週刊北條『仮面ホウジョーV-1』第51話
(最終決戦後編・北條)


 満身創痍になりながら、かろうじて『火のホウジョー』『水のホウジョー』を倒したV-1、G3-X、G3の元に、土色の球体と空色の球体、それに別の方角からやってきた透明な球体が飛んでくる。

 北條「…あれは…?」

 さらにそれを追って、V-1たちの元へやって来るアギトシャイニングフォーム&エクシードギルス。

 翔一「氷川さん!」
 氷川「…津上さん? それに葦原さん…何故ここに?」
 涼「お前たちもここに来ていたか」
 翔一「北條さん、氷川さん、ひどいじゃないですか。
  戦いに行くなら行くって、ちゃんと話してくれれば良かったのに…」
 北條「…これは元々、我々警察内部で生じた問題です。
  部外者のあなたがたを巻き込むわけには…」
 翔一「何を言ってるんです!
  同じ『ホウジョーの会』のメンバーじゃないですか!」
 涼「津上の言う通りだ。
  俺も、津上も、もう部外者じゃない。
  あんたらと同じ…仲間だ
 北條「津上さん…葦原さん…」


 話している北條たちのそばで、5つの球体が集合し、再び『地』『水』『火』『風』『空』のホウジョーとして実体化する。
 が、5体ともエネルギーをほとんど使い果たし、かなり衰弱している。

 涼「しつこい奴らだ!」
 北條「皆さん、ここで一気に勝負をかけます!!
  尾室さん!少しの間敵の動きを封じていてください!」
 尾室「わかりました!」

 壊れたガードチェイサーからGA-04を取り出すG3。

 衰弱してよろめいている5体の『ホウジョー』を狙い、GA-04を発射するG3!
 アンカーユニットが5体の『ホウジョー』の身体に巻き付き、がんじがらめに縛り上げる!

 北條「いきますよ皆さん!」
 翔一「はい!」
 涼「ああ!」
 氷川「分かりました!」

 動かなくなったG3-Xの装甲を強制排除し、(北條とおそろいの)黒いアンダースーツ姿になる氷川。
 その氷川を先頭に、ダーキングV-1の手前でV字のフォーメーションを組む『ホウジョー』戦隊!


【位置関係図】
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 一同「…『ホウジョーVフォーメーション・フルパワー』!!」

 氷川の身体から浮かび上がる巨大な幽鬼体。
 翔一の身体から浮かび上がる巨大な幽鬼体。
 涼の身体から浮かび上がる巨大な幽鬼体。

 3人の『ホウジョー』が空中で一体化し、ダーキングV-1の前面で超巨大な『V』の紋章を描く!!

 紋章に向かって、全力疾走で突っ込んでいくダーキングV-1!!

 途中でジャンプし、ミサイルのように空中を飛んでくるダーキングV-1。
 3人の『ホウジョー』が描いた空中の紋章に顔面から突っ込む!

 顔面にフルパワーの『ホウジョー』エネルギーを得たダーキングV-1が、5体の『ホウジョー』に顔面アタック!!


 ズドギャッ!!!


 ホウジョー×5「ぐ…ああ…!!」

 心の中を暗黒が押し包み、深い絶望感にさいなまれる5体の『ホウジョー』!!

 エネルギーを失い、その場に転がる5つの球体。

 そのまま梵字こぞうに向かって飛んでいくダーキングV-1!

 北條「これで終わりです!」
 梵字こぞう「(目を閉じたまま)……」

 ガッ!!

 北條「うわっ!」

 梵字こぞうのはるか手前で、見えない壁にはね返されるダーキングV-1!

 尾室「北條さん!!」
 翔一「!!」
 涼「バカな!」
 氷川「ホウジョーVフォーメーションが…効かない!?
 北條「ぐ…」

 驚く一同の前で、目を開けて地面に降り立つ梵字こぞう。
 よく見ると、梵字こぞうの周囲には半球状の巨大な透明バリアが張られている。
 地面に転がる5つの球体に向かって、右手の梵字をかざす梵字こぞう。
 5つの球体が梵字こぞうに引き寄せられ、バリアの周囲に浮かぶ。

 梵字こぞう「…正直、驚きましたよ。
  『ホウジョー』を持つ人間が、ここまでやるとは。
  ですが、もう終わりです。
  この5つの力それぞれに私の力を加えて、人間の心を一気に悪の方向に暴走させれば、人間は滅びの道へと突き進むでしょう。
  自らの心の醜さに絶望して…」
 氷川「なに!?」
 尾室「そんな!」
 涼「お前の目的はそれか!!」

 ヨロヨロと立ち上がる北條。

 北條「…あなたには、前にも言ったはずです。
  『そんな自分勝手な真似は、この私が許しません』と…」

 ヒネクレイダーにまたがり、全速力で梵字こぞうに突っ込む北條。
 が、バリアにはじき飛ばされる!

 北條「うわっ!!」
 氷川「北條さん!」
 涼「津上! 俺たちもいくぞ!」
 翔一「はい!」

 マシントルネイダー&ギルスレイダーにまたがり、同時にバリアに突っ込むアギトシャイニングフォーム&エクシードギルス!
 が、やはりバイクもろともバリアにはじき飛ばされる!
 壊れて横たわるマシントルネイダー&ギルスレイダー。

 翔一「う…」
 涼「身体の力が…抜けていく…」

 変心が解け、その場に倒れ込む翔一&涼。
 氷川と尾室も、苦しげな表情でガックリと膝をついている。

 梵字こぞう「…どうやら、先ほどの攻撃で『ホウジョー』の力をほとんど使い果たしてしまったようですね。
  もうあなたがたに打つ手はありません」

 ヨロヨロと立ち上がり、梵字こぞうを見つめる北條。

 梵字こぞう「どうしました。以前のように逃げ出さないのですか」
 北條「…今までの私だったら、とっくにそうしていたでしょう。
  しかし、少しでも望みがある限り、私は逃げません。
  逃げずに立ち向かっていくことの大切さを…私はある少年に教わりましたからね…」
 梵字こぞう「……」


 ???「そうだよ!
  逃げたら…情けないんだ! 弱いんだ!」



 北條「!?」

 後ろを振り向く北條。


 そこには……以前北條に救われた、浅野一輝が立っている!


 北條「あ…あなたは!? 何故こんな所に!?」
 一輝「僕だけじゃないよ!ほら!」

 後ろを指さす一輝。

 雑木林の外に停車している、Gトレーラーと沢木のリムジン。
 そこから降りてきた何十人もの人々が、こちらに向かって走ってくる!
 その人々は…。

 雪菜「…哲也!」
 国枝「翔一!!」
 翔一「姉さん…! それに国枝先生!?」

 葦原「…涼!」
 真由美「涼!」
 亜紀「涼!」
 リサ「(包帯姿で)涼!」
 涼「父さん! …それにお前たち!!」

 小沢「氷川君!」
 三雲「氷川君!」
 氷川「小沢さん…それに、行方不明になっていた三雲さん!!」


 …三雲咲子、三浦智子、篠原佐恵子、榊亜紀、相良克彦、関谷真澄、葦原和雄、橘純、高島雅英、真島浩二、高村光介、深海理沙、水城史朗、加原紗綾香、本木レイ、小沢澄子、国枝東、国枝広樹、沢木雪菜、浅野一輝、岡村可奈の父、片平真由美、水原リサ……
 そして、岡村可奈、沢木哲也、風谷伸幸、風谷真魚!
 今まで『ホウジョー』に関わってきた人々が、次々にこの場に姿を現す!


 北條「皆さん…何故ここに!?」
 高村「『ホウジョーの持ち主を守ろうとする者たちに、力を貸してやって欲しい』という総監の頼みで、私と小沢君が協力してここまで連れてきたのだ」
 北條「総監が!?」
 智子「私たちは…」
 純「みんなの前から一時的に姿を消した…」
 岡村「自分自身を見つめ直すために…」
 水城「自分自身の中の、心の弱さを否定するのではなく…」
 レイ「心の弱さも…」
 理沙「悪の部分も…」
 紗綾香「ありのままに受け止めて…」
 広樹「『ホウジョー』の力を暴走させない、純粋な心を育て上げるために!」
 佐恵子「そして、『ホウジョー』に関する情報を集めるためにね」
 真澄「みんな、自分自身の心を成長させて、帰ってきたのよ」
 真島「北條さん! 負けないで! 木野さんの分まで頑張ってよ!!」
 高島「今度は、俺たちが君を助ける番だ!」
 相良「受け取れ! 俺たちの心の力を!!

 北條「皆さん……!」

 北條の周囲に集まった人々の身体から立ち上る、白い幽鬼体!!
 「北條を救いたい」という人々の純粋な思いをのせた幽鬼体が、空中でひとかたまりになり、飛び散ったV-1の残骸に結集していく…!
 そして、白い光に包まれたV-1のパーツが復元し、北條に向かって飛んでいく!


 北條「(ポーズを取り)…『変心』!!!」

 北條の身体を包むV-1パーツ!
 白い光の中から、みんなの『ホウジョー』の心の力で復活する、バーニングV-1!!

 梵字こぞう「…!」

 梵字こぞうに向かって、光を放ちながら名乗りを上げる北條!!


 北條「…仮面ホウジョー、V-1!!」


 梵字こぞう「………」
 北條「私に力をくれた人々のためにも…私は戦います!
  『ホウジョー』を持つ人々の心を、あなたの魔の手から守るために!」
 梵字こぞう「馬鹿な…
  『ホウジョー』そっくりの心を持つ人間が…他人を守るために戦うなど…」

 さっきの衝撃でボロボロになっているヒネクレイダーに再びまたがり、全速力で梵字こぞうのバリアに突っ込むV-1!
 北條の気迫に押されたか、バリアに少しずつ少しずつヒビが入り始める!
 だが、どうしてもそれ以上進むことができない!!
 とっくにレッドゾーンを越えているヒネクレイダーのエンジンが、過負荷に耐えきれずに悲鳴を上げ、出力がどんどん下がっていく…!

 一同「北條さん!!」
 北條「もう少し…もう少しなのに!」
 梵字こぞう「…無駄なことを。
  いかに力を結集しようと、その壁を破ることはできません」
 北條「くっ……」


 …その時、はるか上空から急降下してくる謎の物体!


 北條「あ…あなたは!」

 頭にツノが生え、全身黒ずくめの姿で、焼肉の臭いを放っているアンノウン(?)…。
 かつて北條の前に姿を現し(第36話参照)、梵字こぞうから焼肉パワーを受けて『水のホウジョー』と共に北條や木野(司)たちと戦った(第41〜43話参照)アンノウン(?)が、北條の目の前に再びその姿を現す。

 北條「あなたは、いつか私の前に現れたアンノウン…いや、ホウジョー!?」

 うなずくアンノウン(?)、いや、ホウジョー。

 ホウジョー「…ヒハハホ、ハヒヘハヘフハ…!」

 ヒネクレイダーに飛び込むホウジョー!

 北條「こ…これは!?」

 ボロボロのヒネクレイダーの車体が、黒い光と共に復元していく…。
 そして、ヒネクレイダーのボディに、失われていた二本ヅノが生えていく…。

 北條「これは……ヤサグレイダー!!」

 ヤサグレイダーへと姿を変えるヒネクレイダー!!


 北條の脳裏に浮かぶ、木野(司)の声(第44話参照)。

 木野(司)の声「…残念ながら、『ヤサグレイダー』のAIデータはすでに空になっていて、ただのバイクになってしまっていたが…。
  …多分、あの騒動の時に角が折れるかどうかして、そのショックでAIのデータは全て吹っ飛んでしまったんだろう」


 北條「…では、ヤサグレイダーに移植されていた小沢さんの人格AIは…
  消えたのではなく、何者かの手によって『ホウジョー』化し、バイクから抜け出ていた、ということですか…?」
 沢木「……」

 復活したヤサグレイダーのボディが、強烈な焼肉の臭いを放ち始める。

 梵字こぞう「(鼻と口を押さえて)う…この臭いは!?」

 焼肉の臭いにひるんだ梵字こぞうのバリアが弱まる!

 ヤサグレイダー「…ヒフハホ!!」

 一気にパワーを上げるヤサグレイダー!
 凄まじい馬力で梵字こぞうのバリアをこじ開けていく!

 バキャッ!!

 梵字こぞうのバリアをぶち破るV-1&ヤサグレイダー!!

 梵字こぞう「なに…!?」

 バリアの内部に突入する、V-1&ヤサグレイダー!!
 摩擦熱でV-1の機体もヤサグレイダーの車体も燃え上がり、火の玉となって梵字こぞうに突っ込んでいく!

 梵字こぞう「くっ…!」

 右手の梵字をかざし、V-1の進行をくい止める梵字こぞう!
 ホウジョーエネルギーと梵字エネルギー、ふたつの力が激しくぶつかり合う!!

 北條「ぐっ…」
 梵字こぞう「ぐ…」

 互いに死力を振り絞る、北條&ヤサグレイダーと梵字こぞう!!
 が、凄まじいエネルギーの奔流に耐えきれず、ヤサグレイダーやV-1の各所にヒビが入り始める!

 梵字こぞう「このままでは、あなた方はエネルギーの暴走で吹き飛んでしまいますよ。
  早く逃げた方が身のためです」
 北條「(V-1のヘルメットが吹き飛び、素顔をさらしながら)…」
 ヤサグレイダー「…ハヘホ、ハヘハホホホッヘヒフホ!?
  ハヘハ『ホーホーホホフ』ホ!!」
 北條「言ったでしょう。私は逃げたりなどしません!」
 梵字こぞう「…まさか、死ぬつもりですか!?」

 ボロボロになりながら、最後の力を振り絞ってスライダーシュートモードに移行するヤサグレイダー!
 そのひび割れたコンソールに浮かぶ、小沢の幻影。

 ヤサグレイダー「(…いくわよ、北條君!)」
 北條「(笑顔で)…ええ、小沢さん!」

 北條の笑顔に微笑みを返す、小沢の幻影…。

 ドシュッ!!

 超高速で打ち出される北條!!
 同時に、大爆発を起こすヤサグレイダー!

 梵字こぞう「うっ!?」

 ヤサグレイダーの爆炎を背負いながら、梵字こぞうに向かって突っ込んでいく北條!!

 梵字こぞう「馬鹿な…
  何故そこまでして、他人のために命をかけるのです!?
  あなたは…あなたは一体…!?」

 北條「私は『ホウジョー』を救う者…仮面ホウジョーV-1です!!」

 激突する二人!
 そのショックで周囲のエネルギーが制御を失い、大爆発を起こす!!
 梵字こぞうのバリアの中で、爆風が荒れ狂う!
 北條&ヤサグレイダーが開けた穴から、激しく吹き出す爆炎!!

 一同「うわああああっ!!!」

 身を伏せる一同!
 結果的に、内部爆発から一同を守る形になった梵字こぞうのバリア。



 …暗黒の中に立っている黒梵字こぞう。

 その足下に倒れている北條。

 北條のまとっているV-1の装甲から白い光が立ち上り、白梵字こぞう(青年)の姿に変わる。

 黒梵字こぞう「……」
 白梵字こぞう「…また、会えたな」
 黒梵字こぞう「(青年になった梵字こぞうを見て)そこまで、成長したのか」
 白梵字こぞう「成長したのではない。成長させてもらったのだ。
  『ホウジョー』を持つ人間たちの、心の力によって」
 黒梵字こぞう「……」
 白梵字こぞう「私は、数多くの『ホウジョー』の持ち主の中で、ずっと人間たちの心を見てきた。
  人間の心は確かに不完全だ。我々と同じように」
 黒梵字こぞう「我々と同じ!? 何を言う!」
 白梵字こぞう「…お前にも、本当は分かっているはずだ。
  我々は、不完全だったからこそふたつの存在に別れたのだと。
  そして、不完全な存在の手で生み出された生き物が、『完全な心』を持つはずがないと…」
 黒梵字こぞう「……」
 白梵字こぞう「元々不完全な生き物である人間に、『完全な心』を持たせようとしたこと自体が間違いだったのだ」
 黒梵字こぞう「…かつて、私の生み出した生き物に、悪しき心を植え付けたのも、それを証明するためか」
 白梵字こぞう「…お前は、『ホウジョー』を悪しき心だと思っているようだが、そうではない。
  『ホウジョー』とは、生き物の感情を増幅する力のこと…。
  それ自体には、善・悪という概念はない。
  『ホウジョー』を持った生き物が善になるか悪になるか…
  それを左右するのは生き物の心次第だ」
 黒梵字こぞう「…だが、人間の手で生み出されたのは、お前ではなく私の方だった。
  つまり、『ホウジョー』と結びついた人間の心は、悪になるということではないのか」
 白梵字こぞう「…いや、お前は人間を作りながら、人間のことを何も知らない。
  人間の心の中には、正義もあれば悪もある。
  喜びもあれば、憎しみもある。
  矛盾する感情を、ひとつの心の中に同時に住まわせている存在…それが人間だ。
  お前も見ただろう。ここに集まった人間たちと、この男(北條)の行動を。
  他の人間の心を守るために、『ホウジョー』の力を正しく使い、お前と互角の力を発揮したことを。
  この男の行動を見て、お前もかなり、人の心に対する認識を改めたのではないか?」
 黒梵字こぞう「…分からない…
  忌まわしい心を持った人間が、何故他人のためにここまで…」
 白梵字こぞう「この男は、『ホウジョー』が暴走した人間そっくりの、イヤミな心を持っていた。
  だが、そんな悪しき人間でも、『ホウジョー』の力をここまで正しく使うことができたのだ。
  悪でありながら、時には善にも目覚める。
  人間とは、実に複雑な生き物だ。
  …人の心というものは、我々の心よりもはるかに複雑で、優れた存在なのかもしれないな…」
 黒梵字こぞう「(倒れている北條を見つめながら)…人の心、か…」
 白梵字こぞう「…見たいとは思わないか?
  我々よりも優れているかもしれない、不完全な心を持つ人間が、どんな未来を作っていくのか…。
  自らの心を正しく使って、光り輝く世界を作るか、
  それとも、自らの心を暴走させていって、暗黒の世界を作るか…。
  人間を滅ぼすかどうか決めるのは、それを見極めてからでも遅くはないだろう」
 黒梵字こぞう「………」
 白梵字こぞう「…」
 黒梵字こぞう「…もう少しだけ…」
 白梵字こぞう「?」
 黒梵字こぞう「…もう少しだけ、見守ってみるか。
  お前の言葉が正しいかどうか…人の心とは何なのか…
  もう少し、この目で…」
 白梵字こぞう「……」

 笑顔を見せる、白梵字こぞう。
 …ほんの少し、微笑んだように見える黒梵字こぞう。
 二人の梵字こぞうが白と黒の光を放ちながら一体になり、玉虫色の球体に変わる。
 バリアが消え去る中、雑木林の外へ飛んでいく玉虫色の球体。
 5つの球体もその後を追う。

 Gトレーラー。
 コンテナの中に、梵字こぞうを生み出したオーパーツが積まれている。
 そのオーパーツが突然空中に浮かび上がり、外へ飛び出していく。

 オーパーツの中に飛び込む灰色の球体。
 玉虫色の球体を追って飛んで来た5つの球体が、オーパーツの周囲をクルクルと回り始める。

 そして、はるか上空へと飛び去っていくオーパーツ……。

 オーパーツを見送るように回っていた5つの球体は、それぞれ思い思いの方角に飛び去っていく…。


 一連の情景を無言で眺めている一同。


 …梵字こぞうのバリアが消え去った場所には、北條が倒れている。

 全身ボロボロになりながら、安らかに目を閉じている北條。
 その口元が、わずかに笑みをたたえている…。


(つづく)


【『仮面ホウジョーV-1』最終回予告】

 青空の中に浮かぶ黒雲…。

 とあるレストランのテーブル。

 誰かの手が、テーブルの上に料理を並べている。

 …そのテーブルの座席には、北條の写真が飾られている…。


 ナレーション「『仮面ホウジョーV-1』は、楽しい記事を載せる趣味の総合サイト、九拾八式工房の提供でお送りしました」

 「ご意見・ご感想をお待ちしています。
  九拾八式工房・赤城山掲示板『アギトツリー』内

  作者メールアドレス:sudo@ginzado.ne.jp

           このドラマはパロディです」


 小沢「『G3-X・ピンク』、このあとすぐ!!」


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