第152回 ■ BANDAI SPIRITS 超合金魂 GX-88「ダイラガーXV」01

2021年7月31日 更新

 かつて「VOLTRON」という作品がありました。
 ご存知の通り、とある日本製ロボットアニメが、海外向けに輸出された際に付けられたタイトルです。
 絶大な人気を誇った「VOLTRON」は、海外市場でそりゃあもう沢山の商品展開をしましたが、当時の日本の玩具ファンの多くは、その様子から、もう日本では(版権やらなんちゃらの絡みで)新規商品を出す事はないだろうという印象を抱き、やがてその見解は、根拠のない事実……というか、共通認識として定着していきました。

 「百獣王ゴライオン」。
 超合金魂では絶対出ないだろうと長年噂されていた「VOLTRON」の原題の一つが、2016年12月29日、超合金魂として発売。
 そして、約三年後の2019年10月26日。
 もう一つの「VOLTRON」、海外では「ビークルフォース」と呼ばれた「機甲艦隊ダイラガーXV」も、遂に超合金魂化。
 これにより、長い間ファンが気を揉んでいた事は、全くの杞憂であることが証明されました。

 

 そしてこの二点の超合金魂、人気もかなりのもので、それぞれすぐに完売し、更に再販も(近年の超合金魂としては)積極的に行われています。

 というわけで、今回は、合体数では他の追随を許さない(※国内作品限定)15体合体を誇る、「機甲艦隊ダイラガーXV」より、ダイラガーXVをレビューして行きたいと思います。
 あ、ちなみに今回撮影に使用しているのは、再販です。

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■超合金魂 GX-88 ダイラガーXV

 

 2019年10月26日初版発売。
 2021年2月20日再販発売。
 価格は、38,500円(税込・再販時価格)。

 内容物は多岐に渡る為、詳細は以降の本文を参照のこと。

●機甲艦隊ダイラガーXV 作品解説

 

 1982年(昭和57年)3月3日から1983年(昭和58年)3月23日まで、テレビ東京系で全52話+総集編4話放送された東映動画によるロボットアニメ。
 途中、放送局がテレビ朝日からテレビ東京系に移行したものの※、「超電磁ロボ コンバトラーV」より続く東映ロボットアニメシリーズとして数えられる事もあり、本作は7作目に該当する。
 ※「未来ロボ ダルタニアス」より移行。
 
 遥かな未来、地球人類は友好関係にあるミラ星、サラ星と三惑星連合を結成していた。
 銀河系を広く探索し、銀河系天体図を作成する目的で、三惑星連合はそれぞれの星の優秀な人材を集め、「銀河警備軍」を設立。
 彼らは「ラガーガード」と呼ばれる巨大宇宙母艦を建造し、選抜メンバーを乗せて広大な宇宙へと送り出した。
 行く先々の未知の惑星を訪れ、観測・測量・大気や生物の調査などを行い、少しずつ天体図を作り上げていくラガーガードのクルー達だったが、そんな彼らに、突如「ガルベストン帝国」を名乗る好戦的な宇宙人が襲い掛かってきた。
 一方的且つ圧倒的な軍事力で攻めてくるガルベストン帝国と、それを迎え撃つラガーガード及び銀河警備軍は、やがて全面戦争へと突入していく。
 ガルベストン帝国の戦力の切り札・バトルマシンが送り込まれた時、ラガーガード内の3チーム15人が搭乗するラガーマシン15体が合体、ダイラガーXVとなって迎え撃つ。

 果たして、銀河警備軍とガルベストン帝国の戦いの行方は――

 

 はい、今回は出遅れも甚だしい「ダイラガーXV」です。
 個人的事情で初版が買えず、再販でようやく入手が叶いました。
 本放送当時、「DX機甲合体」が物凄く欲しかったものの、もうこういう玩具を買うような年齢でなかったことが災いし、買ってもらえなかった事から始まり、その後一人立ちしてから何度も購入チャンスを逃すという事態に見舞われ(ラストは、お店の閉店!)、ダイラガーとの縁はないものと、完全に諦めていた頃に出た商品化の話。
 今度こそ、リックラガー(ぇ)をこの手にするぞぉ! と意気込んだのもつかの間、またまた購入を諦めなければならないハメになり……って、どうでもいいですね、こんな話。

 初版発売のちょっと前、梅田ヨドバシカメラで展示されていたものを見て「あるぇ? 殆どプラじゃん? 合金率低っくw」と思い込んでいたのですが(なら何故買った)、実物を手にした時の、久々に感じるズッシリ感!
 これは、本当に良い意味で期待を裏切られました。
 はい、控えめに言って、これ最高です。
 超合金魂集めてて、これ買わないのは嘘です、って断言したいくらい素晴らしいものなんですが、コレ、ハッキリ言って超合金魂シリーズ全体を通じても異色(無論良い意味で)な構成でして、特筆すべき点がかなり多いです。
 というわけで、今回は15体のラガーマシンを一体ずつ、同型のものを二体まとめて……などはせず、じっくりと紹介した上に、数多い装備やギミックについても、一つひとつ細かに紐解いていきたいと思います。
 先に言っておくけど、長いよ今回は!

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■ラガーマシン:

 

 「ダイラガーXV」は、その名が示す通り15体ものメカが合体して単一のロボットになるという、大規模な合体システムを持っています。
 尚且つ、日本国内でこの数を越える合体数を誇る玩具は、“一体のロボットにまとまる”という条件下では他に例がありません※。
 また不思議な事に、この記録は初登場の1982年から2021年7月現在まで、未だに(同条件下では)破られておらず、商品規模や販売形式を度外視しても、単純な合体数量だけでは他の追随を許さない状況にあります。
 単純な15体合体だけではなく、五体ずつで別途合体し、各々活動目的の異なる大型メカになるというのも、特徴的です。
 スーパー戦隊ではポピュラーになった、「ロボット以外または複数の形態にも合体可能」というフォーメーションチェンジの概念は、この当時のロボットアニメには殆どなく、せいぜいゲッターロボくらいしか代表例がない状況でした。
 これにより、プレイバリューが非常に拡がり、当時のフラッグシップ商品「DX機甲合体」は、とても人気が高かったとされています。

※単純な合体数だと、全18体合体という「グランドハイパーゴセイグレート(天装戦隊ゴセイジャー)」があるが、これはベースであり前段階であるゴセイグレートが既に単独ロボットとして成立している為、ダイラガーXVと同じ条件にはならない。

 以下では、各チーム毎にラガーマシンと、その合体形態を分けて紹介します。

●安芸チーム/クウラガーチーム:

・ラガー1:

 

 パイロット/安芸マナブ(主人公・クウラガーチームリーダー)
 電磁気分析担当。

 全長・約4.9cm、最大全幅・約4.2cm、全高約3.3cm(ランディングギア使用時)、全重・約15g。
 ダイラガーXVの頭部と、クウラガーの機首部を形成する飛行メカ。

 

 非常にちっこくて可愛らしい、知らない人が見たらSDメカにも見えかねないマシンです。
 これ自体には殆どギミックはなく(合体時の変型除く)、また合金も使用しておらず、特段触れるべきポイントの多くないメカとなっています。

 

 正面と後部。

 

 側面部。

 

 ラガー1は、底部左右にランディングギアが内蔵されています。
 前輪と後輪がセットでまとまって折り畳まれている構造で、隙間に爪を引っ掛けて出すタイプ。
 車輪は色分けされていますが、回転はしません。
 尚、このランディングギアがついている底部パーツは、後述する理由でマグネット式で分離可能です。

 

 比較用に、全長ほぼ7cmピッタリの、スタンダードな大きさのトミカ「コスモスポーツ・消防指揮車」を並べてみます。
 たまたま近くにあっただけなんですが。
 トミカシリーズは、どれもだいたい全長が同じくらいなので、大きさの目安が付けやすい(?!)かなと。

・ラガー2:

 

 パイロット/甲斐シノブ
 生命体調査・探知担当。

 全長・約7.9cm、最大全幅・約5.8cm(主翼展開時)/3.7cm(主翼閉時)、全高約6.0cm(尾翼UP時)/5.4cm(尾翼DW時)、全重・約122g。
 ダイラガーXVの胸部を形成し、クウラガーの中核を担うメカ。
 ボディはダイキャスト使用のため、結構ズッシリしています。

 

 コロコロしたボディに、取ってつけたかのような主翼と尾翼(?)がなんか可愛いメカ。
 あまり飛行に適した形状には思えないのですが、作中では全てのラガーマシンが、まるで戦闘機のように普通に大気圏内でドッグファイトをしているので(どう見てもただの車型のラガー14、15も!)、細かいことは気にしてはいけません。

 

 正面と後部。
 尾翼を意識して見ないと、この角度では殆ど区別がつきません。
 この他、ラガー6(腹担当)とラガー11(腰担当)も、同様です。

 

 側面部。
 ラガー2は、主翼と尾翼の展開以外、単独ではギミックがありません。
 キャタピラはゴム製で、ちゃんと可動します。
 ただし、(車輪等が付いている全てのマシンに)「床が傷つくのでコロ走行はさせないでください」といった注意書きが、取り扱い説明書に表記されています。

 

 トミカと比較。
 結構コンパクトにまとまっています。

・ラガー3:

 

 パイロット/ショーター・クロイツ
 大気分析担当。

 全長・約9cm、最大全幅・約5.3cm、全高約4.0cm(ランディングギア使用時)、全重・約61g。
 ダイラガーXVの右肩と右上腕部、クウラガーの左側面部を形成するヘリコプター型のメカ。

 

 大気圏内は当然として、宇宙空間でも平然と飛ぶヘリコプター、という形状が面白いメカです。
 こちらも、通常の状態だとローターが回りRギアが展開・収納出来るくらいしかギミックがないのですが、合体時に活きる地味ながら脅威の構造が華を添えています。
 詳細は後述しますが、玩具として非常に良く考えて作られています。

 

 尚、ローター(ダイラガーキルダー)は、後述する別パーツに交換可能なので、デフォルトでは小さすぎる! とお感じの貴兄も納得安心です。
 ただ、クウラガーにする時は、ラガー2への干渉もあるので、デフォの方を使用するのがいいでしょう。
 (後述のラガー4も同様)

 

 正面と後部。
 説明書にもわざわざ表記されている通り、三点支持のランディングギアは安定性が非常に低く、気を抜くとすぐに倒れます。

 

 側面部。
 でも、この頼りない後部のRギアが、これまた可愛いこと。

・ラガー4:

 

 パイロット/陸奥ヤスオ。
 大気分析担当(ラガー3と同じ)。 

 全長・約9cm、最大全幅・約5.4cm、全高約4.0cm(ランディングギア使用時)、全重・約52g。
 ダイラガーXVの左肩と左上腕部、クウラガーの右側面部を形成するヘリコプター型のメカ。
 何度計っても、何故かラガー3より9gも軽いです。

 

 ラガー3とほぼ同形状・同ギミックのマシンのため、特筆することは特にないのですけど、機首形状が直線的でシャープになっていて、またメインボディの白い部分が少なくなっている為、結構印象が異なります。
 個人的には、こっちの方が好きなデザイン。

 

 正面と後部。

 

 側面部。

 

 ラガー3と一緒に、トミカと比較。
 ラガーマシンの方が、ちょっとだけ全長が長いです。

・ラガー5:

 

 パイロット/パティ・エリントン。
 地表探査・調査担当。

 全長・約6.5cm、最大全幅・約7.7cm、全高約1.9cm(ランディングギア使用時)、全重・約22g。
 ダイラガーXVの胸部前面、クウラガーの最頂部を形成するジェット機型のメカ。
 私、このデザインと各形態のポジションから、コレが主役の搭乗メカだと勘違いしていたことが当時ありました。
 しかし、よもやまさかクウラガーチーム唯一の女性パイロット搭乗マシンだとは、想像も付きませんでした。

 

 マッハにアクセル、ファイタージェットジャイロ♪ なデザインの、見せてやるんだオーラパワーなマシンのご先祖にあたります(嘘)。
 本体にはダイキャストは使用されておらず、ラガー1と同じくオールプラ製です。

  

 正面と後部。
 詳しくは後述しますが、各翼は基部から可動します。

 

 側面部。
 個体差かもしれませんが、筆者の持っているラガー5は、右側のウイング基部の保持力が非常に低く、すぐにへたれてしまいます。
 そのため、やむなくパーマネントバーニッシュを流し込んで対応しました。

 

 トミカと比較。
 全長は、だいたい同じくらいですね。

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●キーツチーム/カイラガーチーム::

・ラガー6:

 

 パイロット/ミランダ・キーツ(カイラガーチームリーダー)。
 水質分析担当。

 全長・約5.7cm、最大全幅・約5cm、全高約5.3cm(アンテナ含まず)、全重・約49g。
 ダイラガーXVの腹部、カイラガーの中央艦橋部を形成するメカ。

 

 中央部のアンテナが非常に特徴的な、前身的な潜水艦というスタイルのマシン。
 こうして見ると、ロボットの腹にあるとはちょっと思えない形状に思えます。
 それにしても、前後の区別が付き難い……

 

 正面と後部。
 サイドのローター部分を見ないと、前後の区別が殆ど付きません。

 

 側面部。
 良く見ないとわかり難いですが、底面部にはキャタピラ(固定)があります。

 

 トミカと比較。
 こちらも、全長はだいたい同じくらいです。

 

 これまた詳細は後述しますが、ラガー6はこれ単独ではアンテナを畳むくらいしかギミックがないのですが、実は左右のローターに秘密があります。
 この、左右で稼動域が異なるローターは、ダイラガーに合体した際、ちょっと凄い事が出来るようになります。
 尚、この内蔵されたアームのみダイキャスト製で、後はオールプラです。

・ラガー7:

 

 パイロット/加賀ハルカ。
 高速潜行型。

 全長・約6.5cm、最大全幅・約2.5cm、全高約3.7cm、全重・約33g。
 ダイラガーXVの右太腿、カイラガーの左前部を形成する潜水艦型のメカ。

 

 ラガー7と、後述するラガー8は、全ラガーマシンの中でも簡素な作りで、基本的にはオールプラです。
 ただ、内部に丈夫なダイキャスト製の芯棒(合体時のジョイント)があります。

 

 前面と後部。

 

 側面部。
 ランディングギアや、キャタピラなどの設置装備はありません。

・ラガー8:

 

 パイロット/サルタ・カッツ。
 高速潜行型。

 全長・約6.5cm、最大全幅・約2.5cm、全高約3.7cm、全重・約33g。
 ダイラガーXVの左太腿、カイラガーの右前部を形成する潜水艦型のメカ。

 

 引き続き、ラガー8に行きます。
 丸みを帯びたラガー7に対し、直線的な角ばったラインで構成された機首が特徴的です。

  

 前面と後部。
 良く見ると、ダブルキャノピー?

 

 側面部。

 

 ラガー7と一緒に、トミカと比較。
 これらも、だいたい同じくらいの大きさです。

 これらは、特に特筆すべき点がなく、正直これで終わりです……

・ラガー9:

 

 パイロット/出雲タツオ。
 深海作業担当。

 全長・約11.2cm、最大全幅・約4.4cm、全高約5.8cm(アンテナ含まず)、全重・約239g。
 ダイラガーXVの右脛、カイラガーの左側ボディを形成するタンク型メカ。

 

 メインボディがダイキャスト製なので、全ラガーマシン中最大の重量を誇ります。
 (ほぼ同形状の、ラガー10よりも20g以上重いという謎仕様)
 だいたい全てのラガーマシンに云えることなのですが、こちらも、単独では大したギミックはありません。
 ただし、合体時にとんでもない個性発揮するので、乞うご期待。

  

 前面部と後部。
 前部はラガー7、後部にはラガー14が合体するんですが、こうして見ると、全くそんな感じがしない形状なのがポイント。
 このように、本商品の一部のラガーマシンは、非常に巧妙な「合体ジョイント隠し」を行っています。

 

 側面部。
 ラガー2同様、キャタピラは回転可能です。

 

 トミカと比較。
 倍以上の体積があり、結構なボリュームのマシンだとわかります。

 

 後部上面のアンテナ基部は、伸縮可能。
 これはダイラガーに合体する際に用いるギミックですが、その際はアンテナパーツを取り外す必要があります。
 ここで、ちょっと注意点があるのですが、詳しくはラガー10の項で触れたいと思います。

・ラガー10:

 

 パイロット/バーロス・カラテヤ。
 深海作業担当。

 全長・約11.4cm、最大全幅・約4.5cm、全高約5cm(アンテナ含まず)、全重・約218g。
 ダイラガーXVの右脛、カイラガーの左側ボディを形成するタンク型メカ。

 

 ラガー9に次ぐ重量級ラガーマシン。
 ギミックはほぼ一緒で、先にラガー9を紹介した後だと、特段触れる点がないのが残念ですが。
 非常に存在感のある、良い出来です。

  

 前面と後部。

 

 側面部。
 中央の白い部分は、カイラガー合体時にせり出すミサイルポッド(多分)です。

 

 トミカとの比較。

 

 ラガー10も、アンテナの基部が伸縮します。

 尚、ラガー9と共に、このアンテナパーツを取り扱う時は、注意が必要です。
 形状が形状なので破損が起こり易いという点は大前提として、 メ ッ キ が 剥 げ ま  す 。
 具体的には、パーツを接続しようと指でアンテナを掴むと、細かいメッキの粉がパラパラと落ちることがあります。
 特にパーツを曲げたり折ったりするような動作をしなくても見られるため、メッキの結着が弱いんですかね?
 これを開封時に見てしまったため、筆者は、出来るだけこのパーツを箱から出したくなかったのですが、様々な事情で、結局5回くらいブリスターから取り出して接続し直すハメになりました。

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●ワルターチーム/リックラガーチーム:

・ラガー11:

 

 パイロット/ワルター・ジャック(リックラガーチームリーダー)。
 情報収集担当。

 全長・約7.5cm、最大全幅・約3cm、全高約4.2cm(アンテナ含まず)、全重・約66g。
 ダイラガーXVの腰部、リックラガーの上部中心を形成するメカ。

 

 ラガー2、ラガー6と並ぶ、前後の区別が咄嗟に付き辛いマシン。
 また、これは一体何型のメカと表現すればいいのか……? と、本気で悩む謎形状。
 一応、底面に非可動のキャタピラが付いているので、タンク型?

  

 前面と後部。
 こんなに縦に細長く、しかも薄っぺらなボディではありますが、普通に飛行するしドッグファイトもやります。

  

 ラガー11のみ、左右の側面部を。
 腰部ということは、この側面部に、合計三体のマシンが合体・接続されるわけですが、きっちりフタがされていて一見そういう風に見えないところがミソです。
 実はこのラガー11、全ラガーマシンの中で、最も脅威的な構造を誇っています。

 

 トミカと比較。

 

 詳しくは後述しますが、ラガー11は、各部がここまで展開します。
 側面部の画像にあった、白いプレートが、下部に収納されかけているのがお分かりでしょうか。
 このように、とんでもないレベルでくぱぁ♪ するもんで、合体後のダイラガーはなかなか凄い可動を魅せてくれるわけです。

・ラガー12:

 

 パイロット/モーヤ・キリガッス。
 地底作業担当。

 全長・約6.9cm、最大全幅・約3.4cm、全高約3.3cm、全重・約30g。
 ダイラガーXVの右拳と前腕、リックラガーの上部右側を形成する車両型メカ。

 

 皆様お馴染み、手メカです。
 恐らく、ダイラガーの各メカを見た時、ラガー1と並んで、一番最初にどこの部位になるか判るマシンではないでしょうか。

  

 前面と後部。
 前から見ると、もう本当に拳以外の何物でもありませんね。
 後部は合体用の大穴が開いてますが、どうしようもないとはいえ、ちょっと惜しい気がします。

 

 側面部。
 タイヤはゴム製で、メッキホイールから外そうと思えば外せる、嬉しい仕様です。
 やっぱり、タイヤはゴムに限りますね!

・ラガー13:

 

 パイロット/マック・チャッカー。
 地底作業担当。

 全長・約6.9cm、最大全幅・約3.4cm、全高約3.5cm、全重・約30g。
 ダイラガーXVの左拳と前腕、リックラガーの上部左側を形成する車両型メカ。

 

 引き続き、ラガー13に行きます。
 ラガー7と8、9と10同様、基本的に対となる部位を構成するメカなので、 殆ど同じような見た目と構造になります。

  

 前面と後部。

 

 側面部。

 

 ラガー12と共に、トミカと比較。
 これも、ほぼ同じくらいの全長です。

・ラガー14:

 

 パイロット/伊豆タスク。
 地上探査担当。

 全長・約8.2cm、最大全幅・約4.2cm、全高約3.9cm、全重・約85g。
 ダイラガーXVの右足首、リックラガーの下部右側を形成する車両型メカ。

 

 奇抜なデザインのメカが多いラガーマシンにおいて、いきなり実在する車両っぽい……ように思えて、やっぱり何処かヘンな形状のラガー14。
 次のラガー15と合わせて、筆者が最高に愛してやまないラガーマシンです。
 ランドクルーザー型のボディに、明らかに対比が合ってない(※超褒め言葉)ビッグフットタイヤ、きっちりあるヘッドライトにテールランプ、そして、バンパー!!
 個人的に、ダイラガーXVの購入意欲の49%を占めている(※ラガー15が残りの内49%を占めています)Myラブリー機体!
 チョロQにも通じるようなこの愛らしいデザインで、普通にドッグファイトをやるこの理不尽さ(※しつこいですが褒め言葉です)!
 嗚呼、もう愛が溢れて堪りませんわ!

 

 前面と後部。
 「DX機甲合体」では、転倒防止用のスタンドパーツが後部にあったのですが、本商品ではありません。

 

 側面部。
 こちらも、タイヤはゴム製。
 実によくわかってらっしゃる。

・ラガー15:

 

 パイロット/長門カズト。
 地上探査担当。

 全長・約8.1cm、最大全幅・約4.1cm、全高約3.9cm、全重・約86g。
 ダイラガーXVの左足首、リックラガーの下部左側を形成する車両型メカ。

 

 引き続き、ラガー15に行きます。
 ラガー14と同じくランドクルーザータイプのメカですが、こちらは全体的に直線構成で角ばったデザインで差別化を計っています。
 また、こちらの方が実際にありそうな車両に見えるのが面白いですね。

  

 前面と後部。
 後部の大きな穴は、合体時にラガー10のジョイントが通るガイド部分なので、さすがにこれは仕方ないと(DX機甲合体の頃からありました)。
 ラガー14と15は、後年「高速戦隊ターボレンジャー」のターボジープ・ターボバギーのような、車両全体がそのままロボの足首を構成するメカの始祖となります。

 

 側面部。
 アメ車のランクルっぽいサイドラインが、本当にたまりません。
 ぶっちゃけ、この二台だけ他のラガーマシンから異様に浮いてるんですが、だが! そこがいい!!
 ちなみに、ラガー14と15には、合体時における意外なギミックがあるのですが、そちらは後述します。

 

 ラガー13と共に、トミカと比較。
 これは、さすがに一回りくらいデカかった!

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 次のページでは、ラガーマシン五体ずつの合体形態・クウラガー、カイラガー、リックラガーについて触れて行きます。
 ここまで長かったけど、レビューはまだまだ続くよ!

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