■ BANDAINAMCO 暴太郎戦隊ドンブラザーズ「DXブラックオニタイジンムラサメ」

2024年3月17日 追加

 ここだけの話なんですけどね。
 実は筆者、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の情報を初めて聞いた当時「なんだこのふざけたタイトルは?!」と感じ、かなり警戒しておりました。
 その上、最初のロボ「ドンゼンカイオー」を見た瞬間、今年も買うことはないかなあ……と考えたものです。

 が、しかし。
 気付いたら、近年で最もお金を使った戦隊となっておりました!

 やっぱりドンオニタイジンに惚れたということのが一番大きいのですが、おかげで殆どのロボ玩具を集めてしまいました。

 ですが、実は。
 今回ご紹介する「DXブラックオニタイジンムラサメ」は、筆者は予約開始当時にはその存在に気付くことが出来ませんでした。
 それどころか、気付いたのがSNS上で配送日に関する書き込みを見た時!
 この為、当時は自分のアンテナの低さに激しく憤りを覚え、同時に落ち込んだものです。

 まあ、その約九か月後に未開封初回品が手に入っちゃったんですけどね。

 

 というわけで、「DXドンオニタイジン」「ゴールドンメッキドンオニタイジン」と来て、「虎龍攻神」「オミコシフェニックス」もレビューした以上、これに触れず終いというのもどうかと思うので、本ページラストのドンブラザーズ玩具として、これを取り扱って参ります!

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■DXブラックオニタイジンムラサメ:

 

 2022年10月5日プレミアムバンダイにて予約開始、同年10月20日予約終了。
 2023年2月17日発送。
 価格は、13,200円(税込)。 
2022年10月9日23時までの予約限定で、「ロボタロウギア・ブラックオニタイジンムラサメ」付属。
 
 「豪華観賞用ゴールドンメッキドンオニタイジン」の時、受付期間が一か月ちょいと短め……なんて書いたのですが、よく確認するとこちらはなんとたったの15日間!
 こんだけ短い受付期間って、他にあるんかい?! ってくらい極短ですね。

 

 久々のスーパー戦隊ロボのブラックバージョンです!
 前年にも「ゼンカイオーブラックジュラガオーン」が発売されてはいますが、こちらはミニプラなので除外すると、なんと2013年度の「獣電戦隊キョウリュウジャー」に登場した「DXキョウリュウジン」以来の商品となり、実に約十年ぶりとなります。

 

 このレビュー、しれっと自然にブラックオニタイジンから触れていますが、商品名からも分かる通り、どうやら「ブラックオニタイジンムラサメ」の方がメインのようです。
 しかし、今回はブラックオニタイジンから先に進めさせて頂きたいと思います。

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■ドンロボタロウ(ブラックVer.):

 

 ブラックドンロボタロウ、といった感じでしょうか。
 黒の引き締め効果で非常に引き締まった印象になっています。
 ちなみに本編でも32話に登場しており、ドンムラサメがこれにアバターチェンジしています。
 つまり、これは敵キャラ!

 

 このブラックドンロボタロウ、ノーマルのドンロボタロウと(色以外で)大きく違うポイントがあります。
 それは股関節とその周辺の構造で、「DXドンロボタロウ可動増強版&出陣オプションというセット」版のドンロボタロウと同じ仕様になっています。
 この為、ノーマル版では不可能な「横方向への展開」「前方向への可動」「太腿付け根の回転」が可能です。
 これについては、後程合体後の解説で改めて触れてみます。

 

 ドンロボタロウ正面。

 

 背面。
 実はここにもう一点、ノーマル版と異なる部分が見て取れるのですが、そちらも後述します。

 

 側面。

 

 ノーマル版ドンロボタロウとの比較。
 サングラス部分の色が反転していることもあり、印象が相当異なっています。

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■オニシスターロボタロウ(ブラックVer.):

 

 ブラックオニシスター。
 こちらも全体の色が一気に暗めになっているので、印象が様変わりしています。

 

 ブラックオニシスター正面。
 照明の配置や装甲の角度の問題で色が白っぽくなっていますが、肩のアーマーもちゃんと黒いのでご安心ください。

 

 側面。
 肩の色が一番わかりやすいです。
 すみませんねえ、撮影が下手で……

 

 背面。
 金色のラインが騎士感を覚えさせます(気のせい)。

 

 ノーマル版オニシスターロボタロウとの比較。
 ネジ穴が目立たなくなって予想外の良い効果出てる!

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■イヌブラザーロボタロウ(ブラックVer.):

 

 ブラックイヌブラザー。
 元々黒いボディだったけど、それのブラックバージョンってどうなるの? と思ったけど、まさかのフラットブラック系?!

 

 正面と背面。
 サングラスの色と鼻ッ面の金色が妙な存在感を覚えさせます。

 

 側面。

 

 ノーマル版イヌブラザーロボタロウとの比較。
 艶で色がかなり変わって見え……いや、やっぱそうでもないか。

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■サルブラザーロボタロウ(ブラックVer.):

 

 ブラックサルブラザー。
 尻じゃなく目が赤い猿。
 何とも言い難い独特な雰囲気が出ています。

 

 正面。
 首のアームも黒で統一されています。
 腹部の金色がイカス。

 

 側面。

 

 背面。
 相変わらずお尻は赤くなく。

 

 ノーマル版サルブラザーロボタロウとの比較。

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■キジブラザーロボタロウ(ブラックVer.):

 

 ブラックキジブラザー。
 クリアイエローのパーツが非常に美しいスタイルです。

 

 正面と背面。
 色の変化が与える印象変化が、ある意味最も大きい個体かもしれません。

 

 側面。
 尾(キジンソード)の金色の文様が非常に美しいですね。

 

 ノーマル版キジブラザーロボタロウとの比較。
 ブラックの先鋭感が凄い。

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■ブラックオニタイジン:

 

 というわけで、ようやくブラックオニタイジンに戻って参りました。
 尚、キジンソードが見切れているのはいつものことなんでご勘弁ください。
 一応フォローすることも出来るんですが、すっごく手間がかかるのですよ。
 (背景紙からはみ出ている部分をそうでないように見せる加工が必要)

 

 ちなみにこれ、よく見ると「ブラックドンオニタイジン」ではなく「ブラックオニタイジン」なんですね。
 “ドン”が抜けているという。
 まあ確かに、ない方がスムーズな気はしますね。

 

 ブラックオニタイジン正面。
 部分的な金色塗装がカッコイイですね。

 

 背面。

  

 側面。

 

 先の通り、ブラックオニタイジンのドンロボタロウは「DXドンロボタロウ可動増強版&出陣オプションというセット」の仕様となっている為、股関節の可動範囲がノーマルに比べて段違いです。
 膝の上に腕を載せるようなポーズで自立まで出来てしまいます。

 

 股関節部分はこのようになっていて、まずノーマル版では完全固定だったフロントスカートが独立可動式になっています。
 内部の股関節も、一見同じ構造に見えて全然別物になってまして、ノーマル版は足を前方向にたった一段階しか曲げられないのですが、ブラックはなんと十段階にまで曲げられ、しかも真正面に足を突き出す事も可能です(後方と横は、それぞれ二段階)。
 また足の横方向回転も、ノーマルの一段階に対してブラックはフリー(クリックなし)回転で、その為非常に表情付けがやりやすくなっています。

 尚、腰横のアーマーは非可動のままなので、足を広げる際には限界が生じます。

 

 「〜可動増強版&出陣オプションというセット」には座るための椅子が付属するのですが、ブラックにはそういうのはないので、自立前提ならよっこらしょ的な屈みポーズを取らせるのが精一杯。
 無論、アレがあればちゃんと座らせることは可能です。
 筆者は「DX超合金魂ボルテスV」の箱の上に座らせていた時期があります。

 

 一応片膝立ちも可能ではあるのですが、いささか無理がある気がします。
 足の裏、接地してないし!

 しかし、ここまで可動する大型ロボ玩具ってのもいいものですが、これが戦隊ロボだってことを忘れがちになります。

 

 本商品には、交換用の手首が付属します。
 これも「〜可動増強版&出陣オプションというセット」と同じ仕様で、表情付けに役立ちます。

 

 手首の付け替えは意外にスムーズに行けます。
 手首のボール系が大き目な上、本体側が凹ジョイントなせいか、しっかり嵌りつつも手こずることがありません。
 なので破損を気にする必要はほぼないかと。

 

 手の造形やモールドはかなり良さげで、大きさもあってなかなかの迫力です。
 正直使い所に少々悩みはしますが、それは各ユーザーさん次第ということで。

 

 ノーマル版ドンオニタイジンとの比較。
 もう撮影ブースからはみ出しまくりです!!

 股関節可動の都合、ノーマルの方が後ろに反っているのはご愛敬ということで。

 

 我ながら「このタイミングで?」という気もしますが、せっかくだから「DXキングオージャー」とも比較。
 ドンオニタイジンと定価は殆ど変わらないのに、この大きさの違い!

 

 更についでに、「DXキョウリュウジンFULL ACTION Ver.」とも比較。
 何故これを今更? 十周年だからってなんで? と思わずにはいられないキョウリュウジャーの乱入に伴い発売されたものですが、こちらもキングオージャーとのプレイバリューもあって大きさも大差なくなっていますね。

 

 ブラックオニタイジンをベースにて、虎龍攻神を合体させた「トラドラオニタイジン」。
 カラフルな虎龍攻神のパーツが上半身を覆うので、あまりブラックである意味合いがなくなってしまう感もあります。
 でも、これはこれで個人的にアリかな……

 

 続けて「トラドラオニタイジン極」。
 ノーマル版以上にフィット感があるような気もしますが、実はこれ完全な合体が行えず、中途半端になっています。
 さて、何処が中途半端なのでしょう?

 

 さっきドンロボタロウの背面画像を紹介した際に触れた件ですが、実はお尻部分のパーツがノーマル版と大きく異なっています。
 なんと、パーツ接続用のジョイントがありません!
 本来なら、ここに凸ジョイントが二つある筈なのですが……

 

 その為、このパーツ「ゴールドンシールド」が接続出来ません。
 なので、股間から覗く顔がないのです!
 残念!!

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■ブラックオニタイジンムラサメ:

 

 さて、ようやく本商品のメインともいえる「ブラックオニタイジンムラサメ」です。

 「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」32話に登場。
 ドンムラサメがアバターチェンジでブラックロボタロウに変身し、更に召喚したブラックロボタロウ四体と合体してブラックオニタイジンに、更に追加装備が加わり完成した姿。

 

 ブラックオニタイジンに頭部バイザー、胸部プロテクター、そして二本の武器「ソーシャークソード」を持たせることで、ブラックオニタイジンムラサメ完成です。

 

 表側に追加装甲を足すだけなので、後ろ姿はあまり変わりません。

 

 上半身アップ。
 マスクは口元が開いているので、オニタイジンの口が見えます。
 個人的にこういうのは大好き。
 古くは大連王に通じるものがありますね。
 胸のプロテクターは、ドンロボタロウの胸飾りを外してから取り付ける交換方式です。

 

 ブラックオニタイジンムラサメ正面。

 

 背面。
 尚、ソーシャークソードはサルブラザーロボタロウの穴に差し込めないので、必然的に手に持たせるしかなくなってしまいます。

  

 側面。
 キジンソードは完全な余剰となってしまいます。

 

 2022年10月5日の予約開始から、同月9日23時までの予約でのみ入手可能となる「ロボタロウギア・ブラックオニタイジンムラサメ」です。
 玩具オリジナルで、DXドンブラスター等に接続可能です。
 実際にはドンロボタロウギアと同じもので、ドンブラスター接続時の挙動も同じものになります。

 

 DXドンオニタイジンとの比較。
 一番目を引く部分が変わっている上、肩の後ろの武器がないのでかなり印象が変わりますね。

 以上、「ブラックオニタイジンムラサメ」でした。

 

 戦隊ロボとしてはかなり大型の部類に入るドンオニタイジンのブラックバージョンということで、その印象の変化やレアリティ感は相当なもので、ゴールドンメッキドンオニタイジンとは別な意味で希少感が素晴らしいです。
 しかも、可動範囲が拡張されていたりムラサメVer,にも出来たりと、単なるカラバリに甘んじていない所がナイスです。
 こういう「ブラックの方にそれ独自のプラスアルファがある」というのは画期的で、非常に面白いものを感じます。

 ちなみに、このブラックオニタイジンムラサメはミニプラでも発売されておりまして、そちらもプレミアムバンダイでの受注販売でした。

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