第166回 ■ BANDAINAMCO 超合金「CHOGOKIN ROBO 50」

2025年7月29日 更新

 

 超合金は、2024年で50周年を迎えました。
 「ダイカスト マジンガーZ」から始まったこのシリーズは、同年5月10日から7月1日にかけて「CHOGOKIN 50th Anniversary Exhibition」というイベントを開催。
 それに合わせるように様々な記念商品販売や人気商品の再販を行いましたが、今回はその関連で販売された商品をご紹介します。

 

 超合金で造られた「超合金」ロゴ!
 もはや完全なネタアイテムではあるんですが、そこはさすが超合金。
 このロゴがロボットに変型するというイカれた素晴らしい発想が素敵です。
 
 というわけで、今回はこれを取り扱って行きたいと思います。

 今回は短めよ!

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■超合金 CHOGOKIN ROBO 50

 

 2024年11月15日発売。
 価格は4,950円(税込)。
 「TAMASHII NATIONS STORE(通称・魂ストア)」及び「バンダイナムコ Cross Store」の一部店舗(東京店・横浜店・京都店・博多店)、「TAMASHII NATIONS Concept Shop(エディオン横浜店・ビックカメラ新宿西口店)」にて販売。
※2025年7月26日現在、魂ストア大阪店で販売中を確認。

 

 先の通り、昔ながらの超合金ロゴを超合金で作成したものです。
 大きさは、横幅約10センチ、高さ約3.8センチ、厚み約2センチ。
 片手で軽く握れるくらいのサイズです。

 

 なんでも全体の約95%が亜鉛合金製とのことで、大きさの割に異常にズッシリしています。
 その上、金メッキ・銀メッキ・黒鉄メッキもふんだんに使用されていて豪華なのが嬉しいですね。

 

 その重量は、なんと約265グラム!
 真骨彫製法「仮面ライダーファイズ」が約54グラムなので、約五体分にも相当するわけです。
 大きさこんなに違うのに。

 

 このエンブレムモード、そのまま単体で飾ってもいいんですが、真骨頂は他の商品と並べた場合です。
 超合金製品と並べるのは当然として、それ以外のシリーズであっても「超合金」になったような錯覚が得られます。
 あまり詳しくない人なら騙せるかも?!

 

 仮面ライダーガヴも超合金に!w
 置いているのは中国版のアクションフィギュア(国内で販売された方ではない)ですが、完成度が高いせいか本当に超合金っぽく見えてしまう気も?

 

 うちのバナーでも使っている、真骨彫(違)キュアピーチと。
 ああ欲しいなあ、超合金ピーチはん……バンダイ、血迷って出してくれないかなあ……。

 

 同じ(?)ポピーのポピニカだって、これを置けば超合金に?!
 当時品の「マジッカー」と共に。
 これもリメイク商品出ないかなあ。
 無理だよなあ。

 

 変身ベルトだって超合金!
 絶対ずり落ちるだろうけどぉ!

 

 他社製品だって超合金化!!

 

 ゲーム&ウオッチだって!!

 こんな感じで、どんなものでも瞬時に超合金化してしまうネタアイテムとして最高です!

 

 そして、このものごっつう重たいエンブレムが、ロボットに変型するわけです。
 早速変型させてみましょう。

 

 まず向かって右端の紺色部分のパーツを外します。
 ここちょっと固めにロックされているので、引っ張る時に力が要ります。

 

 エンブレムの赤い部分を取り外します。

 

 外した部分は、紺色の部分と内側にあった赤い部分を動かして引き伸ばしておきます。

 

 エンブレムの黄色い部分を、右方向に引っ張ります。
 上下で二つに分かれますが、両方引っ張っておきます。

 

 引き伸ばした部分の上半分を、奥に向かって90度回転させます。
 その際、少々上に引き上げる必要があります。

 

 同じように下半分も回転させ、開いておきます。
 画像では上半分だけですが、下にも施します。

 

 本体を立て、末端に折り畳まれていた銀色のパーツを90度回転させて爪先を構成します。
 これを左右両方に行います。

 

 向きを変えて右側面に。
 「合金」の下半分のプレートを時計回しで180度回転させます。

 

 ここまでの状態。
 向きを変えて正面から見ると、こんな感じになります。

 

 両肩を引き出します。

 

 胸の「超」プレートを反時計回りで90度回転させます。
 これに連動して頭部がせり上がって来ます。

 

 変型完了。
 ちょっと脚の開きが不充分ですが、ちゃんと開けますのでご安心。
 ただし、少々股関節が固めです。

 

 これに、先程取り外していた赤い部分を「剣」として持たせれば完成。
 この状態で、高さ約11.2センチ、最大幅約6センチ(両脚)、奥行最大約2.5センチ(爪先)。
 ただしこのポーズで剣を持たせた状態だと、奥行きは約12センチまで拡がります。

 

 背中には、今や懐かしい「ポピー」の刻印が!
 やっぱり超合金といったらポピーですよね、よくわかってらっしゃる。

 というか今気づいたんだけど、販数マーク(仮名)が三つってことは、一回再販してるのかな?
 ということは、一回生産ONLYの限定品というわけではないのかな。

 

 超合金ロボ50フロントビュ―。
 足首はちゃんと接地前提で斜めカットになっています。

 

 バックビュー。
 こういう商品の場合、ネジ穴や刻印も愛おしい。

 

 サイドビュー。
 薄い!w

 

 可動は殆どなく、脚を開くのを除けば肩のこれが限界。
 360度の腕回転と、変型行程の都合による上方向への若干のスイングのみ(前後下へは不可)。
 一見可動しそうに見える肘と手首は全く動かせません。

 まあ、そもそも「超合金」に可動を求めるのは本来お門違いなので、これでいいのだ!

 

 足の裏はこんな感じ。
 穴が空いてる様に見える部分は、黒いネジが嵌っています。

 

 頭部アップ。
 よく見ると「50」を模した仮面を被ったデザインなんですね。
 目に当たる部分は
 あと、鼻と口があるフェイス。

 

 両肩の付け根の赤い部分がプラ製です。
 表面からはっきりわかるプラ部分は、ここと武器にあるパーツくらいで、それ以外は本当に全部合金製製なのが改めて凄いなと思います。

 

 武器。
 グリップとナックルガードを繋ぐ軸部分、裏側にあるジョイントがプラ製ですが、後は全部合金製。
 これ単体で重さが約32グラム(単四電池四本分弱)もあります。

 

 裏側は金色で四枚刃が重なっているような形状。
 なんつうか、畳んだハリセンみたいにも見えます。
 中央辺りにある赤いツメ二つは、先で触れた本体への接続ジョイントです。

  

 表面と裏面。
 この状態で長さ約12センチ、最大幅約2.1センチ、厚み約7ミリ。

 

 改めて武器を持たせたロボ。
 合金製の手首の穴にプラの棒を差し込む感じです。
 持ち手は丈夫に出来てるけど、これ、このまま飾ってた場合経年劣化で折れたりしないのかな……。

 

 当然というか、右手だけじゃなく左手でも持たせることが出来ます。
 ただしその場合、刀身はこうなります。

 

 かっこいいアクションポーズ!

 

 他の超合金との比較。
 とりあえず「超合金魂ダイレオン」と「ワンセブン」と並べて。

 

 ちなみにエンブレムへの変型時、この部分に隙間が空いてしまう場合があります。
 これは変型時に一部パーツが干渉してしまっている為に起きる症状です。

 

 原因はここ。
 これは押し縮めた脚の一部が、拳の親指に引っ掛かってしまっている状態です。
 この状態になったら、腕をほんのちょっとだけずらしてやればキッチリ閉じられるようになります。
 わざわざ腕を引き出す必要はなく、このままで動かせます。

 

 パッケージ正面。
 ブリスタータイプですが、台紙をスライドで取り外せます。
 「合金比率約95%」の部分は箔押しです。
 この状態のまま飾るのもいいですね。

 

 パッケージサイズは高さ約16センチ、幅約13センチ、奥行約2.4センチ。
 この状態で重さ約300グラム。
 台紙裏が説明書を兼ねています。
 またパッケージは自立可能で、店頭でもこの状態で棚に置かれていました。

 

 以上、「CHOGOKIN ROBO 50」でした。

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【総括】

 洒落アイテム・ネタアイテムとしては、これ以上ないくらい面白い商品です!
 昨今の、合金率減少による「どこが超合金だコレ」感を真向から払拭する95%の重量感、質感もさることながら、三種類のメッキ加工など、超合金のお約束をこれでもかと盛り込んでいるのが最高です。
 反面、アクションフィギュア的な要素はほぼ皆無で、今の基準だと限りなく置き物に近いので、あくまで可動を求める人には向かないと思われます。
 まあ、そもそもアクションフィギュアではないですからね。

 

 ちなみにこの超合金ロボ50以外にも、合金率が高い商品が出ています。
 2024年10月26日発売の「超合金ルービックキューブ」や、2025年4月発売の「超合金あずきバーロボ」がそれで、前者は約80%、後者は約95%とこれまたあたおかな思い切った素材構成になっています。

 こういうのは、アニバーサリーとか関係なく、もっと色々出して欲しい気がしますね。

 

 

 

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