週刊北條『仮面ホウジョーV-1』第42話
(提供のナレーションは暗闇葬魔さんのアイデアです編)(※)
焼肉パワーで強力になった『水のホウジョー』と戦う、アギト、ギルス、G3-X、V-2のホウジョー戦隊。
キックの体勢で飛び込んでくるV-2!
必殺キックを『水のホウジョー』に喰らわせる!
が、命中の直前でV-2の足を割り箸でつかみ取ってしまう『水のホウジョー』!
つかんだV-2を、アギトに向かって放る『水のホウジョー』!
焼肉の臭いのついたV-2はアギトに向かって飛んでいき、キックが頭を直撃!
翔一「うわっ!」
吹き飛ばされ、変身が解ける翔一。
気絶した翔一の脳裏に、失われていた記憶のビジョンがよみがえってくる。
海岸を走り、港に停泊しているフェリーへと向かう翔一。
その船体には「ムカつき号」の文字が…!
G3-XとV-2を叩きのめし、ギルスの首をつかんで持ち上げる『水のホウ
ジョー』。
涼「ぐ……」
そこへ駆けつける北條のパトカー。
北條「待ちなさい!」
水のホウジョー「…」
パトカーから降り、『水のホウジョー』に向かってポーズを取る北條!
氷川「北條さん!」
木野(司)「北條!」
北條「…『変心』!!!」
【オープニング『仮面ホウジョーFIGHT! 〜24.7version』】
(元歌『仮面ライダーAGITO 〜24.7version』)
ライダーには 及ばない 僕らには ふさわしい役があるだろう
まだ、届かない理想と現実 それでも イヤに目立つ
セリフの ファン ゼロ! 仮面ホウジョー FIGHT!
くどくしゃべる 理由がある
ムカつい て ファン ゼロ! 仮面ホウジョー FIGHT!
悪気(わるぎ)ない ヤジと…説・教!
ナレーション「仮面ホウジョーV-1は、楽しい記事を作る総合サイト、九拾八式工房の提供でお送りします」
第42話「ムカつき号」
ギルスを持ち上げたまま、北條に向かっていこうとする『水のホウジョー』。
立ちふさがるG3-XとV-2。
氷川「(振り向いて)北條さん!津上さんを病院へ!」
北條「わかりました!」
気絶した翔一を乗せ、走り去る北條のパトカー。
…北條の脳裏に、先ほどの警視庁での出来事が浮かぶ。
…『水のホウジョー』が翔一たちに襲いかかる数時間前…。
警視庁。
北條の元を訪れる真魚。
北條「…あの手紙を?」
真魚「はい。もう一度見せて欲しいんです。お願いします」
北條「それは…構いませんが」
雪菜の手紙を差し出す北條。
手紙を手にする真魚の脳裏に、白梵字こぞう(幼児)と黒梵字こぞう(同じく幼児)のビジョンが浮かぶ。
真魚「!」
手紙を取り落とす真魚。
北條「…真魚さん。
あなたは以前、超能力を使って私をさんざんボコボコに…
い、いや、襲いかかってきたアンノウンの集団を追い払ったことがありましたね。
それに、私を閉じこめた例の男(沢木)の家で、特殊能力を使って私の性格を変えようとしたのもあなただ。
もしかしたらあなたは、『ホウジョー』の持ち主なのではありませんか?」
真魚「…」
北條「私に協力してください。
あなたも『ホウジョー』のメンバーとして歓迎します。
それに、あなたも当然ご存じでしょうが、津上さんが『ホウジョー』の力でアギトになるということも、私は知っているんです」
真魚「…そうだったんですか?」
北條「あなたには、普通の人間には見えないものが見える。違いますか」
真魚「…(うなづく)」
気絶している翔一の脳裏に浮かぶ、かつての記憶。
雪菜の失踪後、自宅の居間を掃除している翔一が、本棚の奥から雪菜の手紙を見つける。
翔一「…姉さんの手紙?」
手紙の住所は香川県になっている。
出港直前のムカつき号に急ぐ翔一。
アナウンス「…出航の最終案内をいたします。
13時ちょうど発の、ムカつき号高松行きは、まもなく出航いたします」
ギリギリでムカつき号に飛び込む翔一。
翔一「ハァ、ハァ、ハァ…はぁ〜何とか間に合った…」
出航するムカつき号。
甲板を歩く翔一。
途中、真島と肩がぶつかる。
翔一「あ、すいません」
真島「てめぇ! どこに目ぇつけて歩いてんだ。あ?」
翔一「(胸ぐらをつかまれながら)あ、いや、だから謝ってるじゃないですか、すいませんて」
真島「うるせぇ! フラフラ歩き回ってんじゃねぇよ!」
その様子を見て近づいてくる葦原和雄(涼の父)。
葦原「これこれやめないか少年! せっかくの船旅が台無しじゃないか!」
真島の髪の毛を引っ張る葦原。
真島「い、痛てててて、痛て!」
葦原「(真島を引っ張っていき)ほら! 美しい景色を見て、頭を冷やせ!」
葦原の手を振り払い、仏頂面で歩き去る真島。
葦原「ハッハハハハ…」
警視庁の北條と真魚(『水のホウジョー』襲撃の数時間前)。
北條「…教えてください。何が見えるのか」
手紙に触れる真魚の脳裏に浮かぶビジョン。
不機嫌な表情で、手紙を書き殴っていく雪菜。
真魚「女の人が…見えます。
これを…書いた人です。
自分の意志で書いてるんじゃありません。
何かの…力で…書かされているような感じがします」
目を閉じたまま、猛烈なスピードで文章を書き殴る雪菜。
その右手にダブる幽鬼体…。
翔一の記憶。
ムカつき号の船内で葦原と語り合う翔一。
翔一「葦原さん…ですか。
ありがとうございました。なんか助けてもらっちゃって」
葦原「な〜に、ああいう連中の扱いは慣れてる。
うちの息子に比べれば、まだマシだ」
翔一「やんちゃなんですか息子さん?」
葦原「まあ、昔の話だがねえ。
水泳を始めてから、少しはまともになったようだが」
翔一「はははは」
そこに現れる、三浦智子と篠原佐恵子。
佐恵子「すいませ〜ん、写真撮ってもらえますか?」
翔一「あ、はい、いいですよ」
甲板でポーズを取る。
翔一「(カメラを構えながら)はい笑ってくださ〜い。
はいチーズ…ととと…あれ…ピン…トがなかなか…合わないなあ…」
翔一がモタついている間に、横からしゃしゃり出てきて佐恵子と智子の写真を撮る相良。
翔一「(相良に)あ、あのちょっと、ちょっとちょっとちょっと、ちょっと、ちょっ」
相良「(佐恵子と智子に)後で住所教えてくれる?写真送るから。
こう見えてもねえ、昔カメラマン志望だったんだ。いいの撮れてると思うよ」
佐恵子「ホントですかぁ〜?すご〜い!ねえ智子!」
智子「うん!」
その様子を眺めている真澄と橘純。
真澄「ねえ、見なさいよ、純!
楽しそうな人たち! 清々しいったらないわね!」
純「…そぅお?」
警視庁の北條と真魚(『水のホウジョー』襲撃の数時間前)。
北條「…それで?手紙の内容は?」
真魚のビジョン。
手をかざし合う白梵字こぞう(幼児)と黒梵字こぞう(同じく幼児)。
お互いは戦いながら成長し、青年の梵字こぞうに姿を変える。
真魚「二つの心が…戦っています…。
とても強い心……
光と…闇の心…
光は…闇を憎み…闇は…光を憎んでいます…」
北條「その戦いは、いつどこで起こったんです?」
真魚「ずっと…ずっと…昔のことです…
私たちが生きている…この世界ではないと思います…」
ギルス、G3-X、V-2対『水のホウジョー』の戦い。
涼「ウアアアァアァアァァア!!」
『水のホウジョー』を振りほどき、空の彼方に向かって雄叫びを上げるギルス!
すると、前回涼の体から抜け去った『ホウジョー』(39話Bパート参照)が、どこからともなく飛んで来て、ギルスと一体化する!
『ホウジョー』の力を受け、エクシードギルスへと姿を変える涼!
翔一の記憶。
船内で話す、翔一、相良、佐恵子、智子。
翔一「相良さんは、やっぱりお仕事ですか?」
相良「いや。女房の代わり、かな」
佐恵子「どういう意味ですか?」
相良「うちのは体が弱くて、思うように旅行も出来なくってね。
女房が行きたいところに俺が行って、代わりに写真を撮って来てる。
ま、自分で言うのも何だけど、愛妻家なんで」
翔一「いい話じゃないですか!」
佐恵子「本当。いつか二人で一緒に行けるといいですね」
智子「でもあれじゃない?
佐恵子が会社を辞めたら、私たち二人の旅行はこれが最後になるかもしれないわね」
相良「え、辞めるの会社?」
智子「あ、まだ決めたわけじゃないんですけど。
実は、ちょっと友達に『一緒にお店をやらないか』って誘われてるんです」
翔一「どんなお店ですか?」
佐恵子「ちょっとした輸入雑貨のお店なんですけど」
智子「よした方がいいって!
脱サラなんて上手くいくはずないんだから!」
佐恵子「…うん。かも…しれないけど…」
葦原「(4人の話を聞いて)あ〜そうだ。いいものがある。
あ、すいません。ちょっとバッグを」
翔一「はい」
葦原「え〜と…(バッグからミカンを取り出して)良かったらどうです?」
智子「(笑顔で)いただきます」
みんなにミカンを配る葦原のバッグから、ミカンが1個転げ落ちる。
それを拾う真澄。
翔一「(ミカンを渡されて)あ、すいません」
真澄「いえ」
葦原「(真澄と純に)良かったらどうです? こっちで一緒に?」
純「何よイヤねえ!」
真澄「ありがとうございます! お言葉に甘えちゃいます!」
純「ちょっと! 真澄!」
船室の窓の外で、潮風に吹かれて物思いにふけっている亜紀。
警視庁の北條と真魚(『水のホウジョー』襲撃の数時間前)。
真魚のビジョン。
闇の中で戦う、白梵字こぞうと黒梵字こぞう。
梵字の力を使い、白梵字こぞうを倒す黒梵字こぞう。
白梵字こぞう「…うおおおおおおお!」
白梵字こぞうの身体から、白い光が遙か天空に向かって伸びていく。
黒梵字こぞう「…貴様ァ! 何をしたァー!!!」
白梵字こぞう「…もう遅い…
お前の…子供である…人間たちに…私の心を分け与えた…」
無数に分裂し、流星雨のように空を流れていく白ホウジョーの光。
白梵字こぞう「いつか…はるか未来…人間たちの中に…私の心が覚醒する…
そのとき…人は…お前のものではなくなるだろう…」
黒梵字こぞう「…うわああああああああああああああああ!!!」
消え去る黒梵字こぞう。
倒れる白梵字こぞう。
白梵字こぞうの目に映る、白ホウジョーの光。
(CM)
船に酔った真島が、ムカつき号の甲板をヨロヨロ歩いている。
そこに現れる木野(司)。
木野(司)「大丈夫か?」
真島「何だよお前? ほっといてくれよ!」
木野(司)「船になんか乗っていないと思いなさい。ここは陸の上だ」
真島「…」
木野(司)の持っている、犯罪心理学その他様々な心理学の本を見る真島。
真島「あんた…カウンセラーかなんかか?」
木野(司)「…まあ、道楽でな」
船内を歩いている亜紀。
階段の踊り場に倒れている白梵字こぞうを発見する。
亜紀「…!」
亜紀の悲鳴が船内に響く…!
白梵字こぞうを取り囲む一同。
手袋をはめ、慣れた手付きで現場検証を行う木野(司)。
木野(司)「…死んでいます。
見たところ、どこにも外傷はないようだが…。
(一同に)誰か、知り合いの方は?」
心当たりのない一同。
乗船名簿を持った船長がやって来る。
船長「…妙ですなあ」
葦原「どうしました?」
船長「乗船名簿と人数が一致しないんですよ…。
この人は、どこにも記載されていないんです」
翔一「…」
突然、翔一の頭に白梵字こぞうの声が聞こえてくる。
白梵字こぞう「私は、君を助けるためにここに来ました」
翔一「……」
智子「…こっそり船に乗り込んだんじゃないですか?
それで殺人事件に巻き込まれた…」
真澄「…それって、犯人はこの中にいるってことですか!?」
純「冗談じゃないわ! 殺人犯なんかと一緒にいられるもんですか!
今すぐ降ろしてよ!」
真島「こういうのって大体第一発見者が怪しいんじゃないの?」
亜紀「そ、そんな! 違います!」
一同のうちの何人かが、ギャーギャー言い争いを始める。
飛び交うヤジ、悪態、イヤミの数々。
翔一「やめてくださいよ!
…そんなわけないじゃないですか」
真島「何故そんなことが言えんだよ?」
翔一「(亜紀を見て)だって…そんな人に見えませんもん」
亜紀「……」
船内で話す一同。
亜紀「ありがとう。私のことをかばってくれて」
翔一「あ、いいえ、別に大したことじゃありませんから。
…でも驚きましたねえ。まさか人が死ぬなんて」
亜紀「ええ…まだあんなに若いのに…」
木野(司)「(気持ち悪そうな真島に)今度は船酔いじゃなさそうだな。
死体を見たショックか」
真島「ああそうだよ!
どうせ俺は、警官なんかになれっこないんだ!
あんたにわかるか?家が代々警官だからって、俺に妙な期待かけやがって!
死にたいのはこっちの方だよ!」
バキッ!!
真島を、震える右手で殴る木野(司)!
一同「!」
木野(司)「そんなことは言わないことだ! さっきの青年を見ただろう!
…死んだら終わりだ!!」
木野(司)の言葉に耳を傾ける一同。
木野(司)「…私は仕事柄、人の死に立ち会うことが多い。
でもほとんどの人が、死にたくないのに死んでいくんです。
人は…後悔しないように生きるべきだ。現実を直視して…」
一同「……」
木野(司)「(真島に)自分の性格を悪くするのは他人じゃない。
本当は、自分自身なんだよ」
真島「…………」
甲板で潮風に吹かれている翔一と亜紀。
亜紀「どうしたの? 何か気になることでもあるの?」
翔一「いえ、別に」
亜紀「でも、さっきの話、本当よね。
『自分の性格を悪くするのは自分自身だ』って。
…私ね、実家に帰るところなんだ。ずっと東京で一人暮らしして、看護婦を目指してたんだけど、試験に落ちちゃって…。
親が『グレてないで帰ってこい』って。
…でも、もう一度一からやってみようかな」
翔一「いいんじゃないですか。人生やっぱチャレンジですよ」
そこへやってくる木野(司)。
木野(司)「すいませんでした。さっきは偉そうなこと言ってしまって」
翔一「とんでもない。いい話でしたよ。
俺、ちょっと考えちゃって」
船内の佐恵子と智子。
智子「…そう。じゃやっぱり辞めるんだ、会社」
佐恵子「うん。…お店持つの、昔からの夢だったし。…ごめんね」
智子「(微笑んで)…」
翔一「…実は、俺の姉さんは消えちゃったんです。
警察は家出だって言ってましたけど…俺は信じてなくて。
きっと姉さん、本当は消えたくなかったんだろうなって。
……(木野(司)に)そうだ、ちょっと見てもらいたいものがあるんですけど、いいですか?」
木野(司)「なんでしょう?」
翔一「(手紙を封筒から取り出し)姉さんが書いたものなんですけど、
カウンセラーの心得があるなら、字の書き方から精神状態を分析するやり方とか、色々ご存じですよね」
木野(司)「(手紙を受け取り)…こんな書き殴り方は、分析不能ですが…」
翔一「……」
その時、急に癇癪を起こしたように激しく揺れるムカつき号!
相良「なんだ!?」
木野(司)「戻りましょう!」
雪菜の手紙をとりあえずポケットに入れ、翔一・亜紀と共に船内に入る木野(司)。
周囲を闇に包まれるムカつき号。
コントロール不能に陥る操舵室。
船長「こ、これは!?」
電気が消え、真っ暗になる船内。
と、その一角に光が灯り、死んだはずの白梵字こぞうが現れる。
佐恵子&智子「キャアアッ!!」
翔一「……」
白梵字こぞう「…もうすぐ…君の心を狙う者がやって来ます。
その前に…私の最後の力で…あなたの中の…私の心を覚醒させます」
激しい光を放つ白梵字こぞう!
その光を浴びる翔一!
翔一の周囲にいた人々も、その光の余波を受ける!
ムカつき号の中から、はるか天空へと伸びていく光の束!
光と共に消え去る白梵字こぞう。
それと入れ替わりに現れる『水のホウジョー』!
一同「うわ!!」
真澄「何よ!? 何なのよこれ!?」
水のホウジョー「……」
翔一を見つけ、船外に吹き飛ばす『水のホウジョー』。
翔一「うわ!」
水のホウジョー「…人でないものは滅ばなければなりません」
叩きのめされる翔一!
その様子を船内の窓から恐る恐る眺めている一同。
とどめを刺そうと、近づいてくる『水のホウジョー』。
…そのとき、翔一の腹部に光が宿る!
翔一「…!?」
翔一の背後に浮かぶ、白いホウジョー幽鬼体!
その幽鬼体が光を放ちながら翔一の身体と一体化していき、アギトへと姿を変える…!
一同「……!!」
『水のホウジョー』に立ち向かうアギト!
水のホウジョー「(反撃を喰らい)ぐ…これならどうです!」
『水のホウジョー』の全精力を込めた凄まじい水流攻撃を喰らい、海に叩き落とされるアギト……!!
北條のパトカーの中で、気絶から目覚める翔一。
翔一「そうだ…。
俺は…ムカつき号の中で…あいつに…」
北條「気がつきましたか」
翔一「…北條さん!降ろしてください!」
北條「しかし…」
翔一「俺、戻ります。あそこへ。…戻らなきゃいけないんだ!」
北條「…わかりました。
私もすぐに駆けつけます!頑張ってください!」
翔一「はい!」
翔一を降ろし、猛スピードで警視庁に向かう北條。
必死に走りながら現場へ戻る翔一。
ギルススティンガーで『水のホウジョー』をがんじがらめにしようとするエクシードギルス!
が、『水のホウジョー』は両手に持った割り箸でスティンガーをつかみ、焼網で焼き始める!
涼「ウアアァアァ!!」
肉の焼ける臭いに耐えきれず、涼の身体から抜け出る『ホウジョー』。
ギルスに戻ってしまう涼。
ムカつき号の回想。
一同の前に現れる『水のホウジョー』。
水のホウジョー「…あなたたちもまた、人間の心身を変える悪い光を浴びました。
あの男と同様に、やがて人ではなくなるでしょう。
だが、それまでは人として生活できるでしょう。
覚醒の前兆が訪れるまでは……。
…ただし、このことは誰にも言ってはなりません。決して。
忘れないでください。あなたたちの心と体のどちらかは確実に変化する。
あなたたちは豹変するのです!」
衝撃を受ける一同!
ある者は泣き叫び、ある者は驚愕し、またある者は絶望する。
震える右手で、妹・さおりと花村の写真を取り出す木野(司)…。
アギトとの戦いでエネルギーを使い果たし、消え去る『水のホウジョー』。
真澄「……」
泣き叫んでいた真澄が、みるみる意地の悪い表情に変わっていく…。
さらに、周囲の何人かの表情がドス黒く変わっていく。
性格が悪く豹変した人々が、お互いに激しい言い争いを始める。
ムカつき号の船内中に響き渡る、ヤジ・悪態・イヤミの数々…!!
夕暮れ。
完全に叩きのめされたギルス、G3-X、V-2に近づいていく『水のホウジョー』。
…そのとき!
???「待ちなさい!!」
振り返る『水のホウジョー』。
『水のホウジョー』に向かって立つバーニングV-1!!
その背後から姿を現す翔一!
北條「誰も…」
翔一「誰も人の心を奪うことはできない!」
ポーズを取る翔一。
翔一「変身!!」
翔一の幽鬼体が翔一の身体と一体化し、アギトバーニングフォームへと姿を変える!
『水のホウジョー』に向かって、激しく炎を吹き上げながら走るダブルバーニング!!
(つづく)
【次回予告】(ちゃらっちゃらっ♪)
涼「所詮純粋な人間の力ではどうにもできない」
翔一「はっはっはっはっは!」
梵字こぞう「もらいましたよ。『ホウジョー』の力。
人間の心の中の『ホウジョー』は、悪夢なのです」
『目覚めろ!その魂!!』
ナレーション「『悪行戦隊 ワルホウジョー』!」
北條「皆さん!キャリア組オルグはいい人です!
私は彼と一緒に、人のキャリアへの昇進の道を築きます!」
ナレーション「毎週日曜、朝7時30分放映中!」
ナレーション「『仮面ホウジョーV-1』は、楽しい記事を載せる趣味の総合サイト、九拾八式工房の提供でお送りしました」
「ご意見・ご感想をお待ちしています。
九拾八式工房・赤城山掲示板『アギトツリー』内
作者メールアドレス:sudo@ginzado.ne.jp
このドラマはパロディです」
小沢「『G3-X・ピンク』、このあとすぐ!!」
※作者注:提供画面のナレーションは、以前からパロディでやりたいと思っていたのですが、元ネタの「バンダイ」をどう変えたら良いか思いつかず、ずっと保留していました。
が、掲示板上で暗闇葬魔さんから「バンダイ」を「九拾八式工房」に変えた文章を提案していただき、「この手があったか!」と狂喜乱舞。
それを参考にしてナレーションが完成し、仮面ホウジョーV-1のパロディ番組としての体裁はほぼ完全なものとなりました。
暗闇葬魔さん、どうもありがとうございました。