■ バンダイ S.H.フィギュアーツ「キュアメロディ」

2015年5月6日 追加

 このページは、様々な事情から本格的なレビューページを作成するほどではないかなー……と個人的に判断した商品を紹介しています。

 

 2014年10月24日〜2014年12月21日まで、「魂ウェブ」上にて受注受付。
 2015年4月24日配送開始(24日頃到着)。
 同時配送物は、下記参照。
 全高は、約12.7センチ(頭頂部まで)。
 価格は、4,860円(税込)。
 2015年4月のラインナップは、以下の通り。

  • 4/15(配送開始日)「キカイダー01」「仮面ライダーバロン・レモンエナジーアームズ(仮面ライダー鎧武)」「仮面ライダーブレイド・ブロークンヘッドVer.(仮面ライダー剣)」(すべて魂ウェブ限定)
  • 4/18「仮面ライダークウガ・マイティフォーム(真骨彫)」「アイアンマンマーク43(アイアンマン3)」
  • 4/24(配送開始日)「ベジット(ドラゴンボール)」「セーラームーン・オリジナルアニメカラー」(すべて魂ウェブ限定)
  • 4/25「ダース・ベイダー(STARWARS)」「ストームトルーパー(STARWARS)」「仮面ライダードライブ・タイプスピード」「タキシード仮面(美少女戦士セーラームーン)」

 

 キュアメロディが出演する「スイートプリキュア!」は、ご存知の通り2011年度作品です。
 2009年11月14日、「Yes!プリキュア5GoGo(2008年度)」のキュアドリームから始まったプリキュアのフィギュアーツ(愛称:プリキュアーツ)は、「フレッシュプリキュア!(2009年度)」「ハートキャッチプリキュア!(2010年度)」と順調に続き、そこから旧作「ふたりはプリキュア(2004年度)」「同・マックスハート(2005年度)」へと繋がりましたが、その次は何故か「スマイルプリキュア!(2012年度)」と、一年分空けてしまいました。
 更に、スマイルプリキュア展開中に「ドキドキプリキュア!(2013年度)」も始まりました。
 こんな流れだったため、ファンの多くは「何故スイートだけ飛ばされる?!」という驚きと憤りを感じていました。
 まあ、「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター(2006年度)」も、未だにすっ飛ばされ状態が続いてるわけですが。

 

 そんな状況の中、キュアメロディとキュアリズムの試作原型(未塗装)が、2013年7月28日開催の「ワンダーフェスティバル2013年夏」にて展示されました。
 これは、当時スイプリファンを歓喜させたのですが、その後一年以上も続報がなかったため、「実はただの賑やかしだったのではないか?」という疑念すら唱えられていました。
 結局、キュアメロディとリズムの商品化情報公開は、予約開始直前の10月22日頃でしたが、主役格のプリキュアが全部魂WEB限定という初のパターン(MHは例外として)に、戸惑いを覚える向きもあったようです。

 

 それではまず、前後比較。
 試作画像やパッケージ写真で見るより、頭身が低めな印象です。
  巨大なツインテールをぶら下げていながらも、プリキュアーツの中でも屈指の自立させやすさを誇ります。
 とはいえ、専用STAGEもやはり付属していますので、そちらを使った方が安心かと思います。

 

 表情は、左上「通常顔」、右上「目閉じ笑顔」、左下「怒り顔(叫び顔)」、右下「笑顔」。
 尚、今回もfigma方式での表情交換となります。
 首パーツの保持力は高めで、髪の重さで顎が上がりがちになるといったことはありません。
 また、非可動の首ジョイントも当然付属します。

 

 デザインのせいか可動範囲の拡張を念頭に置いてないのか、腕を胸の前でクロスさせる動きはこれが限界です。
 若干肩がスイングするんですが、ないに等しいレベル。
 これでは、スイートセッションアンサンブルのポーズは取れません(取れたら取れたで凄いんだけど)。
 それ以前に、キュアビート以降がどうなるのかもわからんわけですが。

 

 脚部可動は、前後左右共に普通のレベルです。
 分厚いスカートの干渉を考慮した場合、むしろ良く可動する方かなという程度。

 

 スカートの中身は、予想通りフレプリと同じようなパターンでした。
 確かに本編でもスパッツではなく謎のモコモコだったのですが、よもやいまだにこの形式で来るとは。
 もうちょっと何とかしようがあったんじゃないのかな。

 

 下半身は、結構簡単に引き抜けます。
 ボールジョイントの口径さえ調整できれば、figmaや他アーツの下半身と差換えることも可能です。
 まあ、メロディの場合ニーソがあるので、安易に差換えが成立するわけではないのですが。

 

 股関節は、フレプリ時代より改善されているので、このように脚を閉じることも可能です。
 それどころか、脚クロスも可能。
 これは、他のプリキュアーツと比較しても優秀かも。

 

 すっかり定番となった手首タワー。
 今回は、左開き手首のバリエーションが多めです。
 左端のものは、非可動版の首ジョイント。
 一番手前のものは、5月配送の「キュアリズム」と共に使用する手繋ぎ手首。

 

 ミラクルベルティエ・ベルモード。
 先端のフェアリートーン「ミリー」は、取り外し可能です。

 

 ミラクルベルティエ・スティックモード。
 ベルモードとは全くの別物で、こちらもフェアリートーン「ミリー」「ドリー」が取り外し可能。

 

 ミラクルベルティエ・スティックモードは当然合体可能です。
 フィナーレ!

 

 キュアリズムとの合体技などに使う、手繋ぎ用手首も付属。
 現状では活用のしようがないので、代理を用いて。

 

 ハミィも付属。
 首が可動します。
 小さいながらも、造型・塗装共に良好。

 

 響つながりで、「仮面ライダー響鬼(真骨彫)」と比較。

 

 武器強奪。

 

 「スマイルプリキュア!」のキュアピ−ス(左)とキュアマーチ(右)との比較。
 小柄なピースと身長がほぼ同じというのが意外&超違和感。
 メロディはそれなりに背が高い印象なのでこれはちょっと。
 せめてマーチと同じくらいで良かったんじゃないかなあ?

 

 パッケージの表裏。

 

 パッケージ左右。

 

 以上、キュアメロディでした。

 

 正直なところ、あまり喜べない出来です。
 昨今の女性アーツやプリキュアーツと比較した場合、お世辞にも褒められる出来ではありません。
 顔や各部モールド、股関節の可動範囲や小物など、一つひとつは悪くなくても、まとまるとアンバランスというか。
 特に、劇中のイメージにそぐわない体格と身長は、本商品最大の難点でしょう。
 通常のバランスだと、肘は腰のくびれよりやや上の位置に来るのがベストバランスなんですが、本商品はくびれより下になっているため、結果的に胴体が不自然に短く見えてしまいます。
 せっかくの商品化&顔や髪など一番目に付く所は文句なしに仕上がっているのだから、そういった全体のバランスにも気を配って欲しかったものです。
 加えて、劇中の印象的なポージングの殆どが再現出来ないという関節可動範囲はどうしたものかと。
 せめて腰関節くらいは、スカート上に設けて欲しかったですね。
 スカート下の部分だけが動く構造のためか、腰を動かした際の胴体から脚の流れが、極端に不自然になってしまうものですから。

 他にも指摘したい箇所は多々ありますが、とにかlく「出てくれただけでもありがたい」という言葉では擁護し切れないくらい、中途半端な完成度になってしまっているのが、非常に残念です。
 もしかしてこれ、相当昔に作った試作にちょっとだけ手直しを加えただけで済ませた程度の物? と思わず勘ぐってしまいたくなるような、そんな商品でした。
 期待値が高過ぎたのかなあ……

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