週刊北條『仮面ホウジョーV-1』第44話
(繋がり始めた伏線&クリスマス商戦用のストーリー展開編)(※)
不気味な静けさの中、対峙する梵字こぞうとギルス……!
【オープニング『仮面ホウジョーFIGHT! 〜24.7version』】
(元歌『仮面ライダーAGITO 〜24.7version』)
ライダーには 及ばない 僕らには ふさわしい役があるだろう
まだ届かない理想と現実 それでも イヤに目立つ
セリフの ファン ゼロ! 仮面ホウジョー FIGHT!
くどくしゃべる 理由がある
ムカつい て ファン ゼロ! 仮面ホウジョー FIGHT!
悪気(わるぎ)ない ヤジと…説・教!
第44話「師匠と弟子と…」
美杉邸で話す翔一と真魚。
真魚「…じゃあ、やっぱり知ってるんだ翔一君。お父さんのこと」
翔一「…うん」
真魚「でも、どうして翔一君とお父さんが? お願い。詳しく話して」
翔一「…知ってるっていうか…。
俺、この人が倒れてるところに偶然通りかかって」
真魚「お父さんが倒れてたって…。
…じゃあ、もしかしてお父さんが死んだ日のこと?」
翔一「…でも、まさか真魚ちゃんのお父さんだったなんて…」
風谷伸幸殺害事件を報じた新聞の切り抜きを手にする翔一。
殺害された日は「三月十日」と書かれている。
翔一「…この日…」
真魚「何?」
翔一「この日は、俺が姉さんと最後に会った日でもあるんだ」
ギルスと戦いながら、体内の木野(司)の『ホウジョー』に苦しんでいる梵字こぞう。
木野(司)「今だ!逃げろ!」
涼「!」
木野(司)「逃げろ!!」
木野(司)を連れて逃げ出す涼。
相良のマンションにたどり着く木野(司)と涼。
真島「何よ木野さん! 何があったの!?」
木野(司)「…奪われた…『ホウジョー』の心を…」
真島「え!?」
涼「何!?」
木野(司)「俺はもう、変心することができない…。
(涼に)戦うな奴とは! あの男とだけは!!」
涼「あんた、知っているのか奴のことを?」
木野(司)「前に、一度会ったことがある…。
だが、奴が何なのかは分からない…。
分かるのは、奴には勝てないということだけだ」
涼「……」
部屋を出ていこうとする涼。
真島「葦原さん! どこ行くの!?」
涼「津上の所だ。奴にも知らせておいた方がいいだろう。
(真島に)お前は、北條とかいう奴に連絡を取れ」
真島「うん、わかったよ」
涼「…(木野(司)に)気づいているか?
あんたは俺を助けようとした。
…『ホウジョー』が出ていって、性格変わったな、あんたは」
木野(司)「……」
真島からの連絡を受け、涼と入れ替わりにマンションに駆けつける北條。
北條「『ホウジョー』を奪われたというのは本当ですか!?」
木野(司)「……。
(真島に)しばらく、二人にしてくれないか?」
うなずいて、部屋を出ていく真島。
北條「…司さん…」
木野(司)「…俺はもう、君たちとは一緒に戦えそうもないな」
北條「…これから、どうするつもりです?」
木野(司)「『ホウジョー』が身体から抜け出たおかげで、俺にも良心というものが戻ってきたらしい。
…今の俺は、紛れもなく犯罪者だ。
犯した罪は最後まで償わなければならない。
身辺整理が済み次第、拘置所に戻って、花村に対する罪の償いを果たしてくる」
北條「………」
木野(司)「いつまでも、あの人の温情に甘えているわけにもいくまい」
北條「…あの人?」
木野(司)「ああ。
俺がこれほど自由に動き回っても大騒ぎにならないのは、あの人が手を回してくれているおかげだ」
北條「…誰なんです、『あの人』とは?」
木野(司)「(遠い目で)…目をつぶるのが実に上手い人でな…」
窓際に立って、下に停めてあるV-2のバイクを眺める北條と木野(司)。
木野(司)「北條。俺からの頼みだ。
俺の代わりに、あのバイクの面倒を見てやってくれ」
北條「(脅えながら)し…しかし…あのバイクは…」
木野(司)「よく見ろ。あれはもう『ヤサグレイダー』じゃない」
改めてバイクを眺める北條。
ボディは『ヤサグレイダー』にそっくりだが、よく見てみるとハンドルの辺りに生えていたはずの二本角がなくなっている。
木野(司)「あの騒動(べっこう水飴さんの『仮面ホウジョーV-1海賊版』参照)
の後、行方不明になった『ヤサグレイダー』を見つけたのが俺だった。
…『ホウジョー』が発現し、その力で拘置所を脱け出した俺は…」
木野(司)の回想。
鉄格子の中からブツブツと悪態が聞こえてきて、鍵のかかった扉が少しずつ開いていく…。
拘置所を脱獄し、警官に追われながら、草むらの中に必死で隠れる木野(司)。
と、その草むらの中に1台のバイクがうち捨てられているのを見つける。
バイクにまたがり、猛スピードで走り去る木野(司)。
木野(司)「こいつを見つけたお陰で、俺は追っ手を振り切り、逃げ出すことができた。
…その後、高村教授の研究室でV-2のデータを盗み出した時、一緒にお前のV-1、そして『ヤサグレイダー』のいきさつも知ることができた。
残念ながら、『ヤサグレイダー』のAIデータはすでに空になっていて、ただのバイクになってしまっていたが…。
…多分、あの騒動の時に角が折れるかどうかして、そのショックでAIのデータは全て吹っ飛んでしまったんだろう」
何故か胸をなで下ろす北條。
木野(司)「北條。
俺が新たに『ヒネクレイダー』と名付けたこのバイクには、Vシリーズのパーツを格納するスペースが確保されている。
…それに、あれを手に入れれば、君は、変身してバイクに乗って戦うヒーロー…
『仮面ライダー』を名乗ることができる」
北條「…『仮面ライダー』!?
私があの『仮面ライダー』に!?」
北條の回想。
暗闇の中に立つ、緑色の戦士。
木野(司)「以前、君は『仮面ライダーに憧れて、正義を守る警察官を志望しました』と言っていたな。
君の小さい頃からの夢が、本当の意味でようやくかなうんだ」
北條「……」
木野(司)「…どうした、北條?嬉しくないのか?」
北條「…司さん、確かに私は以前あなたにだけそう打ち明けたことがあります。
そして、その思いがあるからこそG3の装着員に立候補しました、とも。
…しかし、私は『仮面ライダー』そのものになりたいのではなく、『仮面ライダー』以上の存在になりたいのです。
先人の称号を受け継ぐのではなく、自分自身が先人となること。
それが本当の意味での私の夢です」
木野(司)「…そうか…。
『仮面ライダー』にはとても及ばない俺たちには、警察官なり自衛官なり、能力に応じたふさわしい役目というものがある。
しかし、君なら、いつか『仮面ライダー』という理想に追いつき、それを追い越すことが出来るかもしれないな。
…(小声で)ある意味では」
北條「……」
木野(司)「…V-1という仮面を被り、『ホウジョー』を救う者…。
さしずめ『仮面ホウジョーV-1』というところか」
北條「仮面ホウジョー、V-1…」
思いっきりニヤける北條。
木野(司)「あのバイクは、『仮面ホウジョーV-1』の誕生記念に君にくれてやる。
…俺が君に遺してやれるのは、それくらいだ」
北條「いえ、司さん、あなたはこの私に多くのものを遺してくれました。
V-1に宿る『ホウジョー』も、あなたに助けていただいたこの命も。
…あなたに教えていただいた、刑事として必要な態度もそのひとつです」
木野(司)「…『あらゆる偏見を排除し、ただ事実を事実として直視する』か…」
窓から差し込む光に包まれながら、微笑み合うかつての師匠と弟子。
美杉邸。
翔一「あの朝、姉さんの大学のゼミが終わった後、一緒に買い物しようって約束をして…」
翔一の回想。
自宅を出る雪菜。
翔一「姉さん、じゃあゼミが終わったら電話してよ」
雪菜「(笑顔でうなずく)」
翔一「あれが…姉さんを見た最後だった…。
夕方近くになって、姉さんと約束した待ち合わせの場所に向かったんだけど、その途中で男の人が倒れていて…」
真魚「それが…お父さんだったんだ」
翔一「…うん」
翔一の回想。
歩道を下っていく翔一。
その途中に倒れている風谷伸幸。
風谷「…やめてくれぇ…。
もう…やめてくれぇ…」
翔一「どうかしましたか!?大丈夫ですか!?すいません!!」
頭を抱えながら気絶する風谷伸幸。
ハッとして、雪菜との待ち合わせの場所に向かって走り出す翔一。
翔一「俺…あの時思ったんだ。
姉さんとの待ち合わせの場所はすぐそこだったから、姉さんの身にも何かあったんじゃないかって。
…でも、姉さんはいなかった。
……俺がもう一度現場へ戻った時…」
翔一の回想。
翔一の目の前では、すでに現場に到着した警察が、検証を行っている。
白い布をかけられている風谷伸幸。
真魚「…そうだったんだ…」
翔一「…ごめん。俺真魚ちゃんのお父さんを助けることができなくて…」
真魚「別に、翔一君が謝ることないよ。
翔一君のせいじゃ、全然ないもん」
翔一「でも一体、誰が真魚ちゃんのお父さんを…!」
新聞記事にもう一度目を通す翔一。
翔一「日政…大学…」
真魚「うん。お父さんが勤めていた大学。
…翔一君、どうした?」
翔一「…同じなんだ。俺の姉さんが通っていた大学と」
アルバムを引っぱり出す真魚。
真魚「…これで全部。
お父さんがゼミの旅行とかで撮ったのもらったやつだと思うんだけど」
一枚の写真に目を止める翔一。
並んで写っている風谷伸幸と雪菜。
翔一「…姉さん…」
真魚「でも嘘みたい。お父さんと翔一君のお姉さんが知り合いだったなんて」
翔一「…………」
真魚「…翔一君?」
翔一「そういえば前に北條さん言ってなかった?
真魚ちゃんのお父さんの事件…犯人は超能力者だって…」
真魚「うん…でも、どうして?」
翔一の回想。
沢木「…例えば君は、彼女が、普通の人にはない心、特別な心を持っていることを、知っていたか?」
真魚「翔一君?」
翔一「…俺、行ってくる。北條さんに会いに」
真魚「私も行く!」
警視庁。
北條「…風谷伸幸殺害事件の犯人は超能力者かもしれない…。
ええ、確かにそう言いました」
翔一「でも、どうしてです?何故そんなことが…」
北條「遺体の状況から見て風谷氏は、何者かの意思に操られて殺害された可能性があるからですよ。
それに、風谷氏は超能力を研究していたフシがある」
雪菜の手紙を翔一に見せる北條。
翔一「…これは…」
北條「どうです?見覚えはありませんか?」
翔一「これ…。
北條さん…これをどうして北條さんが…?」
北條「司…い、いや、木野薫の家で発見したものです。
真魚さんの協力で分かったのですが、それは雪菜なる人物が何者かの意思に操られて書かされたもののようだ。
つまり、雪菜なる人間も超能力者だった可能性がある。
風谷事件の犯人と同様にね」
テニスボールとビデオテープを取り出す北條。
北條「そして、これは旧風谷邸で発見されたものです。
テニスボールがまるでひねくれているかのようにゆがんでねじ曲がっている。
普通ではあり得ないことだ」
ビデオテープを手に取る翔一。
北條「そのテープには何も映っていません。
が、ごく小さな何者かの声が入っていた。
…聞いてみますか?」
翔一「……お願いします」
テープレコーダーを取り出す北條。
北條「これはビデオの中の声を増幅して録音したものなのですが…」
再生ボタンを押す北條。
???「…こっちに来て……こっちに来て…」
翔一「……姉さん……」
真魚「…!」
ビデオテープを手に取る真魚。
手をかざす。
真魚「!!!」
突然立ち上がる真魚。
北條「どうしました!?」
真魚「……」
北條「何か、見えたのですか!?」
翔一「…『見えた』?」
北條「(翔一に)君は…知らないのですか?
真魚さんもまた『ホウジョー』の持ち主であるということを」
翔一「…真魚ちゃんが!?」
北條「(真魚に)言ってください。『ホウジョー』の力で何が見えるのか」
真魚「……」
薄暗い部屋の中で、胸を押さえて苦しんでいる雪菜のビジョン。
雪菜の背後に浮かぶ幽鬼体。
突然、雪菜の言葉が北條口調に変化する。
雪菜「こっちに来てください。こっちへ来てください」
幽鬼体に向かって呪文のように言葉を繰り返しながら、癇癪持ちのように部屋の中のものを叩き壊していく雪菜。
真魚「…『ホウジョー』…」
北條「(驚いて)『ホウジョー』!?」
真魚「…変心しました…女の人が…『ホウジョー』の力で…」
北條&翔一「(驚愕)…まさか…そんな…そんなこと…」
ハモりながら、同時に部屋を飛び出す北條&翔一。
真魚「翔一君!北條さん!」
(CM)
「目覚めろ!『ホウジョー』!
仮面ホウジョーV-1を、RCでリアルに再現!
驚異のマル秘アクションと、安定暴走!
RCヒネクレイダー!
抽選で当たるシークレットパーツを取り付ければ、ヤサグレイダーにも変形!
…やめようかな!?」
(CM終わり)
バイクで走っている涼に、突如襲いかかるアンノウン(ウォルクリス・ウルクス)。
ギルスに変身してウルクスと戦う涼の前に現れる梵字こぞう。
傍らにはもう1体のアンノウン(ウォルクリス・ファルコ)を引き連れている。
涼「…!」
ギルスレイダーにまたがり、全速力で逃げ去るギルス。
梵字こぞう「(2体のアンノウンに)…追いなさい」
北條と別れ、一人で沢木邸を訪れる翔一。
翔一「あなたは…あなたは知ってたんですか!?
姉さんが…姉さんが『ホウジョー』だったってことを!?」
沢木「…俺の知っていることは、全て君に話したはずだ」
翔一「嘘だ!
まだ何か隠してるんじゃないですか?
…姉さんは『ホウジョー』になった…そして、真魚ちゃんのお父さんを…
…風谷伸幸さんを…」
沢木「風谷……誰のことだ?」
翔一「とぼけないでください! じゃあこれは何なんですか!!」
真魚から借りた写真を沢木に突きつける翔一。
風谷伸幸と雪菜の傍らに写っている沢木。
沢木「……」
翔一「『大学の先生の所で姉さんと知り合った』って、あれは風谷さんのことだったんだ。
あなたと風谷さんは姉さんの超能力を研究していた。
…でも、姉さんは『ホウジョー』になって…風谷さんの命を奪ったんだ」
沢木「違う!!!
雪菜が…君の姉さんが人を殺すはずがない!!
風谷先生は…死んでは…死んではいないんだ! 本当は!」
翔一「嘘だ…。
死んだ人間が本当は死んでないなんて、どんなトリックを使ったっていうんです?
あなたにも超能力があるっていうんですか!?
もしそうなら証拠を見せてください!!!」
沢木「落ち着け!!!
…信じるんだ俺を…信じてくれ!!!」
翔一「……もう、いいです…」
沢木の手を振り払い、悲しげな様子で部屋を出ていく翔一。
警視庁。
ショックから立ち直りきれない北條。
北條「すると犯人は、単なる超能力者ではなく『ホウジョー』の持ち主でしたか…。
そうではないかと恐れていたのですが」
真魚「…どういうことですか?」
北條「恐らく風谷氏は、ある者の意思に操られて殺害された。
(木野(司)を思い浮かべながら)…『ホウジョー』が暴走した人は、その幽鬼体に身体を支配され、生物・無生物を含めたあらゆるものを幽鬼体自身の意思の力で
自由に操ることができるようになる。
その力が、風谷氏の命を奪ったのです」
真魚「…」
北條「これが、どういうことか分かりますか!?
あらゆる偏見を排除し、ただ事実を事実として直視してみると…
『ホウジョー』は必ずしも、我々の味方ではないということですよ!!
…人間にとって、暴走した『ホウジョー』は、アンノウン以上の驚異になるかもしれません」
そのとき、館内放送が鳴る。
『警視庁より各局。アンノウン出現。アンノウン出現』
北條「!! (真魚に)失礼します!」
警視庁を飛び出し、司から受け継いだヒネクレイダーを駆って現場へ向かう北條!
…が、以前『ヤサグレイダー』にキリキリ舞いさせられた記憶が脳裏によみがえる。
北條「(蒼白い顔で)き…気分が…」
美杉邸。
居間で落ち込んでいる翔一。
そこへ帰ってくる美杉教授。
美杉「ただいま!
…どうしたんだ翔一君?暗い顔して!?」
翔一「…先生…俺、やっぱりここにはいられません。
…先生も知ってますよね、真魚ちゃんのお父さんのこと」
美杉「……(真面目な表情でうなずく)」
翔一「…実は…俺の姉さんが犯人だったかもしれないんです」
美杉「……」
翔一「だから、もうここにはいられません。
…俺、昔のことなんか思い出さなければよかった!!
まさかこんなことになるなんて……。
…ずっと、ずっと記憶喪失のままでいればよかった…」
美杉「……翔一君の、お姉さんの名前は…?」
翔一「…はい。沢木…雪菜っていいました」
美杉「沢木…雪菜…」
翔一「…知ってるんですか先生?」
美杉「……」
翔一「…先生?」
美杉「…確かに、翔一君の言う通りだ。
人の心には、認めたくないイヤな部分、忘れてしまいたい醜い部分というものがある。
でもそれは無理な話だ。
忘れようとすればするほど、そういう部分は、何度も何度もよみがえってくる。
………彼女が…翔一君のお姉さんだったとは…」
翔一「どういうことです!? 何を知ってるんですか先生!?」
美杉「…翔一君…。
ここにいられないのは…真魚のそばにいられないのは…私の方だ!」
翔一「先生が? …何でそんな…」
美杉「真魚の父親を…伸幸兄さんをあんな目に合わせたのは…この私なんだ!!」
翔一「何バカなこと言ってるんです!?
先生にそんなことできるはずないじゃないですか! ふざけないでください!!」
美杉「いや、私は…!!」
突然、翔一の脳裏に、ギルスに襲いかかる2体のアンノウンのビジョンが浮かぶ!
部屋を飛び出していく翔一。
美杉「翔一君!!」
2体のアンノウンと戦うギルスの元に現れる梵字こぞう。
ゆっくりと右手をかざす梵字こぞう。
右手の梵字が光を放つ。
ギルスを狙って、右手の梵字からエネルギーを発射する梵字こぞう!
ギルスの胸を貫くエネルギー!!
涼「ぐあっ!!」
変身が解け、元の姿に戻る涼。
ギルスの姿を保っていた幽鬼体が涼と分離し、形を変えていく。
白梵字こぞう(赤ん坊)の姿に変わる幽鬼体。
そのまま梵字こぞうの体内にヨチヨチと飛び込む白梵字こぞう(赤ん坊)。
そこへ(顔面蒼白で)ヨタヨタとやってくる北條。
北條「(涼に)そこの人、大丈夫ですか!?…うっぷ」
梵字こぞう「……」
北條「(梵字こぞうを見て)あの人は…?」
梵字こぞう「(胸を押さえて苦しみながら)…もらいますよ。
君の、『ホウジョー』の心を」
涼「(北條に)逃げ…逃げろ!!逃げるんだ!!」
北條「(涼の顔を見て)……あ!?
あなたは以前この私を殴った…」
涼「!! あの時の刑事か!?」
話し込んでいる北條に襲いかかるウルクス。
北條「ぐ…『変心』!!!」
ウルクスを振り切り、バイクで走り去る北條。
数刻後。
地平線の彼方から、夕陽を浴びて歩いてくるバーニングV-1!!
ウルクスの目の前で、名乗りポーズを決めようとする北條。
北條「仮面ホウジョー…V…」
ガンッ!!!
名乗りきらないうちに、ウルクスの一撃を浴びる北條。
北條「…ま、待ちなさい!!
名乗る前に襲いかかるなんて、ルール違反ですよ!」
思いっきり腕を振り、パンチを繰り出すバーニングV-1!
摩擦熱で右腕のパーツが炎を上げる!
V-1のパンチを喰らったウルクスに燃え移る炎!!
あっという間に全身の羽根に引火し、爆発するウルクス!!
梵字こぞうと対峙するバーニングV-1。
ゆっくりと右手をかざす梵字こぞう。
右手の梵字が光を放つ。
突然、全身を炎に包まれるV-1!!
北條「!!」
(つづく)
【次回予告】(ちゃらっちゃらっ♪)
沢木「雪菜は無関係だ!雪菜はただの被害者だ!」
真魚「近寄らないで!」
氷川「取り込んでやる…!」
涼 「よせ!!」
北條「『ホウジョー』の心など、この私には必要ありません!」
『目覚めろ! その魂!!』
※作者注:全編これ伏線の固まりといった今回の話。
その中でも最大の伏線は、なんと言ってもRCヒネクレイダーのCMでしょう(^_^)