第134回 ■ BANDAI AMERICA Mighty Morphin Power Rangers「LEGACY MEGAZORD 20th Anniversary Reissue」02

2015年11月10日 更新

■ ダイナミッション:

 

 次に、合体プロセスです。
 合体スタイルやプロセスは、DX進化合体版と完全に同じです。

 

 まず、セイバート(略)ダイノゾードの四肢を前方に倒し、ぺたんこ状態にします。
 牙も、上に向けておきます。

 

 尾を上げて、接続ジョイントを露出させます。
 ○の穴言うな。

 

 続けて、トリケラトプスダイノゾードの尾も上げて接続ジョイントを露出させます。
 勿論、こちらを先にやってセイバ(略)ダイノゾードを後にしても可です。

 

 ティラノサウルスダイノゾードを、この状態にします。
 具体的には、やや膝を曲げて腰を落とし、両腕を閉じます。
 顔の角度も調整しておくといいのですが、それは合体後でも。

 

 ティラノサウルスダイノゾードの膝のジョイントに、セイ(略)ダイノゾードとトリケラトプスダイノゾードを合体させます。

 

 マストドンダイノゾードの頭部を取り外します。

 

 その後、マストドンダイノゾードの後ろ脚を後方に引き伸ばします。
 この時、背中の盛り上がっている部分を引き上げておくと、ちょっと楽かも。

 

 マストドンダイノゾードのボディを、左右に分割して広げます。
 背肉?も横に広げておきます。

 

 開きにしたマストドンダイノゾードを、ティラノサウルスダイノゾードの背中に合体させます。

 

 マストドンダイノゾードが変型した「腕」の先端部に、キャノン砲(プテロダクティルスダイノゾードの脚)を付けて大砲のようにします。

 

 マストドンダイノゾード頭部の裏側にあるジョイントを起こします。

 

 マストドンダイノゾードの頭部を、ティラノサウルスダイノゾードの胸に接続します。
 正しくは、頭部裏側のジョイントを、ティラノサウルスダイノゾードの喉元辺りにある穴に差し込んで固定します。

 

 羽根を折り畳んだプテロダクティルスダイノゾードを、マストドンダイノゾードの前脚の合間に固定します。
 上からスライドさせるような感覚で。

 

 合体第一形態・タンクモード(ダイノタンカー)完成。

 

 タンクモード・フロントビュー&リアビュー。

 

 サイドビュー。
 両腕の角度が水平になっていませんが、これが限界で、これ以上下げると一気にガクンと水平以下に下がってしまいます。
 肩にあるクリック関節のせいで角度が決められてしまうので、どうしても水平に出来ません(これはDX進化合体からあった特徴)。
 ティラノサウルスダイノゾードの膝や脚の付け根で、ある程度調整も可能なのですが、それでも完全に水平にするのは無理のようです。

 

 加えて、両腕の先端には非常に目立つ肉抜き穴がポッカリと。
 これが、マストドンダイノゾードの部分で触れた問題点です。
 両腕を正位置にすると、肉抜き穴が目立ってしまうことは避けられません。
 当然、前腕を回転させるギミックもありません。
 どうしてもこれが気になって仕方ないというなら、もはや両腕を左右入れ替えるしか手段はありませんが、当然それではマストドン形態時にもMEGAZORD形態時にも支障が出ます(手首や後ろ脚がひっくり返るので)。
 DX進化合体版では、ここはきちんと塞がれていたので、このような問題はありませんでした。
 はぁ。

 

 以上、MEGAZORDタンクモードでした。
 次は、いよいよMEGAZORDへの変型です。
 発動! 大獣神!!(違)

 

 タンクモードから、立ち上がるように変型開始。
 一度ロボ以外の形態に合体してから、改めて変型するというこのシチュエーションは個人的に大好きです。
 さすがに、この変型途中状態で姿勢維持は出来ませんけど。
 マストドンダイノゾードの頭とプテロダクティルスダイノゾードは、この時点で一旦外しておきます。

 

 両腕先端のキャノン砲を取り外し、背中に回っているマストドンダイノゾードの前脚裏に接続しておきます。
 その後、手首を180度回転させて拳を出します。

 

 ティラノサウルスダイノゾードの尾を、背中に固定します。
 DX進化合体版では、尾の先端が折れ曲がったのですが、今回はそのままです。

 

 完全に立ち上がった状態。
 ここから、頭部と胸部の変型&合体を行います。

 

 ティラノサウルスダイノゾードの胸ハッチを開きます。

 

 ティラノサウルスダイノゾードの顔を前に倒し、胸の中に収納します。
 その際、顔は二重関節で可動?します。
 ティラノサウルスダイノゾード顔の裏から、MEGAZORDの顔が出現

 

 ティラノサウルスダイノゾードの後頭部にある角を左右に展開し、MEGAZORDの頭部を構成します。

 

 プテロダクティルスダイノゾードの頭部・羽根を、総て折り畳みます。

 

 変型したプテロダクティルスダイノゾードを、MEGAZORDの胸部として合体させます。

 

 MEGAZORD合体完了。
 マストドンダイノゾードの頭部をシールドとして左手に持たせ、右手にはパワーサーベル(恐竜剣ゴッドホーン)を握らせて完成です。

 

 LEGACY MEGAZORDは、DX進化合体そのまんま復刻ではなく、新規造形になります。
 そのため、塗装やダイキャスト使用以外でも、顔やスタイルなどに違いが見られます。
 本来であればDX進化合体版と直接比較するべきなのでしょうけど、残念ながら諸事情で叶いませんでした。

 

 フロントビュー。

 

 リアビュー。

 

 頭部アップ。
 DX進化合体版に比べて、かなりシャープというか、精悍な顔つきになっています。
 目も若干細めで、印象がかなり変わっています。

 

 先の通り、膝は合体ジョイントで最も大きな変化を見せている部分です。
 軸タイプのジョイントになったため、合体後に回転させてつま先を八の字に開くことも……

 

 ――出来ませんでした。
 いや、一応出来はするんですけど、クリックの都合ふくらはぎ部分がぶつかるくらい大きく動かすしかなく、丁度良い具合に開いて止めることも叶いません。
 本当、なんでこんなにみっともなく、かつ特に効果も発揮されない関節にしてしまったのか。

 

 可動範囲は、所謂「戦隊ロボ玩具」定番の、腕と脚の付け根が可動するだけです(つま先が伸ばせますが)。
 膝は、横に回転はするものの先の通り。
 頭部や肘、胴体は当然非可動。

 

 シールド(マストドンダイノゾード頭部)を支える軸は、基部の安定性が若干弱いようで、ベストの位置には決まりづらい感があります。

 

 パワーサーベル(和名:恐竜剣ゴッドホーン)。
 なんとも色気も味気もない名前になってしまいましたが、アメリカでは宗教上の関係で「GOD」という名称が安易に用いれないと聞いたことがありますが、その影響でしょうか。
 全身銀メッキで、非常に懐かしい?&良い出来。
 DX進化合体との比較が出来ませんので細かな差異を示せないのが残念ですが、印象的には当時品とあまり大差ない気がします。

 

 以上、「LEGACY MEGAZORD 20th」でした。

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【買ってみて一言】

 正直な話、期待度の高さに対してあまり満足感を覚えない出来でした。
 「恐竜戦隊ジュウレンジャー」放送当時、カミサマシリーズ(仮)は一応全部揃えており、満足度も感じていたのですが(勿論当時の玩具仕様に対する理解を踏まえた上で)、その感覚を当てはめても、今回はぶっちゃけ「廉価版」以外の何物でもないという印象しか受けませんでした。
 確かに、プロポーションやカラーリングの修正や、ダイキャストを用いた重量感など魅力的な部分もあるにはあるのですが、ダイキャスト使用の割には妙に軽く、ドッシリ感は(これ単独では)あまり感じられません。
 加えて、ところどころの造形が簡略化されているため、コロ走行などマイナーギミックのいくつかが殺されているのも、非常に残念です。
 「DX進化合体」をダイキャスト使用で再生産した方が、などとは言いませんし、この時代にダイナミッションを再体験させてくれる事はありがたいのですが……やはり、期待通りにはいかなかったというのが正直な思いです。
 先の通り、アメリカの玩具の安全基準等についてはよく理解出来ていないため、中にはその都合で仕様変更せざるを得なかった部分もあるのかとは思いますが、それでダイノタンカーの腕のスカスカが許せるわけでもなく。

 結論として、あえて「ジュウレンジャー」の玩具として本商品を購入するのなら、商品仕様の確認は必ず行っておいた方がよろしいかと思われます。
 逆に、当時品に縛られず新しい「パワーレンジャー」の玩具として購入するとか、或いは完全な別物と割り切れる人に対しては、なかなかのオススメです。
 悪いところも書きはしましたが、それはあくまで比較した際に見えてくる問題点であって、これ単体で見た場合の問題であるとは言い切れないからです。

 購入者が納得するだけの材料を見出せるのであれば、購入してみるのは決して悪くないと思うのですが、最大の問題は「価格」と「購入ルート」ですね、やっぱり。
 時間が経てば経つほど、入手難度が(国内商品よりも)高まっていくでしょうし。
 
 ――さて、残りの奴らはどうしたものか?

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