第139回 ■ バンダイ 手裏剣戦隊ニンニンジャー「シュリケン合体DXシュリケンジン」02

2016年3月10日 更新

 このページでは、シュリケン合体「DXシュリケンジン」の合体と合体後についてレビューしていきます。
 各オトモ忍の紹介は、こちらをご参照。

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■ シュリケンジン 合体

 

 五体のオトモ忍+オトモ忍シュリケンが、シュリケン合体!
 以下で説明する合体プロセスは、劇中の流れとは異なりますので、ご了承ください。
 (劇中の変型・合体順は、ドラゴマル→ダンプマル→ワンマル&ピュンマル→シノビマルとなります)

 

 まずは、ワンマルから。
 ワンマルの四肢を、矢印の方向に折り畳み、胴体内に収納します。

 

 そのままピュンマルの後部車両(シュリケンジンの左脚)に、ワンマルを収納します。

 

 ピュンマルを折り曲げ、下半身を形成します。

 

 ピュンマルの機首を90度曲げ、つま先を構成します。
 ちなみに、この時ロックがかかる構造になっているため、ピュンマルに戻す時は、各機首側面にある解除スイッチを押してやる必要があります。

 ピュンマル(&ワンマル)は、この状態で一旦置いておきます。

 

 ダンプマルは、前部を取り外します。

 

 取り外した前部の左車輪を、畳みます。
 すると、内部から拳が出現。
 その後、拳を90度回転させると、ロックがかかります。
 右車輪も、同じく畳んでおきます。

 

 この時点までで、シュリケンジンの右腕が完成。
 この写真では、撮影の都合上右車輪を畳んでいませんが、実際は畳まれた状態となります。

 

 残ったボディの方は、先ほど取り外した前部の上にある「へり」を、折り畳みます。

 

 ダンプマルと、ピュンマル(&ワンマル)を合体。
 ダンプマルのシャーシ側から、ピュンマルの折り返し部分をスライドさせるようにします。
 この時もロックがかかるので、合体解除時は、ダンプマル側の解除スイッチ(上向き矢印部分)を押しながら外してやる必要があります。

 

 ドラゴマルの、翼と尾を取り外します。

 

 ドラゴマルの外した翼は、左右を合わせることでシールドになります。
 特に接続用アダプタパーツは必要なく、そのまま合体出来ます。

 

 背を伸ばし、両脚を前に突き出すような姿勢にします。
 すると、下部より拳が出現します。
 両腕は、上げておきます。
 これで、シュリケンジンの左腕が完成。

 

 ダンプマルの荷台部分のアーム(岩石を投げつける時に使ってた部分)を引き起こし、そのまま一杯まで倒します。
 勿論、これはどの段階で行っても問題ありません。

 

 ダンプマルの側面のジョイントに、ドラゴマル(左腕)とダンプマル前部(右腕)を接続します。

 

 シノビマルは、画像のように脚の各関節を曲げて、座り体勢に調整します。
 この時、両手をやや上げておくと、後でちょっと楽かもです。

 

 座らせた姿勢のシノビマルを、ダンプマルの荷台に収めます。
 シノビマル腰裏部分のジョイントが、ダンプマル荷台内部のジョイントに嵌り、安定します。

 

 この時、シノビマルの手に操縦桿(ダンプマル荷台端にあるパーツ)を握らせる必要があるのですが、シノビマルの両手を少し上げた状態で座らせ、その後に手を下ろせば上手く握らせられます。
 シノビマルの両手はPVC製なので、握らせるのに失敗しても、少し歪めさせれば充分リカバリー出来ます。

 

 ここで、オトモ忍シュリケン。
 オトモ忍シュリケンは、基本的に大型ロボの頭部を構成します。
 プレイバリュー的には、なりきり玩具「忍者一番刀」への接続・連携プレイが楽しめます。
 シュリケンジン付属のものは、ベース一体に対し、ブレードパーツが二種類あります。
 今回は、まず赤いブレード(アカニンジャー用)を装着してスタンバイ。

 

 裏面。
 中央のボタンを押すと、回数に応じて
1.効果音+「オトモ忍、シュリケン!」
2.「シノビマル!」
3.「ドラゴマル!」
4.「ダンプマル!」
5.「ワンマル!」
6.「ピュンマル!」
…という音声が鳴ります。
 ちなみにこの音声の順番は結構長い時間記憶されているようで、例えば1まで鳴らした状態で丸一日放置、翌日にボタンを押すと、2から始まったりします。

 端の方にある小さな凹スイッチは、誤作動時に使用するアジャストボタン。

 

 側面。
 詳しくは後述しますが、オトモ忍シュリケンのブレードは交換可能です。
 側面にあるボタンを押しながら、ブレードをずらして引き抜きます。
 とりあえず、今回はデフォの赤いブレードのままで、合体に使用します。

 シュリケンジンの顔のプレートを立てておきます。

 

 合体を終えたオトモ忍の最頂部に、(ボタン部を上にして)オトモ忍シュリケンを接続します。
 すると、スイッチが自動的に入り「ワッショイニンジャ、ワッショイワッショイ!」という掛け声とBGMが2ループ鳴り、その後「シュリケンジン!」という音声と太鼓の音が鳴ります。

 

 合体時に音声が鳴るのは、この突起部分がオトモ忍シュリケンの内蔵スイッチを押すためです。
 これで内蔵スイッチが押されたままの状態だと、オトモ忍シュリケンのボタンを押した時の音声も変化します(合体時の「シュリケンジン!」+太鼓音のみ)。

 

 左腕、ドラゴマルの足の裏にあるジョイントに、ドラゴシールド(ドラゴマルの翼)を接続します。

 

 右手には、ドラゴマルの尾「ドラゴソード」を持たせます。

 

 完成、シュリケンジン!!
 全高約27センチ、重量約774グラム(フル装備時)。
 なかなかのボリュームで、結構な迫力があります。

 

 シュリケンジンは、最初に画像を見た印象よりもどっしりしていて、かつ安定感もあり、(ハイエイジトイ系に慣れた筆者としては)安心して弄れる玩具でした。
 この辺は、さすが戦隊ロボ玩具というところです。
 この形態では、特に外れ易い部分などはなく(オトモ忍シュリケンだけ掴んで全体が持ち上がりました)、あえて挙げるならドラゴシールドくらいのものです。

 

 可動範囲は、変型合体ギミックの範疇に留まっているといういつもの戦隊ロボ玩具の定番なので、この程度が限界です。
 しかし、ご存知の通り、シュリケンジンはライオンハオーに搭乗可能なため、座る姿勢まで取らせることが出来ます。
 また、ピュンマルの変型の都合、両脚も横方向に大きく開けるので、戦隊ロボ玩具としては、下半身は結構動く方だと思います。

 

 頭部アップ。
 シュリケンジンをはじめとする、ニンニンジャーのロボは、基本的に一枚板を搭乗ロボの顔前に被せるだけなので、斜めから見ると当然こうなります。
 また額飾りも随分と前の方に出っ張っているので、顔との一体感のなさは果てしないものがあります。
 これを「みっともない」と見るか、「いかにもニンニンジャーらしい」と見るかで評価が分かれそうなところですが、どのみち従来の戦隊ロボのような、頭部から胸部にかけての統一感(?)はありません。
 首に該当する部位もないので、頭が寸詰まりに見えてしまうのも、特徴といえば特徴です。

 

 前後比較。
 もう見慣れたのでなんてことはないのですが、冷静に考えると、やはりなんか色々おかしい(褒め言葉)御神輿胴体が目を惹きます。
 巨大ロボの中に小型ロボ格納というのは、「闘士ゴーディアン」からいくつもありましたが、こういうのはさすがにないでしょう。
(あったらごめんなさい)

 オトモ忍シュリケンは、別売りの「忍シュリケンシリーズ」と交換可能。
 アカニンジャーをはじめとする各メンバーの顔や、ゲストキャラの顔にすることも出来ます。
 ただし、合体時専用の音声はありません。
 あと、シノビマルの顔が……

 

 前作「烈車戦隊トッキュウジャー」の1号ロボ・トッキュウオーとの比較。
 単体で弄っている時は、トッキュウオー=小柄、シュリケンジン=大柄ってイメージがあったのですが、身体の厚みなどを除けば、意外と似たような大きさでした。

 

 2号ロボ・バイソンキングとの比較……と言いたいところですが、単なる揃い踏み。
 うちの撮影ブース(60センチ立法)だと、この二体を真横に並べるのは無理がありました。
 バイソンキングは、機会があったら別途レビューします。

 

 シュリケンジンの御神輿スペースは、1/12くらいの可動フィギュアに丁度良いサイズなので、シノビマル以外の物を載せてナンチャッテパワーローダー的な遊び方が出来るのも、この商品の面白みの一つです。
 画像は、figma「高坂穂乃香(ラブライブ!)」。
 ただし、組み合わせるにはきっちり座らせられるだけの可動範囲が必須と思われます。

 

 以上、シュリケンジンでした。

 ――とはいえ、この商品のレビューは、あとちょっとだけ続くんじゃ。

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■ シュリケンジンドラゴ:

 シュリケンジンには、1号ロボとしては「轟轟戦隊ボウケンジャー」以来となる別形態があります。

 

 まず、シュリケンジン合体プロセスでこの状態まで持って行きます。
 シュリケンジンから、オトモ忍シュリケンとシノビマル、ドラゴマルを外した方が手っ取り早いとも言いますが。

 

 脚を曲げて、このような前屈姿勢にしておきます。

 

 シノビマルの頭部を180度回転させ、真後ろを向かせます。
 両腕を挙げて、このような体勢にします。

 

 シノビマルの膝下を完全に折り曲げて、前腕と拳を形成します。

 

 シノビマルを、空いた左肩部に接続します。

 

 続けて、翼と尾を外した状態のドラゴマルを、このように屈ませます。

 

 シュリケンジンのボディに、ドラゴマルを搭乗させます。
 ちゃんと、操縦桿を握らせることも可能です。

 

 シュリケンジンの腰裏に、ドラゴマルの尾を接続します。

 

 更に、ドラゴマルの翼を接続します。
 これは、必ず先に尾を接続しておく必要があります。
 翼を接続するジョイントは、シュリケンジン本体だけでなく、尾の方にもあるため、先に翼を付けようとしてもジョイントが足りないのです。

 

 オトモ忍シュリケンのブレードを、青(アオニンジャー用)に交換します。

 

 ブレードを交換したオトモ忍シュリケン。
 シュリケンジン(赤)状態では額部の飾りになった部分が、上顎になっているのがわかるでしょうか。

 

 横から。
 シュリケンジンの顔のプレートが、下顎になるという構造です。
 これはちょっと面白い構成かなと思います。
 なんとなく、「DX未来獣合体ゴライオン」を彷彿とさせるものがありますが。

 

 オトモ忍シュリケンを、ドラゴマルの頭に装着します。
 接続ジョイントは、頭頂部にある二つの直方体型のパーツ(左:青い四角)で、これがオトモ忍シュリケンの四角い穴(右:青い四角)に嵌ります。
 その際、ドラゴマル頭頂部の小さな円柱型の突起(左:緑の丸)が、オトモ忍シュリケンの内部スイッチ(右:緑の丸)を押す役割を果たします。
 これで、シュリケンジン合体時とは違う音声が鳴るという仕組みです。

 合体時は、「ド・ラ・ゴ! ド・ラ・ゴ! ワッショイ!!」を2ループ後、「シュリケンジンドラゴ!」+ドラのような効果音が鳴ります。
 合体後にボタンを押すと「シュリケンジンドラゴ」以下の部分のみが鳴ります。
 ちなみに、この音声だと「〜ドラコ」と言っているように聞こえてなりません。

 

 完成、シュリケンジンドラゴ!
 ドラゴン型の別形態というと、「魔法戦隊マジレンジャー」のマジドラゴンを思い出しますね。
 ……もう11年前? 嘘だぁー。

 

 前後比較。
 基本的な形状は同じなのに、姿勢が低くなったせいか印象がかなり変わって見えます。

 

 サイドビュー。
 良く観ると、手足の形状やバランスなど、全然ドラゴンっぽくないんですが、それでもドラゴンっぽく見えてしまうのは、やはり翼と尾のせいでしょうか。
 ちなみに、この状態で全高約23センチ(頭頂部まで)、全長約33センチ(鼻先〜尾まで)、最大幅約21センチと、かなりの面積を占有することになります。

 

 頭部アップ。
 合体の都合上、頭が前後に二つ並ぶという、ちょっと怪奇な状態になっていますが、細かいことは気にしないで行きましょう。
 尚、オトモ忍シュリケンを取り外す際は、ドラゴマル側頭部にあるボタンを左右同時に押してロックを解除します。

 

 以上、シュリケンジンドラゴでした。

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【買ってみて一言】

 弄って楽しい、久々に面白みを実感した良い商品でした。
 ネットで情報を見た時の感想と、実物を手にした時のそれは全然別物という、まさに好例です。
 玩具はこうでなくちゃ! というのを改めて思い知らされた感じでしたが、同時に、玩具レビューの時はその商品の推奨年齢を考慮して、かつ純粋にギミックを楽しまないといかんなーと再実感させられました。

 シュリケンジンは、確かに非常に癖のあるフォルムですが、良く見ると面白いポイントが数多く見受けられます。
 例えば、肩や脚の一部などに、「忍者戦隊カクレンジゃー」の無敵将軍にも通じるデザインが用いられたり(単にモチーフに同じ「城」を用いただけかもしれないですが)
 また、各メカのモチーフがバラバラというのも、これに限っては実に良い選択だったと真面目に思います。
 当初は「なんだこのメチャクチャは?!」と思ったんですが、実際に映像を観て、かつ玩具に触れると、これはこれで何とも言えない統一感のようなものが感じられて、不可思議な気分にさせられます。
 こういう、計算されてるのかされてないのかよくわからない、奇妙なマッチング感は個人的に大好きです。
 それに何より、作風に合ってるのが一番ですよね。

 何も考えず、ガシガシ弄って遊ぶのが大好きという人には、本気でオススメ出来るアイテムです。
 番組終了後、かなり安く売られていたようですが、ちょっと興味があったら手を出してみるのも悪くないかもしれませんね。

 

 尚、これ以外にもオトモ忍シリーズやバイソンキングのレビュー準備も進行中です。
 そちらも、用意出来次第レビュー公開して参ります。
 でも、ライオンハオーとゲキアツダイオーは、諸事情あって(主にスペースの問題)残念ながらレビューの予定はおろか、購入予定もなかったりします。

 それにしても、今回ページ準備にいったい何ヶ月かけてるのやら…

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