第98回 ■ バンダイ 超合金「キングロボ ミッキー&フレンズ」2
2013年6月9日 更新
ファンタジック・フォーメーション!!
それでは、いよいよ合体ギミックについてです。
先にも何度か触れましたが、キングロボの合体システムは非常に複雑で、一見しただけでは決して想像出来ない凄まじさです。
冗談でも、玩具を扱い慣れてない方や子供には、絶対触らせられません(マジで)。
下手な超合金魂よりも凝ったギミックの集合体なので、複雑な合体機構が大好きな人には超期待です。
■ 合体プロセス(ファンタジック・フォーメーション)
では、右脚担当・ランドグーフィーから行きます。
まず頭を真上に向けます。
首を180度ほど回転させ、上体を前方に倒します(腰ではなく、胸辺りで)。
両足首を合わせ、押し縮めて太腿を内部に収納してしまいます。
上下を逆さまにして、両腕を上体の側面に固定して、顎を地に付けるようにすれば変型完了。
足首は太腿になるわけです。
ちなみに、底面部には横方向に傾斜が付いていて、キングロボ時に八の字立ちが出来るようになっています(これはダッシュプルートも同様)。
画像は、水平線に対して各部位がどんな角度にあるかを、わかりやすく示したもの。
首が傾いていますが、角度調整は普通に可能です。
次に、ダッシュプルート。
胸部ブロックを前に倒し、頭部の角度も調整します。
要するに、頭全体を一段階下げる感じにするわけです。
前脚を後方に折りたたみ、腰全体を上に持ち上げてしまいます。
そのまま後ろ脚を前方に向けて、ちょっと無茶なズッコケポーズみたいにします。
ここで、ダッシュプルートの変型は一旦終了。
次に、イヌゴヤに行きます。
この流れでは、最初に出会う脅威の変型システム!
ここから、解説がちょっと細かくなります。
まずイヌゴヤからドリームステッキを取り外します。
正確に言うと、着けたままでも変型合体は可能なのですが、慣れが必要なのと撮影時に邪魔になるので、ここでは外す前提で話を進めます。
屋根の下側を、左右それぞれ前方に開きます。
次に、屋根の最頂部を上に持ち上げます。
すると、小型のイヌゴヤがもう一つ飛び出てくるという、イカした演出が。
現時点までを、裏側から。
イヌゴヤの中は色々詰まってるので、何かを収納することは不可能です。
そのまま、小さなイヌゴヤを持ち上げます。
小さなイヌゴヤの屋根も、開きます。
横方向に展開し、そのまま小屋の側面に沿って折りたたみます。
多少過程が前後しますが、この時点でイヌゴヤ(大)の前面部を切り離します。
ドリームステッキ同様、前面部を取り付けたまま変型続行可能なんですが、ここはあえて外します。
接続位置は、イヌゴヤの前面部裏、半球状になっているシャフト部です。
小さなイヌゴヤを、完全に倒し切ってしまいます。
これで、途中の黄色い部分が繋がります。
画像は、この時点までのイヌゴヤの状態。
上段は、イヌゴヤ右側面から見た状態。
中段は、左側面。
下段は、底面です。
この時点で「ちょっと待った」と感じた人は、さすがの洞察力。
キングロボの腰前面部が、イヌゴヤの底面にあたるため、銀色の丸い部分が接地してしまいます。
擦れてしまう危険が非常に高いので、充分なコーティング処置を施すことをお勧めします。
黄色いパーツ(小さいイヌゴヤを倒した時点で繋がった部分)を、90度倒します。
その後、ドリームステッキを固定していた赤いパーツも、左右それぞれ90度倒します。
小さいイヌゴヤを、90度引き起こします。
画像では本体が横向きになってますが、これは撮影の都合です。
先に変型を完了させておいたランドグーフィーを、黄色いパーツの反対側に接続します。
当然ながら、これはダッシュプルート合体後に行っても全く問題ありません。
先で待機させていた、変型済みダッシュプルートを、小さなイヌゴヤに接続します。
接続は、後方からのスライド式。
ランドグーフィー、ダッシュプルート、イヌゴヤの合体が完了し、キングロボの下半身が完成しました。
下半身正面。
この後、更にとんでもない超変型ギミックで構成される上半身に移ります。
ダイバードナルドとアクアデイジーは、同一構造・ギミックのため、まとめて変型させていきます。
まず、肘を曲げて両手を胸の前で合わせるようにします。
首を真上に持ち上げ……
そのまま180度回転させます。
次に、脚部を折りたたみます。
といっても、足首を揃えて曲げて、下半身の向きを90度変えるだけですが。
腰(尻尾?)を胴体に対して垂直に伸ばします。
また、腰の内側に潜り込んでいる拳を引き出しておきます。
この時点までで、こういう形状になっています。
下半身だけを180度回転させ、足首が外側を向くように調整します。
つまり、上半身とキングロボの拳の向きに対して、下半身を反転させるわけです。
上体を折り曲げる(背中側に倒す)と、腹部の奥にあるジョイントパーツが露出しますので、これを引き上げます。
次は、上半身を構成するチーム。
まず、スカイミニーから行きます。
両手を前に向けるところからスタートです。
スカートを、前方に跳ね上げます。
中身は全然エロスに程遠いので、遠慮なくどうぞ。
スカートを上げるとロックが外れ、体の横幅を広げられるようになります。
手または足をつまんで、横に引き伸ばします。
次に、両脚を引き伸ばします。
バックパックを引き上げ、裏側のパーツを引き起こします。
裏側にあったパーツ(突起が出ている部位)が垂直になる角度がベスト。
写真の角度のせいで、わかりづらいかもしれませんが。
ミニーの両脚を後方に回し、伸ばした黒いシャフト部分を固定します。
バックパックの側面には、シャフトを掴むためのアームが設置してあるのですが、ここに引っ掛けるようにします。
ミニーの頭部の角度を調整します。
両脚を、外側に曲げます。
その後、左右の脚を展開します。
これで、キングロボの胸飾りが出現。
弄ってるとわかりますが、これはちょっとしたサプライズです。
ここで、一旦ミニーは保留します。
ジェットミッキーの変型。
まず、両拳を背中に向けるようにして、両肩を前方にスライドさせます。
同時に、上腕に付いているU字型のパーツを外側に向けておきます。
首を上に引き伸ばします。
その後、首を180度回転させて、背中側に移動させます。
具体的には、バックパックのくぼみに延髄辺りを乗せるイメージで。
腰前面のパーツを、跳ね上げます。
今度は、腰パーツの側面プレートを左右それぞれ開きます。
両脚を回転させて、つま先が外側を向くように調整します。
続いて、両脚を持ち上げます。
スカイミニーと同じように、脚を引き伸ばします。
引き伸ばした黒い細棒部分を、上腕にあったU字型のパーツで挟みます。
これで、脚部が固定されます。
この後、スカイミニーと合体させるわけですが、ここからはかなり重要及び最大の注意ポイントとなります。
画像にある○マーク部分が、ミニーとの合体で接触しあう箇所になります。
こちらは、さっき保留しておいたスカイミニー。
○部分が、ジェットミッキーとの接触箇所です。
先の画像の○印と、同じ色部分がくっつく形になります。
さて、ここからが超重要部分。
ミッキーの上にミニーを合体させた後、ミニーのバックパック側面部に生えている長方形型のピンを、ミッキーのつま先の穴に差し込むんですが。
これ、片方は結構簡単にいけるんですが、もう片方がなかなか上手くはまりません。
正しくは、はまる時はあっさりはまるんだけど、はまらない時はめちゃくちゃ苦労します。
ですが、ピンの弾力に任せて無理に突っ込もうとすると、アッサリ折れてしまいます!
どうやら、つま先に対してピンを平行に差し込もうとはせず、やや下方向から進入するようにすると上手く行くようです。
ミッキーとミニーを完全に合体・固定させた状態。
これがキングロボの上体となります。
先に完成させた下半身と、上体を合体させます。
接合後、ミッキーの腰前部分を下げてロックします。
ちょっと合体させづらい部分ではありますが、破損に繋がるようなことはまずありません。
ミッキーの足裏に開いている四角い穴に、ドナルド&デイジーの合体ジョイントを差し込み、両腕を構成します。
エースウィリーの前面下部を、左右に開きます。
船底内部に隠されている、キングロボの顔を引き起こします。
スカイミニーのバックパックにある、黒い四角(邪魔者)。
ここに、エースウィリーを接続させます。
完成、キングロボ!
非常に複雑な工程でしたが、ようやく合体完了です。
次のページでは、キングロボ全体と総評について触れていきます。