第27回 ■ バンダイ 装着変身「仮面ライダーオーガ」&「仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム」
2006年7月3日 更新
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- 仮面ライダーファイズ・ブラスター |
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2004年12月発売の「仮面ライダーサイガ&仮面ライダーデルタ」以来、約一年半ぶりにリリースされた「555系」装着変身。
そして、新生装着変身第一弾だった「仮面ライダーファイズ」のフォームバリエーションが、ようやく発売!
長かったなあ、ホントに。
一時期なんか、もう出ないんじゃないかという諦めムード満載だったのに。
って、まだアクセルフォームとライオトルーパーが残ってますが。
お願いだから、ここで打ち止めは勘弁してくださいよバンダイさん!
つか、またさらに一年半後に残り発売ってのも、勘弁ですよ!
というわけで、今回はあっさりタイプレビューでご紹介。
●バンダイ装着変身「仮面ライダーオーガ」 定価2,100円(税込)
- オーガ素体フィギュア
- オーガ頭部(マスク)
- オーガ肩アーマー×2
- オーガ胸アーマー×1
- ワイズマンローブ(背面部マント)×1
- ワイズマンローブ(マント固定用背面装甲)×1
- ワイズマンローブ(腰部スカート)×1
- オーガドライバー×1(オーガ用ベルト)
- オーガストランザー用ホルスター
- オーガストランザー(剣)
- 取扱説明書
2006年6月24日、単独発売。
「仮面ライダー555」系装着変身としては、5番目の商品。
先の通り、同作ライダーとしては実に一年半ぶりの商品化。
そして、劇場版限定ライダーとしては、G4、ファム、リュウガ、サイガ、グレイブに続く6体目になる。
「仮面ライダー555劇場版・パラダイスロスト」にのみ登場する敵ライダーで、ホースオルフェノクこと木場勇治が、スマートブレインの開発した究極の「天と地のベルト」のうち、地のベルト“オーガドライバー”を使って変身した姿。
変身コードは“000”で、黒いボディに金色のフォトンストリームが走る。
最強スペックを誇るライダーで、ワイズマンローブと呼ばれるマントとスカート状の装甲が特徴的。
スマートブレイン製ライダーとしての基本装備以外には特に変わった特徴の武器はあまり持たず、唯一「オーガストランザー」という大振りの剣を使う。
これにミッションメモリーを装着し、フォトンブラッドを送り込む事で、巨大な光の刃を作り出し、これで敵を一刀両断する。
スマートブレインの罠にはまり、仲間の海堂と結花を失った原因が人間(真理)にあると信じ込んでおり、激しい憎しみに突き動かされている。
真理の公開処刑が行われるスマートブレイン・アリーナ(仮名)に突入したファイズ・巧の前に立ちはだかり、激戦を繰り広げるが、最期は改心し、エラステリウムオルフェノクから真理を救うために盾となる。
さてオーガ。
サイガ発売が決定した当時から、随分長い間「出せ〜、出せ〜」と呪詛のように唱えられていた物が、ついに出ましたよ。
以前は、ワイズマンローブが装着変身には不向きだろうから、という根拠で絶対発売はないだろうと考えられてきましたが、なんともストレートな対応で、あっさり商品化してしまいました。
いや、555と913から数えてちょうど2年後の発売なので、そんなにストレートというほどでもないのですが。
パーツ構成は、過去の555系とほとんど同じ。
前腕装甲や脚部装甲がありません。
しかし、ワイズマンローブのおかげで装備品は増えており、かなり豪華な印象に。
ワイズマンローブは柔らかいPVC製で、ふにゃふにゃぺこぺこだけど、最低限の形状維持が可能です。
また、思ったより関節に負担をかけません。
ローブの張力に関節が負けてしまう事はないわけです。
ただし、さすがに脚幅は従来より広げづらくなっています。
前後方向には、あまり大きな問題はないけれど。
スカートは、素体下半身に巻きつけ、オーガドライバーとストランザーのホルスターで固定する形式。
一見頼りない固定法ですが、案外安定度は高いです。
この装着法のため、オーガドライバーパーツの形状は、555や913、315などとは大きく異なっています(横幅が短い)。
なお、他の555系ライダーと異なり、オーガフォンは付属してません。
背中のマントは、胸アーマーとその上に被せるプラ製アーマーに挟む形で固定。
これで、装甲が相当分厚くなる筈なのに、本体はそんなに太った印象がないのは素晴らしいバランス。
むしろスタイリッシュにまとまっていて、この辺のバランスは絶賛モノ。
肩は、いつもの跳ね上げ式。
これも、すっかり定着しましたね。
肩アーマー端から飛び出ている装甲は、さすがに一体式で非可動。
オーガストランザー。
携帯用の小さいバージョンと、本来のサイズのバージョンが付属。
ホルスターは底抜け式ではなく、ストランザーをすっぽり包むタイプ。
幸い、本体から外れやすいという事はないです(完璧、ではないですが)。
オーガストランザーは、ちょっと対比的に小さいかなとも思わされますが、だいたいこんなものではないかと。
携帯用の方にはミッションメモリーのモールドがなく、大きな方にはしっかり付いているのが嬉しいです。
まあ、そうでないと困るんだけど。
設定では使える筈の、フォンブラスターは付属せず。
確かに、オーガには似合わない気がしますが、サイガに付いててこっちにないというのは、ちょっと寂しいかな(サイガは劇中でも使っていたからかもしれませんが)。
さて、マスクですが。
実は今回から、ゴーグル部分がクリアパーツになりました。
うあああ、もっと早くこれを導入してくれていれば! とは思うのですが、そこはそれ、技術進歩の結果ということで。
オーガのフェイスは、これによってかなりスタイリッシュな印象を強めています。
大変いい感じです。
クリア部分は裏側が未塗装なため、よ〜く見ると、少しだけ素体の顔が覗けます(写真ではほとんど判別できませんけど)。
とはいえ、屈折率の関係から「中の人と目が合う」というほどではないので、大きな問題ではないでしょう。
たまにはこんなのも、面白くていいかも。
今回の素体は、巧タイプ。
しかし、顔付きは妙に特徴的。
第一印象は「紅健」ただし特撮版。
この眉毛の角度と、どこか情けない目線が、妙に似ているように感じる…のは筆者だけですかい?!
まあ、何が言いたいかというと。
今更な意見だけど、「木場には全然似てないねえ」という事で。
装着変身サイガと揃い踏み。
実はさりげに、劇中で存在しなかったシチュエーションですな。
まー、こいつらと同時に戦っていたら、ノーマルファイズなら勝てなかったかもね。
あ、装着サイガを引っ張り出したついでに気づいた事を、ご報告。
フライングアタッカーのウイング塗装皮膜に、癒着発見!
うわ、ここは盲点だった。
お持ちの方、どうかお気を付けて!
劇中では、両者オルフェノク化した後の戦闘の方が印象深かったせいか、ファイズとの対戦は、単なるどつきあいばっかだった……かのような第一印象がありませんか?<俺だけかい
ま、それはともかく、ようやく望んでいた絡みが作れるというのは、ありがたいことです。
オーガパーツ構成。
無駄がないなあ。
なさすぎてゆとりすらない気もしなくはないけど…
●バンダイ 装着変身「仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム」 価2,100円(税込)
- ファイズ素体フィギュア
- ファイズ頭部(マスク)
- ファイズ胸アーマー
- ファイズ肩アーマー×2
- ファイズドライバー
- ファイズフォン
- 交換用手首×2
- ファイズブラスター(5パーツ構成)
- フォトンフィールドフローター
- 取扱説明書
「仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム」。
2006年6月30日、「仮面ライダーサソード(仮面ライダーカブト)」と同時発売。
「仮面ライダー555」系装着変身としては、6番目の商品。
なぜか先のオーガより一週間遅く発売されたため、それを知らなかった人はちょっと慌てたとか。
ファイズの最強形態で、同アクセルフォームとはまったく異質のパワーアップを遂げた状態。
ファイズフォンをファイズギアから抜き取り、宅配便で送られてきたパワーアップツール、ファイズブラスターに差し込む事で変身。
全身赤色なのは、フォトンブラッドの流動範囲がノーマル時と反転するため。
その影響で、従来のフォトンストリーム部分が黒いライン状になっているのが特徴。
ファイズブラスターを使った強力な各種攻撃が可能になるが、一応従来の装備も使用可能のようで、やっぱり最強技はファイズポインターを使用した「クリムゾンスマッシュ」。
ただし、その攻撃範囲と破壊規模は常軌を逸しており、大幅にパワーアップ……というよりは、周辺に多大な悪影響を及ぼすだけになってしまった印象が強い。
さいたまアリーナは、この技のせいでエラいことになっていた(違)。
劇場版「パラダイスロスト」で初登場し、後にTV本編でも登場。
衛星を利用したり、空飛んだりしたのはいいけど、全体的に見ると活躍の場は意外に少なく、一時は「こんなパワーアップをする必要があったのか」とまで囁かれました。
でも、まあね、販促なんて、所詮はそんなものですよ、と。
とにかく、活躍が今ひとつなのは、残念以外の何物でもありませんでした。
というわけで、ノーマルファイズとの比較です。
装着ファイズは、新生装着変身シリーズとしては一発目の商品だったため、この比較は、一番古い物と最新商品の比較でもあるわけですね。
すでに、身長が違います。
よく見ると、首から下はすべて同じ造型だと判断できます。
つまりこれ、首を延長したわけですね。
装着ノーマルファイズ発売当時、首の短さを指摘されまくっていましたが、今回はそれを修正したわけですね。
しかし、今度は首の細さが際立ってしまい、また別な指摘が…
装着変身だから首が細いのはしょうがないわけですが、そうだとわかっていても、この細さは、ちょっとねえ…。
真横から見ると、首から上がどれくらい変わっているかがわかると思います。
以前ライアの時でも素体比較やりましたが、ノーマルファイズの素体の首は、やはり短すぎたんですよね。
というか、それを基準として、後のものが伸ばされたというべきか。
付属武器・ファイズブラスターは、こんな大きさでもなかなかのギミック搭載。
トランクモードからファイズフォン差し込み→変形は当然として、グリップ位置回転も当然のようにこなします(回すのにちょっとコツが居るけど)。
ファイズフォンを初期位置にはめたままで変形できるのもいいですね!
でも実は、ファイズフォンの差し込み位置が劇中と異なっていたりして。
本当はグリップ側に差し込むんだけど、装着変身版は銃身側に差し込みます。
変形後は結局設定通りの位置に収まるんだけど、なんかちょっとね。
多分、ファイズフォンパーツ裏の凸ジョイントのせいで、こちら側でないと充分な保持力が稼げなかったのでは? などと推測したり。
(こちらは、掲示板上の指摘で判明した問題点です)
さらに、銃口部分も折りたたみ式でしっかり収納!
ここまでやってくれれば、もう文句なしです。
――うそ、ごめん。
この上で、前後分割部の保持力と、ファイズフォンの固定力がもう少し強かったら、本当に文句なしでした。
あと、顔ですが。
今回からアルティメットファインダーがクリアパーツ構成になった上、モールドパターンまで入りました。
ちょっと恐い気もしますが、以前より格段にファイズらしくなりましたね。
ちなみに、オーガと違ってクリアパーツ裏側には銀色塗装がされているため、透けることはありえません。
フォトン・バスターモード。
いわゆる銃形態。
フォトンブラッドまき散らし状態とも言う。
本編のように、グリップを外側から手を回して掴む構えが取れます。
ただ、どことなく落ち着きがないような気がしますね。
写真は、銃身をなるべく平行にしようとしたため、ちょっと腰を極端に落としていますが、もう少し膝を伸ばして立たせる事も、もちろん可能です。
で、この構えなんですが…実は以前一度撮影していて、「なんか違うかな?」と思って掲載を見送っていました。
どうしても、右肘が開きすぎてしまうんですよね。
角度を変えて。
かなり難易度高いですが、一応微妙な調製を行う事で、左手で銃身を支える事も可能。
ただ、実際は「当てている程度」に過ぎず、しかも右肘を閉じ気味にしてしまうと、連動して銃身が左手から離れてしまいます。
そうなると、とても銃(っていうか、大型火器?)を構えているようには、とても見えません。
また関節可動幅の制約のせいで、ファイズブラスターの位置も、恐らくこれ以上高い位置に持ち上げる事は不可能のようです(出来たとしても、せいぜい数ミリ差で上下できるかどうかというくらいかな?)。
横から見ると、こんな感じ。
元から腰で撃つタイプの火器と考えれば、これでも納得できるかもしれませんが、なんとなく劇中とイメージが…って、実は映像確認してないんですが(ビデオ録りしかないのに、今うちにビデオデッキないんだもん…)。
それはともかく、なぜこんなにも構え辛いのかというと、理由は2箇所。
1.肘が二重関節ではない
2.手首のスナップまたは肩のスイングが効かない
これらが改善されていれば、もっと自然にファイズブラスターを構えられたと思われます。
以下で、それを検証してみます。
というわけで、手近にあった影山さんに持っていただきました。
素体の部分的な大きさの違いもあるのですが、かなり自然に構えているのがわかると思います。
この構え方は、カブト系素体の肘が二重関節な上、肩を前後にスイング出来るからこそ可能だったりします。
カブト用素体は、従来の素体よりも手が大きく、僅かに腕も長く、さらに全体的に大きいため、本来なら単純比較は出来ないかもしれませんが、とりあえず、肘と手首または肩のポイントが改善されてさえいれば、かなりの問題が解決する事がおわかりいただけると思います。
では、ブラスターファイズの素体は欠陥なのか? と言うと、単純にそうとも言い切れないでしょう。
今までの素体と統一規格でもあるため、製品開発上色々制約があったのかもしれません。
わざわざファイズブラスターフォームのためだけに、腕の構造が違う素体を作るわけにもいかないでしょうし。
正しいまたは自然なポージングにならなくても、現状のままで「なんちゃって持ち」が可能なら、それで充分と判断されたのかも。
いやまあ、実際の所はわかりませんけどね。
とはいえ、無茶を承知で二重関節にしてほしかったなあと、本当に思います。
では次に、グリップの角度を変更して、フォトンブレイカーモードに。
また行程を見て頂きましょう。
先端部を引っこ抜き、ブレードパーツと差し替え。
内部にちっこいブレードパーツが入っているのが、とても可愛いです。
設定では、空母をも切断するほどの破壊力を発揮するブレイカーモード。
でも、劇中では電車とオクラ切っただけでしたね、ああもったいない。
制約多そうな形状に思えますが、意外に保持に支障はありません。
いい感じに構えさせられます。
グリップも、不用意に回転したりする甘さがないので(むしろ力を必要とするくらい固い)ので、安心して持たせられます。
で、ブラスターフォーム第二の注目ポイント、フォトンフィールドフローターですが…。
これも、変形行程を見て頂きましょう。
装着方法は、オーガのワイズマンローブ同様、アーマーの背中側に後付けするタイプです。
という感じで、ブラッディキャノンモードへの変形も完全に再現!
つか、なんでS-RHFでこれが出来なかったんだろうと、疑問すら湧いてきます。
まー、S-RHF版は正気を疑うような酷い出来だったからなあ…比べること自体間違いだけど。
聞くところによると、S.I.C版よりもいい感じらしいので、恐らくこれが現状最良のフォトンフィールドフローターなのではないかと推測されます(S.I.C版持ってないから、断言は出来ないけど)。
ざびたんのば。
ブラッディキャノン。
文句なしの再現です。
ちと関節が甘くてフラフラするけど。
よし、では次はいよいよ「クリムゾンスマッシュ」!!
…って、アレ?
ファイズポインターがないんだけど…
ここで最初のパーツ一覧を再読しましょう。
実はこのブラスターフォーム、ファイズポインターやファイズショット、
ファイズエッジなどの標準装備が、全然ついていません!
だから、肝心のファイズアクションは再現できないわけなのです。
ここまでの画像でブラスターフォームの腰に付いていた武器は、実はすべてノーマルファイズからの流用だったのです! ガ――ン!!
一応、ノーマルファイズの武器は、携帯型・実装型両方とも着ける事は可能です。
だからノーマルファイズを持っていれば、一応必要なアクションは再現できるわけですが、持っていない人にとっては酷ではないかと考えます。
今更ノーマルファイズを買う気はない、という人もいるでしょうからね。
なぜ、こんな仕様になったのか理解に苦しみますが、やっぱりファイズブラスターという大型装備を同梱したための、コスト問題なんですかね。
せっかくだからと、出来心でこんなの作ってみました。
すげーでっちあげ。
ちなみに、背景は本物のスマートブレイン本社だったりします(マジ)。
こちら、ブラスターフォームのパーツ一式。
ね、必要装備足りないでしょ?
【買ってみて一言】
今回の二品は、いずれも予想外の魅力に溢れる商品でした。
プロポーションに破綻もなく、クリアマスクも最高に決まっていて、良い雰囲気出しまくりのオーガに、実は予想外のプレイバリューに溢れているブラスター。
どちらのライダーが好きかによって、注目度は変わるとは思いますが、試しに手を出すという程度なら、それぞれ高い魅力があると思われます。
しかし、カブト系や響鬼系の装着変身とは大きく構造が異なるため、可動幅の制約や関節の固さなど、気になる点も目立ちます。
考えてみれば、このタイプの素体の製品化もかなり久しぶりなわけで、多少形状にオリジナリティのある龍騎系を除外すると、なんと一年前に発売された「仮面ライダーブレイド・キングフォーム」と「仮面ライダーグレイブ」まで遡ることになります。
なーるほど、コリャ随分久しぶりに感じるわけだ。
まあ、途中「オルタナティブ」という、よく似た形のも出てますけどね。
しかし、問題点を見つめてみたらどうでしょう?
結構気になる点が多いんですよね。
現状一番心配されるのは、やはりオーガのワイズマンローブでしょう。
全体がPVC製という事もあり、とにかく本体との癒着が恐いです。
別コーナーで扱っている、完成品フィギュアの場合は、スカートと本体の間にビニールをはさんで癒着や塗料移りを防いでいますが、今回はブリスター上に直置き、しかもパーツを装着させて飾った場合は、何の防衛策も取れません。
いや、正確には、本当に癒着するまでどうとも言えないわけですが、とにかく、最悪の事態を避けたいという方は、事前に覚悟を決めておく必要があります。
少なくとも、飾ったまま一年持たようなどという危険な発想は、止めといた方がいいかと。
筆者は、この撮影が完了したと同時に、とっとと片づけてしまいました。
後に、ブリスターとワイズマンローブの間に、ビニールをはさむ予定でもあります。
いや、PVCとブリスターが癒着するのかどうかは自信ありませんが、一応対策ということで。
念のため、覚悟はしといた方がいいでしょう。
できる事なら、多少質感やスタイルが変わってもいいから、布系などの癒着の不安がないものを使用して欲しかったものです。
今回は、ワイズマンローブがPVCだと知った時、ちょっとばかり正気を疑いましたね。
なお、ワイズマンローブはその材質の性質上、脚を広げてポージングを付けていると、その形にクセが付いてしまうというやっかいさも持ち合わせています。
こうなってしまうと、もうお湯につけて柔らかくした後に冷却して補正する、という手段しかありませんが、実はこれそんなに効果のある対処法ではないため、ヘタするとすぐに戻ってしまいます。
薄いパーツですから、なんとかなるかもしれませんが、出来る限りクセを付けない様にするのがベター。
しかし、そうすると結局、プレイバリューに大きな支障を与える結果にもなるんですよね。
…どーしろっつーねん。
(具体的にどうなるか知りたい人は、先に挙げたオーガパーツ一覧写真参照。スカート前面部が大きく湾曲しているのがわかります)
そして、武器が不充分のブラスター。
以前にも、変身音叉「音角」が付いていない「装甲響鬼」などという例がありましたが、あちらは単なる飾りの上にスタイルを大きく乱すパーツでしたから、まだ我慢のしようがありました。
ところが、今回はそうはいかないわけで、しかも一つは主力武器。
ヘタこいたら、最強の武器かもしれないアイテムなわけですから、本来なら外す事など絶対に考えられない筈。
しかも、商品販売状況から考えて、始めからユーザーがノーマルファイズを所有している事が前提となる、などという事はありえません。
2年前ですよ、ノーマルファイズが発売されたのって!
途中再販とか安売りとかあったかもしれませんが、新参ファンなんか、入手すら困難でしょう。
いったいどうしろっていうのかなあ…
あと、色が赤というよりピンクっぽい感じなのも、ちょっと気になる点ですね。
もう少しなんとかならなかったのでしょうか。
劇中の印象だと、少しメタリックで深みのある赤、という感じだったと思ったけど。
せめて龍騎くらいの赤は欲しかったかなあ。
予想外に楽しい、遊べるアイテム。
しかし一方で、気になる点が大きい。
こうやって見ると、大変微妙だと思います。
良い商品ではあるのですが、今回は問題点が少ない分、一つひとつが大き過ぎるようです。
結局の所、この商品が気に入ったかどうか、問題点をどこまで気にしないで済ませられるか、という所にかかっているわけですが、もし、これから買おうと考えているなら、先に挙げた問題点を、あらかじめ踏まえておく事は決して無駄にならない筈です。
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