SECRET 第47回 ■ メガハウス エクセレントCORE「クイーンズブレイド・リベリオンP-5 異端審問官シギィ」
2010年11月20日 更新
こちらでは、「人生に玩具あり2式」のメインタイトル画像に使用したフィギュアをご紹介。
今回取り扱うのは、当ページでは実に4年ぶりの「クイーンズブレイド」シリーズから。
言うまでもなく、この間にも無数のシリーズが発売されており、筆者もその中のいくつかを購入してはいたのですが、今回久々のレビューとなります。
尚、今回のレビューは「人生に玩具あり2式」リニューアル後の一発目となりますが、それに伴い各画像を従来より大型にしています。
これまではレイアウトの制限上、画像の横幅サイズに制限がありましたが、今回のリニューアルにより150pxほど拡張出来るようになりました。
この変更により、縦スクロールの長さ・ページの重さが若干増してしまいましたが、何卒ご理解お願いいたします。
(現在は、光回線による接続を基準に転送量を考慮しております)
クイーンズブレイド・リベリオン「異端審問官シギィ」。
2010年8月31日発売で、価格は税込8,190円。
原型はモヒオ氏(彩色Tc)。
本体高さ 約23センチ(土台含まず)。
第一弾から数えて既に4年。
この歳月の間に、価格も3000円上がり、それに伴い商品のグレードもアップしました。
今回は、久々にキャラデザと完成度の両方がツボったので購入。
まずは全身。
設定では異教徒を審問する、厳格な法の番人ということで、罪人を容赦なく火あぶりの刑に処す存在となってます。
パッケージにも「神への冒涜ですわ。火あぶりを適当といたします。」とか、恐ろしい言葉が記されているくらい。
聖職者が用いるようなフードやローブをまとい、それでいて下半身はマイクロミニのプリーツ、脚には重厚なグリーブとアンバランスさが面白いデザインです。
上体アップ。
凛々しい顔つきにメリハリのありすぎるボディが、なんかカッコイイです。
こういったクールビューティ系は個人的に大好物なので、自己評価はかなり高いです。
目尻に白い点がありますが、これは塗装ミスなどではなく元々のマーキングです。
それでは、いつものように旋回撮影。
巨乳なのに足が長くて、すごくスマートなのがわかります。
足の角度(所謂モデル立ち)も決まってます。
真横・斜め後方辺りから見ると、だんだんコスチュームのヤバさが露呈してきます。
自然なめくれ具合のスカートが、実にイカス。
後でそれぞれアップでお見せしますが、髪の毛の表現やヒップ周辺の迫力はなかなかのもので、顔の凛々しさに並ぶ本商品の売りではないかと思います。
手持ち武器「聖炎の鉾槌」は、取り外し可能。
手の中からそのまま引き抜けます。
武器があると、胸元周辺がよく見えなくなって少し惜しいと感じられがちですが、それについての対策もしっかりしているのが(後述)、本商品のエライ所かと。
あと、シギィの顔が馬面過ぎるという意見を某所でよく見かけた記憶がありますが、こういうのは面長の範疇で、全然問題ないでしょう。
むしろこういう顔つきのキャラに、丸顔や横幅の広い顔は合わないものです。
上半身を斜め横から見ると、バストの迫力がより際立って見えます。
まさに乳袋。
設定上、シギィのスペックは165センチ・B88-W58-H84(パッケージ記載)だそうですが、その身長でこれくらいあったら間違いなくB95は越えている筈。
まるで胸のデカいアイドルを非グラビア系でデビューさせる時、公式スリーサイズをわざと控えめに設定するようなものですな。
脚部のグリーブは、金属の質感充分で本当に素晴らしい出来です。
足首周辺で浮いているリングは、かかと側で接続されているというデザイン。
先の通り、ともすれば上体のスタイルに対して非常にアンバランスな筈なんですが、実際はすごくまとまって見えるので実に不思議。
脚部はABS製なので、自重による湾曲は起こりにくくなっています。
プリーツスカートは、単なるマイクロミニまんまではなく、縁に細かな模様が浮き彫りにされています。
写真だとわかりづらいですが、こういう細かい部分が実に上手く作られていて惚れ惚れします。
白いガーターベルトが、いい感じに色っぽいです。
それにしても、この短さではもはやスカートとして機能していないですな。
そこがいいんですが。
お待ちかね、下半身裏側のアップ。
むっちりした上に引き締まっていて、文句なしのナイスヒップです。
ミニスカートの下から半分覗いているというシチュが、実によくわかっていると言わざるを得ないでしょう。
恐らくは、ここが最大の集客ポイントかと。
「聖炎の鉾槌」を装備すると胸元周辺がよく見えなくなる点については先に触れましたが、もう一つ付属している武器「神鎖剣」を装備させると、すっきりかつまた別なかっこよさが出て来ます。
チェーンや末端部の分銅まですべてメタリックレッドで塗装されており、手に巻きつけて保持します。
指の隙間にチェーンを通して巻く仕様のため、くれぐれも塗装ハゲには注意したいところです。
「神鎖剣」アップ。
所謂巨大な鎖ガマ。
設定上では防御装備も兼ねているそうです。
なかなか良く出来たデザインと質感で、他のアクションフィギュアにも持たせてみたいところです。
「聖炎の鉾槌」と「神鎖剣」の比較。
こうしてみるとどちらもあまり大きく・長くないようにも見えますが、実際はかなりのものです。
「神鎖剣」のチェーンも、この画像の印象に反して実際はかなり長く、シギィの両手にそれぞれ一回巻きつけてもまだたるみが生じます。
せっかくなので、ホビージャパン誌上通販限定 エクセレントモデルLIMITED クイーンズブレイドP-8「流浪の戦士レイナ オルタナティブ」の剣を持たせてみたり。
対比的にショートソード並に小さくなってしまいましたが、これはこれでなかなかいいかも。
さて、本商品もクイーンズ・ブレイドシリーズの一つですから、当然のように「キャスト・オフ」ギミックが採用されています。
まずは、上着の両袖を取り外します。
前腕上面部分に切れ込みがあり、これを広げるようにして下側から引き抜く構造です。
肩のパージで、ノースリーブ状態。
写真には撮っていませんが、腕輪部分を境に両腕が引き抜ける構造になっています。
外した肩パーツには左右の表記はありませんが、互い違いには出来ない形状になっているため間違えることはありえません。
両腕と頭を取り外し、ベスト(ではないけどそれっぽくなった上着)を取り外すと……。
実に見事な御神体が!
別角度でサービス。
上半身の露出はここまでで、白いコルセットは外す事が出来ません。
ロザリオ付きの襟パーツも取り外し、さらにさらにアップ。
張りもさることながら若干のゆがみ(というかたわみ)も再現されていて、なかなかに素晴らしいものです。
乳首の位置が若干外側過ぎる感もありますが、許容範囲内かと。
コルセット部分を境界に、上半身を分離させることでスカートパーツを抜き取れます。
これにより、下半身も露出状態に。
再び旋回撮影。
もうなんつーかそのなんだ。
白い襟部分を取り外す構造のせいか、シギィは若干首長に感じられることも。
また、バストを除く上半身も少し細身過ぎる印象。
キャストオフギミックの難点として以前から触れられているものですが、それでも今回はかなり頑張っていて違和感は相当薄まっています。
衣装パーツは極力薄目に作られていて、出来るだけ本体が痩せないように工夫している点が窺えるため、あまり悪くは言いたくない心境です。
中身アップ。
外見だけでなく中まで白で統一されている点が、個人的にナイス。
下着やガーターのモールドも丁寧に造形されていて、実に頭が下がります。
言うまでもなく、という感じですが、当然後ろはTバック。
この写真じゃないけど、マイクロミニにTバックという組み合わせは、未来永劫天下無敵だと信じてやみません。
しかし、良い所ばかりでもありません。
シギィのコスチュームは、元に戻すのがとても大変。
薄いパーツの境目に細かい凹凸ジョイントがあり、これで前後を止めるわけですが、必然的に凸も凹も小さくなるため、コツを掴まないとなかなか上手く止められません。
画像のように、上着の境目が開き気味になってしまうことも。
こういうのが嫌だから、無理に脱がさなくてもいいという人もおられるでしょうが、クイーンズブレイドのシリーズは梱包段階で衣服の下にも癒着防止ビニールが張ってあるため、一度は絶対脱がさなければならないのです。
今度はスカートと袖だけを取り外した状態で撮影。
これじゃただの変態だー。
上着の裾が少し伸びている構造のため、後ろから見るとまた違ったコスチュームのようにも思える? 点が妙。
その反対。
いやなんとなく。
どこの性風俗嬢かと。
髪の毛ですが、実に複雑かつシャープな造りで感心させられます。
しかも、今回はクリアパーツに吹付塗装を施しているため、末端部に行くほど透明感が増すという面白い仕上がりです。
非クリアパーツなのに、まるでクリアに吹付塗装したみたいに見える「オルタセイバー」とは真逆の処理ですね。
決して尻や股間のふくらみを撮りたかったわけではありません。
せっかくだから、余分に撮影してしまった尻画像をもっかい。
うーん、いいものだ。
マイクロミニにTバックという組み合わせは、未来永劫天下無敵だと信じてやみません。
先ほど剣を拝借した、「流浪の戦士レイナ オルタナティブ」との比較。
レイナは高さ約20センチ(台座含まず)。
身長差3センチの筈なんですが、こんなに大きさが異なって見えます。
せっかくなので、筆者の倉庫から出土した同シリーズ「冥土へ誘うものアイリ」とも比較してみます。
非リベリオンシリーズとのサイズ差が顕著ですこと。
パッケージサイズは、タテ30×ヨコ26×奥行16センチとかなり大型。
店頭で見かけるとその圧倒的存在感に気圧されます。
ここで少々脱線しますが、せっかく引っ張り出したので「レイナ」も撮影してみました。
QBシリーズほとんどレビューしてないので、反省の意味も込めて。
月刊ホビージャパン誌上通販限定 エクセレントモデルLIMITED クイーンズブレイドP-8「流浪の戦士レイナ
オルタナティブ」
こちらは、2008年10月31日申込締め切り、2009年2月下旬配送。
価格は5,985円+送料・手数料1,000円。
2006年に発売された「流浪の戦士レイナ」の新規商品化で、以前のものより遥かに高い完成度を誇っています。
実はこれ、誌上限定の前に一般販売の2Pカラー版が出ています。
前回の商品化は1Pカラーが一般、2Pが限定でしたが、今回はその逆だったわけです。
肩越しに振り返り不敵に? 微笑む姿が様になっているよいスタイリングです。
この角度が本商品では正面にあたり、台座もこの向きに合わせてロゴが彫られています。
QBシリーズですから、こちらも当然キャストオフ有り。
今回は、あの特徴的なシールドがなくなっています。
反対側。
全身に絡みつくようなベルト状パーツが特徴的。
それにしても露出が多すぎる!
横乳がポイントでありましょうぞ。
こんな複雑な構成のためか、レイナのキャストオフ&プットオンは大変な苦労が伴います。
特に、ペルトパーツとブレストアーマーをまとめている背面装甲の接続はタイトで、少しでも位置が狂うと止められないという、非常にストレスの溜まる構造になっています。
また、右肩前、右肩後ろに接続する別パーツのベルトはジョイント部の口径が微妙に合わず、はめ込みが異常に困難という難点も抱えています(これは一般販売の2Pカラーも同様)。
こちらは、一般販売版の「流浪の戦士レイナ 2PカラーVer.」。
発売は2009年1月29日で、価格は税込5,985円。
単なる色替えではなく、持っている武器がドリルソードになっていたり、表情が引き締まっていたり(原型は同じで目と眉の塗装変えで表現)と、なかなかオリジナリティ溢れるアレンジになっています。
ところが、発売当時は「オルタナティブ」の方に人気が集中してしまい、発売後3ヶ月を待たずして2,000円未満で叩き売られるという悲しい扱いを受けていました。
こちらも出来は相当なものなんですが、やっぱり色味や微妙な表情の違いって大事なのねと、改めて思い知らされたものです。
1Pと2Pのレイナ揃い踏み。
台座の色も異なっています。
個人的には、2Pの装備の色に1Pの色と表情の組み合わせが好きかも。
やっぱりドリルは良いよね!
引き続き「冥土へ誘うものアイリ」。
2007年12月発売で、価格は税込5,250円。
ご存知の方も多いと思われますが、アイリはその完成度の高さから当時凄まじい人気を博し、どこも極端な品薄状態に陥り、通販も瞬殺という状況が多発しておりました。
後に2Pカラー版、イベント限定&HJ誌上限定(抽選)のメイド長専用Ver.等も発売されましたが、この1P版の人気は揺るぎませんでした。
2009年9月にSpecial Editionとして再販されるまで、「鋼鉄姫ユーミル(1P)」に並ぶ超品薄・高価取引対象商品として君臨していました。
そういやそん時、地味に1000円くらい値上げしてたんだっけな。
大鎌があると相対的に小さくなってしまうので、アイリ本体を少しアップで。
既に約3年前の商品になりますが、現在の基準で見ても充分過ぎる、否、文句のつけようのない出来の良さを誇ります。
キャストオフギミックのため若干太めのスタイルになっていますが、俗に言う「脱いだら凄い」状態で、本商品は例外的に? 脱衣後のスタイルの良さも評価されています。
顔アップ。
本当に出来が良すぎ。
この出来の良さは、個人的にはシリーズ中トップクラス間違いなしでは、と感じています。
しかも頭部パーツの汎用性が高いということもあり、一時は様々なフィギュアの差し替えに使われるケースもあったとかなかったとか。
ギリギリの角度で。
アイリも他同様、キャストオフとプットオンが困難な部類で、下手をすると各部のリボンが脱落する(接着剤接続なので修復は簡単だが)弊害も起きたり。
また、丁寧に保存する人の場合、癒着防止用ビニールを服の下にかませるのにも苦難を強いられます。
キャストオフ後は、パンツ&オーバーニーのみの姿に。
めんどいから脱衣後の写真はナシで。
本当は残りの2バージョンも持っていたのですが、手放してしまったので比較は出来ません。
以上、脱線終了。
【買ってみて一言】
エクセレントCOREのクイーンズブレイドシリーズは、個人的には当たり外れの差が大きいものと考えています。
これまでも、話題に出した以外では「エキドナ」「ユーミル」「トモエ」「アリス・フルバースト(これはクイーンズゲイト)」「女王メナス」「アンネロッテ」なども購入したのですが、今ひとつ納得がいかず、ここで紹介した2点+1くらいしか残していませんでした。
(ただしユーミルは、武器の出来に期待して購入したら意外にチャチかったため、という他とは違う理由があって手放したのですが)
もっとも、この辺は人の嗜好による部分も多いため決してファンの総意なんて言いやしませんが、加えてキャストオフギミックに食傷気味になった事も加わり、しばし興味を惹かれることがなかったわけです。
そんな筆者ですが、シギィだけは別でした。
先述の通りクールビューティ系が好きなこと、武器が個性的なこと、スタイルにメリハリがあって立ち姿がかっこいいこと、更に加えて顔の出来が良いこと(あとマイクロミニとTバックのコンボ)などが合わさり、久々に手を出す気にさせられた逸品でした。
とにかく、個人的にツボった部分があまりにも多すぎたという事です。
んで客観的に見た場合はどうかと言うと、出来は確かに良いものですが非常に好き嫌いが分かれかねないもの、だとも判断出来ます。
これは本商品の出来というより、シギィ自体のデザインに関わるポイントなので、正確にはここで語るべき内容ではないのですが。
シギィは元々のイラストの完成度も高く、デザインも洗練されている(と自分は思う)もので、そこに加えてゲームブックの「厳格な聖職者が乱れる」というシチュ展開もあり、かなりの人気を博したものですが、昨今の人気キャラとはいささか遊離したキャラデザ傾向にあるため、正直エクセレントモデルCOREのQBシリーズ内でも浮き気味です。
確かに、シギィ以外にもややリアル寄りのキャラデザのフィギュアもあったのですが、今回は特にその傾向が強いかと。
先でも触れた「馬面過ぎる」という評価も、恐らくはそんな辺りから出た感想の一つではないかと分析出来そうです。
それを抜きにしても、きつめの表情のキャラを敬遠する向きもありそうですから、そういう見地からも「人を選ぶアイテム」と言えそうです。
「異端審問官シギィ」は、エロさもさることながらかっこよさを求める人、また個性的な武器・装備に惹かれる人には充分オススメ出来る商品ですし、総合完成度も高く、店頭で見るよりも手にした際の満足度・充実度はかなりのものになると思われます。
何より、最近よくありがちな「角度限定要素」がないのも魅力的です。
ただし、ここしばらくの価格高騰化も手伝い、気軽に購入しづらい領域に入りつつあるのもまた事実です。
今でこそ8000円台価格のフィギュアは珍しくありませんが、やっぱり人によっては気楽に出せる額ではないでしょう。
場所によっては、何割か引いた価格で販売されており、だいたい6000円台前半辺りで購入出来る印象ですが(※2010年11月現在)、これらの動向を見て、イケそうだなと思ったら手を出してみてはいかがでしょう?