第47回 ■ バンダイ WFCダブルフォームチェンジシリーズ「仮面ライダーW」2
2009年12月26日 更新
●WFC02「仮面ライダーW」ヒートメタル
2009年11月28日発売。
前述の「サイクロンジョーカー」後述の「ルナトリガー」と同時発売。
全高約14.5センチ(ツノ含まず)、メタルシャフト短・長の二種付き。
価格は税込2,310円。
熱と炎の力「ヒートメモリ(赤)」と、闘士・鋼鉄の力「メタルメモリ(銀)」でフォームチェンジした姿。
サイクロントリガーと同じく、TV本編よりも先に「劇場版
仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」にて初登場。
ディケイドやクウガが全く歯が立たなかったシャドームーンを余裕で翻弄し、大ショッカー基地の外壁まで吹き飛ばした戦歴を持つ。
熱と炎をまとう攻撃を繰り出す「ヒート」の能力と、重量・攻撃力・防御力を高める「メタル」の能力を組み合わせ、メタル専用の棍状武器「メタルシャフト」を使いこなす。
必殺技は、メタルシャフト末端部から激しい炎を吹き出し、相手に突進・強烈な打撃を加える「メタルブランディング」。
ヒートメタル。
当然ながら、前述のサイクロンジョーカーと仕様はほとんど同じです。
色以外の相違点は、メタルシャフトの装備と胸・手首・足首の模様のみ。
可動幅の制約のせいで、劇中の棒術アクション再現はかなり難儀ですが、メタルシャフトのおかげでプレイバリューがかなり広がります。
メタルシャフトは装備用の短いものと、手に持たせるための長いものと二種あります。
どちらもPVC製ですが、ぶっとい上に割と硬めなので、なかなかへにょったりはしません。
顔アップ。
色が変わっただけなのに、サイクロンジョーカーと全く異なる印象になっていて不思議です。
分離状態。
胸のパターンは、細かい縦線(ヒート)とリベットを打った鉄板のようなもの(メタル)。
メタルがいかにもメカっぽい雰囲気でかっこいいです。
写真によってはグレーっぽく見える左半身ですが、実際はかなりしっかりと銀色していますのでご安心を。
ただし、劇中イメージより色は濃い目です。
ベルトには、ヒートメモリとメタルメモリが再現されています。
ヒートはベルト部分と同じ彩色なので、ちょっと判りづらいかも。
メモリブレイク「メタルブランディング」。
対マネードーパント戦で見せた、突進直前のポーズをかろうじて再現。
メタルシャフト末端部の、排気口みたいなところからガンガン火を噴く様はたまらなくかっこよかったものです。
個人的には一番好きな基本フォームです。
デザインラインはそうでもないのに、色合いや小さなポイントのみで鋼鉄やメカメカしさをイメージさせるスタイルというのは、かなりツボであります。
そういう意味では、胸などのリベット模様は大好物。
劇中でも活躍頻度が高く、のっけからドーパントを数多く仕留めて印象を高めたせいか、WFC初期三商品中では最も売れていたと聞いてます。
また、背中にメタルシャフトを背負うことで全体のスタイルが大きく変化して見えるため、見栄え的にも面白みが増すというのも強いですね。
WFCシリーズの中では、是非とも押さえておきたい物です。
●WFC03「仮面ライダーW」ルナトリガー
2009年11月28日発売。
前述の「サイクロンジョーカー」「ヒートメタル」と同時発売。
全高約14.5センチ(ツノ含まず)、トリガーマグナム(通常・マキシマムモード)二種付き。
価格は税込2,310円。
ルナトリガー。
幻想の力「ルナ(黄)」と射撃手の力「トリガー(青)」で変身したフォームで、中・遠距離戦に秀でている。
専用武器「トリガーマグナム」を使い戦うが、その弾道はルナの力で自在に変化し、追尾弾として使用可能。
必殺技(メモリブレイク)は、トリガーマグナムの銃身を変形させて繰り出す「トリガー・フルバースト」。
デザイン発表当時「ありえねぇ」と酷評タラタラだった、すごい配色のフォーム。
しかし実際に動いてみたら、色々な意味で視聴者の期待の斜め上を行くトンデモなさを発揮。
基本フォーム中でもっともトリッキーな戦法を使いこなす、マニア向け(イロモノ好きとも言う)フォームになりました。
いや大好きですよルナトリガー。
ルナトリガーの配色ですが、右半身の黄色は劇中に比べてかなり彩度が抑えられており、人によってはやや濁った黄色という印象を抱くかもしれません。
逆に、青は若干彩度が高めのようです。
結構際立つ青さです。
ベルト部分アップ。
ルナメモリの色味が、ボディカラーとかなり異なります。
むしろ肩や胸のラインに近い感じ。
ルナトリガーには、いくつかの残念なポイントがあります。
まず、トリガーの特徴でもある「胸板にトリガーマグナム固定」が出来ません。
胸板は別パーツなので、トリガー用パーツだけジョイントを設けることも出来たと思うのですが。
もっとも、これも考え方次第で、胸前面部という目立つ部分に、片側だけ穴が開いてると見栄えが悪い気もします。
メタルの背中にメタルシャフト固定の件を考えると色々モヤモヤしそうですが。
次に、トリガーマグナムを持たせづらいという点。
ここで、サイクロンジョーカーの時に触れた手首形状の件が関わります。
トリガーマグナムのグリップは細身の上に結構複雑な形状をしており、WFCの手首ではしっかり握ることが難しくなっています。
トリガーマグナムのグリップは、こんな感じ。
まるでS.H.フィギュアーツ向けっぽい形状ではありますが……
フィギュアーツ「仮面ライダーディエンド」に持たせても、手の中で回ってしまいます。
銃アイテムをかなりしっかり保持できる筈のディケイド系手首だというのに、です。
要するに、それだけ形状が特殊なわけです。
このような問題があるため、目線のラインと銃口を綺麗に揃えて構えるのがなかなか難しくなってしまいます。
対策として、グリップに何かを巻くことで保持力を高めるというものがありますが、もう一つ「あえて緩めに握らせる」というのもありです。
理屈はわかりませんが、WFCの可動指はしっかり握らせるより多少緩めの方が安定性が増すのです。
お悩みの方は是非試してみてください。
右手で銃を構え、左手で支える銃撃ポジションも、手がイマイチ開き切れない形状のためあまりしっかり決まりません。
また、足の構造上立ち膝も出来ないため、姿勢を低くして銃を構えるとか、そういうスタイルも再現不能です。
仕方ないとはいえ、この辺りの制約はかなり厳しいものを感じます。
トリガーマグナムは、変形前と変形後の二種類付属。
塗りは正直さほどではないですが、左側にある金色のWの意匠がいい感じで目立っています。
材質は、メタルシャフトと同じくPVC。
「トリガーフルバースト」。
怪しいアイテムを取ってパワーアップしたSTGの自機弾みたいな3WAY攻撃とか、実に見所のある技であります。
否、どちらかというとアールグレイ(RAY-STORM)のロックオンレーザーに近い?!
分離状態。
ルナトリガーは、トリガーマグナムがないと他の二種以上に変化の乏しいスタイルで、単独ではかなり面白みに欠ける気がします。
それでも、カラフルな配色から来るイメージでそれなりに独特な個性を発揮している点はさすがといえるでしょう。
腕足にょろにょろ攻撃再現したいなぁ……(無理)
サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガー。
この三体が揃うと、更にプレイバリューが拡張されます。
残る6フォームの再現です!
●サイクロンメタル
「サイクロンメタル」。
「サイクロン(緑)」と「メタル(銀)」の組み合わせで、マフラーとシャフト両方を装備する豪華な形態。
緑と銀という配色は、他にない爽やかな印象を与えます。
ヒートメタルやサイクロンジョーカーで感じられた重さが消え、なかなかの個性を発揮している気がします。
活躍の印象薄いけど。
●サイクロントリガー
「サイクロントリガー」。
「サイクロン(緑)」と「トリガー(青)」の組み合わせによる形態。
銃撃の性質が大きく変化。
発色きつめの青色が左に来るため、本来ならマッチング度合いが高い&爽やか系な筈の青と緑なのに、不思議と異形感が漂うという、大変に面白みのあるフォーム。
マフラーと銃という組み合わせもカッコイイです。
個人的にとても大好き。
●ヒートジョーカー
「ヒートジョーカー」。
「ヒート(赤)」と「ジョーカー(黒)」の組み合わせで登場する格闘形態。
相手が女性でも、自分の師匠でも執事でも構わず殴りつける豪快さん。
他にない引き締まったスタイルのように見えて、いかにも「格闘士」という佇まいが最高です。
対T-REXドーパント戦では、巨大な相手に炎パンチ連発したり、マシンハードボイルダーに乗って逆走大追跡敢行したりと、さりげにのっけから大活躍していたフォーム。
こちらも、サイクロンジョーカー同様真っ二つ系必殺技「ジョーカーグレネイド」というパンチ系メモリブレイクがありました。
相手がルナジェルでもメイドでもモニカでも容赦はしないぜ!
●ヒートトリガー
「ヒートトリガー」。
「ヒート(赤)」と「トリガー(青)」の組み合わせで登場する銃撃形態。
思いっきりキカイダー01配色。
僕らの友達人造人間万歳。
きつめの配色が合わせられたスタイルのためか、大変個性的な外観です。
他ヒーローに似た配色がある、という点を除いても、あまりライダーらしくない印象すら感じられます。
逆に言うと、そこが魅力なわけですが。
こちらも、対バイラスドーパント戦で必殺技「トリガーフルバースト」という超火炎噴射攻撃を行い、かなりのインパクトを叩き付けてくれました。
●ルナジョーカー
「ルナジョーカー」。
「ルナ(黄)」と「ジョーカー(黒)」の組み合わせで登場する格闘形態。
第一話はジョーカーエクストリームの真っ二つキックが話題に上がりがちですが、それと同じくらい視聴者を驚かせたのが、このフォームによる「ゴムゴ○攻撃」。
ありったけの夢をかき集め探し物探しに行くのさ。
決め手となる攻撃や必殺技は12月現在まだありませんが、防御や牽制、またはメモリブレイク後の元ドーパント(人間)救出など、応用能力に長けている印象がとても強いです。
というか、個性強すぎ。
配色も、よく見たら結構ショッキング系ですね。
だが、それがいい。
●ルナメタル
「ルナメタル」。
「ルナ(黄)」と「メタル(銀)」の組み合わせで登場する形態。
色味的にはあまりパッとしませんが、こちらもルナ性能のおかげで結構印象深いフォームです。
対マネードーパント戦で見せた「メタルシャフトにょろにょろ攻撃」は、結構な強さ(というか万能さ?)を見せていました。
所謂ムチ攻撃でしたが、考えてみたらムチ系武器というのはライダー作品にあまり出て来た印象ないですね。
若干の差異を理解の上で例を挙げると、せいぜい「仮面ライダーX」のライドロープや「仮面ライダー龍騎」のライアが使っていたエビルウィップくらいでしょうか。
後は敵キャラですかね。
【買ってみて一言】
基本形態だけで9つのフォームというのは、今のところ歴代ライダー最大を誇ります。
フォームチェンジ回数やそれぞれの利用頻度という点だけで見た場合「仮面ライダークウガ」をも凌ぐほどで、これが必然的に「仮面ライダーW」最大の魅力となっています。
当初は「単なる色替え半身を取り替えるだけでは個性なし」と酷評されていたものの、実際には「ただ色が変わっただけなのにスタイルすら変わっているような印象すら感じられる」という予想外の魅力があり、やはり特撮ヒーローは動いてナンボなんだなと、改めて思い知らされたものです。
WFCは、こういった魅力をとても判りやすくかつ簡単に再現しており、大変楽しいものです。
確かに、可動の制約やポージング自由度の難など苦しい部分も多いのですが、「同じ形状で色違いの物を組み合わせるだけでここまで印象が変化する」という意外性は充分過ぎるほど発揮されており、先の難点を補っている感すらあります。
つまり「弄ってみれば良さが解る」系の玩具ってことですね。
ちなみに、WFCシリーズはこれで打ち止めではなく、「仮面ライダーWファングフォーム」や二人目ライダー(分割ギミックなし)の発売も確定しています。
本作の放映期間は一年なので、今後どのようなラインナップが出てくるか大変楽しみです。
Wが搭乗出来るかどうかは不明ですが、一応バイクも発売されるので、そちらのプレイバリューについても注目していきたいものです。
WFCは、「仮面ライダー555」におけるRHF、「仮面ライダーカブト」におけるCORシリーズに相当するカテゴリのようで、関節フル稼働&スタイル重視の物は、2010年3月以降発売のS.H.フィギュアーツシリーズ担当になりそうです。
ただし、フィギュアーツ版は試作品画像を見る限りだと左右分割するようには感じられませんし(分割線部分にライトの照り返しや塗装跡が見られる)、また分割ギミックを投入すると関節可動率が低下するのではないかという懸念もあります。
もしフィギュアーツが、分割もするし関節可動も充分な商品として発売されればこれ以上のことはないのですが、さすがにそこまで求めるのは難しいのでしょう。
ちなみに2009年12月下旬、S.H.フィギュアーツでも全9フォームの発売が確定したようです。
2010年3月以降、基本3フォームをまず発売、その後「サイクロンセット」「ヒートセット」「ルナセット」として各2体ずつ販売するとのアナウンスがありました。
今の時点では、各セットがどういう販売形態なのかはわかりませんが、こちらも実に楽しみであります。