第111回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「マシンデンバード」

2014年3月16日 更新

 

 フィギュアーツの仮面ライダー電王関連は、これまで紹介は行っておりませんでした。
 今回のこれも、本来でしたらいつもの簡易紹介ページに留めようと思ってたんですけど、写真撮り始めたら思いの他調子付いてしまって、枚数が増えてしまいました。
 せっかくなんで、メインのレビューに切り替えてみました。
 といいうわけで、今回はさらりと流す感じで、ライトに参ります。

▲ TOP ▲

■ S.H.フィギュアーツ マシンデンバード

 

 2013年9月25日〜11月13日まで、「魂ウェブ」上にて受注受付。
 2014年2月21日配送開始(22日頃到着)。
 同時配送物は、下記参照。
 2014年2月のラインナップは、以下の通り。

  • 2/15 「仮面ライダーアギト・シャイニングフォーム」
  • 2/21(配送開始日)「キョウリュウブルー&キョウリュウグリーンセット(獣電戦隊キョウリュウジャー)」「マンモスレンジャー(恐竜戦隊ジュウレンジャー)」「仮面ライダーサイガ(劇場版・仮面ライダー555パラダイスロスト)」(すべて魂ウェブ限定)

 全長は約17.5センチ(前輪からテール部分まで)。
 合計3種6個の手首付き。
 交換用ハンドル一組付属。
 後輪固定用スタンド付属。
 台座などのオプションはなし。
 価格は税込4,410円。

 

 マシンデンバード。
 「仮面ライダー電王」に登場したスーパーバイクで、主に電王が搭乗する(NEW電王も搭乗する)独立連動システム。
 ナンバープレートは、2品川あ92-99。
 デンライナーの内部に収納されており、戦闘時はそのままデンライナーの操縦席として機能する(室内で体感ゲームのようにバイクにまたがり操縦する)。
 ライダーパスをコンソール部分に挿入することで起動し、後部のデンギャザーから大気中の電気を吸収して高速走行が可能。
 特に武装は装備しておらず(設定上は一応あり)、主にライダーの移動手段として活躍し、平成ライダーシリーズとしてはかなり露出が多かった部類。
 劇中では結構な回数破損・破壊されているが、特に何の問題もなくしれっと復活していた。
 また、平成ライダーシリーズのマシンとしては珍しく、劇中で名称が呼ばれたことがある。

 仮面ライダーゼロノスが搭乗する「マシンゼロホーン」は、撮影時はデンバードに被り物と追加パーツを着けて表現していた。

 

 さて、マシンデンバードです。
 実はフィギュアーツ電王シリーズは、あまり積極的に手を出してなかったんですが、デンバードは好きなんで買ってしまいました。

 

 というわけで、搭乗させているのは保有している数少ない電王系アーツ「仮面ライダーNEW電王ストライクフォーム・トリロジーVer.」になっています。
 本来なら、ソードフォームが相応しいんでしょうけど、ごめんなさいです。

 

 商品の基本仕様は、昨今のアーツバイクとほぼ同じ。
 ダイキャストは未使用で、全体は主にプラ製。
 白い部分は、後輪部など一部を除いて成形色まんま。
 数年後のプラ劣化による黄ばみ化が、ちょっと怖いですね。

 

 フロントビュー、リアビュー。
 ナンバープレートは真っ白で、毎回OP冒頭で目立っていた品川ナンバーは、シールとしてもありません(当然か)。
 あと、取り付け角度も異なっています。

 

 サイドビュー。
 意外にシンプルなライン。

 

 フロントカウルアップ。
 ライト部分のフードが若干濁ってるように見えますが、実物は問題ありません。
 三角のブルーラインは、ラメが入っています(メタリックブルーではない)。

 

 前輪部。
 連結器をモチーフにしたガード部分が、かっこいいです。
 ちなみに、今回はミサイルギミックはありません。
 こちらの青も、ラメブルー塗装。

 

 エンジン部。
 銀一色塗りですが、質感は充分。
 ウェザリングを加えれば化けそう。

 

 後輪部は、定番のサスペンションギミック有り。

 

 ここまで後輪が沈みます。

 

 リアカウル部・デンギャザー。
 伸縮アームが仕込まれているので、ここまで引き伸ばせます。

 

 コンソール部分には、ライダーパス挿入スリットが設けられています。
 その他、ハンドルとミラーはスペアパーツが一組付属。

 

 フィギュアーツ電王ライダーに付属する、ライダーパスを挿入可能です。
 取り外しも、特に支障なく行えます。
 ちなみに、装着変身版のライダーパスも挿入可能ですが、若干小さいためかすぐに落ちてしまいます。

 

 マシンデンバードには、搭乗ライダー用のグリップ握り手が付属しています。
 ……が、なんと三種類六個も!
 画像左から、ソードフォーム〜ガンなどの基本的なフォーム用。
 中央はNEW電王ストライクフォーム用。
 右は、ライナーフォーム用です。

 

 NEW電王用の手首は、金色の色味が濃くなっています。
 元々はシャンパンゴールド風ですが、今回は濃いゴールドになっています。

 

 付属の手首は、指の開き具合が大きいので、そのまま武器を持たせることも可能です。
 右手を付属手首に換えて、マチェーテディを持たせた状態。
 ちょっと緩いっす。

 

 デンガッシャー保持は、問題なくOK。
 右手だけでなく、左手でも同様です。

 

 ウラタザオが、一番安定性良いかも。
 言うまでもなく、キンタオノは保持不可能です。

 

 以下、適当に搭乗状態など。
 さすがにバランスはバッチリで、対比的な違和感は殆どありません。

 

 搭乗状態フロントビュー。

 

 個人的には、この組合せが一番好きだったり。
 ソードフォームとの組合せも、悪くないんですけどね。
 というか一番利用頻度が高かったんだから、当然なんだけど。

 

 倉庫をほじくってみたら、「仮面ライダー電王・超クライマックスフォーム」が出てきたので、搭乗させてみました。
 勿論、劇中で搭乗していたかどうかは、どうでもいい方向で。

 

 背中の羽根がシートに干渉して乗せられないかなとも思ったんですが、結構問題なく乗せられました。
 当然ながら、背中の羽根がない「電王クライマックスフォーム」も、普通に乗せられる筈です(発掘出来なかったけど……おおまかな形状的には、羽根がないだけだし)。

 

 倉庫から、面白いものが出てきたので、そちらを乗せてみました。
 トイザらス限定「装着変身・仮面ライダー電王5フォームセット」の、ソードフォーム。
 6年前の商品ですが、手軽に遊ぶ分には充分過ぎる完成度。
 若干バイクが大きい気もしますが、問題なく搭乗させられます。

 

 ロッドフォームと。
 右手のみ武器持ち用の(非可動指)手首が付いてるので、それでグリップを握らせられますが、左手は可動指手を使うことになります。
 けど、保持力が結構あるので、それでも問題なく乗せられます。
 というか、デンバード付属の手首より安定性高いかも。

 

 アックスフォームとの組合せ。
 デンバードとの絡みが、あまりなかった組合せではありますが。
 尚、装着変身は手首の接続方法がフィギュアーツと異なるので、デンバード付属の手首は流用できません。

 

 最後に、ガンフォームを。
 久しぶりに取り出してみた装着変身ですが、思った以上にスタイルと可動範囲が良くて、(パーツポロリ以外は)ストレスなく乗せることが出来ました。
 目がクリアパーツじゃないとか、足首の可動に(当時の基準でも)癖があるとか、色々問題点もありますが、フィギュアーツの代用品以上の存在感があります。
 その完成度の高さに、改めて驚かされました。

 

 最近発売された、フィギュアーツのバイク物と並べてみました。
 本当に数が増えたなあという感じ。

 

 「バトルホッパー(リニューアルVer.)」との比較。
 そういやこのバトルホッパーも、装着変身時代からの残留組みたいなもんでしたね。

 

 「サイクロン号」との比較。
 ちっちゃくてシンプルだなぁ、旧サイクロン!
 そこがいいんだけど。

 

 「ブルースペイダー」との比較。
 車体のおおまかな形状が似ているので、一番比較として成立しているかも?

 

 「レッドランバス」とも比較。
 しかし、この辺りがこんな精密な造形で手に入るようになって、本当に嬉しいものです。

 

 以上、フィギュアーツ・マシンデンバードでした。

▲ TOP ▲

【買ってみて一言】

 出来は良く、そつのない完成度ですし、何よりフィギュアーツ電王シリーズにぴったり合うサイズのデンバードがついに出たという事は、とても大きかったと思います。
 それまでは、本放送当時に発売された「バイク&アクション・マシンデンバード&仮面ライダー電王」のデンバードで代用するしかない状態でしたが、こちらはサイズが小さすぎるため、かなり無理が生じていました。
 そういう見地からも、今回の製品化は「まさにファンが待ち望んだ物」と言えるでしょう。

 

 ただ、商品としては、いささか安っぽさが否めない感じがするのも、また事実です。
 成形色の問題もあるんでしょうけど、先で紹介したほぼ同時期のバイク郡と比較すると、特に引き立ってしまいます。
 個人的には、マシンハードボイルダーをも上回る割高感を覚えます。
  せめて、白部分は成形色まんまではなく、パールホワイトを更に塗るとか工夫が欲しかったところですが。
 或いは、これにこそダイキャストを用いて、見た目の安っぽさを重量感で補って欲しかったところですが。
 WEB限定品なのに、一般販売商品並のクオリティというのは、正直どうなのかと。
 造形自体は非常に良く、比較的出来の良い電王アーツとの組合せも絶妙なんですから、だからこそもう少し質感に気を配って欲しかった感が拭えません。
 決して悪い商品ではないんですが、このグレードで4,410円というのは……というのが、最終的な評価ですね。

 尚、2014年3月下旬現在、2014年6月末配送予定で「マシンゼロホーン」が注文受付中です。

「人生に玩具あり 2式」トップページへ戻る