第139回 ■ バンダイ 手裏剣戦隊ニンニンジャー「シュリケン合体DXシュリケンジン」01

2016年3月10日 更新

 

 2015年度のスーパー戦隊「手裏剣戦隊ニンニンジャー」も、ようやく完結。
 これまでの忍者系戦隊のイメージを払拭したり、過去の戦隊シリーズ登場キャラが複数再登場したり、予想外のゲストキャラが出演したりと、本当に楽しませてくれた非常に豪華盛り沢山な作品でした。
 それに登場したメインの巨大ロボ「シュリケンジン」を、今回レビューしてみたいと思います。

 なんで、もっと早くレビューしなかったのか?
 ……その辺はまあ、お察しください。

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■ 手裏剣戦隊ニンニンジャー シュリケン合体DXシュリケンジン

 

 2015年2月14日発売、価格はオープン価格(参考:筆者購入物には7,980円の値札あり)。
 オトモ忍・シノビマル、ドラゴマル、ダンプマル、ワンマル、ピュンマルのセット。
 オトモ忍シュリケン1種+ブレード二種付属。
 ボタン電池LR44×2個使用(商品に組込済)。

 

 シュリケンジン。
 伊賀崎家最強の忍者にして「ラストニンジャ」と呼ばれた存在・伊賀崎好天によって作り出された「オトモ忍」五体が合体して誕生したカラクリ巨大ロボ。
 オトモ忍は人造物ではあるがロボットやメカではなく生命体で、そのためニンニンジャー達は内部に搭乗して操縦するのではなく、上に立ち忍者一番刀を差し込んで操作することになる。
 しかし、シュリケンジンに合体した後は全員内部に乗り込み、御神輿を模した特殊なコクピットで操縦を行う。
 (この時、御神輿部分に座った者のオトモ忍が、シュリケンジンのボディ中央に搭乗する)
 武装はドラゴソードとドラゴシールドで、必殺技は「シュリケンジン・アッパレ斬り」。
 胴体中央がシノビマルからドラゴマルに替わることで、別形態「シュリケンジンドラゴ」にチェンジ可能。
 シノビマル・ドラゴマル以外にも互換性のあるオトモ忍が複数存在し、パオンマル、UFOマル、サーファーマル、ロデオマル、ダイノマルが胴体中央に搭乗可能。
 また、バイソンキングと合体することで「キングシュリケンジン」に、更にライオンハオーとバイソンキングと合体することで、「覇王シュリケンジン」になることが出来る。

 

 番組放送開始前にWEB上で広まった情報を見た時は、オトモ忍の内訳や御神輿合体のぶっ飛び具合に唖然とさせられ、加えて頭の処理に難を感じたため、今年は買うことはないかなと思ったものです。
 しかし、実際に現物に触ってみると、これがまた実に遊び甲斐のある玩具で、良い意味で期待を裏切られました。
 最近、ハイエイジトイ系に偏りつつある遊びの感覚を、久々に引き戻してくれたような、そんな感覚を覚えさせてくれる商品です。

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■ シノビマル:

 

 まずは、オトモ忍から。
 最初は、アカニンジャーの相棒「シノビマル」。
 「メガボイジャー」のロボイジャー1のような、合体を構成する小型の人型メカというのが、なんか嬉しいです(ロボイジャー以外にも沢山ありますけど)。

 

 前後比較。
 シノビマルは、シュリケンジンのボディ中央と、シュリケンジンドラゴの左腕を構成する都合上、人型にしては非常に特異な形状をしています。
 膝周辺に見える黒い塊は、シュリケンジンの左拳。

 

 頭部アップ。
 PVC製で、首が横方向に360度回転します。
 かなり小さいパーツにも関わらず、造形も塗装もいい出来ですし、何よりPVCとは思えない顔の質感が見事!

 

 変型や合体の都合上、両肩が前方向に回転可能。
 肩から腕もPVC製ですが、合体時にそのありがたみがわかります。
 その他、股関節、膝、つま先が可動。
 これらは、御神輿に座る都合上のギミックです。
 脚を動かした場合、自立は難しくなります。

 シノビマルは、プレミアムバンダイ「戦隊職人」より、超合金版が別途限定発売されていまして、そちらは劇中スーツに準拠したスタイルで、各関節が自由に動かせる仕様となっています。

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■ ドラゴマル:

 

 アオニンジャーの相棒「ドラゴマル」。
 翼や尾の都合で、横幅・奥行がかなり大きいオトモ忍となります。

 

 前後比較。
 ドラゴ丸は、シュリケンジン時の左腕、シュリケンジンドラゴ時のボディ中央及び頭の一部を構成する上、翼が盾、尾が剣になるというかなり多くのポジションを占めている存在となります。

 

 サイドビュー。
 翼と尾のおかげで、かなり大型になっています。
 ピュンマルを除けば、占有面積は商品中トップクラスかと。

 

 頭部アップ。
 顎開閉などのギミックはなく、ホント見たまんまです。
 頭頂部の突起は、シュリケンジンドラゴ時に機能する部分なので、詳しくは後述。

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■ ダンプマル:

 

 キニンジャーの相棒「ダンプマル」。
 初登場時には「なんでダンプ?」とキニンジャー本人も思わず突っ込むインパクト。
 このような、各マシンの整合性のなさが、ニンニンジャーの性質を良く表している気がします(初めて商品カタログを見た時はどうかと思いましたが)。

 

 前後比較。
 ダンプマルは、シュリケンジンの上半身(胴体)を構成し、内部にシノビマル等を搭乗させる都合上、四角いブロック体型(?)になっています。
 良く見ると、ダンプカーというには些かデフォルメが利き過ぎな感もあるのですが、細かいことはいいっこなしの方向で。

 

 サイドビュー。
 タイヤはプラ製(ここ大事なポイント)。

 

 劇中のシチュエーション通り、荷台にシノビマルを搭乗させられます。
 湯のみは、なし。
 どうでもいいんですが、オトモ忍って一応人造生命体という設定があるらしいのですが、ダンプマルも生命体?

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■ ワンマル:

 

 シロニンジャーの相棒「ワンマル」。
 ネット上で初めて情報が出た時、ファンがしばし動揺した印象がありました。
 何故犬? というより、そのネーミングの方がインパクトがあった気がします。

 

 前後比較&サイドビュー。
 言うまでもないですが、ワンマルはオトモ忍の中で最も小さく、全長約10.7センチ(鼻先から尾まで)、高さ約7センチ(頭頂部まで)しかありません。
 ワンマルは、シュリケンジンの左脛という、あってもなくてもどうでもいいかなり変わった部位を構成します。

 

 ワンマルの口は開閉可能。
 但し、刃パーツが上顎に付いたまま可動するので、ちょっと違和感が。
 まあこういう形の物だと、納得するしか。
 それにしても、思っていた以上に複雑な面取りの頭部に、ちょっと感動。

 

 ワンマルは、後述のピュンマルに搭乗可能。
 劇中でも、このように乗っていることがありました。
 ワンマルとピュンマルを繋ぐ底部ジョイントのようなものはないので、ワンマルの脚さえ曲げれば(詳細は合体の項で)、向きに関係なく固定出来ます。
 乗せるだけなら、脚を曲げなくてもOKです。

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■ ピュンマル:

 

 モモニンジャーの相棒「ピュンマル」。
 ワンマルと同じく、初見のファンを一瞬退かせたネーミングのオトモ忍。
 リニアモーターカーモチーフだそうです。
 色のせいか、とてもそうには思えない気もしますが……
 あ、アースライナー……

 

 前後比較。
 電車(?)モチーフのため、非常にこぢんまりとした比較です。

 

 サイドビュー。
 ピュンマルはシュリケンジンの下半身ほぼ全体(ボディライン的には全て)を構成するため、オトモ忍五体中最大のサイズとなります。
 長さは約44センチと、かなりの長さ。
 脛になる部分と、腰になる部分の間が気になりますが、残念ながらここには伸縮ギミックはありません(このままです)。

 

 前作「烈車戦隊トッキュウジャー」のレッドレッシャー&ピンクレッシャーと比較。
 結構各部位の大きさが違っています。

 

 次ページでは、オトモ忍五体+オトモ忍シュリケンの合体について触れて行きます。

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