第7回補足 ■ バンダイ 「DX魔神合体マジキング」 2.マジマジン頭部回転改造

2005年3月7日 更新

 すでにネット上各所で提示されまくっている情報だが、マジマジンは、ちょっとした改造でマジフェアリー以外の四体の首を可動化させられます。
 もっとも、可動ったって横回転のみなんだけど。

 ここでは、その改造方法を解説。
 なお、お約束だけど、以下の改造を実践した結果不具合が発生しても当方は一切責任を負いかねますので、くれぐれもご注意を
 とはいえ、ニッパーとデザインナイフ(アートナイフ)さえあれば、かなり簡単に処理できるけど。
 実際は、ある程度以上ストッパーが削れていれば問題ないので、バカ丁寧に処理する必要はないと思われます。
 なので、処理する人はどうか無理をしないように。

 なお、筆者は以下の作業をすべて「デザインナイフのみ」でやっています(パーツを保持するためにラジオペンチとかは使ったけど)。
 ただし、これはそれなりに熟練を要するので、刃物に慣れていない人には絶対勧められませんから、間違っても挑戦なんかしないで!
 ここは無理しないで、ニッパーを用意しましょう。

 筆者のように、ニッパー買ってくるのを面倒臭がったりしないで。

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●マジフェニックス

 マジフェニックスの頭部はPVC製(ガシャポンの素材)で作られており、結構弾力性があります。
 まずは、これを力ずくで引っこ抜きます。
 力を入れすぎて、首の軸をヘシ折らないように!
 ま、よほど無茶な力をかけない限りは大丈夫だと思うけど。

 次に、マジフェニックスの首が固定されているプレートをひっくり返します。

 すると、首の軸を固定しているネジが見えますので、これを外します。
 実際は、外さなくても作業は出来るけど、外してからやった方が周囲パーツへの影響は少ないので。

 外した軸。
 下側の平たい部分が「ストッパー」で、写真の「色の薄くなっている部分」を削り取ります。
 ニッパーで粗くカットして、デザインナイフで整えるのがお約束。
 ちなみに、ストッパーを100%カットしてしまうと、軸をネジ止めする際にクルクル空回りしてしまうので、根元部分を少し残しておくこと。
(筆者は、うっかり全部削ってしまってエラい事に…)

 なお後述しますが、ここで切り落としたストッパーの破片は、捨てないでしばらく持っていましょう

 軸を再びネジ止めし、頭部をはめ込めば一応完成。

 …なんだけど、たいがいの人はここで「えっ、まだ動かないじゃん!」と慌てるはず。
 実は、首の根元部分の左右に、半円状のストッパーがさらに二箇所存在しているのです。

 次はこれを削り……落としたらダメ

 このストッパー、首パーツを載せているプレート部分の回転を司る軸が内蔵されている部分なので、ヘタに削ったらどんな悪影響が出るかわかりません。
 これが、本文内で「マジフェニックスの首改造はしない方がいい」と書いた理由。

 なので、解決方法としては

  • わざとネジをゆるめて、首を浮かせて回転時にストッパーに触れないように「ゆとり」を作る
  • 上記の方法の際、ネジ部分にスペーサーを挟み込み、首を僅かに長くする

 などがあります。

 前者の場合、処理は簡単なんだけど、首が正面を向いているときにカタカタ揺れてしまうという欠点があります。
 後者は、そのカタつきを防ぐためにスペーサーを用いるわけですが、スペーサーに使う素材によっては、プラ部分への癒着が考えられるので、出来る限り癒着が避けられるものを用いたいものです。
 セロテープを丸めたものや輪ゴムなんかは、癒着してしまうのでもっての他。

 では、何がスペーサーに最も向いているか。
 ここで、先ほど削り落としたストッパーの破片を用いるわけです。
 同じ材質なら、癒着の心配は絶対にないわけだし。
 この破片を適度な大きさに削って、軸パーツの下にかませます。
 以下の図をご参照のこと。

 青い部分がストッパー全体を底上げする事で、首の干渉を避けられるわけです。
 当然ですが、やや厚みのある破片を用いましょう。
 ネジ穴周辺の部分にもスペーサーをかませられれば完璧なんですが、実際にやってみたところ、図のような配置だけで充分のようです。
 スペーサーをはめ込みつつネジ止めするのは、ちょっとコツが要るかもしれませんが、だからってスペーサーを接着するのは本末転倒。
 ここは、根性を出して組み込みましょう。
 筆者の物は、この方法で問題なくスムーズに回転するようになりました。
 これにより、ほんのわずかに首が伸びる事になりますが、実際はそんなに気にならないはず。

 実際、今回の撮影に使用されているマジフェニックスに、違和感ないでしょ?

 横ストッパー干渉対策をしないままで回転させ続けていると、首根元で磨耗が起こるので、絶対やめた方がいいでしょう。
 上記の方法なら、特別な技術はまったく要らないので、是非お試しあれ!

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●マジタウロス

 首改造は、基本的にマジフェニックスの応用であらかた処理できるのですが、マジタウロスだけは別物です。
 なぜなら、これだけ頭部がプラ製だから。
 今回は、首の根元をひっくり返して頭部を固定しているネジを外し、回転を遮っている軸そのものを削ります。

 下の写真が、マジタウロス頭部の底面。
 中央部にある突起が軸なのですが、左右に一文字に伸びているストッパーがある上、中央の軸にも「角」があります。
 要は、このストッパーと角をすべて取り除き、軸を円状に整えてやればいいのです。

 上の画像を参考に、無駄な部分を削り落とすべし!
 これで、タウロス及びマジキングの頭部は回るようになります。

 もし回らなかったら、それは恐らく角の取り除き方が不充分なのでしょうから、再度確認してみてください。

 ただし、マジタウロスの首を可動化させた場合、ちょっとしたリスクを覚悟する必要があります。

 実は、マジキングに合体させた際、首の軸を固定するネジの頭がマジフェニックス背中の赤いパーツ(頭部を収納する際に開くフード)の上面に接触します。
 首のネジは、軸と一緒に回転しますので、マジキングの首を動かしまくっていると、ネジの頭でマジフェニックスの背中を削ってしまう事になります。
 どうも、数回グリグリやるとすぐにキズが付くようなので、状態にこだわる人はよく考えてから作業を始めましょう。

 なお、一部では「マジタウロスの首を固定しているネジ頭がまっ平ら」というバージョンがあると噂されています。
 本来はプラスネジなのですが、このバージョンだと本当にミゾがなく、ドライバーを差せません。
 この場合、精密ドライバーでマジタウロスの頭の方を分解する事でなんとかなるそうですが、今回ご紹介した作業より困難になるのはまず間違いないかと。
 このネジ頭違いを、未開封状態で区別する方法は、今のところまったくありません。
 また、初回発売分に混入していたもののようなので、詳細はまったく不明です。
 ただし、もしこのまっ平らネジバージョンのものをうまく加工できれば、マジフェニックスにキズを付ける事はなくなる様子です。

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●マジガルーダ

 基本的な手法は、マジフェニックスと同じです。
 頭部を引っこ抜き、根元の軸を削ってしまうだけ。
 ただし、ボディの形状から分解せずに作業すると、余計なところにキズをつけてしまう危険があります。
 ここは、一度ボディを分解する事を勧めます。

 幸い、マジガルーダのボディは首を固定している前面部が独立している構造になっているため、ここだけバラせばいいわけです。
 腕や脚まで外す必要はないって事です。
 分解のためには、精密ドライバーが必須になりますので、ご注意。

 首の軸を受けている板状のパーツを取り外したら、軸の加工です。

 見てみると、ボールジョイントの前後にストッパーが生えている形になっています。
 このストッパーを削って、ボールジョイント形状にしてやればOK!

 あとは、丁寧に組み立て直し、首をはめ込めば終了です。

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●マジマーメイド

 これも、比較的簡単です。
 頭部を引っこ抜き、首軸を受けている板パーツ(変形時、左肩方向に倒れるパーツ)の裏側からネジを外します。
 後は、下図の通りストッパー部分を削ってしまえばOK。

 なお、筆者はこれを行う際、ついうっかりボディ片側全体を分解してしまったのはナイショです。

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●マジフェアリー

 諦めましょう、無理です。

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 以上の作業で、四体のマジマジンはぐりんぐりん首が回るようになり、表情付けも格段に向上するわけですが、この作業で改造したものは「キズモノ」なので、その点をお忘れなく。
 もし、どこかに売却する事になった際は、きちんとその旨報告しましょう。
 さもないと、予想外のトラブルになるかも?!

 そりゃまあ、よほど雑に作業しない限り、詳しくない人にはバレる事はないと思うけど、ね。

 なお繰り返しますが、失敗したからって当サイトに文句は言わないでください。
 自信がない場合は、素直に諦めるのも立派な勇気です!
 筆者の手持ちのものは、上記の方法でうまく行ってます。

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