第184回 ■ BANDAINAMCO S.H.フィギュアーツ(真骨彫製法)
「仮面ライダーV3/ハリケーン」(栄光の昭和ライダーエディション)
2026年10月11日 更新

「栄光の昭和ライダーエディション」。
真骨彫製法の昭和ライダーシリーズの事実上の再販で、そこにいくつかの新規オプションを追加して 無理矢理値上げ
再商品化したシリーズ。
新1号・新2号・新サイクロンと続いた以上、次はこれが出なきゃ嘘でしょ、ということでいよいよ発売になった「仮面ライダーV3」とその愛車「ハリケーン号」。
今回はこちら二点をまとめてレビューして行きたいと思います。
……が、これが意外に癖の強いアイテムで、よもや撮影にここまで手こずらされるとは思いもせなんだ……
■ S.H.フィギュアーツ(真骨彫製法)仮面ライダーV3(栄光の昭和ライダーエディション):

メーカー:BANDAI NAMCO.
配送日:2026年9月25日(出荷日:9月24日)
受注受付期間:2026年3月19日〜5月31日
価格:11,000円 (税込)

「仮面ライダーV3」。
昭和48年2月17日から昭和49年2月9日まで、毎日放送NET系で全52話放送。
「仮面ライダー」シリーズ2作目で、前作の完全な続編となっている。
城南大学の学生・風見志郎は、ある日デストロンの暗躍活動を偶然見てしまったために、怪人ハサミジャガーによって家族の命を奪われてしまう。
その復讐に燃える志郎は、自分の先輩である本郷猛(仮面ライダー1号)と一文字隼人(仮面ライダー2号)の正体を知ったことから、彼らに「自分を改造人間にしてくれ」と迫る。
しかし、後輩を自分達と同じ境遇に立たせたくない気持ちから、二人は志郎の願いを拒む。
その頃1号と2号は、ゲルショッカーに代わる新たな悪の秘密結社「デストロン」の活動を阻止するために活動していたが、もう一人の怪人カメバズーカの罠に陥りピンチとなる。
そんな彼らを志郎が救うものの、その代償に瀕死の重傷を負ってしまう。
1号と2号は、志郎の命を救うため、三人目の仮面ライダー「V3」への改造手術を行った。
新たな肉体を得て蘇った志郎は、赤い仮面のV3となってハサミジャガーを撃退するが、まだその戦闘能力を把握し切れずにいた。
一方、1号と2号はカメバズーカとの戦闘で、敵の体内に水爆級の爆弾を内蔵していることを知る。
爆発の被害を食い止めるため、二人はカメバズーカごと海の彼方へと飛翔し、そこで自爆した。
このため、V3はたった一人で、自身の未知の能力を模索しながらデストロンと闘わなくてはならなくなってしまった。
(第127回 S.H.フィギュアーツ「仮面ライダーV3」より引用)

さて、十一年ぶりのV3のレビューです。
V3は旧アーツの時も色々話題になったのですが、各部の解釈が非常にややこしい媒体でして、ハリケーンも含めてとても細かな指摘がファンから入りやすいものとなっています。
ご存知の通り、真骨彫製法はかなり再現性にこだわった商品で、時折とんでもない物も出はするもののかなり信頼性が高いシリーズになっているわけで、果たして旧アーツの問題をどこまで払拭しているのかが注目点となっています。

まあそれ以前に、今回のV3は2022年12月に発売された物の再販であることが前提なので、造形について云々いうのは今更なのでありますが、初版を取り扱ってない当サイトとしては、やむを得ず今更なポイントを突いていく形になってしまいます。
そこんとこ、予めご了承お願いしますね♪

とりあえずフロントビュ―。
高さ約14.5センチ、重量約45グラム。
スタイルは非常に良いのですが、良く見ると脚の付け根と膝の色がそれ以外の部位と微妙に違います。
これが本商品最大の問題点で、人によっては非常に気になるポイントになります。

サイドビュー。
「栄光の昭和ライダーエディション」(というか最近の昭和ライダー真骨彫)の伝統? に則り、マフラーは布製。
内部に針金が入っているという例のパターンですが、今回これが非常に困った問題を発生させています。

バックビュー。
マフラーの、従来通りの「動かしすぎると針金が折れる」というパターンは相変わらずなのですが、それに続いて色が白いので汚れがとても目立つのです。
撮影の都合、何度かマフラーの付け替えを行ったのですが、最後の方は何となくうっすら汚れて来たかな? という感じになって来ました。
同じ白マフラーの「仮面ライダーストロンガー」も同様なんですが、V3の方が触れる頻度が高くなるので、どうしてもこうなっちゃうみたいです。
なので、出来れば早い段階で付属のPVC製マフラーパーツに差し替えた方がいいかもしれません。

んで、撮影終了後何となく黄ばんだ? と思われる布マフラーを、中性洗剤を使って手洗いしてみました。
中性洗剤を指先に付く程度に取り、掌の上で水と混ぜて良く泡立て、それでマフラーを撫でるように洗浄。
最後に水だけでしごくように洗い流すことで、なんとか白く戻すことに成功はしました。
……が、正直これはあまりオススメ出来ません。
なんせ中に針金が入っている上、洗浄後の乾燥が不充分だと錆が発生して酷い有様になる可能性もあるからです。
また布マフラーは二枚の布で針金を挟み込む構造の為、もしかしたら布間の接合が解けてしまう可能性もあります。
今回は入念にドライヤーで乾燥はさせましたが、果たしてこれで本当に良かったのか? という疑念は拭い切れません。
あくまで人柱的な挑戦だった、ということで一つ。

頭部アップ。
近年客演版、またはスカイライダー客演版ではなく、複眼が大きい昔ながらのタイプです。
大雑把な分類としては、初期にかけて使われたマスクっぽい雰囲気ですね(顎の色がグレー&複眼とアンテナの合間の白い部分の大きさ等から判断)。
顎のグレーは、旧アーツよりも濃くなってよりコントラストが強調されました。

鼻筋の逆ハの字のラインも再現。
ただ、どうせ「栄光の昭和ライダーエディション」で出すのなら、顎部分をボロボロに汚して欲しかった様な気も?

撮影時は赤い布を巻いてアクターの首と後頭部を隠したという“赤い首”も、ちゃんと健在。
旧アーツ版では首がグリーンになっていて、散々指摘されていたもんですが、ようやく落ち着きました。
また同時に、旧アーツでは喉元まであった「襟」も実物同様の生え方になっており、長さも適切で非常に向上しました。
また大きく横に伸びたクラッシャーも、良いバランスでしっかり再現されています。

頭部の上下振り幅はこんな感じ。
俯きはそこそこ行けるんですが、見上げは襟が干渉してそこまで上げられません。
まあ、それでもちゃんと見上げてるとわかるくらいには上がるのですが。

次に、腕や肩の可動。
真骨彫V3の肩は少し特殊な構造になっていて、とても癖のある可動状況です。
まずいつものように動かそうとすると、この程度しか動かせません。
腕は真横に目測45度程度までしか上げられず、また上腕と肩のカットが斜めになっている都合、腕を上げようとすると必然的に前に上げざるを得ません。
真骨彫なのに、こんなに可動範囲が狭くてど〜するの? と思っちゃいますが、実は……

とある準備を行った上で動かすと、今度はここまで腕が上がるようになります。
これはどういうことかと言うと、肩甲骨パーツ(マフラーが繋がっている部分)に特徴があるのです。

画像の黄色い線で囲んだ部分(仮称:肩甲骨パーツ)が、過去の真骨彫ライダーにはない動きをする構造になっています。
前後への回転、また首側(内側)への傾斜が可能で、これにより腕の自由度や(後述する)マフラーの交換が容易になります。
言い換えれば、ここの動きを工夫しなければ思った通りのポージングが楽しめない事でもあり、ここが先述の「癖のある可動状況」を指すわけです。

肩甲骨パーツの可動の一例ですが、このように内側へ傾斜させることで腕が真横に上がるわけです(左マフラーの傾きを参照)。
こんな感じで、ここを如何に大きく動かすかが以降で示すポージングでも肝要になって来ます。

たとえばこのV3特有の名乗りポーズも、肩甲骨パーツを後ろに回す事である程度再現出来ます。
ちなみに、肩甲骨パーツを動かさないと、左手の指が右前腕に届くことはありません。
(合わせて、コンバーターラングも可動させないと駄目ですが……)

同様に、手袋の裾を引っ張って調整するポーズの時も重要になります。

V3名乗りポーズの裏側。
肩甲骨パーツが後方に回転し、本来は上面にある筈のマフラーの付け根が傾斜しているのがわかると思います。

別角度から。

次にマフラーについて。
V3のマフラーは布製がデフォルトですが、この部分の留め具パーツを外すことでPVC製マフラーパーツに交換出来ます。
肩甲骨パーツを後方に一杯まで回して、その上で留め具を取り外します。
留め具は左右の区別があり、定められた位置にしか嵌められない構造です。

マフラー全種。
中央二本が布製(デフォ)マフラー、そこから外側に行く毎に「PVCマフラー(垂れ下がり)」「同(なびき)」となっています。
上の二つは、肩甲骨パーツに嵌める留め具。
ここの中央の凸ジョイントを、マフラーの穴に通します。

PVC製マフラー。
垂れ下がり状態と、風になびいている状態。
正直、こちらを使用した方が無難です。

背面から。
造形的にも、こっちの方が違和感ない気がする……。

力と技の風車・ダブルタイフーン。
旧アーツと違い、ちゃんと風車の奥が黒くなってメリハリがつきました。
またベルトのボタンも輪郭がしっかりして、全体的にシャープにまとまった感があります。

別角度から。
左腰のV3ホッパーとホルダーは一体化パーツで、ベルトから丸ごと取り外し可能。
V3ホッパーを使う時は、空のホルダーパーツと交換します。

V3ホッパー。
500メートル上空まで打ち上げられ、10キロ四方を探索する偵察衛星的なアイテムで、映像情報はV3のアンテナを通じて送られます。
先の通り、これは別パーツで手に持たせる時はベルト横のホルダーを取り替えます。
専用の持ち手も左右共に付属します。

先の様に肩の可動を工夫して、V3ホッパー発射のポーズを再現可能。

もちろん左手でも構えることが出来ます。

脚の可動、前後はこのくらいが限界。
ただしこれは、後述するオプションでもう少し脚を前に出せるようになります。


腰回りのパーツを交換することで、脚をここまで前に上げることが出来ます。
これはハリケーンに搭乗する際に特に役に立ち非常に便利……なのですが。
どうもある程度以上脚を前に上げると股関節のジョイントが外れるようになっているみたいで(恐らく破損防止?)、筆者のものは特に右脚がやたら外れやすいです。
ここまで脚が外れやすい真骨彫は個人的にはこれが初めてで、気を付けてないといつか破損しそうで怖いです。

後述する「ハリケーン号」に搭乗した状態。
詳しくはまた後で説明しますが、この腰回りパーツのおかげで簡単に搭乗……とはいかない所が真骨彫。
ないよりは遥かにマシなんですが、やっぱりとっても載せづらいようです。

交換用の腰回りパーツ。
右のような上着の裾(スカート)の形状が異なるオプションが付属しており、これを使う事で脚を前に曲げやすくなるわけです。

腰回りパーツ全内訳。
右側はV3ホッパー関連パーツです。

ちなみに上半身と下半身の分離は簡単なの? という疑問に関しては「取り外し前提の構造なのでOK!」です。
初版V3は、他の真骨彫と同様のボールジョイント接続だったのですが、今回はこのような凹型ジョイントという独特な形状のパーツで繋がります。
これのおかげで簡単に取り外せるようになっていて、尚且つ破損の心配もなさそうです。

腰回りパーツがないと、こんなせつない感じになります。
ジワジワ来ます。

脚の横方向の可動範囲は、このくらい。
足首の可動も含め、真骨彫としてはスタンダードという感じです。

ブーツアップ。
今回特にウェザリング処理は施されてはいません。
ブーツ自体は、裏側の金属部までしっかり表現されています。
ベルトの二点留めなのがわかりますね。

今回は専用台座が付属します。
「仮面ライダー新1号(栄光の昭和ライダーエディション)」に付属していたもののデザイン違いで、大きさは縦約15センチ、横約20.1センチ、厚み約0.8センチ。

パッケージ一杯の大きさとかなりの表面積があるので、ハリケーン号ごと載せることも出来ます。

V3単独で飾るのも良き。
ただし新1号の台座同様、やたら皮脂がつきやすく、しかも拭き取り難いです。
正直、撮影がなければ袋から出したくないというのが正直なところです。
裏側にも結構付着するので、本当に厄介です。

台座は大きな魂STAGEといったところで、奥側に三か所の支柱用のジョイントがあります。

ここに魂STAGEの支柱とアームを接続することで、キックポーズなどでも飾れます。
飾り方によっては新1号・2号も同時にキックポーズで飾れそうですが、生憎うちにはまともに使える支柱とアームが三本もなかったという……。


V3反転キックもなんとか再現可能……と言いたいけど、やっぱり肩の自由度が低いのが辛いなあ。

「仮面ライダー新1号・2号(栄光の昭和ライダーエディション)」との比較。
さすがに同じ真骨彫なだけあって、馴染み具合が素晴らしいですね。
なお、旧アーツ版のV3とも比較しようと思ったんですが、何故か発掘出来なかったので今回諦めました。
発掘出来たら画像追加しますね。
(以前に「人生に玩具あり小劇場」で使ったばかりなんだけどなあ)
■ S.H.フィギュアーツ ハリケーン(栄光の昭和ライダーエディション):

メーカー:BANDAI NAMCO.
配送日:2026年9月18日(出荷日:9月17日)
受注受付期間:2026年3月19日〜5月31日
価格:9,900円 (税込)
何故かV3より一週間早く到着という謎仕様。

さて、ハリケーンです。
新サイクロン号の昭和エディション版と同様、基本フレームは旧アーツ版の流用ながら、カウルやシート、前輪後輪周辺のパーツを新造されたものです。
結果的に、かなりの別物に進化しています。

今回は、旧アーツとの比較を中心に見て行きたいと思います。
新サイクロン号は、かなり変更箇所があったもの「前とあんまり変わらない気がする」といった感じでしたが、今回は印象が様変わりしています。

まず全体のスタイルですが、車体が大きくなってメリハリがつき、迫力が増しました。
特にフロントカウルの肥大化が顕著で、V3との対比がより良い感じになっています。

一方、相変わらず謎の汚れ処理が施されていて、一部分だけ不自然なウェザリングが目立つことになっています。
これが今回非常に残念なポイントで、後々改めて触れますが過去イチ不要としか思えません。

フロントカウルから前輪部アップ。
先の通りフロントカウルが大型化した上、更に前輪の位置が前寄りに変更されています(この画像だと分かりづらいですが)。

そして何より、カウル底部の「黒」が最大の注目箇所になりますね。
ご存知の通り、ハリケーン号は俗にAタイプ・Bタイプと呼ばれるバリエーションがありますが、今回はAタイプがベースのようです。
黒塗装以外にも、風防を止めるビスの数が5つという部分がポイントです。

フロントカウル下の黒については後述として。
今回、下部にレバーが増設されています。
これがどういうものかというと……

レバーを前に倒すことで、フロントカウル中央のフードがせり出します。
これは旧アーツにはなかった新規ギミックです。

フードは取り外しが可能です。
これでフロントカウルの「風車」が露出するわけですが、これの交換が可能になります。

風車は青と黄色が別途付属し、このように交換出来ます。
ハリケーン号は、時速200キロまでは風車の色が青く、400キロまでは黄色、600キロで赤になるという設定があるんですが、それの再現となります。
もっとも、旧アーツのレビューでも書いた通り、実際は殆ど赤だったので今やマイナーな設定といえるでしょうね。
(一応本編でも色変化を描写した場面はあります)
個人的には、これは非常に嬉しいギミックです。

それではここから、旧アーツ版「ハリケーン」との比較。
右側が旧版です。
当時はなかなかの再現度だと思ったものですが、こうして比べてみると玩具っぽさが際立って感じられますね。

フロントカウルの比較。
先の通り、今回は下側が黒で塗装されています。

フロントカウルを別角度から。
ハンドル周辺のスペースはかなり広くなっています。
またカウル両端の段差もかなり大きめです。
なんか小物が置けそう。

こちらは旧アーツ版。
風防が小型化していてフロントカウルも小さいせいか、スペースがかなり狭くなっています。
ただ、車幅的にはこっちの方が実車に近い対比なのかな? とも思えたり。

二つを並べるとこのくらいの違いが。
今回、タンクの上にカウルが被さっているのも特徴ですね。

サイドビュー比較。
上が旧アーツ版で、下が栄光の昭和ライダーエディション。
本商品の全長は約20センチ(前輪〜リアテールまで)で、旧アーツ版の約19.8センチとあまり違いがないのですが、内輪差が明らかに拡張されているためか、全長も長くなったように感じられます。

V3を搭乗させた状態。
まずは旧アーツ版。
実にスムーズに、違和感なく乗せられます。
ハッキリ言っちゃうと、栄光の〜より乗せやすいです。

そしてこちらが本商品。
ペア商品の筈なのに、何故か今回もちょっと乗せづらいです。
腕の可動のせいなのか、シートへの設置位置がどうしても前寄りになり過ぎてしまい、角度によっては違和感が生じやすくなります。
ただ、先の腰パーツのおかげで脚は前に出しやすくなっているので、新1号や新2号よりは格段に乗せやすいのですが。

リアウイングの断面部分、今回でようやく黒塗装が入りました。
これだけで引き締まった感が段違いですね。

リアウイング周辺には実は他にも違いがありまして、裏側から覗くと嵌め込みが逆になっています(右が栄光の昭和ライダーエディション)。
ちなみに、左の旧アーツ版が若干黄ばんで見えるかと思いますが……はい、そういうことです。

後輪周辺。
タイヤ横のパーツも形状が変更されました。
右が栄光の昭和ライダーエディションです。

改めてリアビュー比較。
右が栄光の昭和ライダーエディション。
タイヤ止めの色も……ううm、もう十年以上経ってるもんなあ。

今回も、付け替えでフロントウイングの拡張が出来ます。
こちらも形状などかなりの違いが生じていますので、比較していきます。

今回は幅が狭くなって角度も鋭角になっています。
かなりスマートな印象を与えます。
接続のしやすさはあまり変わらず。

左右が入れ替わってしまいましたが、真上からの比較。
右が栄光の昭和ライダーエディション。
根本の幅が、旧アーツ版の末端部くらいの大きさになっています。

先程触れたウェザリング。
なんか、虫の卵が付着しているみたいですごくキモイです。
しかも部分的に密集してるので、綺麗な部分と相まって一層違和感が。

底部にも施されています。
まあここはいかにも付着しそうな部分ではあるんだけど、何故ここだけ集中的に? という印象しかなく。
やっぱウェザリングは不要だよ、間違いなく。

間違いなく本商品最大の問題点がこれ、魂STAGE接続用のジョイントパーツ。
今回、本体への嵌りが滅茶苦茶緩く、しょっちゅう外れてしまいます!
旧アーツ版は物凄くしっかり固定出来たので安心だったんですが、今回はもうちょっとした事ですぐ外れるので、撮影中でもハリケーン号とV3が落下なんてことがありました(幸い無事でしたが)。

この撮影中もおっかなびっくりで撮影しましたが、今までありえなかったくらい弱い接続力なので、もし浮かせて飾りたいと思う人がいたら是非考え直して欲しいところです。
幸い? なことに、旧アーツ版が流用出来る上にそちらはしっかり接続出来るので、どうしてもという時は、思い切ってそちらを流用するのも良いかもしれません。

恐らく原因は、ここのように思われます。
ハリケーン用のジョイントパーツは、黄色い丸の部分で本体底部のマフラー管を挟む事で固定します。
どうやら今回はここがかなり緩めのようで、その為固定力が低下しています。
なお、魂STAGEの支柱自体は普通に固定可能です。

ただし完全に浮かせない、ウイリーのような姿勢であれば勝手に外れることはないので、大きな問題は起こらないのではないかと思います。

ハリケーン号にはV3用の手首が二種類付属、一つは普通の握り手、もう一つは二本指を伸ばしたものです。
これまであった物と同様、二本指の手首はハンドルを握らせやすい反面、外れやすいという特徴があります。
握り手と合わせて、どちらかお好みの方を選ぶことが出来ます。


新サイクロン号と共に。
乗ってる人も含めて、こんなにデザインやカラーリングに違いがあるのに親和性が高いってどういうことなの……。

以上、ハリケーン(栄光の昭和ライダーエディション)でした。
【総括】

相変わらず高い再現度、優秀な可動範囲、そして素晴らしいプレイバリュー。
流石は真骨彫、満足度は非常に高く、正に決定版といった完成度です。
――と、素直に持って行くには少々首を傾げてしまうのが、今回のV3です。
ここまで語って来ました通り、非常に癖のある肩構造、ポージングに慣れが必要な独特な腕部関連、外れやすい脚、そして色味が異なる脚部と、評価が分かれそうな部分がとても多く、ちょっと優れているとは言い切れないもどかしさが残ります。
ただ、この問題の多くは初版時からつきまとうものでもある為、恐らくは栄光〜版で改善された所もあるのではないかと考えますが、生憎初版を持っていないので比較が出来ないところが無念であります。
とはいえ、造形はやはり素晴らしく、特にマスクの再現や全体の色調(バンダイ的表現だと新規解釈?)は流石の一言で、全体のコントラストが明確化したのはポイント高いです。
個人的には、ややくすんだ白色の手袋周りの再現性が特に好みで、作中の薄汚れた雰囲気が感じられてイイ! と思っています。
その他、ブーツ周辺もかなり良い感じで、同じ赤ブーツの新2号よりも、筆者はこちらを取りたいと思っています。

またハリケーン号の方は、当初想定していた以上の改善ぶりで、とてもリデコとは思えない程の変わりように驚きました。
実は当初「ハリケーンは旧アーツがあればいいかな」と購入に消極的だったのですが、なんだか凄く雰囲気が変わっている気がしたので購入決意、結果的にそれが大正解だったと知りました。
個人的に、フロントカウルがやや大き過ぎるかな? とも思うのですが、それよりも風防の大きさや高さ、何より風車の交換ギミックが際立ちすぎて「このくらいなら……いいよね?」と無意識に思えてしまう説得力を買いたい気分です。
前輪と後輪の口径がほぼ同じ(実車は後輪の方が口径が小さい)とか、SUZUKIのネームプレートが何故か浮き上がっているとか細かな気になる点はあるものの、概ね理想的な出来栄えに仕上がっているんじゃないかなと評価したいものです。
同じ車体の使い回しでも、ここまで大きく変えてくれるなら全然問題はないので、栄光〜版で今後またライダーバイクが出るのなら、是非とも大胆に変えてやって欲しいと願わずにはいられません。
さて、昭和はあとライダーマン、Xライダー、アマゾンが栄光〜版待ち、オリジナルが出てまだ日が浅い? ストロンガーもありはしますが、今後どういう展開を見せるのかは見物です。
ただその際、アマゾンの頭は全面的な作り直しを要求したいものです(あの顔が納得行かなくて買わなかった勢)。
