第109回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーギャレン&レッドランバスセット」

2014年2月8日 更新

 

 「仮面ライダー剣」フィギュアーツの次弾は、当然ながら仮面ライダーギャレン。
 しかし、その販売方法がバイクとセットという、シリーズとしては初のスタイルになりました。
 加えて、比較的入手しやすくなってきた昨今において、数年前の争奪戦を彷彿とさせるほど極端な超品薄状態。
 そんな感じで、非常に多くの話題を振りまいた、僕らの橘さん。
 今回は、何をやっても話題の中心になってしまう、色んな意味で困った2号ライダー・ギャレンとレッドランバスを扱います。

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■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーギャレン&レッドランバスセット

 

 2014年1月25日発売。
 同時販売物は、同シリーズ中にはなし。
 2014年1月のラインナップは、以下の通り。

  • 1/24(配送開始日)「ショッカー戦闘員(黒)(仮面ライダー)」「ショッカー戦闘員(黒) 日本侵略!ショッカー戦闘員襲来セット」「ショッカー戦闘員(黒) 世界征服!ショッカー戦闘員決戦セット」「キュアビューティ(スマイルプリキュア!)」「ハリケンブルー&ハリケンイエロー(忍風戦隊ハリケンジャー)」(すべて魂ウェブ限定)

 仮面ライダーギャレンとレッドランバスのセット。
 ギャレン全高は約14.2センチ(頭頂部まで。ツノ除く)。
 レッドランバス最大全長は約17.8センチ。
 合計5種10個の手首付き。
 ギャレンラウザー付属。
 ギャレンラウザー用ホルスター付属。
 ギャレンラウザー交換用オープントレイ付属。
 レッドランバス交換用ハンドル一組付属。
 後輪固定用スタンド付属。
 ラウズカード13枚付属。
 専用台座などはなし。
 価格は税込8,400円。

 

 冒頭でも触れましたが、2014年フィギュアーツ第一弾の本商品は、何もかもが非常に厳しい状況でした。

 商品情報がWEB上に流れ始めたのは、2013年7月14日。
 これの元になった情報ソースは、同月12日・13日に開催された「魂フィーチャーズVol.6 仮面ライダー」の展示物。
 ですが、実はそれより更に一月程前から、バイクとのセット販売の情報が流れていました。
 これまでも、ミラーモンスターとのセット販売という形式が龍騎シリーズで既にあったものの、そちらは特別価格だったわけで、実質二商品分の価格に相当するバイクとのセット販売というのは、フィギュアーツ史上前代未聞でした。
 そのため、バーニングディバイド再現のために複数買いを狙っていたというファンは猛反発。
 しかし一方では、大型商品化&価格が高い&人気が(一般的には)微妙なライダーであるという理由から、いずれ投売り化するだろうし、その時に買えばいいだろうという楽観的な(しかしてその時点ではまあ理解出来なくもなかった)予想も跋扈していました。

 

 ところが、予約開始日の2013年10月2日。
 ものの数分(場所によってはほんの1分程度)で、予約が終了してしまうという恐るべき事態が発生しました。
 勿論、全てのWEB通販がこの条件に当てはまったわけではなく、中にはずっと予約を受け付けていた所もありはしましたが、ある程度の割引のあるところはまさに瞬殺。
 ですが、ここまでなら最近のフィギュアーツでもよくあることで、発売日直前頃に予約受付が復活するケースも多かったこともあって、そんなに深刻ムードは流れていませんでした。
 しかし、なかなか始まらない予約再開……結局、有名店での在庫復活が最後まで行われないまま、年を跨ぐことに。
 そして発売日、一番恐れていた「入荷数激少」という状況が、あらゆるところで発生しました。
 有名量販店でも、地方都市の場合は1店2〜3個のみの入荷なんてザラ。
 都内某所量販店でも、せいぜい数十個(噂では30個に満たない)という販売数。
 こんな状況のため、当然のように難民が続出。
 まさかの悪夢展開に発展してしまいました。 
 さすがは、僕らの橘さん……揺るぎない人気ですこと!

 ちなみに筆者は、車の時計が進んでいたせいか開店前にエディ○ンに到着できたため、幸い一番乗りで買えましたが、店頭在庫はたったの2個……
 会計を済ませ、ふと売り場に目を向けると、既に二個目を持ってレジに向かっている最中の兄ちゃんの姿が。
 あと5分到着が遅れていたら、このレビューページは作れませんでした。

 蛇足ですが、1月25日は「仮面ライダー剣」放送開始日でもあり、発売日当時はニコニコ動画でも本編配信中でした。

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■ 仮面ライダーギャレン:

 

 仮面ライダーギャレン。
 人類基盤史研究所「BOARD」が開発したライダーシステム第1号で、2号のブレイドより先に作られ稼動も早かったが、本編では実質2号ライダーとしての扱いとなる。
 橘朔也が、ギャレンバックルにラウズカード「ダイヤのA」を装填した状態で装着して変身する。
 世界にはあらゆる生物の始祖である「アンデッド」が蔓延り、地上の覇権を巡り闘い合う「バトルファイト」を行っていた。
 その結末次第によっては、人類以外の生物が地上の覇者となってしまうため、人類はなんとしてもアンデッドの暗躍を阻止しなければならなかった。
 アンデッドは「絶対に殺せない」という特異な性質を持っているため、撃退・消滅させることは不可能である。
 だが、大きなダメージを受けるとベルトのバックルが割れ、その際には専用の「ラウズカード」に封印することが可能となる。
 ライダーシステム装着者は、このラウズカードを使うことでアンデッドの能力を一時的に身体に付加出来、この特性を用いて、まだ封印されていないアンデッドを狩っていく。
 それが、本編における仮面ライダーの役割であり使命でもあるのだ。

 

 ギャレンは、銃型の装備「醒銃ギャレンラウザー」のカードトレイ内にラウズカードを収納しており、必要に応じてカードを取り出し、ラウザー本体側面部のカードリーダーにスラッシュ(ラウズ)することで、特殊能力を得ることが出来る。
 必殺技は、「◆5ドロップホエール」「◆6ファイアフライ」を併用して放つ反転飛び蹴り「バーニングスマッシュ」や、◆5◆6に加え「◆9ジェミニ」を併用して放つ分身キック「バーニングディバイド」など。
 後に、左腕に「ラウズアブゾーバー」という装備が追加され、これに「◆Jフュージョンピーコック」「◆Qアブゾーブサーペント」を併用することで、新たな姿「ジャックフォーム」に二段変身が可能となった。

 

 さて、ギャレンです。
 フィギュアーツ仮面ライダー剣シリーズとしては、「ブレイド」「キングフォーム」に続く第三弾(ブルースペイダーを入れたら第四弾)となります。
 ブレイドとキングフォームは、基本構造こそ素晴らしい出来だったものの、顔が致命的なほど似ていないという残念な仕上がりで、一部では大変な不評を買っていました。
 今回のギャレンも、ブレイドとほぼ同じ仕様と構造なのですが、あちらよりも格段に違和感の少ないマスク造形となっていて、とても良い仕上がりになっています。
 加えて、どことなく愛嬌のあるBOARD製ライダーの特徴も良く掴んでいて、満足度は非常に高いものとなっているかと思われます。
 それだけに、実売数が少なかったことが残念でなりません。

 

 とりあえず、いつもの前後比較から。
 所謂最近の、劇中対比に近づいたスタイルで、細すぎず太すぎずというバランスです。
 個人的には、これくらいのスタイルが好み。
 ボディカラーは、赤というよりはあずき色、しかもかなり薄く、見方を変えればやや褪色したようにも思える色合いです。
 ただ、写真で撮るとどうしてもその淡さが再現出来ないので、実物はもう少し白が混ざった感じだと捉えてくださるとありがたいです。

 

 頭部アップ。
 良く雰囲気を捉えている出来ではありますが、あえて厳しい見方をすると、目の形状がやや異なっています。
 しかし、ブレイドのような余計なアレンジはなく、顔の幅や目の大きさのバランスなどは充分なレベル。
 もう少しだけ目の色が暗ければベストかな? とは思いますが、個人的には全く不満を覚えません。
 なんでブレイドではこのバランスが行えなかったのか、本当に理解に苦しみます。

 

 斜めから。
 今回も、ツノの部分がクリア素材になっています。
 また、モールドもクリアパーツの内側に施されていて、劇中マスクの構造に近い造りとなっています。
 相変わらず、こういう所の処理は上手いものです。
 先に触れた目は、形状こそ異なるもののこの角度からだと殆ど違和感は覚えません。
 大きさも手頃だし、ちょっぴり垂れ目なのもバッチリな再現です。

 

 ただし、ツノに関しては要注意ポイントがあります。
 実はギャレンのツノは、銀色の部分とクリアパーツが若干遊離している構造でして、矢印のように隙間が生じている部分があります。
 そのため、ここに何かを引っ掛けてしまったり、落としてここをぶつけたりすると大きく破損してしまう危険が生じます。

 

 可動範囲について。
 ごっつい肩アーマーが特徴のBOARDライダーズですが、その割には大きな支障なく腕を動かせるようになっています。
 これは、肩アーマーの基部が上腕に付いているためで、過去の例ではシャドームーンに近いものです。
 もっとも、シャドームーンとは違う接続方法なので、外すことは出来ませんが。
 というわけで、腕は真横に水平以上まで上がります。
 実際は、画像より更に腕を上げられます。

 

 前腕は、龍騎系アーツ同様、回転が可能です。
 そのため、アームズシェルの角度は自在に調整出来ます。
 この機能が、表情付けの際に地味に役立ちます。
 尚、ラウズアブゾーバーを後付け出来そうな構造ではありません。

 

 肩は、若干前方にスイング可能です。
 右肩はそのまま、左肩を限界まで前方にスライドさせると、肩の位置がこれくらい変わります。

 

 肩スイング機構は結構ポージングの役に立つんですけど、さすがに両腕前方交差とかは不可能です。
 画像くらいが限界で、このためギャレンラウザーの両手持ち真正面構えなどは出来ません。

 

 ブレイドからの採用ですが、剣系アーツは、上体内部に引き出し式の関節が仕込まれています。
 腰から下の関節は一切動かさず、上体の引き出し関節だけで前屈させても、ここまで曲げられます。

 

 この機構を使うことで、重心を深く落としたような姿勢など、特徴的なポージングが楽しめます。
 ただし、やり過ぎると(ブレイドと同様)上半身アーマーが干渉して、腹部に無数の傷が入りますから、ほどほどにしておきましょう。
 つうか正直な話、腹部へのダメージはほぼ確実に発生しますので、無改造のままでは避けようはありません。

 

 ギャレンバックル。
 特にギミックはありません。
 最近のフィギュアーツの仕様と同じで、ベルトは独立したパーツ構成です。

 

 ギャレンラウザー用のホルスター。
 全体が軟質樹脂製で、可動に支障を与えることはありません。
 ホルスターボックス自体は接続部で回転可能。
 うっかりすると180度引っくり返っていたりします。

 

 身体側面のダイヤ型モールドは、腰部分を除いて全て一体式。
 そのため、首・上腕・太股・足首のパーツがブレイドとは違うものになっています。
 腰側面のダイヤパーツのみ貼り付けで、よく見ると接着された跡が確認出来ます。

 

 足の裏には、ダイヤの紋章が。
 きちんと塗装されてるのはいいんですが、なんだかすぐに摺れてしまいそうで、かなり怖い気もします。
 要コーティングですかね。

 

 醒銃ギャレンラウザー。
 たった3センチ程度の全長なのに、かなり細かなモールドが施されていて、驚かされます。
 右側面には、APの数値までタンポ印刷されています。

 

 後ろから。
 カードトレイ部分は別パーツ構成で、取り外しが可能です。
 スリットも設けられているので、ラウズカードのスラッシュも出来ます。

 

 カードトレイ部分を、オープン状態に差し替え。
 今回は、ラウズカードのシールが最初から貼り付けられています。

 

 反対側から。
 ラウズカードのシールは、ブレイドのように一枚毎に貼られているのではなく、この形で裏表一枚ずつという構成です。
 そのためカード間の隙間は開きませんが、トレイを本体に差し込む時にシールの端が引っかかって、剥がれそうになることもしばしば。

 

 オープントレイ状態でギャレンに持たせたところ。

 

 トレイのシールが一体式なため、こんな感じでカードを抜き取った後みたいなポーズを取らせても、トレイの中身が詰まったままになります。
 まあ、かといってブレイドみたいにいちいち状況選択してシール貼り分けるのも面倒だし……
 この辺は、割り切りが必要ということでしょうか。

 ちなみに、カード摘み手は三枚くらいなら問題なく掴めます。

 

 ギャレンの仕様は以上です。
 以下、適当なポージングなど。

 

 可動範囲はそれぞれ拡張されているものの、各パーツの形状による干渉問題などで、案外思ったようなポーズを取らせ辛い感もなきにしもですが、それでも仕様を理解した上で弄ると、なかなか楽しくポーズが決められて、実にいい感じです。

 

 ◆5「ドロップ」、◆6「ファイヤフライ」、◆9「ジェミニ」の組合せで、代表的な必殺技「バーニングディバイド」を再現。

 

 『バーニング・ディバイド!!』

 「ザヨゴオォォォォ!!」

 

 分身反転炎キック「バーニングディバイド」。
 愛称「バーニングザヨゴ」。
 コレを再現したいがため、ギャレンを二体欲しがる人が多かったとのことですが、そういう人にとっては後述のレッドランバス(とそれが付属する故の価格)が邪魔だったそうで……
 個人的には、ジェミニなしのバーニングスマッシュで充分なんじゃないかなと思えてなりません。
 それにこれ、飾るまではいいとしても、なんかの拍子で落下なんかしたら、ツノの破損がめっちゃ怖いじゃない……

 

 後輩ライダー・ブレイドとの比較。
 味方同士なのに、何かあるとすぐぶつかり合ってたようなイメージが強いですが、これで気兼ねなくドツキ合いをさせられます。

 

 以上、仮面ライダーギャレンでした。
 引き続き、レッドランバスのレビューに参ります。

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■ レッドランバス:

 

 フィギュアーツ初のバイクセットの対象となった、ギャレン専用のバイクです。
 2013年11月16日発売の「ブルースペイダー」のリデコ品で、その構造は殆ど同じ。
 ダイキャストは未使用で、かなり軽めです。

 

 元々非常にシンプルなデザインで、ある意味ヒーローマシンっぽさが薄いんですけど、かえってそれが独自の魅力になっている気がして、個人的には大好きなバイクです。

 

 橘さんは普段から使っていたこともあって、ブルースペイダー同様、平成ライダーにしては露出が多かったのも特徴といえるでしょう。

 

 フロントビューと、リアビュー。

 

 サイドビュー。
 各部の塗装は、非常に丁寧です。

 

 カウル部アップ。

 角丸縦長の一灯型という、とても変わった面構え。
 バイクというより、他の全く別なメカのフェイスのようにすら思える、個性的な顔です。
 サイド部分の赤い部位はクリアパーツで、うっすらと透けています。

 

 ホイールの一部もクリアパーツです。
 これは、後輪も同じ。
 ホイールパーツを挟んでいるため、反対側が透けて見えたりはしません。

 

 エンジン部アップ。
 今更ですが、マシンハードボイルダーの頃に比べると、こういう細かいところなど本当に良く作りこむようになったと思います。
 銀一色塗りですが、質感は充分。
 エンジンガード下部は、カウル部分の赤と同じ成形色で、側面にシルバーが吹かれています(前面部の凹部分のみ黒塗装)。

 

 メーター類。
 多分シール貼り付け。
 設定通りのレイアウトかどうかは、わかりません。
 タンク部分上部には、モビルラウザーもきっちり装備。

 ちなみに、左右のハンドルを結ぶバーは、ちょっとしたことで簡単にたわむので、折らないように注意が必要です。

 

 ブレイドのバイク・ブルースペイダーとの比較。
 シートから後ろは同じ形状なのがわかります。
 でもフロントカウルのせいで、印象全く別物。

 

 今回も、リアサスペンションギミックは健在で、後輪は若干沈み込みます。
 ちなみに、スプリング部分はこんな感じ。
 スプリングの色は、綺麗な黄色(写真だとなぜか緑っぽいけど)です。

 

 こちらは、ブルースペイダーのスプリングサス。
 赤色になっています。

 

 ギャレンを搭乗させてみます。
 今回、グリップ用の手首はやや開き具合が小さいため、ハンドル部分を一旦取り外してから手首に握らせ、ギャレンを乗せてからハンドルを戻した方がいいみたいです。

 

 搭乗状態を横から。
 足首の形状のせいか、ステップにはちょいと乗せ辛い印象ですが、ライディングポジション自体は普通に決まります。
 今回も、後輪を固定するスタンドパーツが付属。

 

 モビルラウザーのスリットには、実際にラウズカードをスライドさせることが出来ます。
 ただ、それを行うギャレンのポージングにやや苦しむかもですが。
 意外に難しい!

 

 これまでは、ライダーが出てから数ヶ月待たなければバイクが手に入りませんでした。
 そう考えると、両方が同時に手に入るというのは本当に嬉しいことです。
 仮面ライダーといえばバイク、バイクがなければやはり物足りません。
 ……特に、「仮面ライダー剣」に登場したライダー達なら、なおさらです。
 プレイバリューも格段に広がりますし、価格の高騰化など気にならなくなるほどのメリットが見込めます。
 このまま、シャドーチェイサーやグリンクローバーまでしっかり完走してもらいたいものです。

 

 このレッドランバス、造形も良いし塗装も丁寧で非常に良い物なんですが、ハンドルが妙に外れやすく、それがちょっとだけ気になります。
 ちなみに、ギャレンのハンドルグリップ用と思われる手首の隙間はやや狭くて、正直これまでのような感覚でハンドルを握らせるのは困難です。
 ギャレンラウザー用の手首なら結構楽に握れますが、そうすると今度は指がレバーに引っかかってロックがかかり、腕の角度を調整していると手首がすっぽ抜けてしまったりします。
 剣ライダーのアーツは、今のところどれも交換が容易で大変嬉しいんですが、この場合はそれが裏目に出てしまった感じです。

 

 ブレイド&ブルースペイダーと併走。
 やっぱりこの二台の併走は、実に絵になります。

 ――トライチェイサー&ブルースペイダーも良かったけどね!

 

 この角度で並べると、どうしても残り二台が欲しくなるというものです。
 良かったなぁ、四台併走同時変身。

 

 本放送当時発売されていた商品で「ラウズ発光・ブレイドマシンシリーズ」というものがありましたが、あれを思い浮かべると、本当に凄い造形になったもんだなぁとしみじみします。
 番組開始当時は、アレを見て「今年はこんなので我慢しなきゃならんのか!」と絶望したもんですが。

 あれから10年、待てば待っただけの結果があると学習した気分です。

 

 ブレイドも組み合わせれば、先輩とは到底思えない過酷な後輩いびりシーンも再現可能に。
 やっぱり、橘さんは最高なんだ!

 

 以上、レッドランバスでした。

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【買ってみて一言】

 個人的には、やっと剣ライダーのアーツで大当たりが来てくれたという印象です。
 思い入れも深く、またこの十年間ネット上各所でネタにされる様子を見て、おかしな意味での感情移入もあったので、今回の商品化は本当に嬉しく思いました。
 ブレイドやキングフォームのような「なんか違うんだよなぁ」という感覚も殆どなく、多少の問題点も許容できるような、無難かつ良くまとまった完成度。
 また、オープントレイのシールやラウズカードの内訳、ホルスターの着けやすさなどブレイドからの仕様改善も見受けられ、地味ながら改良を加えてある様子もあって、そういう点も嬉しいものです。
 これくらいでいいんだよ、これ以上無理しなくてもいいんだよ! とすら思わせる「丁度良さ」を実感出来るフィギュアーツだと思いました。
 賛否分かれたバイク同梱に関しては、筆者としては充分過ぎるほどOKでした。
 先に触れた通り、複数買いの際に支障が出る(価格が高い・バイクが余る)とはいうものの、本当に複数集めたいと願う人であれば、仕様がどうあれ複数買いする筈です。
 そこまで踏み切れないという人達は、実際にはそれ以外のデメリットも何かしら見込んでいたんではないか? とすら思えます。
 無論、それは悪いことではなく当然の判断なんですが、「バイクとセットだから云々」というのは、必ずしもデメリットとはならないだろうと考えます。
 というか、すぐにセットで遊べてプレイバリューも広がる……良いことずくめではないかと思えてなりません。
 本商品に対する最終評価は人それぞれですが、筆者としては「こういう販売形式は充分アリ!」です。

 ただ、惜しむらくは、出荷数が極端に少なかったことに尽きるでしょう。
 バイクとのセット販売という、前代未聞の仕様にしたのは、販売スタイル模索故のテストケースだったからではないか、という意見もありましたが、実際のところはどうなんでしょう?
 実は、本商品は流通限定品だったという意外な事実が、バンダイ関連のとある情報から判明しましたが、何故これが流通限定品なんてややこしいものになったのかも、良くわかりません。
 なんというか、メーカー側とユーザー側のすれ違い・認識違いが色濃く浮き出たケースだったんじゃないかな、と個人的に考えていますが。
 出来ることならば、タイバニやブレイドの時のように、そんなに間を置かずに再販して欲しいものです。
 これが欲しい人のところに行き渡らないというのは、やっぱりもったいないですよ。

 尚、本商品は2月1日頃に各所で二次出荷が確認されています(筆者も直接確認しています)。
 また、めでたく8月に再販が決定しました。
 しかし、相変わらず数は少ないようで、4月28日開始の再販予約はほぼ瞬殺……やっぱりこういう展開かと。

 

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