第141回 ■ バンダイ 手裏剣戦隊ニンニンジャー「シュリケン合体DXバイソンキング」02
2016年4月2日 更新
■ キングシュリケンジン:
まずシュリケンジンを、画像の状態にします。
具体的には、両腕・頭部を全て取り外します。
背中のジョイントにも、何も付けません(最後まで)。
バイソンキングの腰の後ろにある、台形型のパーツ(エンジン)を取り外します。
外したエンジンパーツを、シュリケンジンの腰裏に接続します。
バイソンキングのボディを、分解します。
画像ではロデオマルをコクピットから下ろしていますが、実際は乗ったままでOKです。
バイソンキングの下半身を、左右に分けます。
その際、左側のジョイントを畳みます。
この面が、合体時に最底面となりますので、必ずやらなければなりません。
足首を180度回転させ、分断した下半身を画像のような状態にします。
バイソンキングの下半身に、シュリケンジンの足を接続します。
ジョイント位置は、左右それぞれ踵付近の一箇所のみ。
左右を間違えないようにと、バイソンキング側パーツに、グレー(ワンマル)とピンク(ピュンマル)の家紋がプリントされています。
バイソンキングの上半身から、両腕を取り外します。
腕を外したバイソンキングの胸パーツを、シュリケンジンの上部に接続します。
バイソンキングの腕を、肘側に折り曲げます。
人間でいうと、ありえない向きに折るとでもいいますか。
タイヤ部分の内側(バイソンキング時に胴体側を向いていた部分)から、拳パーツを引き出しておきます。
シュリケンジン本体に、先ほど取り外した両腕を再接続します。
ただし元の位置ではなく、バイソンキング胸部横のジョイントの方です。
シュリケンジンの腕に、先ほどのバイソンキングの腕パーツ(拳)を接続します。
バイソンキングのパーツ内部にジョイントがあるので、これをシュリケンジンの拳の穴に差し込み、持たせる感じです。
バイソンキングのコクピットブロックから、牛の頭パーツを取り外します。
コクピットブロックを、ロデオマル搭乗の状態で、シュリケンジンの上部……というか、バイソンキングの胸部パーツだったところに接続します。
ロデオマルの上から、シュリケンジンのオトモ忍シュリケンを接続します。
当然、この時は「シュリケンジン!」+太鼓の音が鳴ります。
オトモ忍シュリケンの上に、先ほど分離させたバイソンキングの牛の頭パーツを接続します。
牛の頭の接続状態を、横から見るとこんな感じ。
オトモ忍シュリケン上部の溝に、ツメをはめ込んで固定します。
そこに、更にバイソンキングのオトモ忍シュリケンを接続します。
この時は、BGM+「ワッショイ、イーハー! アッパレ、ニンジャ!」×2回ループ後「キングシュリケンジン!」+太鼓&「チョン!※」という、バイソンキング合体時とは違う音声が鳴ります。
合体後にボタンを押すと、合体時音声の後半と同じ「キングシュリケンジン!」+太鼓&「チョン!」が鳴ります。
何故違う音が鳴るかというと、バイソンキングのオトモ忍シュリケンにある、もう一つの内蔵スイッチが押されるからです。
牛の頭パーツのジョイント部からは、ロデオマルの右肩とは違う向きに棒状ジョイントが伸びていて、それが内蔵スイッチを押す仕組みとなっています。
※拍子木のような、何かの締めの演出時に鳴る甲高い音です。
バイソンキングの胸部前面に来て、シノビマルの顔を隠していたプレートを、上方向に180度展開します。
すると、プレートの裏からキングシュリケンジンの顔と胸板が出現し、シュリケンジンの顔を覆う形になります。
完成・キングシュリケンジン!!
なんかもう、これ最終ロボでいんじゃね? って気にさせられそうです。
初めてこれを組んだ時は、乾いた笑いが零れ強烈な賢者タイムが押し寄せたものです。
それにしても、頭・背中・つま先の出っ張り具合が、凄まじい自己主張……
大きさは、全高約42センチ、奥行約24センチ。
画像の細身っぷりからは想像出来ないくらいのボリュームで、とにかくデカイ!
先ほどバイソンキングバギーに搭乗させてみた、figma「絢瀬絵里(ラブライブ!)」と比較すると、こんな感じになります。
エリーチカの大きさが、頭頂部まででだいたい13センチ丁度くらいなので、約3.2倍強の高さというところでしょうか。
専用武器「バイソンドラゴソード」を持たせることが出来ます。
「バイソンドラゴソード」。
要は、バイソンライフルを基部として、ドラゴソードとドラゴシールドを合体させたものです。
全長が伸び、かなり大型の武器となったので、キングシュリケンジンの巨体が持っても良いバランスです。
他のオトモ忍シリーズをシュリケンジンに搭乗させたまま、キングシュリケンジンに出来るか? と思い立ち、「ダイノマル」で試してみました。
結果、シュリケンジンの右腕を余剰にすれば、合体可能ではあります。
武器も持たせることが可能ですが、サーファーマルボードにキングシュリケンジンを乗せる(固定含む)事が不可能なため、それだけ例外となります。
で、何故右腕が余剰になるかというと、キングシュリケンジン合体時に、シュリケンジンのボディの上に乗るパーツのせいで、背面の(余った腕用)ジョイントに干渉が発生するわけです。
このため、「シュリケンジンダイノ」等のように処理することが出来ません。
まあ、シュリケンジンの本来の腕ジョイントからブラ下げるという力技を用いれば、余剰じゃなくなるのかもしれませんが……
しかし、ダイノマルの恐竜頭の位置が、ちょっとシュールすぎるかもしれません。
キングシュリケンジンは、「特命戦隊ゴーバスターズ」の「グレートゴーバスター」や「ゴーバスターキング」のような、所謂“本来余剰になるようなパーツも各所に無理矢理合体させました!”系の合体なのですが、その割には非常にスタイリッシュにまとまっていて、プロポーションについては大きな違和感を覚えさせないという点が、実に素晴らしいと思います。
加えて、前面部に追加されるパーツの色合いや模様の形状などが、核となるシュリケンジンの派手な色合いと全く喧嘩せず、まとまりを持っているのも見事です。
反面、頭飾りの笑えるような飛び出しぶりや、脳勃起甚だしい頭頂部など、非常に好き嫌いが分かれる要素を内包しているのも、特徴的と云えるでしょう。
実際、オトモ忍シュリケン2.5個分ほどの厚みが、顔の上に乗っている上、頭飾りがその中間から伸びているというのは、ぶっ飛び過ぎにも程があります。
これを味わいと取るかギミック・造型の事情から来るやむを得ない点とするか、単なる難点と解釈するかは、人それぞれです。
ただ個人的には、この頭の悪さっぷり(褒め言葉)が結構たまらない感があり、結局見慣れてしまったんだなあと自覚せざるを得ません。
以上、キングシュリケンジンでした!
【買ってみて一言】
ここでは、バイソンキングに限定してお話します。
戦隊ロボ2号機の宿命と言いますか、やはり1号ロボ他の玩具があってこそのプレイバリューかなと、最終的には思わされました。
本放送当時、これだけ買ってもらえたお子さんとかが居たなら、相当持て余したんじゃないかな? なんて勝手に想像してしまいます。
しかし、じゃあダメな商品かというとそういうことはなく、バイソンキングバギーの圧倒的なボリュームやオトモ忍シュリケンの独自性高過ぎな音声、シュリケンジンのオトモ忍とは異なるスタイルのロデオマルなど、面白い部分は沢山ありますし、何よりガンマンスタイルの戦隊ロボという個性が際立っています。
ガンマン風ロボというと、「獣電戦隊キョウリュウジャー」の「キョウリュウジンウエスタン」等が思い浮かびますが、あちらはモチーフがガンマンではないですし。
そして、シュリケンジンと組み合わせた際のプレイバリューの広がりぶりは凄く、楽しみが倍増どころじゃ済まないレベルに昇華するのも、楽しいものです。
特に、組み換え合体好きにはたまらないものがあると思います。
バイソンキングの両腕をシュリケンジンと交換するとか、ここでは触れなかった合体バリエーションなども作れますし、そこに更にオトモ忍シリーズを加えると滅茶苦茶組み合わせパターンが増加します。
その上で、最終合体的な「キングシュリケンジン」にもなるわけですから、もうね。
加えて、大きなお友達には1/12フィギュアと絡ませたり、超合金ロデオマルを絡めるなど、更なる楽しみ方も出来るわけです。
ここまでプレイバリューが増幅するなら、充分お買い得な商品だと実感出来ると思います。
こうして見ると、戦隊ロボ玩具は長い年月をかけて、最初期の物とは異なる意味での「弄って楽しい玩具」を目指しているんだなと、改めて実感させられますね。
しかもしかも、この上まだ「ライオンハオー」「ゲキアツダイオー」なども絡められるわけですから……そう考えるとすげぇな、バイソンキング!
突発的に加えた「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のロボ玩具シリーズですが、先の通り、諸事情によりこれでレビュー終了となります。
大型玩具、欲しいけどさそりゃ……撮影ブースに入りきらないんじゃあ、諦めるしかない!