ジャスコ争奪戦顛末記】

 ここからは、「SHF仮面ライダーアギト・フレイムフォーム&ストームフォーム」にまつわる2009年7月25日前後当時の情報まとめです。
 筆者の備忘録としてまとめているようなもので、商品レビューとはまったく関係ありませんから、興味のない方はすっ飛ばした方が賢明かと思います。

●7月9日

 「魂ウェブ/スタッフの魂日記」というブログ上で、突然「アギト・フレイムフォーム」「同・ストームフォーム」の発売が告知されました。
 ジャスコ限定発売という情報が各所で波紋を呼びましたが、この時点では「WEB上で通販をするかもしれない(仕様変更の上で)」といった意味の記述もあったため、そちらに期待をかける人達のいくらかは、さほど危機感を覚えてはいなかった様子です。

●7月10日

 昨日まで記述されていた通販云々の部分が、ブログ上から突然削除されるという事態が発生。
 これにより、「WEB通販は中止になったのか?」「ジャスコ側(或いはバンダイ社内の上役)からクレームをつけられたのでは?」といった憶測が流れました。
 この件について、8月現在明確な情報追記は行われていませんが、通販中止の可能性を考慮した人達の一部は焦燥感を味わい始めたようです。

●7月23日

 数日前から、ネット上でイオン系列店舗への問い合わせを行った人達からの情報が各所で見られるようになりました(筆者も加わっている)。
 これにより、

  • イオン系列全店舗が販売対象店というわけではなく、あくまで「ジャスコ」のみの販売となる事
  • 普段玩具やフィギュアーツを取り扱っていない店舗でも、今回に限り販売を行う(場所もある)事
  • 事前予約はほぼ例外なくNGである事
  • 実売数は、それぞれかなり少数になる見込み

 が判ってきました。
 つまり、「イオン」や「サティ」しか最寄にない人は、その時点で購入不可能または遠出必須となってしまったわけです。
 或いは、(その後追加情報のない)WEB通販に期待をかけるしかないと。

 またこの頃から、店舗別に(WEBで閲覧出来る)特売チラシが公開され、これにより店舗毎の正確な実売数情報が確認出来るようになりました。
 ところが、その数が「各10個」「各26個」といった予想以下の少数だったため、購入希望者の焦燥感は益々煽られました。
 更に、問い合わせを行った有志による「当日の店舗の販売形式情報」まで公開され始め、抽選販売を前提としている場所も多くあることがわかって来ました。
 当日は早い時間から並んでも買えない可能性が見え始め、危機感が更に高まって行きました。

●7月24日

 発売前日、どういうわけか既に購入情報が各所で見られるようになりました。
 なんと、一部の店舗では前日にフライング販売を行っていたのです。
 場所によっては、24日の時点で既に完売させてしまった店舗もあったそうで、これにより25日の争奪戦参加権すら奪われた人がいくらか出て来ました。
(当然、25日発売とチラシに記載した上でフライング販売した店舗もあったため、モラル問題について語る人達も大勢出て来ました)
 この時点で、すでに購入を諦めた(らしい)人達もかなり出て来た様子で、玩具関連の掲示板の一部では、若干お通夜的ムードすら漂っていた感がありました。

 私見ですが、恐らくこの日の夕方以降が、最も殺気立っていた時期だったのではないかと考えています。
 この日の昼頃まで、筆者は“明日開店一時間前くらいまでに到着すればいいか”と軽く考えていたのですが、だんだんやばそうな雰囲気を感じ始めたため、急遽「朝一番で突撃する」事を決めました。
 結果的にそれは大正解でありましたが。

●7月25日(発売当日)

 以下は、当日各所で発生した出来事を、箇条書きでまとめます。
 これらは筆者が直接見た状況、知人経由で耳にした情報、ネット上の書き込みで特に目に付いた報告などを順不同かつごちゃまぜに記述しているため、時系列無視&すべてがすべて事実だとは限らないことを、先にお断りしておきます。
 (もっとも、妙に説得力ある内容の物も多いので、多分事実なんでしょうけど……)

  • 関東某所で最も販売数が多いとされたジャスコ某店が、当日突然「抽選販売方式」に切り替え。
    このため、開店数時間前から並んだにも関わらず、片方または両方買えなかった人が出た。
  • 上同、最寄のジャスコの実売数が少ないため、上記店舗に向かったため被害? に遭った不運な人も居た(逆に最寄に行っていれば余裕で買えた)。
  • フレイムフォームとストームフォームの区別が付かない店員により、「どちらか一つ、お一人様一点のみ」の販売にされてしまった店舗が存在した。
    (中にはお客の抗議により撤回された店舗もあるとか…?)
  • 都内某店では、開店前に並ぶ列の長さを見て、諦めて帰ってしまう人がいた
    (実はその時並んでいたらその人は間違いなく購入出来た)。
  • 発表されている販売数よりも実売数が多かった店舗がいくつか存在した。
  • 地方のジャスコの多くは開店前に並ぶ人は全くおらず、午前中どころか夜に向かっても余裕で購入出来る所が多かった(実売数各10個程度にも関わらず)
  • ほとんどの店舗が販売数制限を行っていたが、中にはこれをしなかったため、開店直後いきなり全て買い占められたという場所もあった。
  • ヤフオクの出品は、25日午前10時(平均的なジャスコ開店時間)には既に複数行われていた。
  • 同日、多くのジャスコでは装着変身の安売りも行われており、キバ系やアギト(海外販売)系がだいたい500円くらいで販売されていた。
  • 上同・当時既に品薄になっていたSHFカブト等が、なぜか多数入荷していた。

 この日の昼過ぎ以降は、各所で購入報告が相次ぎました。
 それを見る限り、なんだかんだでファンにはかなり広く行き届いたような印象があったのですが――印象だけだったのかもしれません。

 結果的に、都心部・大都市部の人は早く動いたか、または地方の知人・友人とネットワークがあればなんとかなった、という状況のようです。
 ただ、抽選販売店舗に当たってしまったか、そこに出向くしかなかったという人は可哀想なことになったようです。
 フライング販売や買占めなど、ごく一部でトラブルがあったものの、地方では比較的余裕を以って購入出来たみたいです。
 あくまで、この日中であれば、と付きますが。

●7月26日以降

 発売日からしばらくの間、フレイム&ストームフォームは、なんだかんだで充分な数が出回ったという印象が強くなっていました。
 事実、ヤフオクなどでも相場は一時的に高騰化した後、徐々に下がり始め、しばらくは定価プラスアルファ程度の出費で充分落札出来、また競争率も低めでした。
 この頃は、まだWEB通販が行われるだろうと考えている人達が(たぶん)多かったこともあり、声高に文句を唱える人達もおらず、ひょっとしてジャスコ限定販売も悪くはなかったのか? という感覚すら漂っていました。

●9月中旬以降

 ところが、それまでの安穏な雰囲気は、魂ウェブによる「SHFアギト・トリニティフォーム受注販売」情報により変貌します。
 これにより、再びジャスコ限定販売形式への批判が挙げられるようになり、各所で議論が渦巻きました。
 グランド&フレイム&ストームフォームを持っていれば(非オフィシャルとはいえ)普通に再現可能なトリニティフォームが、わざわざ単品で受注生産されるというのは確かに奇妙で、それならフレイム&ストームフォームを受注生産すればいいだけの話です。
 しかし、そうならなかったという事は、普通に考えればフレイム&ストームフォームの再販が行われないという意思表明とも受け取れます。
 この発表で、フレイム&ストームフォーム通販に賭けていた人達の希望は半ば打ち砕かれたような展開になってしまいました。

 その後も、フレイム&ストームフォームの話題=販売形態の批判という流れは続きましたが、11月になってやっと吉報が届きました。

●11月17日以降

 レビュー本文を書き終えた時点で、なんとイオンのオンラインショッピングサイト上で「SHFアギト・フレイム&ストームフォーム」限定再販品の通信販売予約が始まりました。
 一時は今後の入手は絶望的と思われていたこともあり、これは本当に嬉しいサプライズとなりました。
 11月17日辺りからの受付開始で、価格は勿論各2,480円。
 別発送処理で送料525円がかかります(購入合計金額5,000円以上で送料無料)。
 代引き及び別商品との同梱は不可でした。
 発送は12月25日以降ということで、本当に嬉しいクリスマスプレゼントになりそうです。
 ただし、こちらは二日後の19日朝には一旦完売となりました。
 実際には、19日未明以降からフレイム→ストームの順で完売したようです。
 その後、20日午後5時から再び受付が開始され、このレビューが掲載された時点(11月24日未明)ではまだ終了していません。  
 尚、12月25日にジャスコ店頭での販売が行われるかどうかは、現状不明です。

 情報提供:首藤真司様、本部長、鷹羽飛鳥氏
 ご協力感謝致します。

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