週刊北條『仮面ホウジョーV-1』第37話
(師弟対決って結構燃えるなあ編)

 猛スピードで疾走する北條の車&V-2のバイクと、道路ですれ違う涼。

 涼「…!?」

 ただならぬ気配を感じ、Uターンして2台を追いかける涼のバイク。


 埠頭までやってきた2台。
 V-2のバイクがダッシュして横付けになり、北條の車を蹴り飛ばす。

 北條&真島「うわっ!」

 埠頭の倉庫に突っ込んで停車する北條の車。
 車を降り、倉庫の中に逃げ込む北條&真島。
 が、行き止まりに追い詰められる。
 バイクを降りて、ゆっくり二人に向かって歩いてくるV-2。

 北條「司さん! 何のつもりですか!」
 木野(司)「…今の俺は司龍二じゃない。
  俺の今の名は木野薫…そして最悪の『ホウジョー』となる者!」
 北條「…悪い冗談、というわけではなさそうですね…」
 真島「木野さん! どうしちゃったんだよ! 木野さん!」

 歩いてくるV-2…!


【オープニング『仮面ホウジョーFIGHT! 〜24.7Version』】
(でぃでんどんどどん♪)


 第37話「暗闇の戦士」

 北條「あなたは、自分と同じ性格の人間を救うために戦うのではなかったのですか!?」
 木野(司)「その通り。
  だが、『ホウジョー』は俺一人でいい。
  俺は俺の手で人の心を救う。(震える右手を上げ)俺のこの手で…。
  俺以外の全ての人間から『ホウジョー』を消し去るために…。
  お前は邪魔だ!」
 北條「………」

 歩いてくるV-2。

 北條「司さん…
  あなたには色々と教わりました。
  例えば、あらゆる偏見を排除し、ただ事実を事実として直視する…
  でも…それを実践するのがこれほどつらいことだとは…
  そう思ったのは…これで二度目です」

 立ち止まるV-2。

 北條「私は『ホウジョー』を持つ人間を守りたいと思っています。
  もちろん、あなたも含めて。
  だがあなたにとって、自分以外の『ホウジョー』が不要だというのなら…
  私は司さん、いや、木野薫であるあなたと戦います!

 無言で北條を見つめるV-2。

 北條「(真島に目配せして)逃げなさい!」
 真島「き…木野さん…」

 北條に襲いかかろうとするV-2!
 と、そこへバイクに乗った涼が割り込んでくる!

 木野(司)「!」

 涼「一体何の騒ぎだ!?」
 北條「(涼を見て)あなたは…?」

 涼がヘルメット&ゴーグル姿なので、誰だか分からない北條。


 小沢からの緊急連絡を受け、覆面パトカーで現場へ到着する氷川。

 北條&涼がV-2システムと対峙している。

 V-2のヘルメットの口の部分が開き、木野(司)のむき出しの唇が現れる。
 口の中でなにやらブツブツ悪態をつぶやきながら、気合いを高めるV-2!
 その身体にダブる幽鬼体。

 氷川「(幽鬼体を見つめながら)…『ホウジョー』…!」
 幽鬼体が次第に姿を変えていき、地面に『V』の紋章を描く!
 幽鬼体のエネルギーを足に込め、北條を狙って必殺キックを放とうとするV-2!

 北條「あぶない!」

 涼の前に立ちはだかる北條。

 涼「なに!?」

 その北條めがけてジャンプするV-2!

 ドガッ!!

 二人まとめてキックを喰らい、吹き飛ばされる北條&涼(北條がわざわざ前に立ちはだかったために、喰らわなくていいキックを喰らう羽目になった涼)。
 起き上がる北條。
 何故かダメージは全くない。
 対して涼の方は、体内に入り込んだ『ホウジョー』が心を侵食し、良心と悪心が葛藤を起こして激しく苦しんでいる。

 涼「ぐ…あぁ…うぐぅ…」

 北條がノーダメージであることを不思議がるV-2。

 木野(司)「…そうか!
  もともと『ホウジョー』なヤツに『ホウジョー』のエネルギーを叩き込んでも効き目はないということか…!?」

 V-2を見つめて近づいてくる北條。
 なにやら様子がおかしい。
 ノーダメージどころか、逆にパワーが増したような感じで、イヤミエネルギーを全身からオーラのようにあふれさせている。

 木野(司)「い、いや、むしろ『ホウジョー』のエネルギーを吸収して、さらにイヤミな性格に…!」

 自分の計算違いで北條をさらに強力にしてしまい、思わず身震いするV-2。

 北條「(背後に目を向け)…真島さん。そこの人を私の車に」
 真島「(北條のイヤミな迫力に気圧されながら)わ、わかったよ!」

 涼を北條の車に引っ張っていく真島。

 北條「…木野さん。あなたの戦闘センスのなさにはつくづくあきれましたよ。
  せっかくのV-2システムも、あなたが着ていてはブタに真珠だ。
  開発者の高村教授が研究室で泣いていますよ。
  だいたいあなたときたら…」

 V-2に向かって、悪態の限りを言いたい放題言いまくる北條!
 V-2の全身の装甲が、あまりのイヤミに悲鳴を上げ、バラバラに砕け散る!

 木野(司)「…!!(恐怖)

 木野(司)を睨みつけながら、ポーズを取る北條!
 イヤミオーラが炎のように激しく吹き上がる!

 北條「…『変心』!!!」

 真島と涼が乗ったのを確認し、車に乗り込む北條。
 警視庁に向かって猛スピードで走り去る。

 北條が変心して戻ってこないうちに、急いで逃げようとする木野(司)。

 氷川「(木野(司)の素顔を見て)…あれは…
  司さん!?」
 木野(司)の元へ駆け寄る氷川。

 氷川「待って! 待ってください!
  あなたは…司元監査官!?」
 木野(司)「(焦って)な、何のことでしょう。
  人違いでは!?」
 氷川「し、しかしその顔は…」

 慌ててサングラスをかける木野(司)。

 氷川「(サングラスをかけた顔を見て)…あ、別人でしたか。
  これは失礼しました」

 サングラスをかけただけで別人になりすまそうとする司と、それにまんまと騙されてしまう氷川。
 氷川「(改めてサングラスをかけた司を見て気づき)あ、あなたは…
  たしかムカつき号の…」


 (北條の追撃を逃れるため)場所を変え、波止場で話し合う木野(司)と氷川。
 氷川「…木野薫さん、ですよね。
  ムカつき号で、一度お会いしたことがある」
 木野(司)「私が今、ここでこうしていられるのも、あなたのおかげだ」
 氷川「…それは僕のセリフですよ。
  でも、何故あなたは『ホウジョー』になったんですか?」
 木野(司)「私にも詳しいことはわかりません。
  ただ、この世に神の意思というものがあるならば、私はそれによって『ホウジョー』になった」
 氷川「神の意思?」
 木野(司)「そして、神の意思があるならば、邪悪なるものの意思も存在する」
 氷川「……」

 木野(司)の携帯が鳴る。

 木野(司)「はい。
  …わかりました。すぐにうかがいます」

 携帯を切る木野(司)。

 木野(司)「緊急のカウンセリングが入りました。行かなければなりません」
 氷川「カウンセリング? …カウンセラーなんですか?」
 木野(司)「ええ。人の心を脅かすのは、アンノウンだけではありませんよ。
  心の病と戦うのも、私の使命なんです」

 バイクにまたがる木野(司)。

 氷川「お会いできてよかった。
  『ホウジョー』の持ち主はどんな人だろうとずっと思っていましたが、想像通りの、いや、想像以上の人だった。
  行きましょう。病院まで僕に先導させてください」

 パトカーに乗り、木野(司)を先導する氷川。
 バイクで付いて行く木野(司)。


 病院。
 病室のベッドの上で涼が苦しんでいる。
 胸にはドス黒い『』のアザが。


 警視庁。

 警察幹部会に作戦企画書を提出する北條。

 幹部左「…『ホウジョー保護作戦』?」
 北條「ええ。その通りです。
  我々は今まで、『ホウジョー』を謎の存在としたまま、とりあえずアンノウンの亜種として黙認してきました。
  だが、そういった曖昧な態度が、アンノウン関連の事件に対する停滞の一因であることに、疑いは入れません」
 幹部左「確かに、『ホウジョー』を保護することができれば、多くの謎が解明できるだろうが…」
 幹部メガネ「しかし、君は以前アギト捕獲作戦を実行し、失敗している。
  『ホウジョー』はそう簡単に保護できるものではない。我々としてはそのリスクを懸念しているんだ」
 北條「ええ。
  しかし、『ホウジョー』の持ち主が、我々のよく知る人物だったら?」
 幹部メガネ「『ホウジョー』が我々のよく知る人物?
  君は、『ホウジョー』の持ち主が我々の知っている人物であることを確認したのかね?」
 北條「この目で確かに。
  恐らく『ホウジョー』は人間の姿の時には充分に力を発揮できないはずだ。
  そこを狙えば…」

 北條「(…司さん、あなたの身柄はこの私が保護します)」

 誰にも聞こえない声でつぶやく北條。


 Gトレーラー内。
 小沢「…『ホウジョー』が聖人だった!? 本当なの!?」
 氷川「はい。
  …すいません。言おうかどうしようか、迷ったんですが…。
  やはり、小沢さんに隠し事はできません」 
 小沢「会ったの? どんな人だった?」
 氷川「ええ。あれほど高潔で、純粋な人間には、会ったことがありません」
 小沢「ふ〜ん…」
 氷川「…何か?」
 小沢「うさんくさいわね。
  大体、純粋な人間なんて言葉の矛盾よ。人間は不純だからこそ人間と言える。
  もし誰かが純粋に見えるなら、その人物は自分の影の部分を隠そうとしている可能性が高い。
  私が出会った人間の中でも、良くも悪くも純粋と言えるのは、あなたと北條透、二人だけだわ」
 氷川「ちょっと待ってください!
  よりによって僕とあの北條さんが似てるっていうんですか!?
  冗談じゃありません!
  小沢さんは人間観察が偏ってるんじゃありませんか!?
  小沢さんも木野さんに会えば、本当の純粋さというものが分かるはずです!」
 小沢「あなた…最近けっこう悪態つくわね…」
 氷川「は?」
 小沢「ま、いいわ。実際会ってみようじゃない。その、木野なる人物にね」


 美杉邸を訪れる真島。

 真魚「…真島君」
 真島「真魚ちゃん」
 真魚「どうした?何かあった?」
 真島「うん。実は…ちょっと頼みがあってさ」

 真魚「葦原さんが…心のケガ?」
 真島「それがどうもヤバイみたいでさ。真魚ちゃんの力で何とかならないかな」
 真魚「無理だよ。前に北條さんを助けた時に、ああいう力は消えちゃってるし」
 真島「…」
 翔一「(窓から真島を見て)あれ、こんにちは。
  え〜と、確か前に一度会ったよね。真魚ちゃんが家出した時。
  上がってよ。すぐにお茶でも入れるからさ」
 真魚「そんなことより大変なんだって翔一君!葦原さんが…」
 翔一「葦原さんが?」


(CM)


 喫茶店で木野(司)と待ち合わせをしている氷川&小沢。

 小沢「(腕時計を見て)…何よ。来ないじゃない」
 氷川「たしかに、10時にここで会う約束をしたんですが…」
 小沢「どうやら時間にルーズなタイプらしいわね」
 氷川「そんなこと、ないと思います。
  もしかしたら、緊急の用事が入ったのかもしれません。なにしろ忙しい人なので」

 窓の外からその様子を見ながら、携帯をかける木野(司)。
 氷川の携帯が鳴る。

 氷川「はい氷川ですが…木野さん!?
 木野(司)「どういうつもりですか。君と二人で会う約束だったはずですが」
 氷川「それは…すいません。
  でも、小沢さんは私の上司で、信用できる人です」
 木野(司)「そういう問題ではありません。
  私は自分の身を、守らねばならない。
  私が『ホウジョー』だと知れば、警察は私を捕獲しようとするでしょう。
  私は、研究材料になるつもりはありません」
 氷川「それは…」
 木野(司)「あなたは私の信用を取り戻さなければならない。
  そのためにあなたには、葦原涼という人間の居所を探して欲しいのですが」
 氷川「葦原…涼?」
 木野(司)「私と戦っていた人物ですよ。
  彼は『ホウジョー』と同等の力を持ちながら、純粋な意思によって動いている。
  放っておくわけにはいきません」
 小沢「ちょっと貸しなさい。
  (氷川の携帯を取り上げて)近くにいるんでしょ。姿を見せて。
  あなたの身の安全は保証するから」
 木野(司)「自分の身は、自分で守ります」

 小沢「(木野(司)の声を聞き)! あなた、ひょっとして司龍二!?
 木野(司)「!(焦り)」
 小沢「司龍二でしょ! その声には聞き覚えがあるわ!」
 木野(司)「(裏声)ヤ、ヤダナア。ヒトチガイジャアリマセンカ?」
 小沢「なにいきなり声変えてんのよ!
 木野(司)「ワ、ワタシハイロイロトイソガシイノデス。ソレデハサヨーナラ!」

 切れる携帯。


 涼の入院している病院に駆けつける翔一と真魚。
 翔一「葦原さん! 葦原さん! しっかりしてください葦原さん!葦原さん!」
 真魚「どうする、翔一君?」
 翔一「このままじゃマズイんじゃないかな。なんとかしないと…」

 先日アンノウン(ステリオ・デクステラ)に襲われたターゲットの血縁者を車の中から見張っている北條と同僚刑事。
 刑事「現れますかねえ、『ホウジョー』は」
 北條「ええ。アンノウンが現れれば、おそらく『ホウジョー』も…。
  (マイクを取って)各車に連絡。
  目標の人物はバイクに乗り、黒い上着に黒いパンツ、黒手袋に黒い靴を着用。
  発見次第追跡願います」


 全身黒づくめの服装で、バイクで走っている木野(司)。

 電話の声「木野先生ですか?至急カウンセリングをお願いしたいのですが」
 木野(司)「わかりました」


 涼の入院している病院で、患者のカルテを見ながら説明を受けている木野(司)。

 医師「見てください。感情を司る部分が、著しく悪化しています。
  性格が悪くならないのが不思議なくらいです」

 ドアがノックされ、翔一が入ってくる。

 翔一「失礼します。
  あの、どうですか? 葦原さんの具合」
 木野(司)「君は…!」
 翔一「あ、俺のバイクを治してくれた人!
  いや〜奇遇ですね。まさかあなたが先生だったなんて。
  お願いします! 俺のバイクみたいに葦原さんを治してください!」
 木野(司)「葦原…」

 カルテを見ると、氏名欄に「葦原 涼」の名前が。
 ニヤリとする木野(司)。


 夕方。
 突如現れたデクステラが、ターゲットに襲いかかる!
 必死にターゲットを守る刑事たち。
 が、とてもデクステラには歯が立たない。

 そのデクステラの前に、北條が立ちふさがる!
 全身からイヤミオーラをあふれさせながらポーズを取る北條!


 北條「…『変心』!!!」


 車に乗り込む北條。

 北條「(他の刑事に向かって)すみません!
  しばらく持ちこたえていてください!」
 警視庁に向かって車を飛ばす北條。


 数時間後。
 ターゲットを無事逃がし、なんとかデクステラの猛攻をしのいでいる刑事たち。

 そこへ「ガシャン ガシャン」と地平線から響いてくる足音!
 夕暮れで全てのものが真っ赤に染まる中、さらに赤く染まりながら鈍い光を放つバーニングV-1!

 北條「お待たせしました。あとはこの私に任せてください!」

 デクステラと組み合いながら、近くの倉庫に追い込んでいくV-1。
 が、いつの間にか背後からもう一体の同属アンノウン(ステリオ・シニストラ)が襲いかかる!
 2体のアンノウンの連続攻撃を喰らい、倉庫の中へ吹っ飛ばされるV-1!
 さらに続くアンノウンの猛攻!
 何度も吹き飛ばされるV-1。

 倉庫の壁に叩きつけられた衝撃で、V-1の足のアーマーが細長くちぎれ飛ぶ。
 手負いのV-1にとどめを刺さんと、ヤリを持って迫ってくる2体のアンノウン。

 北條「…!」

 足元に落ちた細長いV-1アーマーの破片をとっさに拾い、長刀のように振り回すV-1。
 不意を突かれたデクステラが、倉庫の外へ逃げ出す。
 それを追うV-1。

 外はもう夜になっている。
 デクステラと対峙するV-1。

 北條「…」

 夜空を見上げるV-1。
 真っ黒な空。どこまでもどこまでも真っ黒な空。
 それを見つめているうちに、戦いによって燃え始めたV-1の装甲がひび割れていく。
 砕け散る装甲!

 そして、その中から現れたのは…

 真っ黒なV-1のアンダースーツであった。
 バーニングフォームの炎で顔も真っ黒になり、全身黒一色のダーキングフォームに変わる北條。

 バーニングの炎で真っ黒に焦げたアーマーの破片(ダーキングカリバー)を半分に割り、両手に持ってポーズを決めるダーキングV-1!(辺りは真っ暗闇なので何も見えないが)。

 闇夜のカラス状態の北條を見失い、キョロキョロと辺りを見回すデクステラ。
 その隙を逃さず、ダーキングカリバーを構えて斬りかかる(卑怯な)北條!

 何度も斬り刻まれ、爆発するデクステラ!
 その様子を見て、逃げ出すシニストラ。


 戦いを終えた北條の車に連絡が入る。

 刑事「こちら1号車。
  現在バイクに乗った『ホウジョー』らしき人間が倉庫へ接近中。
  各車追跡願います」

 北條「了解。各車『ホウジョー』を追跡。まだ手は出さないように」
 刑事「倉庫の先は行き止まりです。捕まえたも同然ですよ」

 うなずく北條。

 アンノウンの反応をキャッチし、バイクで北條の元へ向かっている翔一。
 それを追う何台ものパトカー。

 北條のいる倉庫にたどり着く翔一。
 その周りを取り囲むパトカー。
 パトカーに囲まれ、不思議そうにバイクから降りる翔一。

 北條「『ホウジョー』! あなたの身柄を歓迎します!」
 翔一「ん? …誰ですか?」

 翔一には、暗闇の中の黒一色の北條の姿が見えない。
 四方からライトが照らされる。
 光の中に浮かび上がるバイクと、それをはさんで立つ翔一&黒一色の北條。
 北條「(翔一を見て)あなたは…」

 目の前にいるのが木野(司)ではなく翔一であることに驚く北條。
 刑事「さ、署まで来てもらおうか」
 近づいてきて、手錠をガシャッとはめる刑事。

 北條「…ん?」
 手錠をはめられたのは北條。

 北條「な、何ですかこの真似は!?」
 刑事「大丈夫。何も手荒なことをするつもりはない。
  おとなしくするんだ、『ホウジョー』!」
 北條「な、何を勘違いしているのですか!
  私は北條ですよ!!」
 刑事「うんうん、わかってるわかってる。『ホウジョー』だろ?
  手配通り、黒一色の格好だ。
  どっから見ても『ホウジョー』に間違いない」
 北條「だから違いますって!!私は北條なんですってば!!
  ちょっと!ちょっと待ちなさい!!」

 必死の弁解もむなしく、パトカーに引きずられていき、警視庁に運ばれていく北條。

 事態が飲み込めない翔一。

 翔一「あれ?…(近くの刑事に)何かあったんですか?」
 刑事「いや、大したことじゃない。
  もう夜も遅いから早く帰りたまえ」
 翔一「はい。お仕事お疲れ様です」

 刑事に微笑む翔一。


 無人の病室に一人寝ている涼。
 そこに白衣で入ってくる木野(司)。

 木野(司)「『ホウジョー』は俺だけでいい…」


(つづく)


【次回予告】(ちゃらっちゃらっ♪)
 沢木「『ホウジョー』の種は…たったひとつの目的のために!」
 翔一「うわあああーっ!」
 木野(司)「(右腕を押さえて)…何故だ!?」
 翔一「(北條に向かって)実は…俺…」
 木野(司)「(V-2の姿で)…終わりだ」
 涼「(北條に)逃げろ!逃げるんだ!!」
 V-2に向かって突進する北條…!

     『目覚めろ! その魂!!』


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