第179回 ■ BANDAINAMCO S.H.フィギュアーツ「サイドバッシャー」

2026年6月6日 更新

 

 さぁ、遂に来ましたサイドバッシャー!
 うっひょーすっげぇ、カッコいい〜!!

 2025年9月13日の“カイザの日”、SNS等で正式に告知されたフィギュアーツ版サイドバッシャー。
 値段のとんでもなさ、オートバジンがオミットした変型機構搭載という話題が白熱し、凄い事になっていましたがそのブツがようやく届きましたので、今回「真骨彫・仮面ライダーカイザと一緒にレビューして行きたいと思います。

 尚、サイドバッシャーは「仮面ライダー555」本放送当時も商品化していまして、そちらも未だに評価が非常に高いのですが、そっちのレビューは別途こちらで行っています。
 併せてご閲覧頂ければ、細かい部分の違いがおわかりになるかと思います。

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■ S.H.フィギュアーツ サイドバッシャー:

 

 プレミアムバンダイ(魂ウェブ商店)による受注生産商品。

 メーカー:BANDAI NAMCO.
 配送日:2026年5月26日(出荷日:5月25日)
 受注期間:2025年10月2日〜11月30日
 価格:33,000円 (税込)

 

 全高1.17メートル、全長2.37メートル、全幅1.96メートル。
 重量400〜425キロ(後者は装備重量)。
 最高出力950馬力、最高時速360km/h。
 スマートブレイン・モータースとスマートブレイン・テクノロジーが共同開発した、仮面ライダーカイザ専用可変型バリアブルビークル。
 ベース車はホンダCB1300SF。

 サイドカー型のビークルモードから、移動砲台型のバトルモードに変型可能。

 

 今回は写真枚数も多くて長丁場なので、どんどん行っちゃいます。

 四回目の商品化となったフィギュアーツ版サイドバッシャーは、9月13日の情報公開の時点ではまだ変型可否について触れられていませんでした。
 これより前に出た「オートバジン」がビークルモードのみの無変型だったこともあり、今回も変型はないんじゃないかなぁと思っている人が当初多かった(筆者もその一人)のですが、試作品のバイク部分に上下を分断する隙間があることが発見されてから風向きが変化。
 もしかして、これ変型機構ありなんでは……? という希望が見えてきました。

 商品詳細公開後、それが現実だったと判明し、多くのファンは盛り上がりました。
 んでもって、販売価格を見て即冷静になった人もいたようで。

 

 今回は非常に語るべきポイントが多いんですが、実はマイナスな評価もかなりあるので、先にそっちから触れて行きたいと思います。

 サイドバッシャーのバトルモードは“逆関節の二足歩行”という独特のスタイルで、しかもかなりのトップヘビー。
 その上(詳細は後述しますが)ダイキャストパーツも複数使用する都合、更に重くなります。
 そんなスタイルで果たしてちゃんと自立出来るのか、という疑問は発売前から囁かれていまして、商品詳細の中に「バトルモードを支えるための魂STAGE付属」といった記述があった事から更に不安が増大。
 そして配送後、塑像通り「自立が出来ない」「関節が弱すぎてまともに立てない」「転倒する」といった不満が各所で囁かれるようになってしまいました。

 

 ただ、その辺は一部誤解や勘違いがあったり、或いは個体差があった可能性もあるようで、一概に全て真に受けることは出来ないようです。
 実際、筆者の所有しているものはきっちり自立が可能だったりします。

 この辺の詳細についても、後でじっくり触れて行きたいと思います。

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■ サイドバッシャー ビークルモード:

 

 商品全長は約21.3センチ、最大幅約16.2センチ、全高約10.9センチ(風防最頂部まで)、全重約495グラム。
 ニーラーシャトル(舟。以下こちらで統一表記)のサイズは、全長は約19.8センチ、最大幅約9.5センチ(ビークルモード時・展開ジョイント含まず)/、約10.7センチ(単独時※)、全高約6.3センチ(風防最頂部まで)、全重約238グラム(ビークルモード時)/約267グラム(単独時※)。
※ビークルモード時に取り外すパーツを装着した状態。

 仕様上仕方ありませんが、全体的にS-RHF版より小型&軽量になっています。

 

 全体のカラーは艶ありブラック+ゴールドの配色。
 ただしゴールドは、どちらかというとシャンパンゴールドに近く、そのおかげでかなり高級感を覚えます。
 黒い部分は塗装はされていませんがとにかく艶っつやで、そのせいで皮脂がよく付いてしまいます。
 汚れ拭き取り用の布は用意必須でしょう。

 

 言うまでもなく、真骨彫カイザとのサイズ的相性はバツグン。
 ただし、搭乗に関しては決して相性が良いとは言い切れません。
 カイザ自体はそこまで大きな問題はないのですが、とにかくお尻をしっかりとシートに着けた状態で乗せるのが結構困難で、かなりの慣れが必要です。
 フィギュアーツのオンロードタイプバイクでこんなに苦労させられるのは、かなり珍しいと思われます。

 

 またカイザの方も、両腕をぐっと前に出さなければならない都合、上腕が干渉してどうしても肩アーマーが跳ね上がってしまいます。
 まあ、気にしなければ問題ないんですけど。

 あと何故かバイクのハンドルが外れる仕様になっていて、しかも接続がかなり緩い事もあり、上手く乗せられた! と思った瞬間にポロリして物凄くイライラさせられます。
 ここ、完全固定にした方が絶対良いと思うんだけどなあ。

 

 サイドバッシャー・ビークルモード、フロントビュ―。
 ぶっといタイヤと豪快な横幅、前輪のバルカン砲がそそられます。
 ヘッドライト、各ウィンカーランプはクリアパーツ。
 二ーラーシャトル側も同様です。

  

 サイドビュー。
 スマートブレインのロゴや型式番号は全てタンポ印刷。
 これはS-RHFも同様ですね。

 バイク部の上下分割線はかなり目立たなくなってはいますが、それでもやはり目についてしまいます。

 

 バックビュー。
 バイクのテールランプは(今回は)クリアパーツ。
 ただし、二ーラーシャトルの方はメタリックレッドの塗装です。

 

 フロントカウルアップ。
 S-RHFよりもヘッドライト部分が小さくなっているので、面構えはかなり印象変化しています。
 最初は「中央の金色部分、幅広すぎね?」と思っていたのですが、実物を手にしてみたら何だかど〜でも良くなっちゃいましたw
 とか書いてはいますけど、実車の意匠をしっかり再現した結果なんですよね。
 ヘッドライトの先にある段差もしっかりあるし(S-RHFではオミットされてます)。

 

 前輪及びその周辺。
 丸っこいフロントフェンダー、過剰なくらいでっかな前輪のサイドボックス。
 そして分厚いエンジン周り。
 フィギュアーツバイクの通例に従い、今回も銀一色塗りですが、造形がしっかりしているせいで安っぽさはありません。

 

 メーター周り。
 メーター部分はシールのようで、それ以外の周辺は塗装。
 非常に細かい造りと塗装で、説得力が半端ないです。
 サイドミラーは単なる銀色塗装。
 ここはS-RHFと同様ですね。

 

 リアカウル周辺。
 マフラーはきっちり穴が深く開いていて、マフラーっぽさがより増しました。
 二ーラーシャトル後部も、一見変型するようには見えない造りになっているのはさすがです。

 

 二ーラーシャトル。
 バトルモードの脚部になるだけあって、かなりのサイズです。
 1/12サイズの可動フィギュアを乗せることも可能です。
 ちなみに、バイクとの接続方法はS-RHFから大きく変化しています。

 

 バイクとの接続。
 実車さながらの細かい接続方法が採用されていて、上部はなんと四点ジョイントになっています。
 ジョイントアームは二ーラーシャトル側から伸びていて、丸部分がバイクとのメイン接続部になります。
 メインの接続部は青丸の部分で、それ以外の黄丸部分はほぼ“添え物”です。
 それぞれ一応しっかり接続はしているのですが、ここで二ーラーシャトル側の重量を支えている訳ではありません。

 

 実はこれらとは別に、本体下部に接続する保持用のパーツが存在します。
 これは取り外しが可能で、バトルモード時には完全余剰となってしまうのですが、使用することで安定感が爆上がりします。
 発売直後のSNS上では、バイクと二ーラーシャトルの接続が不安定で怖いといった意見が散見されましたが、このパーツを使えばそんな心配はないのになあ……と、少々不思議に思っていました(もしかして気付いてなかった?)。

 なお、このパーツがなくても一応安定はするんですが、万が一のことを考えて使用しておいた方が賢明と思われます。

 

 分離するとこんな感じ。
 二ーラーシャトル側から伸びているアームは収納式で、バトルモード時には全てしまう事が出来ます。
 ここで注目すべきポイントは、二ーラ―シャトル側の右側が除去されている点です。
 ここはバトルモードの右爪先を構成する重要箇所なのですが、ビークルモードの時は豪快に余剰扱いになってしまいます。
 これに驚いた人は結構多かったようで、どうやら草加雅人を演じられた村上幸平氏も同様だったみたいです。
 村上氏ご本人が当時の実車について調べたところ、そちらでも外されていた事が判明し(※仮面ライダーWEB「仮面ライダー図鑑」内に画像あり)」、そこも忠実に再現された結果だと判明しました。

 ちなみに村上氏がX(旧twitter)上で上げられていた本商品についてのコメントの数々は、いずれも凄く微笑ましいものなので、アカウントをお持ちの方は是非ご覧になってみてくださいw

 

 二ーラーシャトル右側。
 バイクと接続させるためのアーム各部は、先の通り全て収納可能です。
 各アームは、矢印方向に回転または倒すことで、それぞれの収納箇所に収まる構造になっています。
 この画面下の状態からカバーを被せることで、バトルモードの右爪先になります。

 

 パーツを嵌めると、このように綺麗にまとまります。

 

 二ーラーシャトルの鼻っ面部分には、このような割れともパーティングラインとも取れる謎の線が存在します。
 どうやらこれは個体差ではなく全商品(試作品も含む)にあるようで、SNS上でも問題視されていました。
 またこれを不具合として返送したとしても“仕様”として送り返される事も、有志により報告されています。
 筆者は特に気にならないのですが、気にする人はとことん気にするだろう事は想像に難くありません。

 

 二ーラーシャトルの座席の横にある手すりは、取り外しが可能です。
 まあ外す必要は全くないのですが、弄っている最中に外れてしまうことがあるので、一応注意が必要です。
 また外れたとしても、すぐに元に戻すことが出来ます。

 

 二ーラーシャトルに可動フィギュアを搭乗させられると先で書きましたが、実は脚が入るスペースには蓋がされています。
 当然、このままでは乗せることが出来ないわけですが、実は乗せ方にちょっと工夫が必要です。

 

 まず、蓋(ハッチ)を開きます。
 ツメかけを引っ掛けて引き上げる感じですが、どうやら一杯まで上げてしまうと戻しにくくなるようなので、適当なところで止めておく方が良さそうです。

 

 次に二ーラーシャトルの先端部を下に折り曲げ、それから可動フィギュアの脚を差し込みます。
 取扱説明書には、どうしたわけかカイザを乗せていますw
 なので、それに則ってここでもカイザを乗せてみました。

 

 フィギュアを乗せたまま、先端部を元に戻して搭乗完了です。
 上手くやれば先端を折り曲げなくても搭乗は可能なのかもしれませんが、これが一番簡単に思えます。
 なお、搭乗スペースは結構きっつきつなので……まあ、見ての通りです。

 

                          

 

 二ーラーシャトルを外した後のバイク部は、スタンドを立てて自立させることが可能です。
 なんかもう、これだけで充分ライダーバイクとして成立してんじゃん!

  

 ほらねえ。

 まあ一応、二ーラーシャトルを切り離してそれぞれ別に動かすことが出来るという東映マシンらしい設定もあるにはあるのですが、当然のように本編では一切やってません。

  

 サイドバッシャーとあれば、お約束的にやらなければならない? 46話戦闘シーンのこれ。
 なんか象徴的なシーンみたいな扱いですが、この後攻撃を豪快にかわされてスカってしまうんですよね。

 ま、その次の回でサイドバッシャーが格闘戦? で無双するんでいいんですけどw

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■ サイドバッシャー 変型:

 

 それではここからは、バトルモードへの変型です。
 まず前提として差し替え変型なので、ここから四つの追加パーツが入ります。

 

 まず、先でもやったようにバイクと二ーラーシャトルを分離させます。
 中央のジョイントパーツが、この時点で余剰になります。

  

 二ーラーシャトルを二分割します。
 この時、先端部の内側に収まっているH字型のジョイントは、丸ごと余剰になります。
 なので、これを引き抜いておく必要になります。

 ……が、実はこのパーツを使わなくても、ビークルモードは成立しちゃいます。

 

 ちなみに、分割時にはちょっと注意が必要です。
 二ーラーシャトル後部内側にあるジョイントは、画像の通り縦長の形状なので、分割する時は本体を縦に割るように分割しなくてはなりません。
 先端部から引き裂くように分割すると、このジョイント部に負荷がかかってしまうので、充分注意する必要があります。
 なお、縦割りをしても分割時には「バキッ!」というド派手な音がするので、大変心臓に悪いです。

 

 二ーラーシャトルを、左右それぞれ変型させていきます。
 矢印の通り各部を折り曲げ、或いは展開し、脚部を構成していきます。
 二ーラーシャトルの変型は、ここで一旦終わりです。

 

 バイク本体の変型に移ります。
 まず前輪を取り外します。
 ついでに、丸部分に三角形のパーツを取りつけておきます。

 これは、ビークルモードの時点でバイクの右側に付いていたパーツの対称品。
 二ーラーシャトルから伸びているアームを接続するジョイントに着けます。

 

 後輪も取り外します。
 スポッ、と行きます。

 

 前輪を取り外した後の本体前面部から、一部のパーツを取り外します。
 これも余剰になります。

 

 バイク本体を上に引き伸ばします。
 この時、各突起部に指をかけると破損の恐れがあるようなので、出来ればエンジン部などを持って引っ張り上げた方が賢明です。
 中にはフットステップを折ったって人もいるようなので。

 

 バイクの上半分を、90度左方向に回します。

 

 後輪ジョイント部に、左腕パーツを差し込みます。
 このパーツはほぼ全部がダイキャスト製なので、突然重くなります。

 

 反対側のジョイントにも、右腕パーツを差し込みます。
 ガンメタル部分はダイキャストなので、これでまた重くなります。

 

 本体上部を押し込み、前後輪を末端に接続します。
 本体の押し込みは、本体上部を回転させた直後にやっても全然問題ないです。

 

 右手(前輪)のツメパーツを展開します。

 

 左手(後輪)の六本のマフラーを開いて、それぞれ引き伸ばします。

 

 次に、このダイキャストパーツを90度折り曲げます。
 これがメッチャクチャ固くて、結構強い力を必要とします。
 筆者は結構握力ある方なんですが、パーツ自体が小さいので折り曲げるのに大変苦労しました。
(後からシリコンスプレー拭いて曲げやすくしましたけど)

 

 これを、H型ジョイントの嵌っていた所に差し込みます(左右共に)。

 このパーツを嵌め込んだ後に曲げるのは、プラ部分の破損に繋がる恐れがあるので止めた方がいいかもしれません。

 

 ダイキャストパーツをバイク本体下部のジョイントに差し込みます。
 この部分、深く差し込む為に若干力を入れる必要があるのですが、その割に安定性に乏しく横方向に回転しやすいです。
 これは自立に影響を及ぼすことなんですが、詳細は後程改めて。

 

 バイクのリアカウルを左右に分割して、下に倒します。

 

 サイドバッシャー・バトルモード変型完了!
 最後に、脚の角度を調整して、ちょどいい姿勢にすればOKです。

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■ サイドバッシャー バトルモード:

 

 サイドバッシャー・バトルモード。
 全高2.45メートル、全幅約1.65メートル、最高出力3,750馬力、最高時速120km/h。
 二足歩行重戦車形態で、所謂「移動砲台」モード。
 二足歩行及びローラーダッシュ移動が可能(一応ジャンプも可)。

 

 S-RHFのレビューでも書きましたが、本編中15話と46話のたった二回しか登場していない(劇場版「パラダイス・ロスト」を加えても計三回)レア形態。
 しかし、その圧倒的な攻撃力とスタイルのインパクトで、強く印象に残りがちな姿です。

 

 これまで長い間フィギュアーツ用がなかった事から、当時品のS-RHFを流用するしかなかったサイドバッシャー。
 それがようやく、理想的なバトルモードが手に入りました。
 各部ディテールの素晴らしさもさることながら、更に可動範囲が広がった腕部・脚部のおかげで表情付けの幅が広がっています。
 まあ反面、新たな問題点も生じたわけですが、それについては後述。

 

 全高約22.7センチ※、最大幅約33センチ(両腕を軽く曲げた状態)、最大奥行約23.8センチ(フロントカウル〜脚後部まで)※。

 ただし「※」のサイズはポージングにより変化するため、あくまで参考値(一応完全に自立している状態で測定)。
 重量約615グラム。

 

 さて、バトルモードです。
 この形態になると、S-RHF版とだいたい同じくらい(若干小さい)のサイズになり、横幅に関してはこちらの方が大きくなっています。
 カイザを乗せるといい塩梅なんですが、S-RHFを見慣れたせいかカイザが大きく見える……?

 

 サイドバッシャー・バトルモード、フロントビュ―。

  

 サイドビュー。
 脚部の逆関節が素敵……なんですが、実はこの姿勢で飾るのはちょっと難度が高いです。
 実際はもっとまっすぐ膝を伸ばした方が賢明なんですが、その辺の調整はユーザー次第かなと。
 先で全高・奥行サイズについて曖昧表記だったのは、これが理由です。

 

 バックビュー。
 思ったよりシンプルなスタイル。

 

 先の通り、バトルモードはダイキャスト製の腕パーツで前後輪と本体を繋ぐスタイルです。
 これにより、肘曲げ、手首回転などが可能になります。

 まずは左手(後輪)。
 マフラーはそれぞれ伸縮可能&外側に開くことが出来ます。
 バトルモードと言ったら、この左手ですよね〜。
 ここからミサイルドバドバ撃ち出すのが堪りません。

 

 続いて右腕。
 ジェットスライガーをボッコボコにした凶悪なお手々。
 しかし改めて考えると、バイクから変型するロボ(一応)で、手にタイヤが来るのって珍しい気が?

 

 S-RHFでは真横に開くことしか出来なかった両腕ですが、先の通り今回は捻り、上下方向回転なども可能になりました。
 これを可能ならしめるのはバトルモード用の追加パーツのおかげなんですが、ぶっちゃけこれをダイキャストにする必要性はあまり感じられませんでした。
 というか、上半身の重量を増して(後述する)下半身に更なる負荷をかけるだけなんじゃないかなと思ったり。

 

 次に「自立問題」について。
 本商品が配送された直後から「バトルモードが自立出来ない・させづらい」という問題が各所で指摘されていて、実際これは今回最大の問題点と云えます。
 
 これはバトルモードの脚部を取扱説明書通りに曲げると、自立が出来ず倒れてしまうという問題です。

 画像は、説明書にある図とほぼ同じ角度で脚部を曲げた状態。
 脛部分は垂直で、足首は目測90度くらいの曲げ具合。
 二ーラーシャトルの機首は、思い切り下げます。
 しかし、この姿勢だと上体が前のめりになってしまい、転倒の危険が伴います。
 この画像は、脚を八の字にしてぎりぎり自立させていますが、爪先も少し浮いてるし、正直危なっかしくてとてもじゃないけど飾ってなんていられません。

 これは、二ーラーシャトル機首側のジョイント(クリック関節)が緩めのため、自重を支え切れないことが最大の問題と思えますが、実際は足首の保持力不足もあり、全体的に踏ん張れないのが要因と云えます。

 

 また、説明書通りではオフィシャル画像にあるような逆関節っぽさが損なわれてしまう気もします。
 そこで、可能な限り補助なしで自立出来る姿勢を考えてみました。

 まずは、案A。
 脛を説明書の表記よりやや後方に倒し、後ろにかかる重量を踵で支えるスタイル。
 幸い、踵の関節保持力はそこそこ強いので、これで安定します。
 ただ、やはり上体は前のめりになってしまうので、いささか不安が付きまとうのも事実です。

 

 次に、二ーラーシャトル機首の関節を上げてほぼ水平にすることで、上体も水平に近い角度にするという案B。
 試してみたところ、こちらは支えなしで一晩自立出来るくらいの好バランスでした。

 

 そしてこれが案C。
 個人的に、これが一番オススメです。

 二ーラーシャトルの各関節を目一杯まで曲げ、後方にこれまた限界まで倒します。
 要は、脛部分の角度以外は説明書通りなんですが、これなら上体も水平を維持、逆関節も最大まで表現可能、加えて前のめりになり難いと良い事ずくめです。
 勿論、カイザを乗せても問題は起きません。

 ただ自立させる分にはいいんですけど、脚が限界まで曲げられている都合、ブンドド時に表情付けがやりづらくなるという問題も発生します。

 いずれも劇中のスタイルやポーズを忠実に再現出来ているか、と言われると微妙な感もありますが、飾る派の人にとって何かしら参考になれば幸いです。

 

 案A〜Cでもなんか納得行かない! という向きの人には、もっと簡単な案Dをご紹介。
 これはただ単に、脚を内股気味にするだけです。
 ある程度は各部の調整はする必要がありますが、これだけでもかなり安定性が高まります。
 一応、ご参考までに。

 

 とはいえ、ユーザーの扱い方に全てを委ねるというのもまずいわけで、本商品には魂STAGEが付属します。
 これは「魂STAGE ACT MECHANICS」と同じもので、アームこそ付属しませんがバトルモードの上体を下から支えることが出来るようになります。

 支柱の先端部を、上体下部にある穴に差し込んで支えるのですが、これもポージングのバランスが不充分だとあまり頼りにならず、環境によってはずるずる滑ってしまいます。

 とりあえず、長時間飾りたいのであればあった方が良いということですね。

 

 真骨彫カイザを搭乗させる場合、ビークルモードよりも厄介かもしれません。
 その理由は脚の収め所なんですが、リアカウルが変型したフットステップに上手く足首が収まり難く、そのせいか尻がシートから浮きがちになります。

 

 なので、まず先におおまかな搭乗ポーズを取らせたカイザをシートに乗せ、足首の位置調整を行ってからハンドルを握らせるプロセスが良さそうです。
 しかし、肝心のハンドルが外れやすいのでそこでまたストレスが溜る仕様となっております。

 

 サイドバッシャーには多くのオプションパーツが付属しますが、ハンドルを握るための手首も付属します。
 しかも二種類も。
 まずは、良くあるグリップをグッと握る形状のもの。
 安定性はバツグンで、これを使うのが一番無難です。

 

 こちらは、人差し指と中指を伸ばした「レバーに指をかけた」手首。
 どちらを使うかは人それぞれですが、実はこちらの手首の方がハンドルを握らせやすいです。
 反面、安定性はもう一つの方に軍配が上がる感じです。
 気付いたらハンドルから外れてるなんてこともあるもので。

 

 真骨彫カイザとの対比。
 こうして見ると、意外とコンパクトにまとまっているような錯覚を覚えます。

 

 もちろん、真骨彫・仮面ライダーファイズを乗せるのもOK。
 本編では、このモードには乗ってないですけど。
 しかし気のせいか、こっちの方がカイザより乗せやすい気が……

  

 そしてもう一人の乗り手である「仮面ライダーディケイド」を乗せてみたり。
 こちらも問題なく乗せられはするのですが、可動範囲のせいかカイザ・ファイズよりも乗せ難い気がします。
 顔は当然、激情態に。
 でもギガントはないのおぉぉぉ! 残念!!

 

 S-RHF版サイドバッシャー(左)との比較。
 やっぱりS-RHFの方が大きいですが、これは乗せるカイザがソフビサイズ(約17センチ)なのが理由です。
 ちなみに、価格差は約6.6倍(当時価格基準)!!

 

 バトルモードでも比較。
 こうしてみると、あんまり大きな差がないように感じられますが、やっぱりS-RHFの方がちょっと大きめです。

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■ オプションパーツ:

 

 サイドバッシャーには、他のフィギュアーツに使えるボーナスパーツ等が非常に多数付属します。

 画像左上からカイザギアボックス、その右横は予備のハンドルパーツ、バケツ。
 左下の二つは草加雅人用(上)、乾巧用(下)のヘルメット。
 中央列下は、先で触れたカイザ用のハンドル掴み用手首二種、その右隣は草加用の握り手首(上:手袋あり、下:手袋なし)。
 一番右側のものは、洗車用洗剤(上)とスポンジ持ち右手首(下)。

 これらを活用して、サイドバッシャーの洗車シーンなどを再現することが出来ます。

  

 ただし、筆者は実在人物系アーツは買わない主義なので、残念ながらこれらのオプションを使う機会はありません。

 ヘルメットは前後分割が可能で、前部に各キャラの顔パーツを嵌め込んで後部で固定する仕様。
 首へのジョイントは、ヘルメット後部に差し込む形になります。

 これ、使い方によっては草加・乾アーツ以外にも流用出来るんじゃないかな? と考えたのですが、後部パーツの中央に棒状の凸ジョイントが生えていて、該当のアーツ以外は固定出来ないようになっていました。
 残念!

 

 バケツと洗剤は、草加雅人に持たせて洗車シーンを再現出来るようになるという、ある意味あたおか系(誉め言葉)おまけパーツです。
 ちなみにカイザにも持たせることが出来ます。
 尚、スポンジを持った手はさすがにカイザに付けることは出来ませんでした。

 

 バケツはネタ画像として色々活用出来そうで、個人的には最高のオマケでした。
 残りのパーツも、何かで(非正規な)活用法がないものか熟考したいものですね。

 

 カイザギアボックスの中身は空っぽですが、各デバイスの位置にうっすら彫り込みがあり、そこに大雑把にカイザギア各種を置く事が出来ます。
 しかし、肝心のカイザドライバーを置くことが出来ないため、なんだか中途半端になってしまいます。
 また固定は出来ないので、あくまでそれっぽくするのが精一杯です。

 まあ、細かい部品の一部を収納しておくのには役に立つ……かも?

 

 ですがこのボックス、持ち手が倒れた状態のまま持ち上がらないので、カイザや草加に持たせることが出来ません。
 またサイドバッシャーに固定出来るわけでもないので、正直使い道が全くないのが難点です。
 う〜ん、せっかくのオマケなのにもったいない気がするなあ。

 

 以上、S.H.フィギュアーツ・サイドバッシャーでした。
 皆様お疲れ様でした!

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【総括】

 造形的にはもはや語る必要などないくらい最高で、ディスプレイモデルとしての完成度はほぼ完璧と言っていいのではないかと思われます。
 特にビークルモードの出来は文句なしで、真骨彫カイザを乗せた場合はもうこれ以上何を求めるのかと言いたくなるような充実ぶり。
 そしてバトルモードも迫力のサイズ、重量感で、長い間待ち続けた甲斐があったと思わされる程です。
 三万円越えという高いハードルがありはしますが、それを乗り越える覚悟の先に大満足感がある。
 本商品は、そんな感じのライダーバイク最高峰だと思います。

 

 ただ、ここまでで何度も書いた通り、関節保持力不足のためバトルモードの自立性に難があり、またトップヘビーになるのに何故腕部にダイキャストを用いたのか、股関節の(バイクと繋がる)ジョイントを円柱型にする必要があったのか、疑問を差し挟む余地が多分にあります。
 また、ここまでであえて書かなかったポイントですが、バイク・二ーラーシャトルの風防が外れやすいという難点もあり、ここに加えてハンドルまで無意味に外れる構造の為ライダーを乗せ難いという困ったポイントもあって、必ずしも良い点ばかりとは云えないのが困りものです。

 逆に言えば、その辺りが万全だったらマジで究極レベルの完成度だったんじゃないかなとも……。

 近年「仮面ライダーガヴ・アメイジングミフォーム」等に始まるプレバン製品の品質低下問題が話題になりがちで、そういう見地から今回も色眼鏡で見られがちだった印象が強いです。
 ただ、実際はそこまで極端に駄目出しする程ではないかな、というのが、素直な感想です。

 最後に、2026年6月初頭現在のネットフリマ相場ですが、 思 い っ 切 り 定 価 割 れ しています。
 サイドバッシャーは、予約開始直後に一次的に在庫切れが発生、その後再び在庫復活してそのまま予約期間を満了したのですが、そんな様子を見て「あ、これはもしかすると……」と思っていたら、案の定でした。

 まあ、こんな高額商品でしかも予約期間が長かった製品で、きっちり儲けが出る転売がそうそう出来るわきゃあないわけですが、今回はそれを証明する好例になってしまったようですね。
 どっとはらい。

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