第180回 ■ BANDAI NAMCO S.H.フィギュアーツ(真骨彫製法)
「仮面ライダーファイズ」&「仮面ライダーファイズ アクセルフォーム」01
2026年6月13日 更新
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さて、今回は真骨彫ファイズのレビューです。
え、なんでこのタイミングで? と思われる方もおられるかと思いますが、実は諸事情あって元々これはレビューする予定がなかったものだったんです。
ですが、前回・前々回とサイドバッシャー・仮面ライダーカイザのレビューをした都合、ここまでやっといて主役ライダーやらないってのも変ダナーと思い返した次第です。
ま、それに「人生に玩具あり小劇場」でもしょっちゅう出してるので、やっぱり触れといた方がいいのかなという使命感も芽生えたり芽生えなかったリ……
というわけで、出し遅れの証文甚だしいレビューではありますが、今回はちょっと古めのコレと、アクセルフォームを同時に扱ってみたいと思います。
■ S.H.フィギュアーツ(真骨彫製法)「仮面ライダーファイズ」

メーカー:BANDAI NAMCO.
発売日:2023年8月26日
価格:8,800円 (税込)
※2025年7月19日に再販が発売。
そちらの価格は、9,900円 (税込)。

仮面ライダーファイズ。
よく混同されがちだが、「仮面ライダー555(ファイズ/φ's)」は番組名でキャラクター名は「ファイズ(FAIZ)」が正しいため、このページでは番組名を示す以外はファイズと統一表記する。
ファイズとは、スマートブレイン社(正しくは花形元社長)が“オルフェノクの王を守護する”目的で開発製造した「三本のベルト」の一つ「ファイズドライバー」を使用し、変身した者を示す。
変身時は、ファイズフォンと呼ばれるコンパクト式携帯電話型のトランスジェネレーターに変身コード「555・ENTER」を入力し、これをベルトのバックル部分に差し込む必要がある。
その後、変身者の全身にフォトンストリーム(赤色のエネルギーライン)が描かれ、そこから広がるようにスーツが転送され装着が完了するという、所謂「強化服タイプ」のライダー。
三本のベルトの中では最新型であり、最も汎用性・安定性・拡張性に富んでいるが、普通の人間には使用出来ず、「復活した死人」オルフェノク(またはその因子を持つ者)でなければ使えない。
仮に一般人が使おうとすると、ファイズフォンをバックルに差し込んだ時点でエラーが発生し、強制解除(使用者が吹っ飛ばされる)が行われる。

「仮面ライダー555」登場のメインライダー三人はそれぞれ複数の装着経験者が存在し、ファイズだけでも(レギュラーキャラで)5人に至る。
その中で最も多く装着・使用していたのは、本編主人公の乾巧。
メインヒロインの園田真理と九州で知り合った際、オルフェノクの襲撃を受け、彼女から半ば強制的にファイズギア(ドライバーを含むファイズ装備一式)を使用させられ、それ以降メインの装着者となる。
ファイズギアが他者の手に渡る度に装着者が変わるため、ファイズには様々な戦闘スタイルが存在することになるが、乾巧に限定すると「ケンカファイト風」「荒っぽい」「トリッキー」という特徴が見られる。

基本装備は、ファイズフォンを開き斜めに折り曲げて使用する「ファイズブラスター」と、左腰部に装着しているデジカメ型武器「ファイズショット」、右腰部の懐中電灯(デジタルトーチライト)型武器「ファイズポインター」。
ここに加え、専用バイク「オートバジン」のハンドルを取り外して使用する剣「ファイズエッジ」がある。
上記装備のうち、ファイズフォン以外は「ミッションメモリー」と呼ばれるプログラムキーを装填する必要がある。
バックル(ファイズフォン上面)からミッションメモリーを抜き取り、それぞれの装備にセットした後に携帯パネルの「ENTER」キーを入力することで、フォトンブラッドと呼ばれるエネルギーが各装備に注入され凄まじい性能を発揮する。
必殺技は装備ごとに色々あるが、最大のものはファイズポインター併用の飛び蹴り「クリムゾンスマッシュ」。
この技をはじめ、ファイズの必殺技を受けたオルフェノクは、赤い「φ」の刻印を受けて灰化してしまう。
(第61回 S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーファイズ」より引用)

さて、真骨彫ファイズです。
ファイズは過去何度も様々な媒体で商品化されて来ましたがいずれも大人気でした。
旧アーツ時代も、当時細身なスタイルがメインだった同シリーズにおいていきなりマッシブ体型で立体化された事から大きな反発を受けたものの、いざ発売されたらなんだかんだで好評だったなんて背景もありました。
さて真骨彫はというと、実際の撮影用スーツをそのまんま縮小したような完成度に人気と需要が生まれない筈がなく、WEB上の予約はどこも瞬殺、約二年後に(+1,000円の値上げをしてにも拘らず)また瞬殺と、もうまともに買う事すら困難という状況が継続中のとんだレア物になってしまいました。
筆者はWEB予約に惨敗し、発売日当日に店に並んだのですがいつもなら誰も居ない時間帯に今回だけ人が大勢並んでいて、二時間以上並んだのに目の前で売り切れる(当然その後移動した先でもアウト)という事態に見舞われました。
その後、某WEBショップで行われた抽選販売に二回も落選。
更にその後、何の前兆もなく行われた二次出荷分? を、たまたま知人が見つけて代理購入してくれたおかげでようやく手に入ったという、奇跡みたいな巡り合わせがありました。
逆に言うと、それがなければ未だに入手が叶ってなかった可能性もあったんですよねえ……
まあ何が言いたいかというと、それだけ入手が難しかったということなんです。

今回は二体同時レビューなので、早速? ファイズのフロントビュ―から。
全高約15センチ(頭頂部まで)、重量約55グラム。

サイドビュー。
シンメトリカルに思えて、実際はアンシンメトリカルなデザインなのが仮面ライダーの特徴ですが、ファイズはその中でもかなり明確な差異が見られます。
やっぱり右脚のアタッチメントが目を引きますね。

バックビュー。
非常にシンプル&体格が分かりやすいスタイル。
ファイズのフィギュアーツというと、旧版の時は「マッシブ過ぎる」と不評でしたが、こうして見るとやっぱり太ましい方が正解に近いんだと、改めて思い知らされます。

ファイズ頭部アップ。
旧アーツ版ではオミットされていた、アルティメットファインダー(目)周辺の銀縁取りも、今回はしっかり再現。
また目の合間のサテライトシグナルやエクストリームノーズ部分も、細かく丁寧に造形、彩色されています。
また複眼のパターンもハッキリしていて、少し離れて見ると本当に素晴らしい再現度。
ようやく、納得のいくフェイスになったという感じがしたものです。

O 頭部の前後スイング幅は、この通り。
カイザとだいたい同じくらいの可動域で、クリムゾンスマッシュ時に重要になる顎引き(俯き)具合はなかなかです。

両肩・腕の可動について。
腕は水平以上まで上げられ、肘も目測135度くらい? まで曲げられます。
所謂力こぶポーズが取れますね。
カイザの時に書き忘れたのですが、ファイズ系真骨彫の肩アーマーは上腕ではなく、撮影スーツ同様アーマー側に付いています。
ファイズはどうやら軟質樹脂で接続されているようで、長い間肩アーマーを上げたままにしていると、癖がついて肩と胸の間に若干隙の間が空くようになってしまいます。
対してカイザは布で繋いでいるようで、この問題点が起こりません。
とはいえ、深刻な問題というほどではなく、比較的すぐに戻せるので安心なんですけど、ずっと腕を上げ続けているとどうなるかは不明瞭です。


前屈はかなり深く曲げられ、腹部から上だけでもここまで行けます。
これはキックやクリムゾンスマッシュの構えポーズの時に大変活きて来ます。

股関節の前後可動ですが、ちょっとキモいくらい大きく曲げることが出来ちゃいます。
180度どころか225度くらい行けてるんじゃない? と思えるくらい脚が上がります。
どうりで、カイザよりもサイドバッシャーに乗せやすいわけだ……

横方向へはこのくらい開けて、カイザと同じくらいです。
足首はここまで傾斜させられます。
足首部分のアンクレット(銀色+赤の部位)は軟質パーツで、足首を前屈させる際に邪魔にならないようになっています。
これはカイザも同様です。

ファイズドライバー。
旧アーツ版はバックル全体が取り外せるようになっていて、差し替えでミッションメモリなしやファイズフォンなし状態を再現していましたが、真骨彫は劇中通りの取り外しが可能です。
1/12サイズなのでファイズフォンは相当小さくなりますが、それでもここまで細かくディテールと塗装が施されています。

ただし、ファイズフォンの安定性はかなり低めで、ちょっとした事でしょっちゅうポロリしてしまいます。
この撮影中にも、何度落下したかわからないくらいです。
これは本商品最大の問題点で、これ以降の555系ライダーは落下しづらいように改善されています。

左腰のファイズショットは、本体とケースが一体化しているもので、装着状態のものとは別物。
反対側のファイズポインターも、携帯専用の別物です。
これは旧アーツや装着変身版と同様の仕様です。

ミッションメモリを取り外した状態のファイズフォンが別途付属。

ファイズフォンは展開可能で、ベルトに着けたまま展開も可能。
これでエクシードチャージ再現も可能です。
この展開は、ミッションメモリあり・なしどちらのフェイズフォンでも出来ます。
ボタン部分の再現もさることながら、ご丁寧に液晶画面まで表現しているのには頭が下がります。
この画面の長さ、5ミリちょっとしかないんですよ!

ファイズフォンのクレイドルも、劇中通り垂直にすることが出来ます。

ファイズフォン。
長さ約1.2センチ程度の大きさで、先の通り物凄い精度で再現されています。
アンテナ部分にも黒い線が施されているのが脅威です。

先でも触れましたが、ファイズフォンは展開可能。
蝶番部分が物凄く太くなってしまいましたが、これはパーツの耐久性を考慮すると致し方ないかと。
さすがにこの大きさで劇中対比と同様にされたら、怖くて迂闊に折り畳み出来ないでしょうし。

フォンブラスタ―は別造形&大型化したものが別途付属。
カイザと違い、ファイズフォンは構造上傾けることが出来ないので、これを用いるしかありません。
専用の持ち手も付属します。

例のやる気ないショット、今回も再現可能!w
久々に出したぜ、ライオトルーパー!

フォンブラスタ―も、大型化したとはいえ非常に丁寧な塗装が施されていて、その細かさに驚かされます。
こういう細かな部位をじっくり観察していると、高額化もしょうがないのかなという気がして来ますね。

ここで非常に残念なお知らせですが、フォンブラスターとファイズポインターを組み合わせた状態は、今回再現出来ません!
別添えで付属することもなく、完全にオミットされています。
確かに劇中では一切未使用な玩具オリジナルギミックではあったんですけど、旧アーツでは付属していた物なので、ちょっと残念ですね。
(画像は旧アーツ版のものを持たせています)

ファイズショット。
装着変身版から伝統の、持たせるものと腰部装着物が別物というパターン。
左腰は、中が空になった状態のケース(透明パーツに銀色を塗装して表現)を差し替えます。
ミッションメモリ装着のファイズショットは、大型化したものを右手に持たせます。

旧アーツ版では、何故か右手首と一体化していて左手に持たせることが出来なかったのですが、今回はどちらでも持たせることが可能です(画像は右ですが……)。
グリップ部は折り畳み可能で、S-RHFのような巨大なお弁当箱状態にはならず、コンパクト? に収納出来ます。
接触部はクリアパーツ。


屈伸の自由度が高いので、腰の入ったパンチポーズを決める事が出来ます。
ってこれ、似たようなことカイザの時にも書いたな。

最後に、ファイズポインター。
右腰に装着する携帯版と、エクシードチャージ時に右脚に装着する物は別物です。
ファイズフォンをメモリなしのものに差し替えて、右脚のアタッチメントに装着します。
自分で装着するようなポーズを取れるってのも、さすがというか。

旧アーツの時も思いましたが、絶対このポージングさせる事最優先で可動範囲設定しただろ! と言いたくなるくらいバッチリ決まる“クリムゾンスマッシュの構え”ポーズ。
個人的には、あともうちょっと前のめりになれると嬉しいなって感じなんですが、自立も難しくなるのでそこはやむなしかと。
右脛を前に出さないように屈ませるところがポイントです。

別角度&ファイズポインター周辺に焦点を当てて。
接続ジョイントは一か所のみなのですが、ぐらついたりせずしっかり固定出来ます。
蛇足ですが、実はここのジョイントは携帯版ファイズポインターとも口径が同じで、その気になればメモリのついてないちっこいポインターを装着させることも可能です。


必殺技、クリムゾンスマッシュ!
旧アーツ版でオミットされ、滅茶苦茶不評だった足の裏の塗装も、今回は完璧。
それどころか、めっちゃ細かく綺麗に施されていて、普段目立たない場所なこともあって申し訳ないような気持ちになります(筆者だけ?!)。
円に重なる斜めのラインも、今回はちゃんと外→内側の正しい向きになっています。
いやぁ、それにしてもファイズのキックポーズは様になるなあ。

ファイズ付属の装備一式。
左からファイズフォン各種、右側上がファイズショット各種、その下がファイズポインター。
ファイズショットとポインターは、左側がファイズのベルトに装着する携帯版です。
で、ここまで見て「ん?! ちょっと待て!」と思う人も居るかと思われます(お約束の振り)。
そう、なんか足りてないですよね……

はい、実は真骨彫ファイズには「ファイズエッジ」が付属していません!
ファイズポインターに並ぶ代表的な武器なのに、何故!? という感じですが、物そのものはないわけではないのです。
……はい、別商品に付属というパターンなのです。
詳細は後述しますが、これはちょっと困りものですよね。

旧アーツ版ファイズ(左)との比較。
こちらの全高は約14.3センチと数値上は7ミリしか違わない筈なんですが、全体のボリュームはかなりの差。
これ、距離でパースついてるわけじゃないんですよ。
当時はかなり大きめな印象を受けてたんですが、こうして見ると……うん、ちっさw ってなります。
旧アーツ版ファイズは、ブラスターフォームでここから更に頭部が小型化して、当時は結構炎上していたものですが、やっぱり大きめな頭部しか勝たん! ってなもんですね。

最後に、オバカなお遊び。
――だいたいわかった?

ベルト部分を、真骨彫「仮面ライダーディケイド」のディケイドライバーと交換したものです。
ディケイドのベルトの口径が、ファイズの胴体よりやや狭いので実際はかなり無理があるんですが、パッと見は誤魔化せる感じです。
特に意味のない自己満足的なお遊びですが、ファイズの胴体を分割する際に破損の恐れがありますので、個人的にはオススメできません。
試してみて破損しても、当方では一切責任を取れませんので、試したい方はくれぐれも自己責任で。

以上、真骨彫・仮面ライダーファイズでした。
次ページにて、引き続き「仮面ライダーファイズ・アクセルフォーム」のレビューに映りたいと思います。
