第126回 ■ バンダイ 超合金魂「GX-68 勇者王ガオガイガー」02

2015年2月21日 更新

■ 超合金魂 GX-68 勇者王ガオガイガー:ファイナルフュージョン

 ギャレオン/ガイガー、各ガオーマシンについては、前ページをご参照ください。
 ここからは、合体(ファイナル・フュージョン)とガオガイガーについて触れて行きます。

 

「ファイナル! フュー、ジョォ――ン!!」

 
 

 以下で紹介する変型・合体プロセスは、取扱説明書の手順とは一部異なっていますので、予めご了承ください。

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●ガイガーの変型:

 

 まず、ガイガーの股間部分を展開します。
 このパーツがロック機構になっていて、これを外すことで股関節を引き伸ばせるようになります。

 

 ガイガーの脚を掴んで、脚部を下に引っ張ります。
 ガチィン! と小気味良い金属音がして、股関節が下にスライドします。
 この後、股間のパーツを戻すことでロックされます。

 

 折り畳んでいたスカートパーツを開き、腰を覆います。

 

 ガイガーの下半身を反転させて、前後を入れ替えます。
 ここで両手を真横に伸ばしておくのが、通というもの(※変型合体プロセス上、全く意味はありません)。
 その後、上半身を後方にスライドさせます。
 また、ドリルガオーとの合体前に、ガイガーのつま先をまっすぐ下に伸ばし、脛部分を縮めておきます。

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●ガイガーとドリルガオーの合体:

  次に、ドリルガオーのドリル部を倒し、合体接合部を露出させます。
 この時、ドリルガオーのコクピットが連動してスライドしていくのが、なんか心地良いです。

 ドリルガオーに、ガイガー脚部を差し込みます。
 この時、ガイガーのつま先が垂直になっていないと、途中で引っかかりスムーズに合体出来ません。
 尚、構造上実際にドリルガオーと合体するのは、ガイガー膝下の黒い四角の部分のみとなります。

 

 合体解除時は、この部分のボタンを押してガイガーの脚を引き抜きます。

 

 ドリルガオー後部(ガオガイガーのつま先部)を、展開しておきます。

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●ガイガーとライナーガオーの合体:

 

 ガイガーの腕を肩ごと胴体から引き離し、背中に回します。
 本当ならこの時、腕はそれぞれまっすぐにしておかなくてはならないのですが、劇中準拠でない合体(後述)を行う場合は、まだ適当で構いません。

 

 ライナーガオーを差し込む前に、ガイガーの首を土台ごと浮かせておきます。
 肩の穴から指を突っ込んで、下から突き出すようにすると楽です。

 

 ライナーガオーを差し込む向きには、実は指定があります。
 上腕部根元の円状パーツ端が広い方が、ライナーガオーの右側(ガオガイガーにとっての正面側)となります(画像参照)。
 これを逆にしてしまうと、肘が正面を向いてしまうので、えらいことになります。

 

 超合金魂ガオガイガーの、恐るべきこだわりギミックその1。
 ライナーガオーをガイガーに差し込んだ際、わざと少しだけ行き過ぎ状態にさせます。
 すると……

 

 ガイガー内部に隠されていたスイッチがライナーガオーによって押され、ガイガーの腹部幅が広がります。
 上の画像を、一つ前の画像と比較してみてください(腹部の幅に注目)。
 これで、ガイガー→ガオガイガーのプロポーション変化に対応しているわけですが、劇中の合体バンクでも、ライナーガオーはちょっと行き過ぎて、少しだけ戻るんですよね。
 その遊び動作をもギミックに取り入れてしまう姿勢には、マジで感動します。

 

 ライナーガオー挿入による腹部拡張は、この部分のスイッチで行われます。
 これに、ライナーガオー下部が当たることでカシャン! と行くわけです。
 ちなみに、このスイッチはえらく硬く、指で入れようとするとかなり厳しいです。

 

 先ほど浮かせたガイガーの頭部を下げ、ライナーガオーをロックします。
 首の根元(土台)裏に突起があり、これがライナーガオー天井の凹部分に入るわけですが、この時位置がずれていると、天井の塗装面を傷めることになりますので、ご注意。
 また、フュージョンアウト時に首を上げないままライナーガオーを引き抜こうとすると、高確率で破損が発生するそうなので、要注意です。

 

 本商品には、ガオガイガーの合体を補助するパーツが付属します。
 これは、ガイガーの腹裏(腰よりやや上)とステルスガオーを繋いで支えるもので、合体状態で長期間飾る場合は、使っておいた方がいいかもしれないものです。
 一応、なくても合体に支障はないのですが、あるとさりげに嬉しいものではあります。
 ただし、合体プロセスが劇中の順番通りにいかなくなってしまうというデメリットもあり。
 ちなみに、これを使用しても、外観上は殆ど気になりません。

 このページの合体では、このパーツをあえて使用しておりません。
 使う場合は、この時点で差し込む必要があります。
 尚、先の説明でガイガーの両腕を伸ばさなくてもOKと書いたのは、このパーツを使用するために、一旦肘を曲げなければならないためです。

 

 背面に回したガイガーの両腕ですが、少しだけ内側に向けて回転させておきます。
 これはステルスガオー合体時に、ガイガーの股間部(ロック機構のある部分)が腕(ギャレオンの爪)に干渉して、隙間を作ってしまうのを避けるための処置です。

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●ガイガーとステルスガオーの合体:

 

 次は、ステルスガオーの合体準備。
 まず、底面部のハッチを展開します。
 機体後部中央辺りのツマミに爪をかければ、簡単に開けます。

 

 内部に収納されている、ガオガイガーのマスクを引き上げます。
 合体後に頭部可動範囲を広げたい方は、この時点でマスク基部のボールジョイントを取り外してもOKです。

 その後、開いたハッチをステルスガオーの中に埋めるように収納します。
 展開したハッチの両端は、内側に折り畳めるようになっているので、畳みます。
 本体側とハッチ側側面の凹凸を合わせて、干渉しないように気をつけながら、ハッチを収めていきます。

 

 ちなみに、取り出したマスクを戻す際は、若干コツが必要です。
 ガオガイガーマスクは前後分割できる構造で、一旦マスクを開いておきます。
 ステルスガオー内部にある突起に、マスク後部を引っ掛けるようにアームを調整します(マスク前部は、やや寝そべるような形になります)。
 こうしないと、ハッチを閉じてもツノが干渉し、綺麗に閉じられなくなってしまいます。

 

 収納状態のマスクを真横から見ると、こんな感じになります。
 アームの形状にも注目。
 つうか、これホントは備忘録。

 

 ギャレオンのたてがみになるパーツを、引き起こしておきます。
 これで、ステルスガオーの合体準備は完了です。
 ……が、ガイガー合体後にまだ一部弄る必要があります(後述)。

 

 ガイガーの肩の内側にある金属の突起が、ステルスガオーとの接合ジョイントになります。
 ここが左右共にガッチリと、ステルスガオー側のジョイントに咥え込まれている状態にします。

 

 この時、ギャレオンヘッドの側面に来るたてがみパーツが、脇を通って前方に突き出される形になります。

 

 たてがみを支えるアームは、内側に寄せることが出来るので、位置調整を行ってからギャレオンヘッドと接続させます。
 この時、ステルスガオーの接続が不充分だったり、ガイガーの腕が余計な干渉をしていたり、アームが充分に寄せられていないと、たてがみが上手く接続出来ないようになっています。
 また、よそで干渉が起きているのに無理矢理たてがみを接続しようとすると、たてがみ接続部に破損の危険が発生しますので、その場合は素直にステルスガオーの合体をやり直しましょう。

 

 ライナーガオー先端部の内側にある、車輪ガードを引き出します。
 これは、折り返して先端部真下に固定されるのですが、今の時点ではまだ固定させないままにしておきます。

 

 次に、ライナーガオー機首を持ち上げます。
 すると、内部からガオガイガーの上腕部の先端が露出します。
 これを引き出します。

 

 上腕パーツを引き出して下ろしたら、先ほど宙ぶらりんにしておいた車輪ガードを固定します。

 

 この時点で、再度ガオガイガーの肩の位置を調整しておきます。
 ライナーガオーは、合体後に、各先端部の位置を上下に動かすことが出来ます。
 これにより、肩の高さを調整することが可能になっています。
 ガイガーの肩穴の高さは、ガオガイガー時の肩の付け根位置と比べて下付きでズレが生じるため、そのままだとラインが崩れてしまうのですが、この可動ギミックで段差をなくしているわけですね。
 すげぇ!

 

 いよいよ、上腕と前腕の接続です。
 ここまでのプロセス通りだと、上腕の位置がステルスガオーのメインエンジン部の真上に来る形となっています。
 ただし、合体前にステルスガオーのメインエンジン前面を塞いでいる蓋パーツを取り外します。
 合体補助パーツを例外とすると、これが唯一の余剰パーツとなります。

 

 前腕部をスライドさせて、上腕と接続します。
 すると、押し出されるように拳が回転しながら出て来ます。
 これは本商品の目玉の一つで、とことん劇中シチュにこだわったギミックです。
 よくぞ、こんな馬鹿げた(褒め言葉)ギミックを仕込んでくれたもので!

 本当は、上腕と前腕の接続が完了した後で拳が出てくるのが正しい流れなんですが、そんな細かな違いは気にしない!

 

 尚、ステルスガオーのメインエンジン部には、予めガオガイガーの拳を組み込んでおく必要があります。
 それが行われないと、前腕接続時に拳が出て来てくれません。

 

 接続後、前腕をステルスガオーの固定パーツから取り外します。
 ここがちょっと面倒で、ずれ具合によってはなかなか外せないことがあります。
 どうしても難しい場合は、劇中再現は出来ませんが、予め前腕部をステルスガオーから外しておいて直接付ける方がいいかもしれません。

 前腕部を接続した後、これを支えていた支柱部分をステルスガオー主翼内に収納します。
 一旦腕を開いて、ステルスガオー側の収納ハッチを開き、その中に支柱部分を折り込んでハッチを閉じます。
 これは合体バンクにはないシチュエーションのため、些か流れが途切れる感もなきにしもですが、合体後のスタイル向上に役立つ機構なので、充分ありだと思います。

 

 ガイガー頭部に、ガオガイガーのマスクを被せます。
 まずマスク後部をガイガーの後頭部にあてがい、その後にマスク前面部を下ろす流れとなります。

 劇中だと、ヘルメットを上から被った後、マスク部分が下からせり上がって来る構図でしたが、さすがにそれは再現出来ていません。
 しかし、ガイガーの目がそのままガオガイガーの目となっている(顔面を別造形にしていない)点は、劇中通りで非常に好感が持てます。

 いや、嘘。
 好感が持てるどころか、滅茶苦茶好き!

 

 驚いたことに、ガイガーにマスクを被せると、連動して額のGストーンがせり出します。
 ここまでバンクを再現するとは!
 ただ残念ながら、このGストーンパーツ内に気泡が入っているケースが多いようで、筆者の物も該当していました(画像は気泡のないものです)。
 尚、フュージョンアウト時は、付属の補助棒でGストーン部分を押し込みます。

 

 最後に、手首を外して可動指版の手首に交換します。
 本当は無理にやらなくてもいいのですが、こちらの方が迫力が出ます。

 

 ファイナルフュージョン完了!

「ガオ!」

 

「ガイッ!!」

 

「ガアァ―――ッ!!!」

 

 ついに、我々の待ち望んだ真の勇者が誕生した!

 その名も、勇者王ガオガイガー!!

 上がるテンション、高まる血圧。
 一年間……否、それ以上待ち望んだ超合金の勇者王!
 感動の瞬間。

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 というわけで、次のページでは合体後のガオガイガーについて細かく触れて行きたいと思います。

 ちなみに、今回の使用画像数は、編集画像も1枚として数えて、全部で223枚もありました。
 テンション上がりすぎにも、程があるってもんだ。

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