第140回 ■ バンダイ 手裏剣戦隊ニンニンジャー「オトモ忍シリーズ」01

2016年3月23日 更新

 今回は、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」に登場したセミレギュラーのオトモ忍のレビューです。
 本編途中参加の三体に加え、劇場版限定の「ダイノマル」が加わり、全四体存在します。
 ここに加え、「バイソンキング」付属のロデオマルも含めた全てが、シュリケンジンとの合体(搭乗)が可能となります。
 以下、本編登場順にご紹介。
(シュリケンジンのレビューはこちら

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■ 手裏剣戦隊ニンニンジャー オトモ忍シリーズ壱 パオンマル:

 

 オトモ忍シュリケン(パオンマル)で召還されるオトモ忍。
 伊賀崎好天が、宇宙人との交信で得たUFOマルを参考に製造した(と自称する)カラクリ巨大マシンの一体で、モチーフは象。
 以前は好天のオトモ忍だったとされている。
 球状の岩石に玉乗りしながら突進したり、伸縮自在の鼻で噴射・吸引を行い攻撃することも可能。
 人型形態に変型可能で、その際は両肩のロケットランチャーを武器とする。
 
 シュリケンジンとの合体が可能で、その際は「シュリケンジンパオーン」となる。

 

 さて、パオンマルです。
 2015年3月14日発売で、価格は3,024円(税込)。
 全長約13.2センチ(鼻先〜尾まで)。
 ニンニンジャーの情報がネット上に流れ始めた2014年12月頃、シュリケンジンのトンデモ構成に驚かされたものですが、その後更に判明したサポートメカのモチーフにも非常に驚いたものです。
 とはいえ、パオンマルは他のオトモ忍に比べればまだ理解の及ぶ(同じモチーフが過去作品にもあったため)範疇でした。

 

 …とか思って油断していたら、隠し(?)モチーフでアラビアだかペルシャ風の要素まで持って来やがりました。
 この発想力のぶっ飛び具合は、色々な意味で見習いたいものがあります。

 

 前後比較およびサイドビュー。
 全長約13.2センチ(鼻先〜尾まで)。
 オトモ忍シュリケンという、非常に後付っぽさを強めてしまうアイテムを、実に上手くボディに取り入れた構成になっています。

 

 頭部アップ。
 青いメタリックの眼が素敵。
 鼻など、いかにも可動しそうな部位は、今回全く動きません。
 その代わり(?)、耳が前後に振れます。

 

 可動箇所・範囲はかなり少なく、先に触れた耳以外には、前脚が少し可動する程度です。
 この部分は、シュリケンジン搭乗時に屈伸する脚部になるわけです。

 

 人型モードへは、組換変型となります。
 まず、各パーツをここまでバラバラにします。
 この時点で、オトモ忍シュリケンは余剰となってしまいますが、これはパオンマルに限らず、UFOマル、サーファーマル、ダイノマルも同様です。

 

 パオンマルの前脚とその上の部分が、人型モード時のメインボディとなります。
 曲がっていた膝を伸ばして、立たせます。

 

 背中側に倒れていた頭部を、引き上げます。

 

 パオンマル(アニマル形態)の顔を、胸に接続します。
 それまでは人型には手がなかったのですが、これで手首が構成されます。
 このような構造のため、パオンマル・人型モード時は、シノビマルなどのように腕を上げて操縦桿を握らせることが出来ません(必要ありません、の方が正しいですが)。

 

 アニマル形態時の後ろ脚を、背中に接続します。
 画像では右側だけですが、同じように左側にも接続します。

 

 パオンマル人型モード完成。
 全高約13.3センチ(最頂部まで)。
 両肩から伸びている大型ランチャーのせいで、顔が殆ど見えなくなってしまいます。

 

 人型前後比較&サイドビュー。
 見た感じ、後ろに重心が寄りがちですが、意外にも問題なく自立します。
 ランチャーの自己主張の強いことったら。

 先の通り、可動は脚部のみなので、殆ど棒立ち状態で飾ることになるかと思われます。
 腕は固定というか実質的にボディと一体化しているので、動かす以前の問題です。
 まあ、戦隊ロボ玩具なんで、可動なんか重視しても意味はないんですけどね。

 

 ランチャーを外した状態で、頭部アップ。
 丸っこい、やや潰れた饅頭のような形をしています。
 ある意味、人型オトモ忍の中では一番無個性な顔かもしれません。

 

 続いて、シュリケンジンとの合体。
 シュリケンジン側は、シノビマルを降ろし、右腕を外しておきます。

 

 外した右腕は、背中のジョイントに接続します。
 別売りのオトモ忍を載せる場合、このスタイルがデフォとなります。

 

 シノビマルが変型した腕は、今回は左に付けます。
 シュリケンジンの拳が、右とも左ともつかない変わったデザインなのは、こういう理由があるからなんですね。

 

 象の顔とランチャーを外したパオンマル人型を、座り姿勢にします。

 

 その状態で、シュリケンジンの胴体に搭乗させます。
 シノビマル他と同様、背面のジョイントで固定されます。
 尚、この時の操縦桿はだいたいの位置で構いません。

 

 象の顔を、胸に後から接続します。
 これで、(象の顔パーツ側面にある)拳が操縦桿を掴むような形になります。

 

 オトモ忍シュリケン。
 この状態で上部のボタンを押すと、

1.効果音+「オトモ忍シュリケン!」
2.「パオパオジャー!」+象の鳴き声
3.「パオンマル!」

…という音声が鳴ります。
 尚、1番目の音声は、全てのオトモ忍シュリケン共通のもののようです。

 

 オトモ忍シュリケンを、接続。
 合体させると、BGM+「パオー! パォオ―ン! ワッショイ!」という音声が2ループ、その後「シュリケンジンパオーン!」+アラビアンチックなBGMが鳴ります。
 ちなみに、バイソンキングに合体させても同じ音が出ます。

 合体後にボタンを押すと、合体時音声の後半と同じ「シュリケンジンパオーン!」+BGMが鳴ります。

 

 プレートを倒して、シュリケンジンパオーンの顔を構成。

 

 余った後ろ脚orランチャーは、手持ち武器になります。
 かかと部分を基部に、グリップパーツを引き出しておきます。

 

 武器「パオンアックス」を持たせて、完成・シュリケンジンパオーン!
 必殺技は、パオンアックスを投げつける「シュリケンジンパオーンブーメラン」。
 顎鬚?風の飾りがイカす、オリエンタルなおっさん的フェイスと、緑色の割合が増えたことで様変わりした印象が、なかなか素敵です。

 

 前後比較。
 意外にも、通常のシュリケンジンより統一感があるような気がします。
 やはり、象の顔で御神輿部分が大幅に隠されるからでしょうか。
 背中に太い腕をぶら下げているというのも、なかなか替わったスタイルです。
 まあこれは、他のオトモ忍シリーズを合体させた時にも云えることですが。

 

 以上、オトモ忍パオンマルでした。
 
 個人的には、あまり好きじゃないモチーフだったたま購入まで時間をかけてしまったオトモ忍でした。
 しかし、組んでみたり合体させた時の説得力は、他のオトモ忍シリーズの中では一番まとまりがいいかなと、購入後に再認識しました。
 人型・アニマル形態、どちらも今ひとつプレイバリューが乏しい気がするのですが、これはもうシュリケンジンのバリエーションチェンジ用アイテムと割り切るのが正しい解釈なのかな? とすら思えたり。

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■ 手裏剣戦隊ニンニンジャー オトモ忍シリーズ弐  UFOマル:

 

 UFOマル。
 オトモ忍シュリケン(UFOマル)で召還されるオトモ忍で、好天が宇宙人達から贈られたという謎の存在にして、オトモ忍の始祖ともいえる個体(ただし本当かどうかは不明)。
 オトモ忍の中で唯一大気圏外での活動が可能で、それはシュリケンジンとの合体後も同様。
 また、UFOのようなトリッキーな飛行法が可能。
 他のオトモ忍同様、人型に変型することも出来る。

 

 さて、次はUFOマルです。
 「パオンマル」発売の翌週2015年3月21日発売で、価格は3,024円(税込)。
 全長約11.2センチ、全幅約10.9センチ、全高約7.2センチ。
 なんとなくアダムスキー型円盤を彷彿とさせるフォルムに一見思えますが、実際は明確な機首やブースターがあって、あまりUFOらしくない特徴も兼ね備えています。
 そのよくわからなさ加減が、逆に個性的かなと思えたり。

 

 前後比較&サイドビュー。
 機首を見てからオトモ忍シュリケンの下部分をみると、なんとなく「XEVIOUS」のテラジを思い出したり。

 

 今回はオトモ忍四体一気にご紹介なので、早速人型への変型に参ります。
 まず、本体を「本体」「ブースターパーツ」「オトモ忍シュリケン」の三つに分けます。
 この時点で、やはりオトモ忍シュリケンは余剰となります。

 

 本体上面部。
 このうち、中央上部(ビークル時は後部にあたる)の四角っぽい部分を、手前に折り畳みます。

 

 本体底部(先の画像の真裏)から、頭部を引き上げます。

 

 本体両端の湾曲部分を、本体下部方向(人型の背面側)に回します。

 

 湾曲部の先端を折り曲げて、脚部を構成。
 これで自立可能に。

 

 最後に、取り外したブースターパーツを背面に接続します。

 

 UFOマル人型、変型完了!
 この状態で、全高約12.9センチ(最頂部まで)。

 

 前後比較。
 まるで後光のような輪っかが目を惹きます。
 というか、最初からそういうイメージなのかな?

 

 頭部アップ。
 なんとなく、グレイを思わせる表情が、いかにもUFOマルという感じです。
 でも、こんな顔しながら結構ファンキーな動きするんだよなぁこいつ。
 そこがまた面白いんですが。
 尚、頭部の回転は出来ません。

 

 シノビマル、(DXバイソンキング付属の)ロデオマルとの比較。
 人型自体はかなり小さめですが、全体的に見ると、だいたい同じくらいのボリュームに収まっているように感じられます。

 

 ちなみに、人型形態でもオトモ忍シュリケンを着けられはするので、本当のことをいうとUFOマルは変型時の余剰を出さずに済ますことは可能です。
 ただ、本編で登場した姿とは異なる上、オトモ忍シュリケンを背負うと、このように自立が完全に不可能となってしまいます。
 過ぎたるは及ばざるが如し。

 

 続いて、シュリケンジンとの合体です。
 まずシノビマルを外し、右腕を背面に移動させます。

 

 シュリケンジンパオーンの時と同様、シノビマルを右腕として再合体させます。

 

 シノビマルを搭乗させる時と同じような要領で、UFOマルを座らせます。

 

 UFOマル・オトモ忍シュリケン。
 この状態で上部のボタンを押すと、
 
1.効果音+「オトモ忍シュリケン!」
2.「ユーフォージャー!」+UFO飛行音(?)
3.「ユーフォーマル!」

 …という音声が鳴ります。
 最初の音声は、オトモ忍シュリケン共通のもの。

 

 プレートを引き起こしたオトモ忍シュリケンを、シュリケンジンに接続。
 合体させると、BGM+「(宇宙人みたいな無機質な合成音声で)ユー・フォー・ワッショイ」という音声が2ループ、その後「シュリケンジン、ユー、フォー!」+BGMが鳴り、続けてUFOが飛び去るような音、最後に「キラーン!」という効果音が鳴ります。
 ちなみに、バイソンキングに合体させても同じ音が出ます。

 合体後にボタンを押すと、合体時音声の後半と同じ「シュリケンジン、ユー、フォー!」+BGM他が鳴ります。

 

 ブースターパーツを手に持たせて、完成・シュリケンジンUFO!!
 表情の読めないゴーグルタイプ(?)の白面フェイスが、ちょっと異様な雰囲気。

 

 背面。
 この構図だと、他のバリエーションとあまり変わらないスタイルです。

 

 頭部アップ。
 UFOマルの顔は一応ちゃんと隠れています。

 

 専用武器「UFOマルランチャー」を構えた状態。
 勿論、左手でも持たせられます。
 必殺技は、一斉掃射「シュリケンジンUFOビッグバン」。

 

 以上、オトモ忍UFOマルでした。

 スーパー戦隊メカのモチーフとしては非常に珍しい「UFO」ですが、良く考えたらこれ以前にも「ソーサーボイジャー(電磁戦隊メガレンジャー)」なんてのもあったなと思い返してみたり。
 あれも一応円盤だよね?

 次ページでは、「サーファーマル」「ダイノマル」について触れてみます。

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