柏木悠里の徒然ビュー

XII.みみずん&博士『キン肉マン』を語る 第1回←えっ?


 太陽系第三惑星地球。
 その中の狭くて細長い島国、でも一応オランダやリヒテンシュタイン公国より広い日本の上空に移動要塞“ゴールデンニッポニア”が漂っている。
 その“ゴールデンニッポニア”には住人が一人増えていた。

▲ ドクター博士
▲ ハナモゲラミミズ星人
▲ ねこみみずん
ドクター博士(以下博士):「ねこみみずんはハナモゲラミミズ星人とどこの宇宙人のハーフなのかね?」
ネコ耳のハナモゲラミミズ星人(以下ネコ):「ハッピーフラワーキャット星ですみにゃ」

 じ〜ん←博士が感慨にふけっている効果音。


博士:「何だかまともな名前過ぎてかえって新鮮な気がするなあ」
ハナモゲラミミズ星人(以下みみずん):「失礼な。友達のカザミドリウシロムキ星のカタカタ=ヨコムイテル君が聞いたら怒るよ!」
博士:「いや、そう言われても…」
ネコ:「ちなみにこれがハッピーフラワーキャット星人のママンなんですみにゃ」
博士:「…」
ネコ:「ところでこれつまらない物ですみにゃが」
博士:「おお、わざわざ気を遣ってくれてありがとう」


 そこには一所懸命に書いたのであろう、“そつな”の文字が。


博士:「そつな?」
ねこみみずん:「粗品なのですみにゃ」

 博士ががざがさと“そつな”の箱を開けると、中にはどう見積もっても超小型中性子爆弾にしか見えない物が!


博士:「ねこみみずん、これは中性子爆弾型ケーキか何かかね?」←困惑しながら
ネコ:「中性子爆弾ですみにゃ」
博士:「どーして粗品に中性子爆弾を持ってくるんだ!」
みみずん:「博士〜、ねこみみずんは博士が地球征服をしやすい様に考えてくれたんだよ。怒っちゃダメだよ〜」
博士:「ねこみみずん、私は人々に優しい世界征服を目指しておるから、中性子爆弾は使えないのじゃ」
ネコ:「がっかり…」
博士:「うわわ、すまない。でもどっちにしろ夏場は侵略行動はお休みだから使えないのじゃ」
みみずん:「わー、よくそんな去年に書いたネタ覚えてたねー」
博士:「サイト開設2年目にして12本しか書かれていないシロモノじゃからなあ。読み返すのは簡単じゃ」
みみずん:「あっ! 博士が柏木イジメネタをふっている隙にねこみみずんが」
ネコ:「しくしく」
みみずん:「ねこみみずん泣かないで〜。もう! 博士もそんな優しい侵略者になるくらいなら政治家にでもなればいいじゃん」
博士:「政治家はなるもんではない! 使うモンだ!! ←(まるしい・かしわぎのそふ)」
みみずん&ネコ:「「ガーン!!」」


 〜しばらくお待ち下さい〜(可愛らしい小鳥の映像CGが表示されていると思いねぇ)



博士:「ふう〜。みみずんとねこみみずんがとても画像表示できないようなショッキングな状態になってしまうとは思いもよらなかったわい」
みみずん:「だってびっくりしたんだもん。でね、びっくりしついでに…」
博士:「どうしたのかね?」
みみずん:「今回のテーマを何にするんだったか忘れちゃったよ〜」
博士:「ええっ?」
みみずん:「ねこみみずんは覚えてる?」
ネコ:「覚えてるとか覚えてないとか以前に聞いてないのですみにゃ」
博士:「で、でわ仕方がない。このままフェードアウトしよう…」




 ちゃらちゃちゃらちゃらちゃちゃらちゃちゃちゃ♪ ←『8時だよ! 全員集合』大道具を片づけるBGM



みみずん:「あっ!」
博士:「思い出したかね?」
みみずん:「今気が付いたけど、これって博士も忘れているって事だよね!!」
博士:(心の叫び『くっ! ばれたか』)「うむ」
ねこみみずん:「じゃあ全く新しい事をやればいいのではみにゃ?」
博士:「新しいというと…。そうじゃな、“浅草ノリとアロンアルファはどっちがノリか”とかか?」
みみずん:「新しいというより意味不明だよ。それに丸パクリはダメだよぉ」
博士:「うう〜む。それじゃ何かの続きネタはどうだろう。例えば推理小説とか」
みみずん:「あれは『MISSING PARTS the TANTEI stories』の続編が出るまでやりたくないなあ」
ネコ:「他に無いんですみにゃか?」

 〜沈思黙考〜

博士:「そういえばはるか昔に柏木が“マンガの話”を書こうとして挫折しておったな」
ねこみみずん:「挫折ですかみにゃ?」
博士:「そうじゃ、掲示板上でアンケートまでとったのに(レスを下さった皆様ありがとうございました)色々あってツブれてしまったのじゃ」
みみずん:「よ〜し! それでいこう〜♪ じゃあ、ライブラリーにこもるね〜。ねこみみずんも行こう!」
博士:「今は夏じゃから好きなだけこもりなさい…」←侵略宇宙人の引きこもりクセに慣れた博士」


 翌週。地上ではラジオ体操の音楽が高らかに響く頃。


ネコ:「『シャーマンキング』は面白いですみにゃ」
みみずん:「連載が再開された『ヒカルの碁』も捨てがたいなあ」
ネコ:「『犬夜叉』はどうですみにゃ?」
みみずん:「あれはそろそろ長過ぎに感じるようになってきたから」
博士:「?」
みみずん:「アレ? 博士どうして話に入ってこないの?」
博士:「いや〜、最近のマンガはコレクションしとるだけでほとんど読んでいないからついていけんのじゃ」
みみずん:「えっ! 読んでないの!! 前回けっこう新しいマンガのタイトルを言っていたし、所有してるから当然解ると思ってた」
ネコ:「じゃあこの企画もナシにして“ふぇーどあうと”ですかみにゃ」
みみずん:「うわあ、ここまでの長ーい前フリをガマンして読んでくれた人に対する挑戦だね」
博士:「いや、そう言われても…」
ネコ:「あのぅ、博士はどれ位前のマンガなら話が出来るんですみにゃか?」
博士:「そうじゃなぁ。『聖闘士星夜』の十二宮編くらいまでかのう…」
ネコ:「古いんですみにゃね…」
みみずん:「ん〜? そうでも無いんじゃないかな〜。その時期までなら『北斗の拳』とか『CITYHUNTER』とか『魁!! 男塾』とか読んでるでしょ」
博士:「残念ながら『CITY HNTER』と『魁!! 男塾』は最終回まで読んでいないのじゃ」
みみずん:「最終回まで読んでないマンガは語りにくいね。あっ、今まで並べたマンガには全部最近になって続編が出てるんだけど、続編つながりで『キン肉マン』は?」
博士:「おお。あれなら見ておる」
ネコ:「でもMeはあまり『キン肉マン』好きじゃないですみにゃ…」


博士&みみずん:「「なにィ?!」」←車田マンガ調


博士:「ねこみみずん、何がイヤなのか言ってごらん」←にこにこしながら
ネコ:「博士…目、目が笑ってないんですけどみにゃ…」
みみずん:「まあいいから、話してみてよ〜」←にっこりしながら
ネコ:「…みみずんも怖いですみにゃ、ぐすぐす…しくしくしく…」

博士:「おっとっと。まあ泣かないで話してみなさい」←さっきよりマシな顔
ネコ:「くすん。だってまず主人公のキン肉マンがワガママで調子に乗りやすい所がイヤですみにゃ」
博士:「なるほど。ただな、ねこみみずん、そんなキン肉マンが最後の『キン肉星王位争奪編』で追い詰められて、今まで培ってきた事を昇華させる所が良いと思うのじゃが」
みみずん:「みみずんはもっと簡単〜。同じく『キン肉星王位争奪編』でロビンマスクが言っている『素晴らしいドジ超人』って感じが好き〜。前に推理小説でも語ったけど、欠点の無いキャラは親しみを持ってもらえないからね」
ネコ:「でもそれは最後の方になってからの話でしょうみにゃ?」
博士:「そうでもないぞ。実は相当初期のギャグの頃からキン肉マンは逃げグセこそあったが、いざ勝負が始まったら真剣じゃった。ダメなんだけど友情と意地はある…とでも言おうか」
みみずん:「その点二世はダメなんだよね〜。“闘いに関する友情と意地”が無さ過ぎで」
博士:「みみずん、私は『キン肉マン二世』はちゃんと読んでおらんから、次の機会に話してくれんかね?」
ネコ:「読んでないで思い出したですみにゃが、ライブラリーのアニメの『キン肉マン』、足りなかったようなのですみにゃが?」
博士:「う、うむ。実はウッカリ『歌う! 大竜宮城』を上書き録画してしまったのじゃ
みみずん&ネコ:「「もっとマシな物ならまだしも…」」

博士:「お、おっと、ねこみみずん、そんな事でごまかそうったってそうはいかん。他にも理由があるなら言ってみなさい」
ネコ:「ごまかそうとしてるのは博士の様に感じますみにゃが、適当感がするのがイヤですみにゃ」
博士:「む? 1〜2巻の頃の完全ギャグ路線の頃はともかく、どの辺が嫌なんじゃ?」
ネコ:「例えば、最初の“超人オリンピック”って、始まる前は“ヒーローオリンピック”って呼称してたりするじゃないですみにゃか?」
博士:「う〜む、確かに。それに最初の超人オリンピックバトルロイヤルで“死亡しました”って言われてたキャラから年賀状が届いてたりするしな」
みみずん:「博士〜、表紙ネタはツッコミ所有りすぎるからナシにしようよ〜。でもまあそれは超人墓場で“生命の玉”4つ集めたんだよ、きっと」
ネコ:「論点がズレてきてるですみにゃ。それに超人墓場ネタはもっとずーっと後に出てきた事ですみにゃからズルイみにゃ」
みみずん:「後付の設定でも無いよりマシだよ〜。もうこの際、何気なく生き返ってるキャラは全部“生命の玉”! 公式ガイドみたいな本にもそう書いてあるし」
ネコ:「他にも最初の超人オリンピック決勝でテリーマンがロビンマスクの猛攻を見て『反則ナシで狂乱ファイトをやってのける』って言っていたけど、マスクの尖ってる部分を使うのは凶器じゃないですかみにゃ…」
博士:「うむ。その点は私や柏木も認める所じゃ。ジャンクマンやミキサー大帝みたいな自分の肉体が凶器の超人なら良いが、ロビンマスクのは明らかにマスクじゃからな」
みみずん:「あはは、あれは名勝負だったと思うけど、みみずんも納得行かない事があるの〜。偶然とはいえ、ロビンのマスク取っちゃったでしょ〜? その後の展開でマスクマンに対する礼儀”みたいなのがけっこう出てくるじゃない? でもキン肉マンって、ロビンのマスク取っちゃった後すぐには返してないんだよね」
博士:「あ、そうじゃった。はははは
みみずん:「でしょ〜? はははは
ネコ:「え? 博士、みみずん?」


博士:「超人オリンピックは1回目(正確には何度も行われているが、マンガに描かれたという意味で)と2回目を見比べるとツッコミ所が多くて楽しいな」
ネコ:「楽しいですかみにゃ? 例えば1回目のフランス代表がルピーンなのに対して2回目がタイルマンだとかが面白いんですかみにゃ?」
博士:「それより古代インカ帝国代表が銅ベルマンからベンキマンになっている事の方が面白い」
みみずん:「アレ? 銅ベルマンって、柏木ドイツ超人だと思ってなかったっけ〜?」
博士:「ああ、それな。何かの全集だか資料に間違って載っていたらしいぞ」
みみずん:「そうなんだ〜。やっぱり原典を確認しなくちゃダメだね(以後気を付けます・柏木)」

ねこみみずん:「でもでも〜。2回目の超人オリンピックの時にも銅ベルマン居るんですみにゃけど…」
博士:「それを言ったら日本の超人だってキン肉マンとウルフマンの2人居るんだから気にしちゃイカン。1回目の時は1人しか参加できないような書き方じゃったが(笑)」
みみずん:「ところが♪ 『夢のタッグマッチ編』で超人オリンピックイギリス国内予選なる物があるって出てくるんだよね〜。ま、やってるのはイギリスだけかもしれないけど〜」
博士:「そういえばそうじゃな。はははは
みみずん:「ねぇー。はははは
ネコ:「え? え? 博士、みみずん?」


博士:「この後喧嘩男とロビン・スペシャルの話を聞いたキン肉マンが口走る『キン肉マンに負けてまでも』ってセリフ好きなんじゃ。自分で言うか! ってカンジでな」
みみずん:「ただ『キン肉マンに負けてまでも』、ロビン・スペシャルを温存してた程喧嘩男にこだわってたのに、放浪の旅に出て行き倒れちゃダメだよね
ネコ:「そんな事より、ロビン・スペシャルが物理法則を無視してる事の方が…」
みみずん:「ストーップ! そんなみんなが突っ込んでる当たり前のコトはこの際置いてこうよ」
ネコ:「それって基礎知識なのですみにゃか?」
みみずん&博士:「「うん」」
ネコ:「うっ、うっ、しくしく。そんな基礎ネタをふってしまうなんてみにゃみにゃ…」

博士:「みみずん、ねこみみずんはいつもこう泣き虫さんなのかね?」
みみずん:「うん。そこが可愛いってモテるみたいだよ」
博士:「ねこみみずん、気にしなくていいから泣きやみなさい。そのネタ、みんな変に思っているのは確かなんじゃから
ネコ:「しく。そうですみにゃか」にこ。

博士:「…」(心の声「嘘泣きなんじゃないだろうか…」)

ネコ:「それにしてもこんなにツッコミを入れるなんて博士やみみずんは本当に『キン肉マン』好きなんですみにゃか?」
博士:「シャーロッキアンという物を知っているかね?
ネコ:ごそごそ。地球用語辞典を取り出す。
博士:「こら、その辞典はダメじゃ。よいか、シャーロッキアンとはシャーロック=ホームズという探偵の出てくる小説のマニアの事じゃ」
ネコ:「それがどうしたんですみにゃか?」
博士:「彼らの楽しみの一つとして作品の矛盾を追及する“アラ探し”がある
ネコ:「ええっ?!
みみずん:「本当だよ〜。みみずん、ちょっと前に推理関係の物いっぱい見たから知ってる」
ネコ:「そ、それって…」
博士&みみずん:「「愛玩」」


 この日ねこみみずんは地球人についてもっと勉強しようと思いました。



 『キン肉マン』は色々なサイトで取り上げられているので、今更…という気もしますが、アンケートの件もあるし、自分なりにまとめてみました。
 さらに細かいネタはまたそのうちに(←って、またやる気かい!)。
(キン肉マンのチョップの嵐を全て受け止めているかわいくない女の子が、実は最強なのではないかと思う柏木悠里でした)

 

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