第159回 ■ BANDAINAMCO 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
「豪華観賞用ゴールドンメッキドンオニタイジン」
2024年2月23日 更新
「お供達、最後の祭りだ!」
2023年4月8日よりスタートした「暴太郎戦隊ドンブラザーズ ファイナルライブツアー2023」開催を記念して制作され、会場に展示されていた「全身金メッキのドンオニタイジン」。
会場では非常に注目を浴びていたようですが、その一か月半後にプレミアムバンダイでよもやの予約受付開始。
オリジナルである「DXドンオニタイジン」の約2.6倍に及ぶ価格、しかも「可動・合体非推奨」という購入ハードルの高さも話題となりました。
なんせ、メーカーが非推奨を唱えている上、触れたら皮脂や傷がつく可能性も高いフルメッキ製品。
思い切り触って遊ぶことは、どうしても躊躇われます。
なので、ツイッター等を見る限りではおっかなびっくり触れる人が多かったように感じられます。
中には箱から出すのも抵抗がある……と思った方もおられた? ようで。
わかります、すごくよくわかりますその気持ち。
だが! だったら!
実際に弄って、分解して再合体させたらどんな感じになるのか、益々試す価値がある!
というわけで今回は、リスク覚悟でこの「ゴールドンメッキドンオニタイジン」のレビューをしてみます。
■豪華観賞用ゴールドンメッキドンオニタイジン:
2023年5月22日プレミアムバンダイにて予約開始、同年6月30日予約終了。
2024年2月20日発送。
価格は、24,200円(税込)。
受注期間が一か月ちょいと短めというのが特徴で、ツイッター上でやたら高頻度で本商品の宣伝ツイートが上がっておりましたが、もしかして……あんまり受注申し込み来なかった、とか?!w
※筆者の勝手な想像です。
ゴールドンメッキドンオニタイジンは、ご覧の通り「DXドンオニタイジン」のフル金メッキ版です。
基本的に仕様は変わっておらず、パーツ構成も変わりありません。
その為、以下のパーツはメッキが施されていません。
- 樹脂製パーツ部分
- クリアパーツ部分
- ジョイント(受け側)部分
とはいえ、金メッキと比べてもあまり違和感を覚えない色合いになっています。
今回のレビューは、手袋装着の上でいつも以上に慎重に弄りながら、神経すり減らしつつ撮影をしています。
その為、いつものようにギリギリの自立ポージングや大きく関節を動かすような動作をするにはハードルが高過ぎ、結果的に撮影枚数もいつもよりかなり少なめになっています。
そこんとこ、ご理解よろしくお願いいたします。
梱包状態はこんな感じで、既に合体している状態でブリスターに入っています。
またかなり大きなビニールで包まれており、片づける時結構面倒なことになります。
またブリスターの蓋部分には、このような注意書きが貼り付けられています。
「観賞用」ということが強調されています。
ちなみにプレミアムバンダイの製品ページでは「取扱説明書」が添付されている旨表記がありますが、オリジナル同様こちらにも入ってはおりません。
もしかして、この注意書きのことを指してたのかなあ?
それでは、ここからは頑張ってドンオニタイジンを分解して、各ロボタロウを個別に見て参ります。
尚、分解はこの撮影のための一回しか行っていません。
さすがに何度もやる根性はないのぉ!
あと、本レビューを読んで実際に分解・合体等を試した際に傷や破損が発生したとしても、筆者は責任を持てませんので自己責任でお願いいたします。
■ドンロボタロウ:
ゴールドンロボタロウ、といったところでしょうか。
非常に綺麗で、うっとりします。
この形態にする為には、当然サルブラザーロボタロウとオニシスターロボタロウ、イヌブラザーロボタロウを外す必要があります。
その際、脚部には擦り傷は一切付かず、またスムーズに外すことが出来ました。
背面。
背中にドンオニタイジンのマスクを固定する必要がありますが、当然「メッキパーツにメッキパーツをはめ込む」という際どいことをしなければなりません。
幸い、今回のメッキ膜は思ったよりは丈夫なようで、何度も何度もやらなければ大きな問題にはならない……のかなあ、と個人的には思います。
上半身アップ。
なお構造は通常のDXドンオニタイジンと同じため、「DXドンロボタロウ可動増強版&出陣オプションというセット」版と違い股関節の可動範囲は広くありません。
よく言えば安定性が高く、悪く言えば可動範囲に融通が効きません。
胸パーツを取り外すと、こんな感じです。
凸ジョイント部はメッキされていますが、受け手側の凹ジョイントは非メッキのパーツになっています。
こんな感じで、他の凹ジョイント箇所も同じような処理になっています。
肩関節ジョイント。
こちらは全体が非メッキですので、意外と気軽に取り外せます。
腹部。
分かりにくいですが、サルブラザーロボタロウの腹パーツを固定するためのジョイントは、非メッキです。
ただしその周辺がメッキなので、やっぱりちょっと怖いですね。
オリジナル版ドンロボタロウとの比較。
なんか同じ形状とは思えない……
■オニシスターロボタロウ:
フルメッキになったオニシスター。
暗い色のパーツが大く、また少々安っぽい成形色だったこともあり、印象の変化が半端ないです。
角とサングラスは非メッキです。
背面。
ちなみに、ドンロボタロウの脚が挿入される部分の内側にもメッキが施されています(イヌブラザーも同様)。
オニシスターの首も、非メッキです。
ここは結構力がかかる部分なので、メッキなしで大正解だと思います。
それにしても、首移動させるのが非常に怖い!
オリジナル版オニシスターロボタロウとの比較。
■イヌブラザーロボタロウ:
ボディ側面の滑らかな光沢が非常に美しいロボタロウ。
こちらも、サングラスと耳が非メッキです。
後部から。
脚部の肉抜き穴はメッキこそあるもののそんなにガッツリ施されていません。
ちなみにドンロボタロウの脚が入る穴もこんな感じの処理でした。
オリジナル版イヌブラザーロボタロウとの比較。
黄金の犬……
■サルブラザーロボタロウ:
サングラス部分が唯一メッキになっているロボタロウ。
可動部が結構多いので、撮影時のポージングに神経を遣いました。
首を支えるアーム部分は非メッキです。
背面部。
見ての通り、肩関節と背中のパイプ状パーツは非メッキです。
分割した状態はこちら。
各ジョイントは腰部と腹裏側の凸ジョイント以外全て非メッキです。
オリジナル版サルブラザーロボタロウとの比較。
■キジブラザーロボタロウ:
クリアパーツ部分はブラックオニタイジンと同様のイエロークリアになっています。
この形態にするためには、キジンソードのグリップ部分を本体に差し込む必要があるのですが、うちのはエラーがあるのか片方が奥まで刺さりません(ドンオニタイジンの肩も同様)。
その為、この写真では尾が微妙に浮いてたりします。
本体を割るとこんな感じ。
こちらはジョイント部が凹凸どちらもメッキです。
嘴・サングラス、首部分が非メッキです。
なのでここは安心して動かせますね。
オリジナル版キジブラザーロボタロウとの比較。
明鏡止水!(違)
■ドンオニタイジン:
というわけで、改めてドンオニタイジンに合体です。
フロントビュー。
撮影ブースの都合、キジンソードの先っぽが見切れているのはご勘弁ください。
リアビュー。
背中の曲面が素敵過ぎる。
サイドビュー。
この背中のせいで、箱が分厚くなってます。
金型が共通なので、当然可動部はDX版と同じです。
しかし、やっぱり可動時には神経超使います。
クリックが作動した時の「カチッ」という音にビビります!
一応、関節を動かす度に金色の粉が柱を舞う事はありませんでした。
ノーマル版「DXドンオニタイジン」との比較。
ドンオニタイジン自体、結構な豪華さを感じたものですが、これはもう段違いです。
限定版「DXブラックオニタイジン」との比較。
対極に位置するようなカラーリングですね……光と闇みたいで凄くイイ!!
■超オミコシ武装:
さて分離はやった、ジョイントは確認した。
と、ここまで来たらやっぱり試したいのが――合体でしょう。
というわけで、やってみました「超オミコシ武装」!!
DXオミコシフェニックスと合体させて「ゴールドンオニタイジン」完成。
顔が見えないのは仕様です!
元々金メッキと金色成形色なせいか、想像以上に違和感がありませんでした。
これはいいなあ、これくらいなら試してみたい! と思った方がおられるかもしれませんが、筆者は決して勧めません。
理由は後述します。
画像と合ってない話ですが、実はこの撮影後、ゴールドンランスを分解した時にキジンソードのグリップに傷が入っている事が判明しました。
これはオニタイジンの肩に差した時には起こりませんでした(毎回チェックしてた)。
幸い、刃部分には傷は付きませんでしたが、数ミリに及ぶ結構大きな傷だったのでかなりショックでした。
まあ、そのリスクも覚悟の上でやったことではあるんで、諦めてはいるんですけどね。
そんな訳で、当初はトラドラオニタイジンや極も試そうかと思ったのですが、万が一のことが起きたらもう再起不能になりそうだったので、合体はここまでに留めました。
皆さん、可動や分離はまだ大丈夫かもだけど、さすがに合体はやめといた方がいいよ!
俺みたいになるな!w
【総評】
古くから、雑誌懸賞やらキャンペーン景品で勇者ロボやドライブヘッド等の金メッキバージョン玩具は存在しましたが、やっぱりこういった製品の醸し出す豪華絢爛さは問答無用の迫力です。
これはもう、なんというか……出来がどうとかそういう次元ではありません。
その迫力ある造形も相まって、もはや「拝む」領域です。
イヤホント、もうカッコ良くて金ぴかなんだから、絶対金運上がるでしょコレぇ!! って印象です。
(それなりの支出が確定しているから、実際は疑わしいもんではありますが……)
ドンブラザーズのファイナルアイテムに相応しい、最高最強最高額の商品です。
既に正規ルートでの購入は不可能ですが、もしも再受注などが行われるようなことがあれば、是非“清水の舞台から飛び降りて”購入して頂きたい気がします。
あ、あと、手袋とショーケースも一緒にね!!
というわけで、今回はプレイバリューがどうとかではなく、この偉大なる黄金像の存在感と“可能性”に重点を置いてレビューしてみました。
本商品を購入して「弄ってみたいけど……でも」と迷っている方、或いは買う気はないけど興味はあるという方は、こちらを読んで少しでも何かを実感して頂ければ幸いです。
オリジナルの「DXドンオニタイジン」のレビューはこちらをご参照ください。