第176回 ■ BANDAINAMCO ■S.H.フィギュアーツ(真骨彫製法)
「仮面ライダーアギト グランドフォーム 25th Anniversary Ver.」

2026年5月4日 更新

 

 レビューを始める前に、ちょっとした懺悔。

 実はこの真骨彫アギト、初版を所持しておりまして、その際に一度レビューを行う予定でした。
 約11年半前に、こちらでも予告をしていたんですが、諸事情あって手放さざるを得なくなっちゃって、こんなに時間が経ってしまいました。

 というわけで、今回は初版との比較が出来ない状態で本商品をレビューせざるを得なくなっています。
 ゴメンナサ〜イ!

 あ、あともう一つ。
 今回は、ずっと前に入手していながら取り扱っていなかった「トリニティフォーム」も一緒にまとめてレビューしたいと思います。

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■S.H.フィギュアーツ(真骨彫製法)
 仮面ライダーアギト グランドフォーム 25th Anniversary Ver.:

 

 メーカー:BANDAI NAMCO.
 発売日:2026年4月25日
 価格:9,900円 (税込)

 予約解禁は、2026年1月8日16時。
 一般販売商品です。

 

 2015年8月22日に発売された「仮面ライダーアギト グランドフォーム」のバージョンアップ版で、事実上の再販。
 集光頭部パーツや25周年記念デザインの台座が追加され、更にボディカラーを再解釈。

 

 仮面ライダーアギト。
 主人公・津上翔一(本名・沢木哲也)がアギトの力で変身した姿。
 フェリー船「あかつき号」上にて「光の力」と出会った事がきっかけで変身能力を得た結果、グランドフォームを始めとする様々な力を使いこなし、また能力を進化させていくことになる。

 金色の胸部と両前腕、オルタリングの中央部が黄色の「グランドフォーム」を基本形態として、右肩と右腕、胸部とオルタリングが赤色になる「フレイムフォーム」、左肩・腕・胸部・オルタリングが青色になる「ストームフォーム」の計三種類がベースだったが、後に三大フォームの力を集約させた「トリニティフォーム」を使い、更には「バーニングフォーム」「シャイニングフォーム」へとパワーアップしていく。

 基本形態のグランドフォームは徒手空拳で闘い、G3やギルスと異なり達人のような“最小限の動きで攻撃する”ような闘い方を見せる。
 必殺技は「ライダーキック」で、頭部のクロスホーンを展開させ、更に地上にアギトの紋章型のエフェクトを浮かび上がらせ、そのエネルギーを脚に吸収して放つ。

 専用マシンは「マシントルネイダー」で、これは通常移動だけではなくスライダーモードに変型し、アギトの必殺技を強化する能力を発揮する。

 

 さて真骨彫アギト25thです。
 造形的には、11年前から特に変化はないのですが、部分的に変更箇所があります。
 主な変更点は金色部分の彩色の変更、また首の長さの延長です。
 開封直後、その首の長さに戸惑いを覚えましたが、本編映像と見比べたらこれはこれで意外と良いバランスだと気付き、個人的な違和感は薄れました。
 
 まあそれよりも、価格が4,400円も高くなった点が……
 初版が結構長い間安売り状態になっていたのが、今となっては信じられないですね。

 

 フロントビュ―。
 全高は約14.8センチ(頭頂部まで)、重量は約49グラム(通常頭部・クロスホーン通常形態)。

 11年以上前の造形ではあるものの、今の視点でもなかなかのボディバランスで、さすがは真骨彫というところです。
 胸の中央のワイズマンモノリスと、ベルト「オルタリング」はクリアパーツ。

 

 バックビュー。
 フロントビュ―に対して非常にシンプルなスタイル。

 

 サイドビュー。
 こうして見ると、少々吊り目なのがよくわかります。

 

 頭部アップ。
 先の通り、ボディカラーの一部を再解釈したことにより金色部分が落ち着いた色合いになりました。
 ですがそのせいで、クロスホーン(角)とパワーシェルアーマー(胸部)の金色に差異が生じています。
 これがSNS上でえらく不満がられていた模様で、塗り直しを行うユーザーも居たようですが、実際はそこまで違和感があるわけではないように思えてなりません。

 まあ幸い、クロスホーンは取り外しが可能なためリペイントは楽に行うことが出来ると思いますが、やるかやらないかは人それぞれということでしょう。

 

 謎頭部出現!
 ……というのは嘘で、これは通常頭部からクロスホーンを取り外した状態。
 本商品は初版と異なり、クロスホーン展開時は頭部そのものを交換するのではなく、ツノだけを交換するスタイルに変更されました。

 

 展開クロスホーン(向かって左)と、通常クロスホーン(右)。
 どちらも隙間なくキッチリ頭部にくっつくので、最初は取り外し可能だと気付かない人もおられたかもしれません。
 尚、取り外しは簡単に行えはしますが、最初は少々固く感じられるので、鼻筋部分を折らないように細心の注意を払う必要があります。

 

 「仮面ライダーアギト・トリニティフォーム」との上半身比較。
 胸部の金色の艶の差異が特に目立ちます。
 クロスホーンの色味は、トリニティの方が濃いようです。
 どうしても今回の色が納得行かないという人は、トリニティの頭部を差し替えると手っ取り早くて良いかも?

 

 展開クロスホーン装着状態。
 シャープな造形がカッコイイですねぇ。

 

 今回の最大の売り・集光頭部パーツ。
 「真骨彫・仮面ライダー龍騎」から採用されたもので、「伝説の勇者ダ・ガーン」の当時品玩具みたいに 後頭部の一部が透明パーツになっています。
 ここに光が当たることで、コンパウンドアイズ(複眼)が光って見えるというものです。
 これは通常頭部とそのまま交換して使用します。

 

 んでこの集光ですが、ぶっちゃけた話、そこまで劇的な効果は期待出来ません。
 画像は集光頭部パーツを使用した状態ですが、通常の照明では、このようにうっすら明るくなる程度の効果しかありません。

 

 こちらは撮影に使用している両サイドの照明の一つを、上部に移動させてみた状態です。
 LEDライトでかなり強い光量の筈なのですが、それでもこんな程度にしかなりません。
 ちなみに、照明の高さはだいたい35センチ+撮影ブースの布地越しという条件です。

 

 映像のように強烈に光らせたい場合は、小さなハンディライトを後頭部に超接近させるくらいやらないと難しいです。
 
 これ、龍騎以外にも「真骨彫 仮面ライダーカブト ライダーフォーム 20th Anniversary Ver.」でも採用されるようなのですが……本当に要るのか、こんなもん? って気にしかなりません。

 

 続いて肩と腕の可動について。
 両腕は水平位置まで上げることが可能、肘は90度以上曲がります。

 

 両腕は前に向けた場合、これが限界となります。
 両肩のスイング機構がないため、このように両腕が開いてしまいます。

 

 腹部は伸縮ギミックがあり、これにより全高が約15センチまでアップします。
 数値にするとたったの+2ミリに過ぎませんが、伸縮前と比較するとこれくらいの差が生じます。

 

 これにより、前屈範囲が拡張されます。

  

 変身ベルト「オルタリング」。
 バックル部と側面部がクリアパーツになっています(クリアパーツに部分塗装)。
 ブラッククリア部の奥にある二つのポイントは、左右共にイエローです。
 このブラッククリア部はかなり薄くて、トリニティフォームと比べるとより内部が確認しやすくなっています。

 

 脚部の可動。
 前方には普通に90度くらい曲げられますが、後方にはあまり曲げられず、目測15度あるかないかくらいしか動かせません。
 これはパーツ干渉が原因で、太腿裏の内側が尻パーツが接触しているためです。
 この干渉を避けるように、太腿を回転さえた上で動かせば、目測80度くらいまで曲げることが可能になります。

 

 両脚は最大でここまで開きます。
 足首は前後左右にかなり大きく可動するので、接地性は相当なものです。

 

 付属手首は三種類で、掌を一杯に開いたものと、例の構え用のもの、そして軽く指を曲げた形のもの。
 三つ目のものは握りが中途半端なため、フォームチェンジ直前のフレイムセイバーを持たせた状態の再現は少々厳しいです。

 

 この手首は、ポージング以外では「DXポピニカ マシントルネイダー」等のハンドルを持たせるのに活用出来たりします。
 とはいえ、当時物のマシントルネイダーや、旧アーツ版マシントルネイダーを未だに持っている人もそう多くないんじゃないかなとも思えるので、この手首が活用出来るかは甚だ疑問だったり……。

 

 トリニティフォームとの全身比較。
 トリニティの方が、やや玩具っぽい金色なのがわかります。
 両肩・両腕以外の造形は共通ですが、実は関節がかなり柔らかめで、特に腕の各関節が結構緩めになっています。

 こちらのレビューは、別ページにて。

 

 25周年記念デザイン台座。
 直径約10センチで、重量は約16グラム。
 表面は艶ありですがイラスト部分はフラットで、少しざらついています。

 

 こちらも他の商品と同様、魂STAGE仕様なので支柱を立てることが可能です。
 とりあえず、支柱なしでアギトを立たせた状態。

 

 魂STAGEの支柱を接続させた状態。
 かなりコンパクトにまとまるのでいい感じですが、やはりイラストの上に立たせるのは抵抗がありますね。
 なお説明書には

“台座のプリント部の上には、長時間立たせないようにしてください。”

 という注意書きがあります。
 癒着しちゃうのかな?

 

 クロスホーンを展開状態にして、例のポージング再現。

 

 動き出してる、未来を止められない。

 

 BELIEVE YOURSELF 明日へ!!

 ライダーキック!

   

 代役で昇天!

 

 先程でも少し触れましたが、旧商品との組み合わせについて。
 当時品の「DXポピニカ マシントルネイダー」に乗せることが可能です。
 ただ、さすがに25年も前の商品、しかも装着変身用ということもあってサイズが明らかに小さすぎます。

  

 搭乗姿勢を色々な角度から。
 マシントルネイダーにフットステップがない事が幸いし、脚を適当な位置に逃がすことが可能なので、かろうじて乗れるようになっています。
 なので、もしフットステップがあったら間違いなく尻が浮いたでしょうね。

 マシントルネイダーの元車は1,100ccの大型だったので、もう一回り? くらい大きいものが新規で欲しいですねえ。

 

 スライダーモードへ搭乗させる場合、高難度のバランス調整が必要になります。
 フィギュアーツ版なら、魂STAGEの支柱が固定出来るのでまだ楽なのですが。
 それにしても、やはり大きさが……。

 

 以上、仮面ライダーアギト グランドフォーム 25th Anniversary Ver.でした。
 次ページで「トリニティフォーム」のレビューに続きます。

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【総括】

 

 2026年冒頭、唐突に発売情報が流れて来た真骨彫アギト25th、完成度に関しては既に保証済みだったので不安は少なかった印象です。
 古い商品なのに体型は(若干細めかな? とは思うものの)しっかりしていて、素立ちさせた時のスタイリングは劇中のイメージ通りです。
 十一年の経過で価格はかなり高くなりはしましたが、持っていない人や初版を手放した人には嬉しい商品です。
 特に2026年はアギト25周年で「真アギト展」というイベントが開催、更に4月29日には劇場版「アギト-超能力戦争-」が公開されたこともあり、販促としては最良のタイミングだったと思います。

 ただ、ネット予約は案の定瞬殺だったので、出来る事なら再販で欲しい人に行き渡るようにして戴きたいものです。
 実は筆者も今回予約合戦に破れ、更に諸事情で発売日当日に店舗に並ぶことも出来なくなったのでかなり絶望感に苛まれたのですが、SNSの相互フォロワー様のご協力を経て何とか入手することが出来ました。
 ありがたいご縁ではありましたが、次はもう少しその、なんというか……手加減が欲しい所です。

 

 これの発売日前日は、「真骨彫 仮面ライダー旧2号(仮面ライダー対ショッカーVer.)」の到着日でもあり、そのため人によっては二日連続で真骨彫が手に入るという素晴らしいタイミングでした。
 しかもゴールデンウィーク直前ということもあり、ゆっくりと楽しむことが出来るという、正に夢のようなお話。
 更に、劇場版を観た後なら更にテンションも上がるというものです。
 こういうのは、実に嬉しいものですね!

 なお「仮面ライダーアギト」系の真骨彫は、この後12月に「仮面ライダーギルス」、2027年1月には「津上翔一」、2月に「仮面ライダーG7」が予定されています。
 また「真アギト展」では、イコンに描かれていた赤色の謎人物をモチーフにした「赤いアギト」というオリジナル商品が発売され、ここに来て一気に種類が増えました。

 しかし一方で、「仮面ライダーG3」及び「G3-X」、「アナザーアギト」、また各マシン等の発売情報などは(2026年5月初頭現在)まだなく、続報が待たれる状況です。

 あ、あと「V1システム」と「北條透」も是非!
 どさくさに紛れて!

    

    

    

    

 

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