週刊北條『仮面ホウジョーV-1』第49話
(…さて、そろそろ全開でいかせてもらいます編)(※)

 必殺の炎のパンチを喰らわそうとするアギトバーニングフォーム。
 だが、『空のホウジョー』の圧倒的な攻撃力の前に、近づくことすらできず、吹き飛ばされていく…!!

 去っていく『空のホウジョー』。
 変身が解け、気絶する翔一…。


【オープニング『仮面ホウジョーFIGHT! 〜24.7version』】
(でぃでんどんどどん♪)


 第49話「終局の足音」


 気絶から目覚め、ダメージを負った身体でバイクにまたがり、可奈のアパートへ向かう翔一。
 翔一とは別の場所で気絶していた涼も、ダメージを負った身体をひきずりながら、バイクでリサの元に向かう。


 涼とリサの待ち合わせ場所。
 待ちくたびれたリサが、あきらめて帰ろうとする。
 そこにバイクで駆けつける涼。

 リサ「…遅い!」
 涼「……走るぞ」

 並んで走っていく2台のバイク。

 リサ「(大声で)ねえ!」
 涼「?」
 リサ「来てくれてありがとう!」
 涼「…」


 可奈のアパート。
 外で待っていた可奈が、あきらめて部屋に戻ろうとする。
 そこにバイクで駆けつける翔一。

 翔一「すいません。遅くなっちゃって」
 可奈「(笑顔で)沢木さん! やっぱり来てくれたんですね!」


 並んで走っている涼とリサ。
 が、涼の様子がおかしい。
 ヨロヨロとよろめきながら停車する涼のバイク。

 リサ「(バイクを停め)何よ!?もうおしまい!?」
 涼「(苦しげに)……」
 リサ「どうかしたの!? どこか悪いの!?」

 倒れる涼。

 リサ「!!(バイクを降りて涼に駆け寄り) ねえ!? ちょっと!?
  ねえ!! どうしたのよ!? ちょっと!!」


 倉本の店。
 翔一の協力で、もう一度スープを作っている可奈。

 可奈「どうですか?」
 翔一「(味見して)…うん。いけてますよ!
  後は塩で味を整えれば、カンペキだと思いますけど」

 ???「…お前たち!!」

 翔一と可奈が振り向くと、入り口に倉本が立っている。

 倉本「何してる」
 翔一「…先生…」
 倉本「(可奈を見て)お前はクビだと言っただろう!」
 可奈「(うつむいて)………」
 翔一「先生お願いします! 可奈さんにもう一度チャンスをあげてください!
  可奈さん…やればできる人なんですから!」

 可奈の作ったスープを小皿に盛り、倉本に差し出す翔一。

 倉本「…」

 スープを味見する倉本。

 可奈「……」
 翔一「どうです? 身体の芯まであったまる感じでしょ?」
 倉本「(可奈を見つめ)………あと、一度だけだぞ」
 可奈「(笑顔で)ありがとうございます! ありがとうございます!」

 可奈の嬉しそうな表情を見ながらわずかにうなずき、歩き去る倉本。

 翔一「良かった………ウッ!」

 急に倒れる翔一。

 可奈「沢木さん!!」


 雑木林。
 空中に浮かんで目を閉じ、梵字エネルギーを練っている梵字こぞう。
 『空のホウジョー』が、エネルギーの高まりを見計らって、梵字こぞうの体内に飛び込む…。


 とある駐車場。
 自分の車に乗り込んだ青年がふとルームミラーを見ると、後部座席に自分とうり二つの青年が座っている。

 青年「!?」
 青年(コピー)「……」

 不気味な笑顔で青年を見つめる青年(コピー)の眼。
 その眼を見た青年の頭の中に、かつての自分自身の恥ずかしい記憶が流れ込んでくる。

 青年「…あ〜〜〜〜〜っ!!!」

 思い出したくない自分の言動が次々と頭の中に流れ込み、顔を真っ赤にしながら頭を抱える青年。

 青年「…やめてくれぇ…もう…やめてくれぇ…」

 自分で自分の首を絞める青年…。


 現場で検証を行う、氷川と河野。

 氷川「…また自傷行為ですか」
 河野「多分な。
  だとすると今度は、自分で自分の首を絞めて気絶したことになる。
  全くどうなってるんだか。
  …男の性格は、常にオドオドして周りの目を気にするタイプ…」
 氷川「やはり気弱な性格ですね」
 河野「全く訳が分からんよ。一体何が起こってるんだ?
  何故気弱な性格の人間ばかりが、何の理由もなく自分を傷つけにゃならんのだ?」
 氷川「……河野さん。
  例えば、こういう体験をしたことはありませんか?」
 河野「何だそりゃ。
  何かのテストか?」
 氷川「いえ。
  昔自分が起こしたことや、思い出したくない過去の言動が、何の前触れもなく頭の中に浮かんできて、とても恥ずかしい思いをするという、不思議な現象のことなんですが…」
 河野「そりゃお前…」
 氷川「僕も心理学についてはあまりよく知らないので、詳しいことはわかりません。
  ただ…こういう現象を体験した人は、恥ずかしさのあまり、突然『あ〜っ!!』と大声を上げてしまうケースが多いと聞いたことがあります」
 河野「お前何が言いたいんだ?」
 氷川「ええ…
  目撃者の中に、『自傷者は事前に突然大声を上げた』と漏らしている人が、何人かいるんです。
  これが何を意味するのか分かりませんが…
  もしかしたら、理由のない自傷を未然に防ぐためのヒントになるかもしれないと…」

 氷川の携帯が鳴る。
 携帯の液晶画面には「小沢澄子 着信中」の文字が。

 氷川「はい」
 小沢「氷川君? ちょっと頼みがあるんだけど」
 氷川「なんでしょうか?」
 小沢「今日の会議、あなたにも出てもらいたいのよ」
 氷川「…わかりました」


 警視庁。
 テレビ会議場に座っている警察幹部会、小沢、氷川、尾室、そして謎の男白河尚純。
 自宅にいる北條が、会議場の壁に埋め込まれた巨大モニターに映っている。

 北條(画面)「…ところで、会議の前におうかがいしたいのですが…。
  私はいつまで自宅待機を続けていれば良いのですか?」
 幹部右「君の配属先が、決定するまでだ」
 北條(画面)「しかし、アンノウンが再び出現した今、私のような優秀な人材を自宅にとどめておくことは、アンノウン・ホウジョー問題において重大な支障をきたします。
  ここは特例を設けてでも、私を現場に復帰させるべきでは…」
 幹部真ん中「それはできん!」
 北條(画面)「!?」
 幹部真ん中「君の処遇については、新たな配属先が決定するまで、決して現場に復帰させるなと、警視総監から厳命を受けているのだ」
 北條(画面)「…総監が? 何故です!?
  理由を教えてください!」
 幹部真ん中「我々も、その理由は聞かされていない」
 北條(画面)「そんな……何故総監が私を…」

 小沢「…総監が…?

 何か考えている小沢…。

 北條(画面)「(気を取り直して)…いいですか。
  先日1ヶ月ぶりに、アンノウン出現の報告が確認された。
  これが何を意味するか、お分かりでしょうか」
 幹部メガネ「我々としても、G3ユニット再編成の計画を考慮しているところなんだが」
 北條(画面)「いえ。問題はもう少し複雑です。
  現在、世界中で動機不明の自傷行為を起こす人間が加速度的に増えています。
  そして、この異変が起こった時期は、アンノウンの出現が確認された時期と、ほぼ一致します」
 小沢「ちょっと! 何が言いたいのよ!?
  ハッキリ言いなさい、ハッキリ!」
 北條(画面)「この一連の異変が、もしアンノウンの仕業だとしたら…」
 白河「証拠でもあるのかね?」
 北條(画面)「…いえ、それはまだ…」
 白河「そんな根拠のない妄想より、もっと緊急かつ重大な問題がある。
  暴走した『ホウジョー』は、人類にとってアンノウン以上の驚異になると聞いているが」
 北條(画面)「…確かに、そういう危険も考えられなくはありません。
  ですから、警視庁だけでなく、他の各省庁とも連携した上で、『ホウジョー』の持ち主…ひいては、人間全体に対する心のケアを充実させ、『ホウジョー』を暴走させないような対策を早急に取るべきだと思いますが」
 白河「しかし、そんな悠長な対策に時間をかけているうちに、もしかしたら、世界が『ホウジョー』と『ホウジョー』ならざる者、真っ二つに割れる可能性も否定できない。
  我々一般人は、『ホウジョー』によって支配されるかもしれない」
 氷川「そんな!」
 小沢「私も北條主任の意見に賛成です!
  今の意見は根拠のない妄想の域を出ていません!
  実際、『ホウジョー』は、多少の問題こそあれ、我々の側に立ち、共にアンノウンと戦ってきたのですから」
 白河「…『ホウジョー』がアンノウンと戦ってきたのは、自分たちの心を守るために過ぎなかったのではないかな?
  『ホウジョー』が危険分子なら、あるいはアンノウンはそれを排除してくれるありがたい存在だと言えるかもしれない」
 北條(画面)「何を言うんです!!」
 白河「私が今日ここに立ち会っているのは、アンノウン・ホウジョー問題から、我が国を救うためだ。
  そのためには、冷静な意見交換が望ましい。
  …まあ、今の説が少々飛躍し過ぎている点は、私も認めるがね」


 総監室。
 窓の外の景色を眺めている警視総監。

 総監「(遠い目で)…頼むぞ。
  今の俺がしてやれることは…これくらいだ」


(CM)


 翔一のアパートにやって来る可奈。

 可奈「(ドアをノックして)沢木さん?…沢木さん?」
 翔一「……」

 ベッドで寝ている翔一。

 可奈「沢木さん?」
 翔一「(跳ね起きて)はい!」

 ドアを開ける翔一。

 可奈「…今朝は、ありがとうございました。
  具合が悪いのに、私なんかのために…」
 翔一「あ、いやいやいや、そんな、大したことしてませんから」
 可奈「大丈夫なんですか?身体の方は」
 翔一「ええ、大体。ちょっと風邪を引いた程度ですから」
 可奈「(紙袋を差し出し)あの、良かったらこれ、食べてください。
  まかない物の、余りなんですけど」
 翔一「(中身を見て)へぇ〜、可奈さんが作ったんですか」
 可奈「はい」


 部屋の中で、可奈の料理を食べる翔一。

 翔一「いただきます。
  (食べながら)…う〜ん、いい感じじゃないですか!
  やっぱり俺の目に狂いはなかったってことですね!
  可奈さんならいいシェフになれますよきっと!」
 可奈「だといいんですけど。
  …いなくなった父が、よく言ってました。
  『同じ料理は二度とできない』って。
  『だから、毎回毎回一所懸命作るんだ』って」
 翔一「…いいお父さんだったんですね」
 可奈「私も頑張ろうって思うんですけど、時々自信なくなっちゃって。
  父に比べると、私なんかまだまだだなって。
  …それに…」
 翔一「なんですか?」
 可奈「どんなに頑張っても、人間死んだら終わりなんですよね。
  お父さん、とっても奇妙な消え方をしたんです。
  不可能犯罪っていうんですか?
  化け物みたいな犯人に追われて、生死不明になったって…。
  それを思うと、何か怖くなっちゃって…」
 翔一「……」


 涼のアパート。
 ベッドで目を覚ます涼。

 リサ「…気がついた?」
 涼「!?」

 ベッドの向こうの椅子に座っているリサ。

 涼「お前…何をしている!?」
 リサ「何よその言い方!?
  ウンウン唸ってる人を放っとくわけにもいかないでしょ!
  『医者は呼ぶな』って言うし!
  することないから、ずっとあんたの寝顔見てたわよ!」
 涼「そうか…済まなかったな」
 リサ「…あんた、葦原涼って言うんだ」
 涼「…」

 テーブルの上に、涼の荷物や免許証が置かれている。
 その傍らには、リサが作ったらしい二人分の焼きそばが。

 リサ「…ああ、これ?
  ヒマだったんで作ってみたんだけど…食べてみる?」

 無言でリサの向かいの椅子に座り、猛烈な勢いで焼きそばを食べ始める涼。

 リサ「…ねえ、ひとこと言っていい?」
 涼「(焼きそばを頬張りながら)なんだ?」
 リサ「良くこんなまずい料理食べられるわね」
 涼「(焼きそばを頬張りながら)ああ。まずいな」

 自分の焼きそばを食べ終えた涼が、リサの皿をひったくり、再び食べ始める。
 その様子を微笑みながら見つめるリサ。

 リサ「(涼の免許証を見ながら)あんた、明日誕生日なんだ。
  …お祝いしてあげよっか?」
 涼「(むせて)…結構だ。厚かましい女は好きじゃない。
  お前と会うのもこれで最後だ。
  もうこれ以上俺に関わらない方がいい」
 リサ「素直じゃないんだ。嬉しいくせに。
  こんなにいい女、めったにいないと思うけど?」
 涼「…変わってるな、お前」


 沢木邸。
 新聞を読んでいる沢木。
 その紙面には「謎の事件世界各地で続発 動機なき自傷者たち」の記事が。

 沢木「…ついに、『奴』が動き出した…」


 美杉邸。
 菜園の手入れをしている真魚の前に現れる沢木。

 真魚「! あなたは…!」
 沢木「…ついて来い。
  お前に見せたい物がある」
 真魚「見せたい…もの?」


 とある墓地に到着する沢木のリムジン。
 車から降りる沢木と真魚。

 真魚「…ここは…ひょっとして…」
 沢木「…風谷先生の墓がある場所だ」
 真魚「何故、あなたがお父さんのことを?」

 それには答えず、歩いていく沢木。


 風谷伸幸の墓の前に立つ、沢木と真魚。

 沢木「(墓石を指さし)…よく見ろ」
 真魚「…?」

 墓石の一部に、パッと見には気づかないほどの小さな穴が開いている。

 真魚「…これは?」
 沢木「風谷先生から…いや、風谷先生の姿をしていた者の死体から、ヤツが抜け出ていった跡だ」


 雑木林。
 梵字エネルギーの減少した梵字こぞうの体内から抜け出す、『空のホウジョー』…。


 とある墓地。

 真魚「お父さんの…姿をしていた者?」
 沢木「風谷先生は…死んではいない
 真魚「!!」


 雑木林。

 梵字こぞう「…最後の時が近づいています。
  人間は、私が滅ぼします。
  あなたの力に私の力を加えて…
  まずは、心の弱い者から…」

 梵字エネルギーを、時間をかけながら少しずつ練っている梵字こぞう。
 エネルギーの高まりを見計らって、再び梵字こぞうの身体に飛び込む『空のホウジョー』。
 梵字こぞうの身体から断続的に飛び出す黒い光
 その光は上空で無数に枝分かれし、それぞれが『空のホウジョー』の放つドス黒い矢のような物に姿を変え、四方八方に飛び散っていく。

 梵字こぞう「…『ホウジョー』の種を持つ者は、彼らにお願いします」


 自宅の官舎で、白河からかかってきた電話を取る北條。

 北條「…世界十数カ所で、同時にアンノウンが!?
 白河「ええ。活動が確認されました。
  アンノウンは今までにないほど行動を活発化させているようです」
 北條「…」
 白河「どうしました。喜ばないのですか」
 北條「喜ぶ?」
 白河「ええ。
  君の説によれば、暴走した『ホウジョー』は、いずれ人間を支配するかもしれない、危険な存在だ。
  そしてアンノウンは、そんな危険分子を駆逐してくれている」
 北條「いいえ! それは違います!
  アンノウンであろうと人間であろうと、人の心を自分たちの都合のいいように勝手に矯正して良いはずはない!
  それに、人は自らの心次第で『ホウジョー』の暴走を押さえ込むことができる!
  人の心には、それを可能にする力があると、私は信じています!」
 白河「(北條の発言を無視し)やはりG3ユニットは存続させておきましょう。
  ただし、今度はアンノウンを、守るためにね」

 切れる電話。

 北條「…そんな…!」


 倉本の店。
 料理を運ぼうとした可奈が、皿を落として割ってしまう。

 倉本「…またお前か!」
 可奈「すいません!」
 倉本「何度言ったらわかるんだ集中しろ集中!
  そんなことでシェフになれると思ってんのか!!」
 可奈「(倉本を睨むような目で)……」
 倉本「…なんだその目は」
 可奈「……」

 倉本の背後に下がっているお玉の中から、聞き取れないほどの小さい声で、ブツブツ悪態が聞こえる……。


 自宅の官舎で、考えごとをしている北條。

 北條「…このままでは、『ホウジョー』の持ち主が、人間とアンノウンの両者から狙われることになる…」

 その時、北條の携帯が鳴る。
 …携帯の液晶画面には「小沢澄子 着信中」の文字が。

 北條「(携帯を取り)おや、これは珍しい。何かご用ですか?」
 小沢「…社交辞令は抜きにしましょう。
  単刀直入に言うわ。今すぐ行動を起こしなさい」
 北條「…どういう意味です?」
 小沢「私も、あなたの考えに賛成よ。…珍しいことだけど。
  …人類全体に、何かとてつもないことが起ころうとしている…。
  急いで阻止しないと、取り返しのつかないことになるような気がするわ」
 北條「ですが…私は今ここを動くことができません」
 小沢「自宅待機が何だって言うのよ!
  あんた人類全体と上司の命令と、どっちが大事なの!?」
 北條「…しかし、私は警察官として、自宅待機の命令に背くわけには…」
 小沢「…何言ってんのあんた!
  人を守るのが警察官の仕事じゃないの!?
  このまま指をくわえて黙って見ているつもり!?
  …元々アホ男だと思っていたけど、私が間違っていたわ!
  あんたは、ドアホよ!!」
 北條「…」
 小沢「…総監が何故あなたを現場に出そうとしないのか、分かる!?
  総監はね、きっとあなたに、今の自分ができないことをやってほしいのよ!
  『ホウジョー』を…人の心を、守るっていう使命を!
  だからあなたに、自由に行動できる時間を与えてくれているのよ!
  それなのに、せっかくの総監の思いを無にするつもり!?
  だったらそうしなさい!!
  いつまでも馬鹿正直に命令を守って、家の中に閉じこもってなさい!!
  …これだけ言ってもダメなら、もうあなたに『仮面ホウジョー』を名乗る資格はないわ!!」

 携帯を持ちながら、肩で息をしている小沢…。

 北條「……………」
 小沢「……………」


 …長い沈黙…。


 …その静寂を破るように、小沢の携帯電話から聞こえてくる北條の言葉。


 北條「……小沢さん。

    …私があなたに言い負かされたのは…これが初めてですよ


 小沢「………」
 北條「…全てを片づけて戻って来たら、もう一度あなたと対決します。
  今度は負けませんよ

 小沢「…いつでもかかってきなさい。返り討ちにしてあげるから」
 北條「…小沢さんらしい言い方だ」
 小沢「…それでこそ、北條透だわ」

 北條「(立ち上がり)……仮面ホウジョーV-1…出動します!

 小沢「…いってらっしゃい」


 BGM『仮面ホウジョーFIGHT! 〜49.7version』のイントロがかかり始める中、出動する北條!
 官舎の前に停めてあるヒネクレイダーにまたがり、ポーズを取りながら叫ぶ!

 北條「…『変心』!!!」


【替え歌『仮面ホウジョーFIGHT! 〜49.7version』】
(元歌『仮面ライダーAGITO 〜24.7version』)

 ライダーには 及ばない 僕らには ふさわしい役があるだろう
 まだ届かない理想と現実 それでも走り出す
 READY TO GO! COUNSELOR!
 仮面ホウジョー FIGHT!
 強くなれる 理由がある
 YOU CAN DO IT! COUNSELOR!
 仮面ホウジョー FIGHT!
 ゆるぎない 愛と…GET ON!



 愛車ヒネクレイダーを駆り、走っていく仮面ホウジョーV-1…。


 …はるか上空からV-1とヒネクレイダーを見つめている、黒ずくめのアンノウン(?)…


 夜。
 額のブレードアンテナで警察無線を傍受しながら、アンノウンの手がかりを探し回っているバーニングV-1。
 が、そこに現れる二つの影!

 北條「…?」

 ヒネクレイダーを停め、目を凝らすV-1。

 北條「……氷川さん!?」

 V-1の前に並んで立つ、G3とG3-X…!


(つづく)


【次回予告】(ちゃらっちゃらっ♪)

 雪菜「『ホウジョー』の暴走はきっと…人の心で押さえ込める!」
 涼「なんで…なんでこうなるんだよ!?」
 小沢「忘れないわ…あなたのこと」
 小沢「北條君!」
 北條「『ホウジョー』のために…人間の心のために!」

 まぶしく光り輝くV-1…!!

     『目覚めろ! その魂!!』


※作者注:アギト最終5部作の、あまりの出来の(ピー)さに業を煮やし、見切り発車の形でクライマックスに突入した今回のストーリー。
 ここから先は、パロディという枠を離れて、この作品で自分の本当に書きたかったことを書きまくりました。

 ところで、本編の中で氷川が言っている「昔自分が起こしたことや、思い出したくない過去の言動が、何の前触れもなく頭の中に浮かんできて、とても恥ずかしい思いをする」という体験、あなたにもありませんか?
 オレはしょっちゅうあります。


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