第42回 ■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「仮面ライダークウガ」2
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ“ドラゴンフォーム”
2009年4月25日、同「ペガサスフォーム」と共に発売。
全高14センチ(ツノ含まず)、全3種の手首付き。
オプションとして、武器のドラゴンロッド付き。
価格は税込2,625円。
水を司る戦士で、別名「青のクウガ」。
パワーバランスを変更し、敏捷性と脚力を肥大化させた形態。
驚異的なジャンプ力を活かして闘うズ・バズー・バとの戦闘で偶発的に能力を発動させた。
「高いビルでもひとっ飛び」を地で行くほどの、驚異的なジャンプ力を発揮する。
反面、腕力は異常低下してしまい、まともな格闘戦はほとんど行なえなくなる。
これを補うため、手近な長物(長い棒状のものならなんでも良い)を変質・変化させた「ドラゴンロッド」を使いこなし、先端部から封印の紋章を刻み付ける。
この形態時はポージングも変化し、カンフー風な構えと動作に切り替わる(五代自身が意識的に変えている描写がある)。
必殺技は「スプラッシュドラゴン」。
青の色味が、実に素晴らしいドラゴンフォーム。
肩アーマーが黒いため肩幅が実際より狭く感じられるせいか、頭部の小ささが他より気になりません。
やや長めかな? と思われるものの、迫力充分なドラゴンロッド。
武器用手首も、割としっかり保持してくれます。
というか、物が長いから脱落のしようがないとも言えるか。
個人的には、もうちょっとだけ太いとイメージ通りだったのですが。
この、一見全然仮面ライダーらしくないスタイルがドラゴンフォーム最大の魅力だと、筆者は思っています。
無駄な情報が一切なく、装飾増加ではなく逆に省略することで特徴を際立たせるという、後年の平成ライダーでは見られない逆転的発想が実に素敵です。
気のせいか、ドラゴンフォームの頭部はマイティに比べてコンパウンドアイズの「実際より小さく見える」感が少ないように思えます。
他のフォームと共通の手首パーツを利用しているため、素手時の構えを再現出来る手首はなし。
ちょっぴり残念。
横から見るとなんかマヌケ。
…いやホントに、こういうポーズなんだってば!
「スプラッシュドラゴン」。
さすがに劇中とまったく同じポーズは難しかったので(ジャンプしながらだったりするし)、アレンジしてそれっぽく。
装着変身版との比較。
ただし、諸事情によりライジングドラゴンになってます(単に発掘出来なかっただけとも言う)。
ライジング用の増加パーツが付いているため、ドラゴンロッドはまったくの別物になってますが、クウガ自体のスタイルはノーマルドラゴンとほぼ同様。
当時の装着変身の素体は、腰が回らないわ太股にロール軸ないわでえらく難儀させられたものでした……
ドラゴンロッドにも、リント文字がきちんと刻まれています。
これはドラゴンフォームに限った話ではありませんが、よく見るとリント文字は原型段階で一つひとつ手書きで刻まれたものみたいですね。
微妙に歪んで左右非対称になっている文字もあるのですが、この場合それは粗ではなく、むしろ「ここまでよくやってくれた!」と賞賛したいところです。
攻撃の要であり、グロンギにクウガの紋章(封印エネルギー)を叩き込む宝珠部分は、残念ながらクリアではなく塗装で再現。
全然問題ないけど。
ドラゴンロッドと、後述するタイタンソードは、残念ながら伸縮ギミックなし。
もっとも、材質や精密性を考えれば、これは仕方ないものと思われます。
ABS製のため、歪みや可塑剤気化による癒着・剥離を気にしなくて良いのもポイント高いですね。
「超変身!」
手首は実はマイティのを利用(他の同様の写真も同じ)。
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ“ペガサスフォーム”
2009年4月28日、同「ドラゴンフォーム」と共に発売。
全高約14センチ(ツノ含まず)、全3種の手首付き。
オプションとして、武器のペガサスボウガン付き。
価格は税込2,625円。
風を司る戦士で、別名「緑のクウガ」。
身体能力ではなく、視覚や聴覚など、全身の感覚を増強化させたスタイルで、紫外線や赤外線の視認や、超音波を聴き取る程に各神経が研ぎ澄まされている。
これを利用し、遠く離れた敵や高速移動する存在、また不可視状態の相手を正確に捕捉して「狙撃」する事が出来る。
またメ・バヂス・バ戦では、上空から射出された針の軌道を見切り、二本の指で掴み取るという離れ業も披露した。
ただし、身体能力が格闘・白兵戦には不向きとなる上、身体・精神的消耗が激しいため50秒間しか形態を維持できない。
「仮面ライダークウガ」本編内ではこの時間制限まで演出に組み込まれており、思考中?の場面を除けばすべてきっちり50秒以内の活躍に定められていた。
(ただし「仮面ライダーディケイド」クウガ編では、初回の戦闘こそ時間内だが二度目の登場時は50秒きっかりで前編終了、そのまま後編まで継続登場してしまったため、結果的にタイムオーバーとなってしまった)
尚、意外に知られていないが、この形態でもそこそこのジャンプ力がある設定で(約15メートルでマイティフォームと同じ&ドラゴンフォームの半分)、「仮面ライダーディケイド」初登場時は廃工場の屋内から屋根をぶち破り、ビルの最上階まで飛翔するという一見設定ミスにも感じられる演出があった。
拳銃など射撃用武器を変化させ、高圧空気弾を射出する「ペガサスボウガン」を使いこなし、離れたところから封印の紋章を撃ち込む戦法を用いる。
必殺技名は「ブラストペガサス」。
ペガサスフォームは、これまで「戦闘が地味」「目立たない」というイメージが強かったようで、一部に熱狂的なファンがいるものの、どちらかというと不人気キャラとなっていました。
――ところが、今回は最大の注目株に変化!!
その理由は、やはりこのペガサスボウガンにあるといえるでしょう。
なんと、クウガ系唯一の可動式武器です!
可動するペガサスボウガンって、超装可動以来?
弓部分が連動展開するだけでなく、レバーもしっかり伸縮。
さすがに弓とレバーの連動はありませんが、このサイズでこのギミックは嬉しすぎるものがあります。
装着変身は、弓が開いた状態で固定でしたし。
この武器可動があるため、「弓を引き絞る」構えという、装着変身などでは今まで再現出来なかったポージングが可能になり、一気に表情付けのバリエーションが拡張しました。
その性質上、ここぞという時に一度だけ攻撃を行うペガサスフォームの場合、いわば溜めに相当する引き絞り動作はもっとも重要であるわけで、これが自然に行なえるというのは本当に嬉しいものがあります。
ただし、レバーを掴む専用の手首は付属せず、武器持ち用の手を応用する必要があります。
具体的には、半開きの指の間にレバーの軸を挟む感じで。
「超精密狙撃」「たった一度きりの攻撃」という、それまでの仮面ライダーでは考えられなかった戦闘スタイルを持つペガサスフォームのアイデアは、本当に秀逸だと今でも思います。
その後も銃使いライダーは多数出ましたが、ペガサスほど説得力のある「独自戦術」を展開したライダーは2009年現在他には居ませんね。
……というか、これを踏襲すると色々制限が付きそうだから、難しいっていうのが実情なんだろうなあ。
一部では、「銃使いのライダーはヘタレ化する」というジンクスが囁かれていますが、ペガサスはその中に含まれていない気がします。
ペガサスフォームを弄っていると、クウガ系フィギュアーツボディの細かな問題点がちらほら見え始めて来ます。
まず、武器の保持力。
柄の長いドラゴンロッドでは気にならなかった武器持ち手ですが、ペガサスボウガンを持たせるとしょっちゅう外れてしまいます。
これは、ボウガンのグリップの形状・太さに対して手の空間が縦方向に広すぎるため。
曲げられた四本の指自体は結構しっかり支えてくれるのですが、それと親指の隙間が開きすぎているせいで、ちょっとした負荷でグリップが回ってしまうようです。
これと同じようなことが、タイタンフォームのタイタンソードでも起こります。
ペガサスボウガンは、オリジナルと若干形状が異なっています。
銃口部分の十字型の溝がなく、尖った形状にアレンジされています。
ドラゴンロッド同様、宝珠部分はクリアではなく、ペイント。
弓部分には、ご丁寧にビッシリとリント文字が刻み込まれていて、存在感が引き立ちます。
コンパウンドアイズの明るいグリーンと、ボディのやや暗めのメタリックグリーンのバランスも良く、実に上品な仕上がりになっています。
心持ち、左肩アーマーが小さいかな?
あと、胸部の起伏が若干おとなしめな印象。
本放送当時から思ってるんだけど、物体を原子単位まで分解・再構成して武器を生成するクウガなら、別に拳銃じゃなくてもペガサスボウガンが作れる気がするんですよね。
まあ、使用者(五代・小野寺)のイメージが大事でしょうし、鉄パイプから生成されてもビックリしちゃうけど。
個人的には、モデルガンや水鉄砲みたいな、非殺傷系銃器?なども転用して欲しかったかなと思ったり。
毎回拳銃を貸す一条刑事を見ていると、法律的な意味でハラハラしちゃうんですよ。
なまじ半リアルな世界が舞台だっただけに。
画像で使用している拳銃は、本商品には付属しませんのでご注意。
これ、なんだったかなぁ……確か、記憶が確かなら「勇者警察ジェイデッカー」のガンマックス用拳銃だったような(なんでそんなものが残ってたんだろう)。
装着変身版と比較。
こちらも、諸般の事情でライジングペガサスを使用。
形状の進化具合は充分確認できると思います。
ゴ・ザザル・バ戦で見せた、走行中のビートゴウラム上からの狙撃場面をうろ覚え再現。
って本当はそれライジングペガサスだけど。
やってみたのはいいけど、さすがに色々と厳しかったぁ。
劇中ではなかった、低姿勢による射撃姿勢なんかもバッチリ決まります。
画像のものは、筆者お気に入りのポージング。
とにかく、実に良い表情を出してくれます!
「超変身!」
■ S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ“タイタンフォーム”
2009年3月28日、同「マイティフォーム」と共に発売。
全高約14センチ(ツノ含まず)、全3種の手首付き。
オプションとして、武器のタイタンソード付き。
価格は税込2,625円。
大地を司る戦士で、別名「紫のクウガ」。
ただし他のフォームと異なり、メインの紫よりも銀色の割合が大きいカラーリング。
赤・青・緑の能力変化を経験してきた五代雄介が、沢渡桜子によるリント文字解読結果を参考に、初変身前からある程度の能力を把握していた唯一の形態。
基本4フォーム中最大級のパワーと耐久性を誇り、マイティフォームの肩装甲を熱溶解させるほどの破壊力を誇るメ・ギイガ・ギの高熱爆裂体液弾を、連発で浴びてもびくともしないほどの防御能力を発揮する。
反面、身体重量が増加し、機動性が失われてしまう。
アーマー部分とスーツ部分とでは見た目の印象通り防御性能が異なり、スーツ部分はそれなりに脆いらしく、グロンギにそこを突かれてしまう展開もあった。
番組後半、ゴ・バベル・ダのハンマー攻撃でボッコボコにされる展開があるが、それまでの無敵っぷりが良く強調されていたため、この場面はゴ集団の強力さと更なるパワーアップ(雷の力)の必要性が際立つという、実に上手い展開となった。
トライアクセラーなど棒状の物体を変化させ、「タイタンソード」を生み出してグロンギを一突きにする。
必殺技名は「カラミティタイタン」で、封印エネルギーは突き刺した刃部分から注入される。
「仮面ライダーディケイド」クウガ編後半では、地獄兄弟との対戦時にタイタンフォームが走るシーンがあり、各所で粗として指摘されていました。
これは、タイタンフォームが「仮面ライダークウガ」本編内でゆっくりとグロンギに歩み寄っていくという演出方針が採られていたため、「タイタンは走れない(素早く動けない)」ものだと認識した人が多かったせいだと思われます。
ところが、あの動きは「仮面ライダークウガ」10話劇中で、五代雄介が一条刑事との剣道訓練中に思いついた独自戦法で、タイタンフォームの特性による影響ではありません。
実はタイタンフォームは、100メートルを7.2秒で走る速力を持っている設定です(さすがに他のフォームよりは遅いですが)。
また、「仮面ライダークウガ」本編中でも、対ガリマ戦などかなり俊敏に動いている場面がいくつか存在しています。
タイタンの動きについてはWikipediaでも間違って書かれているくらいなので(2009年5月現在)、相当勘違いされているようですね。
肩部分が肥大・拡張化した銀色の鎧。
マスクとベルトがなければ、とても仮面ライダーとは思えない様相。
ドラゴンやペガサスフォームとはまた違う「らしくないスタイル」が、タイタンフォームの魅力だと思います。
タイタンはその性質からあまりバイクと絡む印象はありませんが、実際はマイティに並ぶバイクとの関わりが深いフォームだったりします。
もっとも、用途がちょっと違いますが(普通に運転したこともあるけど)。
「DXビートゴウラム」に付属する、トライアクセラー(トライ&ビートチェイサーの起動キー兼特殊警棒)からタイタンソードを生成。
ドラゴンロッドといい、本当にこの演出は好きでした。
飾る時にプロポーションを重視する人は、装着変身・仮面ライダーG3-X等に付属するガードアクセラーを流用するのもいいかも?
でも、実際はグリップが細すぎるので持たせるには工夫が要りますが。
そういえば、「仮面ライダーディケイド」に出てくるトライチェイサーってアクセラーじゃなくて普通のキーでエンジンかけてましたよね。
タイタンソード。
装着変身版ではオーバースケール気味だった武器も、今回はちょうど良い大きさに。
刀身部の中ヌキもきっちり再現。
ただし、残念ながら伸縮ギミックはなし。
大きさやパーツ強度を考えれば、これも仕方ないんですけど。
また、若干細身&薄い印象を受けます。
カラミティタイタン。
敵の攻撃を受けながらも前進して、真正面から一突きにする必殺技。
剣道・剣術の心得がなかった五代が編み出した、素人なりの戦闘術でした。
「タイタンの災厄」か「災厄のタイタン」か。
当時から色々と複雑な思いにさせられる技ネーミングでした。
タイタンというと「ツカツカ、ブスッ」という印象しかないので?! 適当にポージングを。
肩の前方スイング可動のおかげで、タイタンソードの両手持ちも可能。
タイタンソードの保持力ですが、残念ながらかなり悪いです。
武器持ち用の手は、手甲の色以外他のフォームと同じなのですが、なぜかタイタンソードだけはすぐポロポロ落ちてしまいます。
どうやらこれは、手ではなく武器のグリップ造形に問題がある様子。
武器持ち用手の大きさに対して、グリップ径が細すぎるようです。
剣を構えている姿勢にする際、刃側を前方に向けるようにすれば大丈夫なのですが、側面部をかざすようにすると途端に落ちやすくなります。
柄の厚みをもっと確保して、グリップ部分は楕円形状じゃなくもっと円柱に近づければ良かったかも?
それでも懲りずに、ポージング。
思いつきなのでかなり適当。
両手持ちはやっぱり良いねい。
聞くところによると、タイタンフォームは本放送当時、子供に一番人気だったそうです。
なんとなくわかる気がする……だって本当にわかりやすいかっこよさだもの。
その分、「仮面ライダークウガ」本編での使い方がもったいなかったです。
いえ、充分活用していたとは思うんですけど、もう少しかっこいい立ち回りとかさせられたんじゃないかなって。
初登場の戦闘シーンなんか、(既に話の中で役割を終えた)五代みのりのお遊戯シーンを無意味に挟み込んで、せっかくの緊張感を台無しにしてしまいましたからね。
あの余計な編集を一切カットして、当初の予定通り主題歌流しながら殺陣をやってたら、絶対もっと評価高まってたでしょうね。
タイタンフォームは、胸部分の装甲が他より分厚いため、ポーズによってはほんの少しだけ上腕が干渉します。
些細な程度なのでそんなに大きな影響はないかと思いますが、きめ細かな姿勢造りに拘る人には、ちょっとだけやっかいかもしれません。
装着変身と比較。
やはり、装着変身の方はライジングで。
タイタンはライジング化するといきなり全身紫に染まるんで、全然比較にならない気がするんですけど、形状そのものはノーマルタイタンと同じなので、各自脳内色調補正お願いします。
装着変身、今見ると首が襟にめり込んでるみたいですね。
でけー剣デケー。
撮影時は色々動かしてポーズ付けしましたが、弄っていて本当に楽しいフィギュアーツでした。
絵になる角度が多すぎで、本当に優れたスタイルなんだなと、改めて実感させられます。
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仮面ライダークウガは、平成ライダーの元祖であると同時に、同シリーズにフォームチェンジの概念を盛り込んだ始祖でもあります。
最近のシリーズでは考えられないほど、フォーム別の能力を的確に使いこなし、戦局を切り替えていましたが、その結果「上半身と色以外はほとんど同じ」に過ぎない、ヘタすると没個性化する危険も孕んでいた各フォームは、充分過ぎるほどの個性を発揮出来ました。
そして、「仮面ライダーアギト」以降のライダーにも様々な影響を与えるに至ります。
残念ながら、クウガ4大フォームに並び立てるほど有効活用されたフォームはその後ほとんど現れませんでしたが(存在意義が全く異なるものはあったけど)、これらがあったおかげで後のライダー達のパワーアップ展開に期待出来るようになったり、また商品展開が楽しみになったりしたわけです。
やはり、偉大な始祖であったと言わざるを得ません。
フィギュアーツシリーズで、単独ライダーのフォームをまとめて発売したのは、2009年5月現在クウガのみですが、他のライダー同様売れ行きを見ながら小出しにしていかなかったのは英断だったと筆者は思っています。
二回に分けて、とはいえ間が一ヶ月程度ですから、実質まとめて一気に発売したようなものでしょう。
もしこれが、間を開けて発売することになっていたら、どれか一つくらい発売をオミットされていたかもしれませんね。
クウガはこの他にも、グローイングフォームとライジングフォーム4体、アメイジングマイティ、アルティメットと計7形態ありますが、フルコンプの必要性はともかく、初期4フォームはまとめて出さないと意味がないことを、製作側も充分理解していたんでしょうね。
個人的には、ここまでやるならグローイングフォームまではなんとかして欲しいんですが……無茶かなあ。
今回の撮影のために色々引っ張り出したので、ついでに色々と撮り。
4フォームバイク並走とか。
撮影ブースが狭いため、現実なら非常に危険な車間距離です。
世界に駆けてみるとか。
「お前に何かあったら、未来の俺は以下略」
「いや、俺小野寺だし」
「通りすがりの仮面ライダーだ」
「イチジョウサン、ダイジョゥブデス、ナントカナリマス」←ディエンド召還
なんだ、その気になれば全然ありえるシチュエーションじゃないですか。
2009年11月現在揃えられる、五大フォーム勢揃い。
ほとんどクウガ戦隊。
アメイジングマイティが追加戦士然としているのが妙にハマっているような。
これでピンク色がいれば完璧ね。
…いや、そりゃ白はいるけどさ、アレはどうかと。
冒頭に記した通り、筆者は現状アンチ・フィギュアーツ派です。
一応それでもフィギュアーツには前から手は出していたのですが、最初に購入したコーカサスとガタックの出来が不満タラタラだったため(O脚に加えて頭部造形が不満)、印象は益々悪化してしまいました。
しかし、その後発表されるラインナップが予測不可能かつ期待大な物だったり、少しずつ問題点が改善されているらしい部分が窺えた上、旧装着変身のリメイク的位置付けのクウガ発売が確定したため、あらためて購入を決意した次第です。
その後筆者が抱いた印象がどうだったかは、このページのレビューを見ていただければ、なんとなく伝わるのではないかと思います。
フィギュアーツ・クウガは、個人的には本放送当時のバイク系玩具を持っているか否かで、評価が大きく変わるものだと考えています。
ですが、今回はそういった個人的解釈は極力抜きにして、なるべく客観的に良い部分と悪い部分を抽出してみました。
こう書くと「そりゃ、お前が好きなライダーがたまたま出たから、評価が甘くなっただけだろ」と言われそうですが、筆者は以前から記している通り「仮面ライダークウガ」自体も嫌いです。
それでも評価せざるを得ないほどの魅力を、今回の商品から感じたのは紛れもない事実です。
今回のレビューを機に今後フィギュアーツのレビュー展開を行なっていく訳ではありませんが、もしまた筆者が気に入った物が出た場合、無節操に取り扱っていくと思います。
最後に、今回の撮影で気付いた点をいくつか。
「DXトライゴウラム」に付属するゴウラムですが、経年劣化で羽根の基部が自然破損する可能性が見えてきました。
ゴウラムの羽根部分は、見た目の印象に反してかなり強いバネが仕込まれているのですが、どうもこれが長年テンションをかけ続けたため、劣化したABSが割れてしまうようです。
筆者の手持ちのゴウラム各種(エンシェント含む)は幸い問題はありませんでしたが、若干アームの可動や姿勢保持にブレが生じ始めており、撮影時トライ(ビート)ゴウラム形態を取らせる際、羽根部分の角度が決まらず大変難儀しました。
このページの写真で、いくつか羽根の角度がおかしいものがありますが、これは組み立てミスではありません。
現在、ゴウラムを保管している方は、この機会に一度チェックをしてみることをお勧めします。
その他、久々に取り出した商品で目立った問題点をまとめておきます。
- ビートチェイサー内蔵のボタン電池表面に若干のサビ(電力は維持、商品は未開封品)
- ビートチェイサー・ブルーラインのパトライト内側に塗装皮膜癒着
- マシントルネイダーの後輪とマフラーが癒着(剥がせたがマフラーに跡が残った)
- マシントルネイダー付属のアギトフィギュア、金色部分がベタベタに
装着変身クウガ・マイティ&グローイングフォームセット及びライジングセット(両方未開封)とトライゴウラム各種には、特に目立った問題点はありませんでした。