SECRET 第35回 ■ メガハウス クイーンズブレイド「流浪の戦士レイナ」
2006年10月31日 更新
今回は、アメリカのフライング・バッファロー社のゲームブック「ロストワールド」の日本展開版「クイーンズブレイド(ホビージャパン刊)」に登場するヒロイン(というかキャラクター)の一人・流浪の戦士レイナ。
2005年11月25日刊行第1シリーズのキャラクターで、デザインは「舞-HiMe」等で有名な久行宏和氏。
原点ではモンスターだったりファンタジー系のキャラだったりするのを、美少女キャラオンリーにしてしまう所が、現代の日本の萌え産業の恐ろしさを以下略。
てなわけで、そんなシリーズのフィギュア化第一弾が、これです。
というわけで、レイナ。
2006年9月30日発売で、定価5,040円(税込) 。
本体サイズは高さ約18センチ。
台座は楕円形で、最大幅約18センチ×最小幅約9センチ。
なかなかカッコイイポージングなんですが、剣で顔が隠れて影が出来てしまうので、今回は角度によって剣を取り外してます。
あらかじめご了承を。
いわゆる「実戦には全然役立たないけど、それがいいんじゃない。」系鎧装備。
でも、さりげなくパーツの作り込みが凄かったり。
鎧デザインは、個人的にかなりお気に入りになりました。
斜め上から、顔アップ。
顔の塗りの精度はかなり高めで、さすがメガハウスという感じです。
初発表時の試作と比べても、そんなに劣化を感じさせないのはさすがというべきでしょうか。
ではそろそろ、いつもの旋回撮影を。
独特の形状のシールドや片方だけの手甲、前面・背面装甲、足甲がとても良い質感。
剣もいい感じだし、布ベルトも複雑な構造にも関わらず精巧に作られています。
単なるお色気フィギュアではなく、こういった備品関係にも力が入っているのは、好感が持てます。
モロバレですが、装備の一部はやっぱり着脱可能。
左腕・右前腕・右手首・頭部を分離させて、まずはベルトパーツを外します。
背面装甲も外しておきます。
背面装甲は、前面装甲から伸びている左右のベルトで固定(ベルト末端部が凸ジョイントになっている)。
で、ここまで来たらあとはもう…。
キャストオフ!
2006年度流行語大賞(ただしヲタ系専門)確定ですかな。
パンツラインから上半身と下半身を分離させ、前面装甲をパージする事ができます。
ただし、装甲の着脱はかなり困難。
腰部分のベルトの輪の口径が、上半身下部より小さめのため、PVCの張力に頼りながらぐりぐりと動かして、引っ張り抜かないとなりません。
当然、戻す時は脱がす時より困難になります。
めんどくさがりの人は、ベルトを切断・加工した方がいいかもしれません。
では、キャストオフ後の姿を旋回撮影。
胸と腰に張りがあって大変良いスタイルなんですけど、いわゆる「筋肉ありきのナイスバディ」でして、かなりマッチョな印象が強く、人によっては意外に色気を感じないかもしれません。
筆者はそのパターン。
お色気よりも、アーマーの造型の良さに(後天的に)魅入られてしまいました。
ええ、私聖衣以来の鎧フェチですから。
なんとなく、胴体装甲だけ外してみたり。
…フェチ的な良さが見られるかなと思ったけど、あんまりそういう感じしませんな。
むしろアマゾネス度が高まったかも。
こちらがパッケージ。
サイズは縦28センチ×横19センチ×奥行12センチ。
スタンダードなサイズです。
こちらは、パッケージ裏側。
同時発売の「森の番人ノワ(第2シリーズキャラクター)」が紹介されてます。
このノワが凄いクセモノアイテムだったのですが…詳しくは後述。
【買ってみて一言】
出来は良く、値段も手頃で(割引販売なら4000円前後で購入可能)、満足度はかなり高いアイテムだと思います。
キャストオフがさせづらいとか、一部パーツの色移り(特にベルト)があったりと不具合もないわけではありませんが、それを補って余りある良さが含まれています。
単に色っぽいフィギュアというだけでなく、備品の良さも堪能させてくれる上、かっこよさも感じさせてくれる部分があるので、実に多くの魅力が詰まっています。
もし、どこか心の琴線に触れるものがあれば、購入してみるのも悪くないかもしれません。
筆者個人としては、強くオススメできるアイテムです。
レイナの情報が出たのは、だいたい2006年4月中旬以降でした。
この頃は、(現在もですが)メガハウスのエクセレントモデルCORE=キャストオフ可能前提というイメージが強く、このレイナも原型発表段階から「絶対脱げる筈だ」と言われ続けてきました。
となると、当然それなりに注目度も高まるわけで、ましてCOREシリーズには「戦国キャノン 巨乳暴れん坊巫女こより」という“再販まるでなし&プレミア高騰”という前例があるため、自然に予約開始のタイミングを虎視眈々と狙う人達が多く出てきました。
やがて彩色見本が発表され、益々いい感じに思えてきた&どう見てもキャストオフするとしか思えないという推測・感想がちらほら。
これは久々の祭りになるかなという雰囲気が高まり始めました。
ですが、意外なことに。
予約開始された6月初旬頃。
いつまで経っても予約完売になりません。
各所の話題の盛り上がりっぷりからすると、相当数予約が入ったのではないかという印象だったのですが。
瞬殺でないと、祭になりにくいという条件は相変わらずで、モノの善し悪しに関わらず「争奪戦にならないなら、のんびり待っても大丈夫かな」的雰囲気が流れ始めました。
で、実際に発売されたわけですが。
結局、レイナは特に品不足も起こさず、どこでも問題なく買う事が出来る様になりました。
ネット通販だけでなく、店頭でもごく普通に並んでいます。
そして品物も、ここでレビューした通り特に大きな劣化も問題点もなく、いい感じに落ち着いてました。
この一連の現象は、「もういい加減瞬殺祭なんか起こらなくなってきたって事じゃないの?」というイメージを抱かせ、また「脱げれば何でも売れるとは限らないようになったのでは?」という意見すらも見られるようになりました。
――ところが。
実は、レイナとは別な所では、意外な…というか想像を絶する事態(ちょっとオーバー表現)が発生していました。
なんと、同時発売の「森の番人ノワ」が、下 着 を 履 い て な い 仕様だという事が判明したのです!
このノワ、原典でも下着を着用しておらず、「ロリ体型&脱衣&ノーパン」という、そのスジの人達にはたまらないコンボを形成しており、その情報が発売直前にリークされたため、突如予約合戦が過熱したのです。
つい先日まで思いっきり余裕のあったネット通販は、このノーパン情報リーク後あっさり完売。
店頭でも、ノワだけはほとんど見かけない(発売直後しばらくは店頭でも見かけられたようですが、筆者は一度も見ませんでした)という状態に。
なんだかとんでもない事になりましたが、ともあれこんな状況下ではレイナは割を食ってしまったような状況に陥ってしまいました。
注目集めておいて、実際は相方?に人気をかっさらわれたわけですからね。
なんか悲惨です。
ちなみにノワの方。
下半身まで脱衣させる場合は、スカートパーツを分割するために多少加工しなればならないという条件があったそうです。
え、筆者はどうしたかって?
ええ、残念ながらロリはダメなんで(マジ)、もちろんアウトオブ眼中でした。
この後、メガハウスのクイーンズブレイドシリーズは「鋼鉄姫ユーミル」「歴戦の傭兵エキドナ」を2007年1月に発売。
こちらも、ロリ&ナイスバディの組み合わせで売り出すようです。
ユーミルはロリキャラなんで本来眼中にないのですが、ロリータコスチュームに巨大な赤いアックスというアンバランスな組み合わせがものすごくツボで、ひょっとしたら例外的に買ってしまうかもしれません。
なお、レイナはその後ホビージャパン誌上限定発売の別バージョン「2PカラーVer.」というものを発表。
500体限定・抽選販売でホビージャパン11月号付属の専用申込用紙で申し込んだ上に抽選ということで、一部から疑問の声も上っています。
こちらは、銀色(薄水色?)の髪に漆黒の鎧というカラバリで、特に目立った良さは見当たりませんが…個人的に、ちょっと鎧のバリエーションに惹かれていたりします。