第88回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーフォーゼ・モジュールセット02」
2012年10月14日 更新
いつぞやは、全モジュール揃うのか不安だ、みたいなことを書きましたが、なんとか全モジュール商品化が確定しました。
ああ、良かった。
FMCSに先を越されはしたものの、フィギュアーツのグレードで全モジュールが立体化するというのは、やはり嬉しいものです。
というわけで、今回は「仮面ライダーフォーゼ」のモジュールセット02と03について取り扱います。
どちらも今更感のあるアイテムですが、04と05をレビューする前振りみたいな感じで考えていただければと思います。
あ、それと。
雑誌付録のアレも、漏らさずレビューしていきます。
それでは本文!
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーフォーゼ・モジュールセット02
2012年6月9日発売。
同時販売物は、同シリーズ中になし。
2012年6月のラインナップは、以下の通り。
- 6/23 「仮面ライダーライア(仮面ライダー龍騎)」「仮面ライダーメテオ(仮面ライダーフォーゼ)」
- 6/23(配送開始日)「仮面ライダーなでしこ」「腑破十臓(侍戦隊シンケンジャー)」(すべて魂ウェブ限定)
- 6/30 「アキバレッド(非公認戦隊アキバレンジャー)」「デカレッド(特捜戦隊デカレンジャー)」
パラシュートモジュール、チェーンソーモジュール、ホッピングモジュール、スモークモジュールのセット商品。
チェーンソーブレード付き右足首パーツ付属。
パラシュートスイッチ(ON・OFF状態両方)付属。
チェーンソースイッチ(ON状態)付属。
ホッピングスイッチ(ON・OFF状態両方)付属。
スモークスイッチ(ON・OFF状態両方)付属。
パラシュートモジュール用台座セット付属。
価格は税込3,150円。
本商品は、「S.H.フィギュアーツ仮面ライダーフォーゼ」に同梱されなかったモジュールオプションをまとめたものです。
※画像のフォーゼ本体と各スイッチは参考のため並べたもので、付属はしません。
\ パラシュート オン /
スイッチのナンバー通りに参ります。
まずは、「パラシュートモジュール」。
モジュールセット中、最大のボリュームを誇るアイテムです。
FMCSでは基部のみでしたが、フィギュアーツではパラシュートまで立体化。
劇中対比よりかなりコンパクトになってますが、よくまぁここまでやってくれたもんだと言わざるをえません。
パラシュートモジュールのパーツ構成は、
- パラシュート傘部(キャノピー)
- ワイヤー(ライン)から右前腕(コンテナ)まで
- 専用台座
となっています。
これらを組み合わせることで、パラシュート展開状態を再現出来るという構成です。
フル装備状態の全高は、なんと約33.5センチ!
フォーゼ上体部アップ。
よく見ると、モジュール本体はパラシュートボックス(パックコンテナ)を模した形状になっているのがわかります。
キャノピーからラインにかけての部位。
キャノピーは3つくっついた状態で1パーツです。
裏側側面部にジョイントがあり、ラインを一つひとつ接続していきます。
さらにアップ。
台座のアームが、中心部分に刺さるようになってます。
フォーゼ本体は、支柱途中に接続したアームで固定します。
これと、パラシュートのキャノピーを支柱のてっぺんにある凸ジョイントで支えるわけです。
専用台座。
まあ魂ステージなんですが、いつも付いてくるものとは若干パーツ構成が違います(後述)。
台座には、仮面ライダー部のマークプリントが。
台座のみ全体。
今回は魂ステージACT-4仕様なんですが、それだけだとパラシュートモジュールを飾るには長さが足りないため、支柱部分に継ぎ足しがあります。
具体的には、ACT-4の支柱にACT-3の分割式支柱が付いているということ。
おおよそいつもの二倍の長さになります。
フィギュアーツ本体を挟むアーム部分は、支柱軸に固定するタイプ。
いささかけったいな形状ですが、これじゃないと駄目なんです。
言うまでもないですが、無理にこれを使わなくても、余ってる魂ステージなどを流用することで代用も可能です。
台座アップ。
非常にシンプルかつインパクトのあるデザイン。
好きだなあ仮面ライダー部のマーク。
フォーゼ本体用のパラシュートスイッチ。
差し込み位置は、□ソケット(左端)。
左がOFFで、右がON状態。
パラシュートスイッチは、突起を押し込ものではなく「引っ張り上げる」タイプなので、注意が必要です。
パラシュートモジュール全体を、下側から。
ライン末端部のジョイント(キャノピーにはめ込む部分)には半円型のスペーサーが付いてますが、接続時はこの半円がキャノピーの外側を向くようにはめ込むと、安定感が出ます。
逆にいうと、半円部を内側に向けてはめたら抜け落ちやすくなってしまいます。
ここが抜けやすいと、後述する「ラインの形状調整」時に大きな支障が出ます。
別角度から。
対比的に小さいキャノピーですが、造型自体はかなり良い感じ。
落下傘の輪郭がスマートで、なんか素敵。
フォーゼ本体と比較すると、キャノピーの大きさはこんな感じです。
中心部の穴は、先に触れた魂ステージのジョイントを差し込む部分です。
劇中のキャノピーは、一つあたりの直径がおおよそフォーゼの身長の二倍前後ほどの大きさなので、相当コンパクト化されていることになります。
次に、キャノピーとコンテナを繋ぐ「ライン」について。
ライン部は、所謂ベンダブル方式(リード線)で、自由に角度が変えられます。
――が。
これのせいで、なかなか綺麗にラインを整えるのが難しくなってしまうという弊害も発生しています。
梱包時には綺麗にまっすぐ伸びているラインパーツですが、キャノピーに接続する過程でどうしても歪んでしまいます。
接続後、あらためてラインを伸ばす必要があるんですが、中の針金の張力のせいでなかなか上手くいきません。
下手をすると、ラインを整えてる最中にジョイントがキャノピーから抜けてしまうなんてことも。
ぶっちゃけ、ここはベンダブルにしなくても良かったんじゃないかと思います。
劇中のラインは、もっと細くて長かったこともあり、イメージを損なっているというデメリットもあるわけですから。
ユニット(コンテナ)部及び、ブライダルコード(ラインとコンテナを繋いでる部分)のアップ。
コードもベンダブルです。
この部分は分割不可能なので、パラシュート未展開状態は再現出来ません。
これはかなり残念な点で、本当にFMCS版の真逆を行ってます。
以上、パラシュートモジュールでした。
非常に多くの、かつ大型のパーツを多様する存在感溢れるモジュールなのはいいのですが、仕様といい劇中の使われ方といい、イマイチ活かし方が難しい印象です。
劇場版「仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!」では、マシンマッシグラーを強制減速させるために用いるという変則技を用いてましたが、せいぜいそれくらいでしょうか。
まあ、もともとが緊急用のツールなので仕方ありませんが、明らかにこれのせいで価格が肥大化しているという側面もあるため、なんとも言い難い不満が生まれがちです。
もう一つ、キャノピーといいラインといい、劇中のものに比べて余りに貧相というのも、大きなマイナスです。
確かに、それをそのままの対比で商品化というのは無茶だってことは分かってますが、それにしてもアレンジがショボいのは否めません。
せめて、ラインくらいはもっと長め&線細めに出来なかったのかなと。
どうもこのラインの長さ、魂ステージの延長支柱の長さから逆算して設計したっぽいんですよねぇ。
次は、×ソケットのスイッチを交換して……
\ チェーン ソー オン /
チェーンソーモジュール。
第1話から登場していたにも関わらず、デフォの4スイッチではなかったために、商品化が遅れた悲劇? の子。
チェーンソーモジュールは、フォーゼのキックアクションを拡張する意味でも、大事な存在です。
同時に、本セット最大の注目株でもあります。
まあ、相対的にと付きますが……
構成は、いつものようにフォーゼの膝下から足首上までを交換するというものですが、今回はいささか仕様が(他の足用モジュールとは)異なります。
詳しくは後述。
ブレード部分。
FMCSのときも思いましたが、相変わらず自分の足を切断してしまいそうな、際どい位置まで下がります。
ブレード部分の可動。
手動で回転、この辺はFMCS版と殆ど大差ありません。
ブレード部分は取り外せます。
なぜかというと、より派手なアクションポーズを決められるようにするためです。
チェーンソーの生えた足首!
これを差し替えることで、ブレードをより広範囲に可動させられるわけです。
手前は、元々のブレード。
フォーゼの右足首との比較。
靴紐のようにブレードが伸びているのが奇っ怪です。
ラインを途切れさせないようにという工夫なのはわかりますが……
足首を差し替えて、つま先を伸ばすとこんな感じに。
一見かっこいいんですが、ブレードの基部を見ると途端に違和感が発生してきます。
別角度。
まあでも、これはこれで割り切れば、なかなか。
さらに別角度。
確かにキックポーズのバリエーションは広がるかも。
もちろん、ブレード足首に違和感がある人は、そのままのブレードを使う選択もありです。
ノーマルでも、充分にアクションポーズは映えます。
というか、やっぱこっちのが自然。
というわけで、チェーンソーモジュールでした。
出来は無難、工夫も(好き嫌いは分かれそうなものの)ありで、やはり本セット一番の注目株だけのことはあります。
ただ唯一の難点は、スイッチにあります。
形状の関係で、チェーンソースイッチ(ON)は飛び出た部分があるため、これが結構引っかかりやすいです。
ポロリには充分注意したいものですね。
引き続き、△ソケットを差し替えて……
\ ホッピング オン /
賢吾さん曰く「役に立たない」ホッピングモジュール。
単独浮遊能力を持つフォーゼに、制御困難な低空ジャンプ能力を付加するという、イマイチ必要性を感じないモジュール。
物凄く膝を痛めそうなモジュールですが、次はこちらの紹介。
――とは言ったものの。
ホッピングモジュールは、脚に装着する以外特に目立った特長もギミックもないため、本当にただの飾りに過ぎません。
変なポーズで宙に浮かせて飾るとかなら、面白いかもしれませんが。
正直、使いどころに悩むモジュールです。
FMCS版は先端部にスプリングギミックがあり、伸縮機能が付加されましたが、アーツ版は何もありません。
また、塗装も単調で質感も乏しいです。
まあ、キュアピースフォーゼらしいポーズで飾るには最適という話もなきにしも。
ジャンプ中のモーションを再現したいなら、魂ステージがあった方がいいのですが、そういう意味では、本セットは台座付属なんでちょっと嬉しいものがあります。
パラシュートモジュール用ではありますが。
ちなみに装着方法ですが、一旦モジュールと左すねを分離させてから再度はめ込みます。
モジュールセット03のチェーンアレイモジュールも、これと同じような方式を採用してます。
最後は、もう一度×ソケットを差し替えて……
\ スモーク オン /
スモークモジュール。
本セット中でも輪をかけて使用頻度が低かったモジュールです。
煙幕を張る効果があり、それなりに効果は高いようですが、いかんせん使う場面が少なすぎました。
スモークモジュールも、特にギミックなし。
膝下を差し替えるだけです。
煙菅の蓋も開閉しません。
ホントこのまま。
モジュール本体アップ。
単色べた塗りで、ウェザリングなども皆無。
ホッピング同様、数合わせ的な意味しかない感じです。
裏側。
前からはめ込むように見えますが、これもいつものように脚ごと交換です。
こういう、個性に乏しいモジュールほどポージングセンスが問われるのかもしれませんが、自分はそこまでの境地に達しておりませんでした。
以上、スモークモジュールでした。
……もう書くことが何もないのですが、それがこれに対する評価そのものだと考えて頂いても構わないかと。
最後に、本セット付属のスイッチパーツを。
左から、スモークスイッチ、チェーンソースイッチ、ホッピングスイッチ、パラシュートスイッチ。
いずれも左寄りがON状態、右寄りがOFF状態です。
画像のものは未使用のためまだタグがついてますが、装着時はこれを切り取る必要があります。
参考までに、玩具版のスイッチ画像を。
左から、パラシュート、チェーンソー、ホッピング、スモーク。
こちらは、いずれもOFF状態。
そしてこちらが、ON状態。
スイッチパーツで混乱した時の目安にでも。
【買ってみて一言】
04まで発売済みの現状、最大ボリュームのパッケージを誇る商品ではあるのですが、ぶっちゃけた話、これは物凄く割高感が強いです。
4つ中3つがギミックなし、しかも塗装はいずれも簡素、加えて最大の大きさのパラシュートはボリュームばっかりで再現性も乏しければ遊びの幅も少ない。
その上ポージングに凝るのも難しいと来てます。
これで価格が3,000円台というのは、さすがにボッタクリ呼ばわりされても仕方ないかと。
案の定、本セットは発売後そんなに間を空けずに叩き売り状態となり、01以上にダブつきました。
筆者も、実は1,000で購入したんですが、正直それでも高く感じるほど、この商品は「つまらない」です。
まあギミックだけの話をするなら、次の03もチェーンアレイやウィンチ以外はあまりパッとしないんですが、こちらは21のステルス以外は劇中の登場頻度も高く、人気もありそうなラインナップなんでまだマシでしょう。
せめてチェーンアレイとスモ−クが入れ替わっていればとも思うんですが。
モジュールセットの内訳は、01が4つ(そのうち2つが基本モジュール)、03と04が5つ、05にいたっては10で、それぞれに人気のあるモジュールないしはギミックつきのモジュールが複数含まれています。
対して、02は4つ、内ギミックと呼べるものはチェーンソーのみ。
チェーンソー欲しさに手を出すには、ちょっと勇気が必要でしょう。
最後の05が10個になるくらいなら、もっとモジュールを分散させて、02も6つか7つくらいのセットにすれば良かったんじゃないかなと思ってしまいます。
それでようやく、3,000円台が適正価格になるんではないかと。
次は、「モジュールセット03」です。