週刊北條『仮面ホウジョーV-1』最終回
(長い間ありがとうございました)
最終話「北條透」
…一年後…
研修所。
羽根飾りつきの赤いヘルメットをかぶった、半ズボン姿の数十人の研修生が、髭を生やした尾室隆弘隊長の訓辞に耳を傾けている。
尾室「…諸君!研修ご苦労だった!
だが、我々青年仮面ホウジョー隊は、『ホウジョー』に苦しむ人々の心を救うため、さらなる鍛錬を続けなければならない!
諸君が憧れる伝説の戦士、仮面ホウジョーV-1も、人が立て替えた食事代の支払いを忘れることはあっても、日々の精進を決して忘れることはなかった!
今や警視庁のみならず、各省庁が共同で、人々の心を救い、人間がより良い方向へと向かうための態勢づくりを整えつつある!
仮面ホウジョーV-1は我々の前から姿を消し、伝説の男となった!
だが、きっと彼も、君らに大いなる期待を寄せているだろう!
その期待を裏切らないようにしようではないか!」
研修生「(全員で)はい!!」
尾室「よーし! では、焼肉を食べに行こう!!」
歓声を上げ、ヘルメットを空へ投げ上げる研修生たち。
その様子を、目を細めながら眺めている尾室。
研修生の投げ上げたヘルメットのひとつが、尾室の頭の上に落ちてくる。
尾室「…痛て!!」
捜査の合間に、屋台でラーメンを食べている氷川と河野。
河野「…そういえば、どうなったんだろうな?」
氷川「なんでしょう?」
河野「一時、『アンノウンは性格の悪い人間を善人にしてくれるから』という理由で、アンノウンを保護する法案とかの噂が、まことしやかに囁かれていたじゃないか」
氷川「あくまでも噂ですよ。
そんな法案が成立するはずがないじゃないですか。
人間は、アンノウンに性格を直してもらわなきゃならないほど、バカじゃありません」
河野「アンノウンに襲われて善人になった人間も、少しずつ元の性格を取り戻しているらしいし…
ま、それならいいんだけどな」
氷川の携帯が鳴る。
氷川「(携帯を取り)はい」
小沢「氷川君?久しぶり。どう?その後、『ホウジョー』の調子は」
氷川「小沢さん! …ええ、元気にやってます。
そちらの『ホウジョー』はどうですか?」
小沢「まあまあってとこかしら?」
氷川「…いくら自分の人格AIだったとはいえ、ヤサグレイダーの『ホウジョー』を自分の中に取り込んで、後々悪い影響が出ないものかと、心配していたんですが」
小沢「仕方ないでしょ。
ヤサグレイダーが壊れて、あの『ホウジョー』は入り込む身体を失っていたんだもの。
…それに…」
氷川「何ですか?」
小沢「…たとえ『ホウジョー』を暴走させたとしても、その時はあの男が私の目の前に現れてくれる。
…そんな気がしたのよ」
氷川「…小沢さん…。
北條さんのこと…今でも忘れていないんですね」
小沢「当然でしょ。
あの男、『全てを片づけて戻って来たら、もう一度あなたと対決します』なんて言っておいて、結局約束を破ったんだから。
きっちり決着をつけるまで、一生覚えておいてあげるわよ」
氷川「……(苦笑)」
小沢「ま、『ホウジョー』といっても、もう一人の私みたいなものなんだから、なるようになるわ。
…時々、焼肉と生ビールが無性に恋しくなるけどね」
氷川「…それは、元々そうなんじゃ…」
小沢「……ハヒハヒッハ?」
氷川「(ビクッとして)お、小沢さん!!」
小沢「冗談よ」
氷川「………
ところで、仕事の方はどうですか?
…確か今…ロンドンだと聞いていますが」
小沢「そっちも、まあまあってところね。
タンカ切って警察辞めたのはいいけど、どうも教授って柄じゃないわね、私の場合」
電話で話している小沢の部屋をノックする学生。
小沢「(ドアに向かって)…Yes?」
学生「(ドアを開け)Excuse me,Professer.
Can you have some action please for thirty minutes late?」
小沢「Don't worry about that small thing…OK? I'll be right there.」
学生「(微笑んで)…Yes,ma'am.」
小沢「(受話器を取り)ごめん氷川君、またかけるから。
今日のパーティー、出席できないのが残念だけど、みんなによろしくね。
…じゃ」
相良の家。
相良「さて、そろそろ時間だ。出かけるか。
…体は大丈夫か?」
庭にいる妻に向かって声をかける相良。
鉢植えを持ったまま振り向いて、笑顔でうなずく妻。
その庭には、一面に花が咲き乱れている…。
とあるレストランで語り合う、智子、佐恵子、数樹。
智子「…聖なる戦部は、『ホウジョー』じゃなかったって?」
佐恵子「ええ。
最近分かったことなんだけど…。
聖なる邪心『ホウジョー』を使ってアギトとなった戦部は、次第に『ホウジョー』の力を暴走させ…最後には守るべき湖の都を自らの手で滅ぼしてしまったらしいのよ」
数樹「『ホウジョー』の暴走が招いた悲劇、か…
我々人間にとっても、他人事じゃない悲劇だな…」
佐恵子「でも、『ホウジョー』が招くのは、悲劇だけじゃないわ」
智子「そうね。
私が元通りになったのは、木野さんの『ホウジョー』の力のおかげだもの…」
木野(司)と面会している、高村教授。
木野(司)「…さおりが?」
高村「うむ。今は花村君の治療の手助けをしている」
木野(司)「…さおりが…」
高村「花村君も、経過は順調だそうだ。
遠からず、三浦智子君のように、自分を取り戻すだろう」
木野(司)「…私の『ホウジョー』の力でも、完全には元通りにできなかった花村を、さおりが…」
高村「…人間の心の力というのは、偉大なものだな」
木野(司)「ええ…」
高村「…ところで、総監から、ある物を預かってきたのだが…」
木野(司)「何ですか?」
高村「辞令だ。
ただし、まだ法的整備や各国間との調整作業が済んでいないので、公的なものではないがね」
木野(司)「(高村が広げた辞令を読んで)…
『特別辞令第2号:仮面ホウジョーV-2を命ずる』
…これは?」
高村「国の内外を問わず、『ホウジョー』に苦しむ人の心を救うために、個人で自由に行動する権限を与えられた者…
その役職を、総監は『仮面ホウジョー』と名付けたのだ」
木野(司)「…『仮面ホウジョー』ですか…
しかし、私は…」
高村「…『ホウジョーの暴走の怖さを誰よりも知る司君だからこそ、できることがある』と総監は言っていた。
『全ての償いが終わったら、今度は人の心を救うために働いて欲しい』ともな。
そのための準備は、それまでにこちらで全て整えておくと…。
どうかね、司君?」
木野(司)「…『ホウジョー』を暴走させ、人の心を踏みにじった犯罪者・司龍二の心は、すでに死にました」
高村「……」
木野(司)「ですから、全ての償いが終わったら…今度は、カウンセラー・木野薫として、人の心を救うために働きたいと思います。
…あいつと一緒に…。
この私の力で、少しでもお役に立てることがあるのなら…」
美杉邸で一緒に受験勉強をしている、真魚と真島。
真島「…違うよ真魚ちゃん! ここはXの4乗だってば!」
真魚「違うって! だってほら、ここがこうなって…」
真島「…あ〜、そっか!! アハハハハ!」
真魚「もう〜、そんなんでホントカウンセラーになれるの!?」
ダイニングの方で、風谷教授と話をしていた美杉教授が、二人の元へやって来る。
美杉「おい二人とも!
勉強するのはいいが、もう少し穏やかにできないものかな?」
真島「…あ、すいません」
美杉「(笑顔でうなずく)」
二階から降りてくる太一。
太一「真魚姉、そろそろ時間じゃない?」
真魚「…え、もうそんな時間!?」
美杉「よし! じゃ、そろそろ出かけるか!」
とあるレストランで語り合う、氷川と三雲。
氷川「…宇宙から?」
三雲「…まあ、あくまでも可能性よ。
文明の進んだ宇宙人が、はるか昔に地球に残していった安全装置…
そう考えるのが、一番理にかなってると思うの。今のところ」
氷川「…SFの世界ですね…」
三雲「…あのオーパーツには、解読に成功した知的生命体の善悪を読みとる、リトマス試験紙のような働きがあったらしいの」
氷川「リトマス試験紙…ですか?」
三雲「パーツの解読に成功した生命体が良い心を持っていれば、そこから聖なる心を持った『神』が生まれ、知的生命体をさらなる高みへと進化させてくれる…
悪い心を持っていれば、邪悪な心を持った『悪魔』が生まれ、外宇宙に害を及ぼし始める前に、その知的生命体を滅ぼす…そういうことよ」
氷川「すると、あのオーパーツから生まれた青年は…」
三雲「…『悪魔』よ。残念ながらね」
氷川「それでは、オーパーツは、人間の心が『悪』だったと判断したのですか!?
そんな!!」
三雲「それがね…そう単純でもなかったらしいのよ。
確かに外見は悪魔だったけど…津上君の話によると、あの子は人間の悪の部分を憎みながら、一方で人間の善の部分を愛していたらしいわ」
氷川「人間の…善の部分…」
三雲「これは推測に過ぎないけれど…
あの子は、人間の持っている『善』と『悪』の両方の心に反応して、生まれてきてしまったのではないかしら。
そして、完全な神にも完全な悪魔にもなりきれない、不完全な存在として…自分の中に混在する良心と悪心の狭間で、悩み苦しんだ。
そう…私たち、人間そのもののように…」
氷川「……」
三雲「…確かなことは、私たちには分からない。
でも、これだけは言えるわ。
あの子が悪魔の外見で生まれてきた以上、人間の心は、善よりも悪の部分の占める割合が大きいということよ。
少なくとも、今この世界に生きている人間はね。
…残念なことだけど…。
…近い将来、もしまたあのオーパーツを解読する機会が人間に与えられたとしたら…
今度あの子は、神と悪魔、どちらの姿で生まれてくるのかしらね…?」
とあるレストランで語り合う、国枝と広樹。
国枝「…なあ、広樹…(窓の外を眺めながら)お前…雨は嫌いか?」
広樹「…?」
国枝「晴れは好きで、雨が降るのは嫌い。
普通はそう思うよな。
でも、雨が全然降らなくなったら、地表の生き物は死に絶えてしまう。
たまには、土砂降りの雨も、生き物が育つためには必要だ」
広樹「…何が言いたいのさ、父さん」
国枝「…まあ、大ざっぱに言って…
人の心の中の『善』と『悪』ってのは、そういうもんじゃないかってことだ。
(窓から空を見上げて)…ま、それでも、空はいつだって空だ」
とあるレストランで語り合う、風谷教授、真魚、津上雪菜。
雪菜「(雪菜の手紙を持ちながら)…人間が生まれる前、地球に誕生した最初の知的生命体が、湖の都に古代文明を作り上げた。
そして、オーパーツの解読に成功した。
…その生命体は『完全な良心』を持っていて、『光』を誕生させた。
でも、『光』が、新たな力として、感情を増幅させる力『ホウジョー』を生命体に与えたとき、『完全な良心』を持っていたはずの生命体に『悪の心』が生まれた。
そして、その心に反応し、『光』から『闇』が生まれた…。
『悪の心』を暴走させた生命体は、自分たちの手で自らを滅ぼしてしまった。
生物のいなくなった地球を見た『闇』は、悲劇を繰り返させないため、『完全な良心』を持つ平和的な生き物を数多く作り出した。
しかし、『光』は、その生き物たちにも『ホウジョー』を与え、その結果、生き物の心の中に『争い』の感情が生まれることになった。
以来、『闇』は『光』を憎むようになった。
古代における戦いは共倒れに終わり、その時に『光』の放った『ホウジョー』の種は、『闇』が最後に作り出した生き物…『人間』の、心の中に飛び込んだ…。
…私がこの手紙を書いたとき、頭の中に流れてきた記憶は、こういった内容でした」
風谷「…しかし、何故『光』は、生命体に影響があると分かっているのに『ホウジョー』を与え、『闇』は『完全な良心を持つ生き物』を生み出そうとしたのか…」
雪菜「恐らく、彼らも『完全な善』『完全な悪』ではなかったのでしょう。
地球最初の知的生命体に、もともと『完全な良心』など宿っていなかったのか、あるいはオーパーツのDNAモデル自体が不完全だったのか…
今となっては、その原因を確かめる術はありませんが…」
風谷「『善』の中にも『悪』があり、『悪』の中にも『善』があったというわけか…」
雪菜「…ところで教授。その後、お身体の具合は…」
風谷「ああ。快調だよ。…今のところはね。
だが、私の意識と身体は、私に取り憑いたあの幽鬼体と常に繋がっている。
この身体と私の意識は、もともとあの幽鬼体のエネルギーによって維持されているのだから…。
あいつがその気になれば、いつでも私の意識と身体を消し去ることができるということだ。
…近い将来、あいつが『人間は悪の方向に暴走した』と判断したとしたら、真っ先に消されるのはこの私だろう。
それが、私が一生背負っていかねばならない、心の十字架だ」
真魚「(笑顔で)そんなことさせないよ。
人の心を、悪の方向へ暴走させたりなんかしない。私たちが」
雪菜「…ええ。
人の心が暴走しない限り、教授の身は安全だということです。
教授は、私たち人間一人一人が、心の力で守り抜いてみせます」
風谷「…ありがとう、真魚、雪菜君…」
…空中に浮かび、はるか下界を見つめている『空のホウジョー』…。
その周囲には、『空のホウジョー』の力で復活したアンノウンたちが飛んでいる。
空のホウジョー「…待ちましょう。人の未来に希望が見えている間は…」
同じく、『地』『水』『火』『風』のホウジョーの力で復活したアンノウンたちも、それぞれの場所で、しばしの眠りにつこうとしている…。
公園のベンチでミカンを食べながら語り合う、高島と葦原和雄。
高島「…ほう、それは大変ですね…」
葦原「息子の奴…あんなに女運のある奴だったとは思いませんでしたよ。
…さて、そろそろ時間ですね。行くとしますか」
高島「ええ」
夕暮れ。
河原に寝ころんでいる涼の周りで、言い争いを繰り広げる真由美・亜紀・リサ。
真由美「私は、涼とは古いつき合いなのよ!」
亜紀「そんなの関係ないわ!
今、一緒に生きていくことが大事なんだから!」
リサ「そうよ! これから涼の恋人になるのは私なんだから!ね、涼!」
涼「(耳を塞いで)…アンノウンよりタチが悪いぞ、こいつら…」
ウンザリ顔の涼のそばに、子犬が寄ってくる。
涼「(子犬を抱き上げて)…行くか。一緒に」
うなずくように鼻を鳴らす子犬を見て、微笑む涼。
子犬をジャケットの中に入れ、バイクにまたがる。
涼「(子犬に)…行くぞ」
バイクで走っていく涼。
真由美「ちょっと、涼!」
亜紀「待ってよ、涼!」
リサ「相手が犬でも、浮気は許さないわよ!」
涼を追いかけていく3人。
とあるレストランに到着する、高村教授。
その隣には、教授と腕を組んだ深海理沙の姿が。
二人を出迎える紗綾香とレイ。
レイ「こんにちは」
理沙「こんにちは。
今日は3人一緒?」
レイ「うん。
おじさんの車で来たから」
紗綾香「レイ! 何度言ったら分かるの?
おじさんじゃないでしょ!」
レイ「あ、いけね。
…お父さんと」
理沙「(目を細めながら)…そう…」
紗綾香&レイ「(店の奥に走って行き)お父さーん!!」
…店の奥から、紗綾香&レイに手を引かれ、水城が歩いてくる。
水城「お久しぶりです」
理沙に向かって敬礼する水城…。
とあるレストランの厨房で忙しく働いている、岡村親子。
可奈「…お願いします」
可奈の作った、鯵のムニエル・オリーブソースを味見する、可奈の父。
可奈の父「…よし! 上出来だ!」
可奈「(嬉しそうに)はい!ありがとうございます!」
夜。
涼を追いかけて、とあるレストランに到着する、真由美・亜紀・リサ。
一輝「遅いよ、お姉ちゃんたち!」
純「(パンパンと手を叩いて)…はいはい、皆さん!研究発表会はそこまで!
ようやく出席者が全員集合しました!そろそろ始めますよ!」
真澄「着席してくださーい!」
三雲、智子、佐恵子、数樹、相良、相良の妻、真澄、純、真島、高村、理沙、水城、紗綾香、レイ、国枝、広樹、一輝、氷川、尾室、高島、葦原、涼、真由美、亜紀、リサ、雪菜、美杉、太一、風谷、真魚…出席メンバーがそれぞれ自分の席に着く。
シェフ姿の哲也(翔一)が、マイクの前に立つ。
哲也「たいへん長らくお待たせいたしました。
これより、『ホウジョーの会』会合第50回記念式典及び、レストラン『ホウジョー』の開店記念パーティーを開催したいと思います!」
店中に響き渡る拍手。
床に置かれたミルクの皿を舐めている子犬。
哲也「司会は、不肖、この私、沢木哲也が務めさせていただきます!
ふしょうしょう、不慣れな点が多々あるかと思いますが、どうぞご容赦ください!」
一同「……」
真魚「(立ち上がり)……すいません。
今のは、『不肖』と『少々』を引っかけたダジャレで…」
一同「……(苦笑)」
哲也「…ン、ンン!(咳払い)
では、まず最初に、『ホウジョーの会』会長に成り代わりまして、当レストランの出資者、津上翔一様より、ご挨拶をいただきたいと思います!」
拍手の中、マイクを持ち、話し始める津上(沢木)。
それを静かに聞いている一同。
…テーブルの中に、空席が一つ。
そこには「会長席」と書かれている。
そして、その空席には、北條の写真が飾られている…。
…とある国。
道ばたで、少年が癇癪を起こしている。
苛立った様子で、草を、花を、虫を、片っ端から踏みつぶして回っている。
少年「……」
……ガシャン……
少年「?」
……ガシャン……ガシャン……
少年「…」
……ガシャン……ガシャン……ガシャン……
…地平線の彼方から、誰かの足音が聞こえてくる。
足音がする方向を振り向く少年のアップ(スローモーション)…。
エンディングBGM:「青空になる」
(『仮面ライダークウガ』エンディングテーマ)
少年に向かって、何やら話しかけている男。
その男の身体は、全身が赤い装甲で覆われている。
話が終わり、歩き去る男の後ろ姿を眺める少年。
…男が消えた後、道ばたにしゃがみ込む少年。
自分が踏みつぶした草花や虫に、そっと手をかざしてみる…。
(字幕)SPECIAL THANKS TO
後藤夕貴
鷹羽飛鳥
きょろら
秋月星夜
べっこう水飴
暗闇葬魔
だがや
深黄泉
シュウ
BW
いぬやぎ(旧HN:ごうらむ)
ロボット巡査J
乾電池
ぽっちん
間星
Ara
玉井よしあき
城弥広巳
(順不同・敬称略)
そして、この作品に目を通してくださった、全ての人々へ…。
…赤い装甲を身にまとって、黒いバイクにまたがっている男がいる。
青空の下、地平線まで続く長い長い道を、どこまでもどこまでも走っていく…。
その画面に合わせて、人々の心を癒すために世界中の様々な国で活躍している、ある男たちの姿がインサートされる。
新人の警察官を相手に、訓示をしている制服の男…。
親子連れを相手に、写真を撮影しているカメラマンの男…。
熱い口調で、正義のなんたるかを語り続けている男…。
事故や病気などで不幸にも手足を失ってしまった人たちのために、精巧な義手・義足を設計している科学者の男…。
海岸で、ライフセービングの指導をしている男…。
ジャングルの中で、動物たちとたわむれている男…。
とある墓標に、黒手袋をはめた両手で花を捧げている男…。
ハングライダーで、人々の営みを見下ろしながら悠然と空を飛んでいる男…。
子供たちを集め、寒稽古で拳法の型を教えている男…。
セスナ機で空を飛びながら、下に広がる大森林を感慨深げに見つめている男…。
太陽の下で、人々に明るく語りかけている男…。
後部シートに子供を乗せ、バイクで走っている男…。
震えている子供に、自分のジャケットをかけてやっている男…。
大自然の中で、美しい森や湖の写真を撮っている男…。
笑顔で子供たちにジャグリングを披露している青年の横を、バイクで走り過ぎる男。
調子に乗ってスピードを上げすぎたためか、男が身にまとっている赤い装甲のあちこちから炎が上がり始める。
燃え上がりながらヨタヨタと走っていく、男の黒いバイク。
炎を上げながら走っている男の上空に突然黒雲が現れ、男の周辺に大粒の雨が降ってくる。
局地的な土砂降りに遭い、たちまちずぶ濡れになる男。
が、その雨のおかげで、身体の火が消えていく。
バイクを停め、羽根飾りのついたヘルメットを脱ぎ、空を見上げる男。
青空の中、男の真上に一つだけ浮かんでいる黒雲。
…気のせいか、その黒雲に、黒服姿の青年の笑顔が浮かんだように見える。
黒雲を眺めながら微笑む、男の口もと…。
再びバイクにまたがり、爆音を響かせながら、地平線に消えていく男…。
…男の走っていった道路のかたわらに立っている標識。
その標識には、
「← London 30miles」と書かれている…。
−完−
(CM)
「出動、V-1!
OS(オザワ・スミコ)-01、アクティブ!
DXヤサグレイダー!
グレろ、V-2!
装着変心と、走る!
DXヒネクレイダー!」
「北條刑事と『ホウジョー』の心を いつまでも忘れないでね」
「半年間応援 ありがとうございました」
(CM終わり)
「『仮面ホウジョーV-1』は、楽しい記事を載せる趣味の総合サイト、九拾八式工房の提供でお送りしました」
「ご意見・ご感想をお待ちしています。
九拾八式工房・赤城山掲示板『アギトツリー』内
作者メールアドレス:sudo@ginzado.ne.jp
このドラマはパロディです」
小沢「『G3-X・ピンク』、このあとすぐ!!」