第169回 ■ BANDAINAMCO「EXPO2025 S.H.フィギュアーツ ミャクミャク」
2025年10月13日 更新

2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が大阪・夢洲にて開催されました。
そんな万博の公式キャラクター・ミャクミャクは、そのあまりにも個性的過ぎるデザインの影響で一気に知名度を高めましたが、当初は「怖い」「気持ち悪い」「公式キャラに相応しくない」という感想が非常に多かった印象です。
しかし、実際に万博が開始されあらゆるメディアで(改めて)紹介され、また会場での露出が本格化すると評価は一転、非常に高い評価を受けるようになりました。
……だけど、まさかそんなキャラクターがS.H.フィギュアーツになるなんて、誰が予想したでしょう?!
というわけで、今回は大阪万博2025大成功&閉場を記念? して、こちらをレビュ―しようと思います。
あっと、先にこれ言っときますね。
「様をつけろよデコ助野郎!」
■EXPO2025 S.H.フィギュアーツ ミャクミャク:

メーカー:BANDAINAMCO
発売日:2025年3月15日(8月8日再販)
価格:6,600円 (税込)
一般販売予約は2024年10月1日から。

というわけで、まさかのミャクミャク様アーツです。
絵本作家でデザイナーの山下浩平氏が考案した、この「細胞と水」をベースにイメージしたキャラクターが可動フィギュアになった訳ですが、正直なところ、当初はそんなに売れないんじゃないかな? というイメージが玩具好きの間にあったような記憶があります。
しかし実際に発売してみると、意外とネット通販は早いうちに在庫終了してしまいました。
筆者もてっきり完売したものと思い込んでいて、早いうちに入手するべきだったと後悔したものですが、10月12日に万博に行った歳、オフィシャルストア内でふつーに販売している事に(個人的に)驚愕。
思わず買って来てしまったわけです。

でもよく考えたら、好きなポーズで好きなように飾れるミャクミャク様という超オイシイフィギュアを、開催期間半ばで終了させる筈がないですよね。
そりゃあ再販もしますわw

細かく触れて行く前に、ざっと概要を説明して行きますと。
元々あまり可動に向いたデザインではないミャクミャク様を、可能な限り可動化させた結果、ちょっと凄いことになっています。
確かに、仮面ライダーやウルトラマン等のフィギュアーツに比べたら難がありますけど、軟質樹脂も使わずにしかもトップヘビーになりそうな形状にも関わらず、片足立ちすらもこなせる地味に優れた構造なのは本当に驚きます。

ミャクミャク様・フロントビュー。
全高約センチ13.8センチ、最大幅約9センチ、重量約87グラム。

サイドビュー。
横から見ると、脚の位置がかなり前寄りで後ろにも重りがあるあるにも関わらず、自立性が非常に高いのは驚愕です。

バックビュー。
尻尾の目玉も可動します。
また胴体の脇にはへこみが少し設けられていて、腕が出来るだけまっすぐ下ろせるようになっています。

顔アップ。
今更どうこう云うのもなんですが、この目玉はどうやら大阪環状線におけるターミナル駅や重要な乗り換え駅の位置だという説があります。
最初聞いた時は驚きましたが、大阪環状線の駅数19に対して、赤い部分の膨らみは12。
う〜ん……

可動についてですが、正面からだと判り難いので背後から。
肩はスイングが可能で、上下前後に振れます。
ここの可動幅の広さがかなり重要です。
肘は二重関節で90度以上曲がり、肘パーツは謎の滴状部位と一体化しています。

首の可動、上下はこのくらい。
頭の形状の都合、俯くことは一切出来ません。

首の横方向可動は結構大きく、左方向なら目測45度くらいまで傾けられます。
しかし赤い部分の干渉により、横に動かすほど頭部が斜め上に上がって行きます。

反面、右方向への可動は微妙に曲げ角度が浅くなっています。
これは一番下の目の部分が干渉するためですね。

腰は360度回転可能で、このように背中側に顔を向けることも出来ます。

脚部の可動範囲はこんな感じ。
短い脚ですが膝は二重関節、足首もボールジョイント。
股関節は若干ですが引き出し関節です。

脚部の関節保持力は固すぎず柔らかすぎずで、しかも片足立ちも可能です。
足首自体が大きい上に足首の関節保持力の高さが活きています。

大きな頭部があるにも関わらず、かなり前のめりになっても片足で保持出来ます。
これは本当に凄いことで、おかげで今回の撮影はとても楽にポージング調整が出来ました。
ちなみに脚の中に重りがあるとか、そういうのは一切ありません。

ぺったん座りも問題なくこなせます。

四つん這いも出来ます。

ブリッジも!

そしてライダーキック!!
手の形の都合で、スーパーライダー月面キックっぽい?

ちなみに手首はいつものフィギュアーツ仕様ですが、交換手首はありません。
抜き差し自体は非常に簡単ですが、ミトン型の手首なので表情付けをする必要がないためなのか、特に外す意味はありません。

表情を変更することが可能です。
ちなみに他のフィギュアーツ同様、頭を丸ごと交換……というわけには行きません。
ちょっとだけ面倒な? 手順が必要です。
まあ、特に難しくはないんですけど。

まず顎下(と言っていいのかな?)にあるツメ掛けを利用して赤い部分の前面部を取り外します。
固定が結構固いので初めは破損が怖いですが、ある程度以上持ち上げると途端に楽に外せるようになります。
どうでもいいんですけど、版権表記はこんなところにあります。
こちらは再販であることがわかりますね。

赤い部分の前面部を外した状態。
青い口周辺の部分が別パーツで、これも外して交換可能です。

表情変更のパーツ交換内訳はこんな感じです。
ちなみに白目と口の白い部位は塗装ですが、硬いものが当たると削れる程度の塗装被膜なので、心配ならスーパークリア等でコーティングした方がいいかもしれません。

表情替えは顔だけではありません。
尻尾の目も変更できます。
ここにもツメ掛けがあるので、顔と同じように半分に割るように分割して交換します。

尻尾の目も、笑っているように変更出来ます。
ちなみにこのパーツは上下逆でも嵌め込むことが出来るので、目を閉じているようにすることも出来ます。
……が、尻尾自体が回転可能なので、あまり意味がなかったり?

これらの表情交換は結構印象変化が大きく、なかなか良いパーツ構成だと思います。
尚、これのせいで箱が大きくなったという説が……

赤い部分と青い部分の組み合わせを替えることで、大笑いバージョンとか。
元気な笑いで元気出る!

そしてニヤリバージョン。
こういう細やかな表情変化がなかなかカワイイ感じがします。

真骨彫製法ウイングマン(全高15センチほぼぴったり)との比較。
背は低いですが、全体のボリュームは段違いですね。
価格は右の半分くらいですけどw

外した顔の赤いパーツを使うと、まるで憑依されたような状況を再現出来ます。
青いもの同士比較してみたり。


パッケージ。
高さ約18センチ、横幅約18センチ、奥行約7センチ。

側面。
反対側は文字だけなのでこちら側だけ。
付属しないのはいいんだけど、このカップは何の為に写した?!w

パッケージ底面。

以上、S.H.フィギュアーツ ミャクミャク様でした!
【総括】

キモカワイイを理想的な形で立体化した可動フィギュア。
それがアーツ・ミャクミャク様。
形状、構成、可動範囲など非常に癖が強く、決して万人向けではないと思いますが、ミャクミャク様が気に入った・好きな方にはオススメ出来る商品です。
少々お値段は張りますし、正直価格に見合うかは微妙ですが 箱も大きいので置き場所に悩む事もあるかもしれませんが、その辺問題なくクリア出来るなら、個人的には推奨いたします。
何処で買うのか? という疑問は置いといて、ですが。
しかし、本日(※更新日)で終了する大阪万博ですが、今後の販売展開はどうなるんだろう? と若干気になります。
Amazonとかに在庫が突如復活してたら笑えるなぁw
